博報堂ブランド・イノベーションデザイン

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講演

2022.06.18

第70回関東社会学会大会で口頭報告を行いました ~生活者の自己認識における「15歳時家庭にあった書籍数」と地位達成・勤務実感の関係~

博報堂ブランド・イノベーションデザインの森 泰規が、第70回関東社会学会大会(第1日目)で口頭報告を行いました。

【報告内容】
2021年6⽉に調査会社へ委託し、20歳以上(上限なし)・3000名の国内⽣活者へ調査を⾏った結果、
対象者が15歳の時に、家庭にあった書籍数(10冊以下/11〜25冊/26〜100冊/101〜200冊/201〜500冊/501冊以上/わからない)と、最終学歴・収⼊だけでなく、何らかの職業・職務に従事する上での実感との間に、有意な関係が⾒いだされた(p < .01)。

職業・職務に従事する上での実感とは、「⾃分は⾼いクオリティの仕事ができている」「今の所属部⾨は、他部⾨・他部署から魅⼒的に思われている」「得意先や顧客の満⾜度は⾼く、良好な関係を築いている」の三つを指し、いずれも書籍数が多くなるほど、特に201冊以上あったとする集団で有意に⾼い。

なお、この傾向は過去1年以内に⾏った趣味⾏動(スポーツ・⾳楽聴取の習慣)との関係においても同様であったが、いわゆる紋切り型のハイカルチャー・ローカルチャーとの間の違いという整理とはなっていない。

参考:
・Bourdieu, Pierre. 1979a, La distinction critique sociale du jugement Editions de Minuit, ⽯井洋⼆郎訳 1990『ディスタンクシオン――社会判断⼒批判2』 藤原書店
・Peterson, R. A., & Kern, R. M. 1996 Changing highbrow taste: From snob to omnivore, American sociological review, 900-907.
・⽚岡栄美 2019 趣味の社会学 ⻘⼸社

(第70回関東社会学会大会 掲載)

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