操作パネルに「E-37」と表示され、警報器の音とともに暖房が止まって不安になっていませんか。
E-37は、機器に接続されたガス漏れ警報器がガス漏れを検知したことを示す表示です。
ほかのエラーとは性格が異なり、原因を調べる前に、まず行うべき行動があります。
この表示が出ている間は、火を使わないこと、電気のスイッチに触れないことが何より優先されます。
警報器の誤作動であることも実際にはありますが、それは確認したあとに分かることです。
この記事では、表示が出たときの行動の順序、やってはいけないこと、警報器側の異常で出る場合の考え方までを整理して解説します。
まず行うこと
火気を使わないでください。
ライター、マッチ、たばこ、ガスコンロなど、火につながるものはすべて避けてください。
電気のスイッチに触れないでください。
業界団体も、換気扇や電灯などの電気のスイッチを入/切すると着火源となる小さな火花が発生するため、スイッチには絶対に手を触れないよう案内しています。
換気扇を回そうとする、暗いので照明をつける、電源プラグを抜くといった行動は、いずれも避けてください。
📎 出典:日本ガス協会|ガス臭いと感じたら
そのうえで、次の順に行動してください。
- 窓や戸を開けて換気する(電動のものは使わない)
- 可能な範囲でガス栓とメーターの元栓を閉める
- その場を離れ、屋外の安全な場所から契約しているガス事業者に連絡する
東京ガスネットワークも、都市ガス警報器が作動した場合はガス漏れの可能性があるとして、火気は厳禁であること、電灯や換気扇などのスイッチに触れないことを示したうえで、ガス漏れ通報専用の窓口へ連絡するよう案内しています。
連絡先は、都市ガスであれば供給しているガス事業者、プロパンガスであれば契約している販売店です。
番号が分からない場合は、ガスメーターや検針票、ボンベに貼られたシールを確認してください。
E-37はガス漏れ警報器の検知を示す表示
メーカーの公式情報では、E-37は機器に接続したガス漏れ警報器がガス漏れを検知したときの表示と記載されています。
確認事項はガスが漏れていないか、ガス漏れ警報器に異常はないかの2点です。
処置は、ガスが漏れていた場合はガス事業者へ、警報器に異常がない場合は機器を購入した販売店へ連絡するという案内になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | E-37 |
| 内容 | 接続したガス漏れ警報器がガス漏れを検知 |
| 最優先の行動 | 火気を使わない・スイッチに触れない・換気・連絡 |
| 連絡先 | ガス事業者(漏れの疑い)/販売店(警報器に異常がない場合) |
| 自己判断で復帰させてよいか | よくない |
| 対象となる機種 | ガス漏れ警報器を接続した機種 |
警報器を接続した機種だけに出る表示です
公式のエラーコード表では、E-37には注釈が付いており、警報器を接続した機種が対象であることが示されています。
すべてのガスストーブに出る表示ではありません。
自宅の機器に警報器がつながっているかどうかは、取扱説明書または設置した販売店で確認できます。
なお、部屋に単独で設置されている警報器(機器と接続されていないもの)が鳴った場合は、機器側にE-37は表示されません。
その場合も、行動の順序は同じです。
警報器が鳴っている以上、まず火気とスイッチを避けて換気し、連絡してください。
やってはいけないこと
| 行動 | 理由 |
|---|---|
| ライター・マッチ・コンロを使う | 引火のおそれ |
| 換気扇のスイッチを入れる | スイッチの動作で火花が出る |
| 照明をつける・消す | 同上 |
| 電源プラグを抜く・差す | 同上 |
| 警報器の電源を切って音を止める | 検知した状況が分からなくなる |
| 再点火を試す | 漏れが続いている可能性がある |
音を止めたい一心で警報器の電源を抜く行動は、もっとも避けたいものです。
警報器は危険を知らせるために鳴っており、止めても状況は変わりません。
また、警報器の電源が絶たれると、機器側にはE-38という別の表示が出ることになります。
ガス事業者に連絡するときに伝えること
屋外の安全な場所から連絡する際、次の情報を伝えるとやり取りがスムーズになります。
- 住所と氏名、連絡先の電話番号
- ガスのにおいがするかどうか
- 警報器が鳴っているか、いつから鳴っているか
- 機器の操作パネルに表示されている番号(E-37)
- ガス栓や元栓を閉めたかどうか
- 都市ガスかプロパンガスか
においの有無は、状況を判断するうえで重要な情報です。
都市ガスもプロパンガスも本来は無臭ですが、漏れに気づけるよう意図的ににおいが付けられています。
においの感じ方や、ほかの原因との見分けについてはガスストーブの臭いが気になる…原因と対処法を徹底解説|危険サインの見分け方も紹介で整理しています。
警報器側の異常で表示されることもある
公式の確認事項には「ガス漏れ警報器に異常はないか」という項目もあります。
つまり、実際にはガスが漏れていないのに、警報器側の不具合で検知信号が出ている場合もあるということです。
警報器には有効期限があり、期限を過ぎたものは正しく動作しないことがあります。
また、センサー部分の汚れや、周囲で使われたスプレー・アルコール類の成分に反応することもあります。
ただし、「誤作動だろう」と自己判断して使い続けるのは避けてください。
誤作動かどうかは、点検して初めて分かることです。
公式にも、警報器に異常がない場合は販売店に連絡するよう案内されています。
つまり、確認そのものを専門の担当者に委ねる流れになっています。
都市ガスとプロパンガスで警報器の位置は違う
ガスの種類によって、警報器を設置する高さが異なります。
| 種類 | 空気との比較 | 警報器の位置 |
|---|---|---|
| 都市ガス | 空気より軽く上方にたまりやすい | 天井付近 |
| プロパンガス | 空気より重く下方にたまりやすい | 床付近 |
自宅の警報器がどこに付いているかを把握しておくと、鳴ったときにどこを見ればよいかが分かります。
警報器の位置を知らないまま音の出どころを探すと、それだけで時間がかかります。
落ち着いているときに一度確認しておくとよいでしょう。
ガスメーターが遮断していることもある
ガス漏れが検知された場合、ガスメーター側でも安全のためにガスを遮断していることがあります。
遮断の理由によって表示が変わるため、メーターの状態も情報のひとつになります。
ただし、ガス漏れが疑われる状況で、自分でメーターの復帰操作を行わないでください。
復帰はガス漏れがないことを確認したうえで行うものです。
遮断の種類と考え方はガスメーターのC遮断とは?原因と対処法、注意点をプロが解説、表示の見方はガスメーターの見方を完全解説|数字・表示・ランプ・遮断理由とは?で解説しています。
E-40(CO検出)との違い
警報器にかかわる表示には、E-40もあります。
こちらは排ガス漏れ、つまり一酸化炭素の検出を示すものです。
| 表示 | 検知している内容 |
|---|---|
| E-37 | ガス漏れ(燃える前のガスが漏れている) |
| E-38 | 警報器の電源が絶たれた |
| E-40 | CO検出(燃えたあとの排ガスが漏れている) |
E-37は引火の危険、E-40は一酸化炭素中毒の危険という違いがあります。
どちらも重大ですが、一酸化炭素は無色無臭で、においでは気づけません。
頭痛や吐き気、めまいを感じている場合は、その場にとどまらず外の空気を吸える場所へ移動してください。
再点火は自己判断で行わない
E-37は、確認して復帰させる種類の表示ではありません。
公式の処置も、ガス事業者または販売店への連絡となっています。
- 表示が消えたように見えても、原因が解消したとは限りません
- においがおさまっても、微量の漏れが続いている可能性があります
- 警報器の誤作動かどうかは、点検で判断されるべきものです
点検を受けるまでは運転しないでください。
寒い時期であれば、その間は別の暖房で室温を確保してください。
なお、サンポットブランドの石油暖房機はエラーコードの体系が別です。
灯油の機種をお使いの場合はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準を参照してください。
よくある質問
Q1. においがしないのにE-37が出ました。誤作動でしょうか。
誤作動の可能性はありますが、その場で判断できるものではありません。
微量の漏れは、においとして気づきにくい場合があります。
公式の確認事項にも「ガスが漏れていないか」と「警報器に異常はないか」の両方が挙げられており、どちらであるかは点検して判断されます。
においがしない場合でも、火気とスイッチを避けたうえで連絡してください。
Q2. 換気扇を回して換気してもよいですか。
換気扇のスイッチには触れないでください。
スイッチを入れるときも切るときも小さな火花が発生し、着火源になる可能性があると業界団体が案内しています。
換気は、窓や戸を開けて自然に空気を入れ替える方法で行ってください。
すでに回っている換気扇を止めようとするのも、同じ理由で避けてください。
Q3. 警報器の音を止める方法はありますか。
音を止めるために電源を抜く行動は避けてください。
警報器は危険を知らせるために動作しており、電源を絶っても状況は変わりません。
また、警報器の電源が抜けると機器側にE-38という別の表示が出て、状況の把握がかえって難しくなります。
音が続いている状態のまま、屋外からガス事業者に連絡してください。
Q4. 連絡先はガス会社と販売店のどちらですか。
ガス漏れが疑われる段階では、まず契約しているガス事業者に連絡してください。
供給側の設備や配管を含めて確認できるためです。
点検の結果、ガスが漏れておらず警報器に異常もないとなった場合は、機器を購入した販売店への連絡が案内されています。
判断に迷う場合は、最初にガス事業者へ連絡すれば適切な窓口を案内してもらえます。
Q5. 点検が済むまで暖房が使えません。どうすればよいですか。
E-37が出ている機器は、点検を受けるまで運転しないでください。
その間の暖房は、ガスを使わない別の機器で確保してください。
電気を使う暖房であれば、ガス漏れの疑いがある空間では使用を避け、換気を済ませてから使うようにしてください。
判断に迷う場合は、連絡した際にその点も含めて相談してください。
まとめ
サンポットのガスストーブに表示されるE-37は、接続されたガス漏れ警報器がガス漏れを検知した状態です。
まず行うのは、火気を使わないこと、電気のスイッチに触れないこと、窓を開けて換気すること、そして屋外の安全な場所から連絡することです。
換気扇を回す、照明をつける、電源プラグを抜くといった行動は、いずれも火花を発生させる可能性があります。
警報器の音を止めようとして電源を抜くのも避けてください。
実際には警報器側の異常であることもありますが、それは点検して分かることです。
自己判断で誤作動と決めつけて使い続けず、ガス事業者または販売店の確認を受けてから運転してください。

