引っ越しやガスの使用中止にあわせて瞬間湯沸かし器を取り外したいけれど、費用がどのくらいかかるのか、どこに依頼すればよいのか分からず迷っていませんか。
瞬間湯沸かし器は、ガスコンロのような移動型の機器とは異なり、取り外しにも専門業者への依頼が必要になります。
この記事では、大手ガス事業者の公式回答をもとに、取り外しのみを依頼する場合の費用の考え方と、依頼先の選び方を解説します。
- 瞬間湯沸かし器の取り外しに専門業者が必要な理由
- ガスの使用中止にあわせて取り外す場合の費用の考え方
- 取り外しのみを依頼する場合の業者選び
瞬間湯沸かし器は「固定型ガス機器」に分類される

東京ガスの公式Q&Aでは、ガス機器を移動型と固定型に分けて説明しています。
東京ガスの回答によると、ガスファンヒーターやガステーブルコンロ、ガス炊飯器などの「移動型ガス機器」は、引越し先のガスの種類が同じであれば利用者自身で取り外し・取り付けができるとされています。
一方で、湯沸器・風呂釜・給湯器などの「固定型ガス機器」については、ガス機器とガス栓の接続は有資格事業者による工事が必要と明記されており、瞬間湯沸かし器もこの固定型ガス機器に含まれます。
公式回答で「湯沸器」が固定型ガス機器の例として明示されているとおり、瞬間湯沸かし器の取り外しは、移動型のガスコンロなどとは違い、必ず専門業者への依頼が必要です。
ガスの使用中止にあわせて取り外す場合の考え方
引っ越しなどでガスの使用を中止する際、機器の取り外しをどう扱うかについて、大阪ガスの公式Q&Aでは次のように案内されています。
大阪ガスの回答によると、テーブルコンロや炊飯器、ファンヒーターなど施工を伴わない機器は利用者自身での取り外しが案内されている一方、施工を伴う機器(瞬間湯沸かし器を含む)については有償のサービスとなり、事前の見積もりが必要とされています。
ガスの使用中止の手続きと、瞬間湯沸かし器のような固定型機器の取り外しは別の対応になる場合があります。
使用中止の連絡をする際に、機器の取り外しも依頼したい旨をあわせて伝え、見積もりを確認しておくとよいでしょう。
取り外し費用が一律に案内されていない理由
ここで紹介した大阪ガス・東京ガスいずれの公式回答でも、取り外し費用の具体的な金額は公表されておらず、事前の見積もりが前提とされています。
これは、瞬間湯沸かし器は工事費込みの総額についても現地確認をもとにした個別見積もりが基本になっていることと共通しており、瞬間湯沸かし器は工事費込みでいくら?相場と内訳を解説で解説している内容とも一致します。
配管の状況や設置場所の条件によって作業内容が変わるため、大手ガス事業者であっても一律の金額を示さず、個別見積もりで対応していることがうかがえます。
取り外しのみを依頼する場合も、事前に見積もりを確認することが欠かせません。
金額の目安を知りたい場合は、まず問い合わせて見積もりを依頼することから始めましょう。
取り外しのみを依頼する場合と交換とあわせて依頼する場合の違い
取り外しを依頼する状況には、大きく分けて次の2パターンがあります。
| 依頼のパターン | 特徴 |
|---|---|
| 交換とあわせて依頼する | 新しい機種の取り付けと同時に古い機種を取り外すため、まとめて対応してもらえることが多い |
| 取り外しのみを依頼する | 引っ越しやガスの使用中止にともなう単独の依頼。対応可否や費用体系が業者によって異なる |
「取り外しのみ」の依頼は、業者によっては対応していない、または割高になる場合があります。
交換を予定している場合は、取り外しと取り付けをまとめて依頼したほうが、手間や費用を抑えやすいことがあります。
依頼前に、まとめて依頼した場合とそれぞれ別に依頼した場合の費用差を確認してみるのもよいでしょう。
取り外しを依頼できる先
瞬間湯沸かし器の取り外しは、次のような依頼先に相談できます。
| 依頼先 | 特徴 |
|---|---|
| 契約しているガス事業者 | ガスの使用中止手続きとあわせて相談しやすい |
| 住宅設備の工事店・リフォーム会社 | 交換工事とあわせて依頼しやすい |
| 家電量販店 | 取り付けサービスを併設している店舗であれば、取り外しも相談できる場合がある |
特に引っ越しの場合は、契約しているガス事業者にガスの使用中止の連絡をする際、機器の取り外しについてもあわせて相談すると、手続きがまとまりやすくなります。
窓口を一本化することで、連絡や日程調整の手間も減らせます。
プロパンガスと都市ガスで依頼先が変わる場合がある
プロパンガスを利用している場合、ガス機器の取り外しは、契約しているLPガス販売事業者に依頼するのが基本的な流れになります。
都市ガスの場合も同様に、契約しているガス事業者への相談が基本ですが、事業者によっては提携する工事店を案内される場合もあります。
自宅のガスの種類が都市ガス・プロパンガスのどちらであるかによって、連絡すべき窓口が異なります。
契約中のガス会社が分からない場合は、検針票や請求書で確認しておきましょう。
都市ガスとプロパンガスの違いについては瞬間湯沸かし器はプロパンガスと都市ガスで何が違う?で解説していますので、あわせてご覧ください。
見積もりを依頼する際に伝えておくとよい情報
取り外しの見積もりを依頼する際、次の情報をあらかじめ伝えておくと、やり取りがスムーズに進みます。
- 現在使用している機種の型番(本体に貼られたシールで確認できる)
- 取り外しのみの依頼か、交換とあわせての依頼か
- 希望する作業日(引っ越しの場合は退去日から逆算する)
- 取り外した機種の引き取りを希望するかどうか
特に引っ越しシーズンは依頼が集中しやすく、希望日に対応してもらえない場合があります。日程に余裕を持って、早めに相談することをおすすめします。
業者に依頼する際に確認しておきたいこと
取り外しを依頼する際は、次の点を事前に確認しておくと、当日のトラブルを避けやすくなります。
- 取り外しのみの依頼に対応しているか
- 見積もりの内訳(基本料金・出張費など)
- 取り外した機種の引き取り・処分に対応してもらえるか
- 作業日程の目安(引っ越しなど期限がある場合は特に重要)
引っ越しにともなう取り外しは、退去日までに完了させる必要があるため、余裕を持って早めに依頼先へ相談することをおすすめします。
取り外した機種の処分方法については瞬間湯沸かし器の取り外し方法と処分の手順を解説で解説していますので、あわせてご覧ください。
悪質な業者を避けるための注意点
取り外し作業を依頼する場合も、取り付け工事と同様に、悪質な業者に注意する必要があります。
消費者庁は、「無料点検」を装って訪問し、不安をあおってその場で契約を迫る悪質なリフォーム業者について注意喚起しています。
依頼していないのに「今のガス機器は危険なので今すぐ取り外しましょう」といった形で訪問・勧誘してくる業者には注意が必要です。その場で契約せず、契約しているガス事業者や家族に確認したうえで判断することをおすすめします。不安な点があれば、消費生活センターに相談することも選択肢の一つです。
業者選びの詳しいチェックポイントについては瞬間湯沸かし器の取り付け費用の相場と業者選びのポイントでも解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
瞬間湯沸かし器は固定型ガス機器に分類され、取り外しにも有資格の専門業者への依頼と、事前の見積もりが必要です。
最後に、この記事のポイントを整理します。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 機器の分類 | 瞬間湯沸かし器は固定型ガス機器で、ガス栓の接続工事に資格が必要 |
| ガス使用中止時の扱い | 施工を伴う機器は有償サービスで、事前の見積もりが前提 |
| 依頼のパターン | 交換とあわせての依頼と、取り外しのみの依頼とで対応が異なる |
| 業者選び | 取り外しのみの対応可否や見積もりの内訳を事前に確認する |
取り外しを検討する際は、契約しているガス事業者への相談を軸に、複数の依頼先を比較しながら、余裕を持って進めることをおすすめします。特に引っ越しシーズンは依頼が集中しやすいため、早めの行動が安心につながります。
よくある質問
Q1. 瞬間湯沸かし器は自分で取り外せませんか?
東京ガスの公式回答によると、湯沸器などの固定型ガス機器は、ガス栓との接続に有資格事業者による工事が必要とされています。ガスコンロなどの移動型機器とは異なり、瞬間湯沸かし器の取り外しには専門業者への依頼が必要です。
Q2. ガスの使用中止をする際、機器の取り外しも一緒に頼めますか?
大阪ガスの公式回答によると、施工を伴わない機器は利用者自身での取り外しが案内されている一方、施工を伴う機器(瞬間湯沸かし器を含む)は有償サービスとなり、事前の見積もりが必要とされています。使用中止の連絡時にあわせて相談することをおすすめします。
Q3. 取り外し費用の相場はいくらですか?
大手ガス事業者の公式回答でも、取り外し費用の具体的な金額は公表されておらず、事前の見積もりが前提とされています。配管の状況や設置場所によって作業内容が変わるため、正確な金額は見積もりで確認する必要があります。
Q4. 取り外しのみを依頼することはできますか?
業者によって対応は異なります。交換とあわせて依頼する場合と比べて、取り外しのみの依頼は対応していない、または割高になる場合があるため、依頼前に対応可否を確認しておくことをおすすめします。
Q5. 引っ越しの場合、いつまでに取り外しを依頼すればよいですか?
引っ越しにともなう取り外しは、退去日までに完了させる必要があるため、余裕を持って早めに契約しているガス事業者や業者へ相談することをおすすめします。

