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カセットガスストーブの使い方とは|ボンベの種類・連続燃焼時間・注意点

屋外に設置された赤いカセットガスストーブと、ボンベの種類・連続燃焼時間・注意点を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

カセットガスストーブを買ったものの、ボンベの付け方や点火の手順に不安がある、という方は少なくありません。

ガス栓も電源も使わないぶん、使い方を間違えると、ガス漏れや一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。

カセットガスストーブは、「専用のカセットボンベを正しく取り付ける」「点火前後に周囲と匂いを確認する」「定期的に換気する」の3つを守れば、安全に使いやすい暖房器具です。

この記事では、イワタニのカセットガスストーブ「マイ暖」の取扱説明書をもとに、使い方の手順と注意点を整理します。

機種ごとに手順が異なるため、お持ちの機種の取扱説明書を必ず確認してください。

目次

使う前に知っておくこと

使えるボンベ

カセットガスストーブには、機種ごとに指定されたボンベを使います。
イワタニのマイ暖の取扱説明書では、「イワタニカセットガス」と表示された専用品のみを使うとされています。
イワタニのマル暖の公式ページでは、イワタニカセットガスと、イワタニカセットガスパワーゴールドが使用ガスとして示されています。

指定されたボンベ以外は使わないでください。
接続部や燃焼の仕組みが機種に合わないと、ガス漏れや異常燃焼の原因になります。

📎 出典:イワタニ カセットガス 正しい使い方

連続燃焼時間

連続燃焼時間は、ボンベ1本を使い切るまでの時間の目安で、気温20〜25℃での実測値です。

機種連続燃焼時間(ボンベ1本)
マイ暖標準 約3時間20分/弱 約3時間55分
デカ暖約2時間30分(強)
マル暖約1時間40分
アラジン SAG-BF02C強100分/弱260分

使う時間に合わせて、予備のボンベを用意します。
気温が低いと、燃焼時間や火力が変わることがあります。

使える場所と使えない場所

マイ暖の取扱説明書に書かれている、使用してはいけない場所・状況は次のとおりです。

使えない場所・状況理由
狭い場所、換気の悪い場所酸欠や一酸化炭素中毒のおそれ
テント内、車内、トイレ、浴室などの閉めきった場所同上
傾いた場所、不安定な場所転倒のおそれ
強い風があたる場所、扇風機やエアコンの風があたる場所炎が乱れる
水がかかる場所、直射日光があたる窓際故障や、ボンベの過熱
ホットカーペットなど、床が暖かくなる物の上ボンベが加熱される
2台以上を近づけて使う場合、他の暖房機器に近づける場合過熱のおそれ
気温5℃以下の場所ガスが気化せず、点火しにくくなる

閉めきった場所では、絶対に使用しないでください。

ボンベの取り付けと点火の手順

以下は、マイ暖の取扱説明書にもとづく手順です。

1. 取り付けの前

周囲に燃えやすい物がないかを確認します。
器具せんつまみが「消」の位置にあることを確認します。
マグネットに鉄片や鉄粉が付いていると、ガス漏れや装着不良の原因になるため、粘着テープなどで取り除きます。

2. ボンベを取り付ける

容器の切込み凹部と、受けガイド凸部を合わせます。
マグネットに密着するまで、水平に押し付けます。
取り付けのときに、ガスが漏れる音やにおいがする場合は、正しく装着されていないおそれがあります。
においが消えるまで、点火しないでください。

3. 点火する

運転モード選択つまみを「標準」に合わせます。
器具せんつまみを「点火」方向へゆっくり回し、「カチッ」と音がするまで回します。
パイロットバーナーが点火したら、3〜5秒間そのままにします。
点火時は、顔や手をバーナーに近づけません。

4. 点火しないとき

すぐに器具せんつまみを「消」に戻します。
容器カバー内のガスを、うちわなどであおいで逃がします。
ガスのにおいがなくなったことを確認してから、再度点火します。

使用中の注意

項目内容
換気1時間に1回、1分程度。窓を開けるか換気扇を回す
炎の確認燃焼中も、定期的に炎の状態を確認する
洗濯物衣類の乾燥には使わない。衣類が落下して火災になるおそれ
暖房以外の用途食品の加熱などには使わない
離れるとき火をつけたまま、そばを離れない。就寝しない
子ども・ペット本体が高温になるため、近づけない
移動消火して、本体が冷めてから運ぶ

使用中は、本体が熱くなります。
手や顔を近づけすぎないように、注意してください。

消火と保管

消火の手順

器具せんつまみを「消」の位置まで戻します。
完全に火が消えたことを確認し、本体とボンベが冷めるまで待ちます。
ボンベを取り外します。
マイ暖の取扱説明書では、容器を外した状態で一度点火し、配管に残ったガスを燃やす手順も書かれています。

保管

使用後は、ボンベを取り外し、キャップをします。
火気や直射日光を避け、40℃以下の湿気の少ない場所に保管します。
就寝時や外出時など、長時間使わないときも、ボンベを外しておきます。

車内や炎天下に放置すると、ボンベが高温になって破裂するおそれがあります。
NITEも、直射日光で高温になる車内にガスカートリッジを放置することは危険だと注意喚起しています。

廃棄

ボンベは、使い切ってから捨てます。
容器を振るとガスの音がするものは、使い切ってから廃棄します。
屋内でのガス抜きや穴あけはしないでください。
ガス抜きや廃棄の方法は、自治体の指示に従います。

お手入れ

お手入れの前には、必ずボンベを取り外し、本体が冷めていることを確認します。

場所お手入れの方法
本体丸洗いはしない。ガス通路に水が入ると、ガスが出なくなったり、さびたりする
バーナーガードを外し、やわらかいブラシでほこりを取る。ガードを外したまま使わない
空気取り入れ口掃除機でほこりを取る。強い力を加えない

家庭用ガスストーブとの違い

カセットガスストーブは、ガス栓につなぐ家庭用のガスストーブと、使い方も向く場面も異なります。
違いは、イワタニのカセットガスストーブ|マイ暖・マル暖・デカ暖の違いでも整理しています。
低温時の注意は、寒い日にカセットガスストーブの火力が落ちる理由|ボンベの気化と対策を参考にしてください。

使う前のチェックリスト

点火の前に、次の項目を確認します。

確認すること理由
周囲に燃えやすい物がないか火災を防ぐ
水平で安定した場所か転倒を防ぐ
換気の方法を決めているか酸欠・一酸化炭素中毒を防ぐ
器具せんつまみが「消」か取り付け時のガス漏れを防ぐ
マグネットに鉄片が付いていないかガス漏れや装着不良を防ぐ
気温が5℃を超えているか(マイ暖)5℃以下では使用できない

使用時間と換気の例

マイ暖の取扱説明書では、1時間に1回、1分程度の換気をするとされています。
たとえば3時間使うなら、3回に分けて、窓を開けるか換気扇を回します。
換気のたびに、炎の状態と周囲の様子を確認すると、異常に早く気づけます。

使用中に異常を感じたとき

状況対応の考え方
ガスのにおいがするすぐに消火し、換気する。においが消えるまで再点火しない
炎の状態がおかしい使用をやめ、メーカーに相談する
本体が異常に熱い消火し、冷めるまで待つ
頭痛、吐き気、めまいを感じる一酸化炭素中毒のおそれ。ただちに消火して、空気の入れ替えをし、換気のよい場所へ移動する

迷ったときは、使用を中止して、取扱説明書の連絡先に相談してください。

よくある質問

Q1. カセットガスストーブは、どのボンベでも使えますか?

使えません。
機種ごとに指定されたボンベを使います。
イワタニのマイ暖は、イワタニカセットガスの専用品のみを使うとされています。

Q2. 換気はどのくらいの頻度で必要ですか?

マイ暖の取扱説明書では、1時間に1回、1分程度が目安です。
窓を開けるか、換気扇を回します。
閉めきった部屋では使わないでください。

Q3. ボンベ1本でどのくらい使えますか?

機種によって異なります。
マイ暖は標準で約3時間20分、マル暖は約1時間40分です。
気温が低いと、変わることがあります。

Q4. 点火しないときはどうすればよいですか?

すぐに器具せんつまみを「消」に戻し、ボンベ周りのガスを逃がしてから、においがなくなったことを確認して再度点火します。
それでも点火しない場合は、使用をやめて、メーカーに相談してください。

Q5. 使い終わったボンベはどうしますか?

使い切ってから、自治体の指示に従って捨てます。
屋内でのガス抜きや穴あけは、危険なため行わないでください。

まとめ

カセットガスストーブは、手順を守れば、ガス栓や電源がなくても使える暖房器具です。
最後に、要点を整理します。

場面守ること
使う前専用ボンベ、周囲の確認、マグネットの清掃
点火ガスのにおいがないことを確認し、手順どおりに点火
使用中1時間に1回の換気、洗濯物や調理に使わない
使用後ボンベを外し、キャップをして、涼しい場所に保管

お持ちの機種の取扱説明書で、手順と注意点を確認してから使い始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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