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コロナ ファンヒーター E0エラーとは?点火音はするのに火がつかない原因と対処法

コロナ製石油ファンヒーター(FH-WZ3615BY)を正面から写した画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナ製の石油ファンヒーターを使っていて、電源を入れると運転は始まり、点火プラグの「チッチッチッ」という音も聞こえるのに、火がつかない
しばらくすると、燃焼室から白い煙が出て運転が停止し、表示は「E0」

灯油切れでもなく、昨日まで普通に使えていたのに、突然この状態になると「故障なのか」「もう寿命なのか」と不安になる方も多いと思います。
この症状に当てはまる場合、コロナ製石油ファンヒーターでよく見られるE0エラーに該当します。

取扱説明書では、E0は「点火しない(不着火)」とされており、オイルフィルターの汚れや、タンク内のゴミ・水分が原因として記載されていることが一般的です。
しかし、点火音がして白煙が出ている状況では、実際にそこが原因であるケースは多くありません。

結論から言うと、コロナの石油ファンヒーターでE0が出るときに最も多い原因は、点火プラグに付着したカーボン(煤)による点火不良です。

では、E0エラーが表示されるとき、本体内部ではどのような状態が起きているのか。
まずは、E0に共通して見られる症状から整理していきましょう。


目次

コロナ ファンヒーター E0の典型的な症状

コロナ製ファンヒーターの操作盤にE0の表示がされている状況

E0エラーが出るとき、多くの場合は次のような流れになります。

  • 電源を入れる
  • 送風が始まる
  • 点火プラグの「チッチッチ」という点火音がする
  • 火がつかない
  • 白い煙がモワっと出る
  • 運転停止し、表示が「E0」になる

ここで重要なのは、「点火音がしている=点火系が完全に壊れているわけではない」という点です。

スパークはしているものの、カーボン(煤)が点火プラグ先端に付着しているため、本来着火すべき位置で火がつかず、不着火判定となって停止しています。


なぜオイルフィルターや灯油が原因でないことが多いのか

石油ファンヒーター内部の構造を表した画像

取扱説明書やメーカー回答では、

  • オイルフィルターの汚れ
  • 固定タンク内のゴミや水分
  • 灯油の劣化

といった内容が記載されています。

しかし、E0エラーで白煙が出ている場合は、すでに「灯油が気化して燃焼室に入っている」状態です。

つまり、

  • 灯油は来ている
  • ポンプも動いている
  • 気化器も完全には詰まっていない

ということになります。

この状態で点火しない場合、残る可能性が高いのが点火プラグの汚れ・劣化です。


点火プラグにカーボンが付着すると何が起きる?

コロナ製のファンヒーターにカーボンが付着している様子

点火プラグは、灯油が気化した混合気に火花を飛ばして着火させる部品です。

長年使用していると、

  • 短時間運転の繰り返し
  • 低出力運転が多い
  • メンテナンス不足

といった条件が重なり、プラグ先端にカーボン(黒い煤)が蓄積していきます。

その結果、

  • 火花が弱くなる
  • 火花の飛ぶ位置がズレる
  • 本来の着火点に火が入らない

という状態になり、「音はするのに火がつかない」E0エラーが発生します。


コロナ ファンヒーター E0はDIYで直せるのか?

コロナ製のファンヒーターが2台並んでいる様子

結論から言うと、すべてのE0エラーがDIYで直るわけではありません。

ただし、

  • 点火プラグのカーボン付着が原因の場合
  • メーカー保証期間がすでに終了している場合

この2つの条件がそろっていれば、軽度の清掃によって症状が改善するケースは、実際に存在します。

特に、2000年代前半に製造されたコロナ製の石油ファンヒーターでは、使用年数が10年を超えていても、E0エラーが出るたびに点火プラグ周辺の清掃を行うことで、再び使用できるようになる例は決して珍しくありません。

実際の症状としても、

  • 点火音はする
  • 白い煙は出る
  • 毎回まったく同じタイミングでE0が出る

といった特徴がある場合、点火そのものが弱くなっているだけという可能性は十分考えられます。

一方で、ここは注意が必要です。
DIY清掃で改善するのは、あくまで「点火プラグが汚れているだけ」の軽度なケースに限られます。

点火プラグ自体の摩耗や変形、送油系や制御部品の不具合が原因だった場合、表面的な清掃では改善せず、かえって症状が悪化することもあります。

そのため、自己責任になる上に「直せる可能性はあるが、誰にでもおすすめできる作業ではない」という位置づけで考えるのが現実的です。


DIY清掃を行う前の重要な注意点

コロナ製ファンヒーターを分解してDIYにて修理している途中の様子

E0エラーが点火プラグの汚れで起きている場合、清掃によって改善する可能性があるとはいえ、DIY作業には必ずリスクが伴います。

作業に入る前に、以下の点は必ず理解したうえで判断してください。


作業前に必ず守るべき基本事項

まず、作業前には必ず電源プラグを抜くことが大前提です。
石油ファンヒーター内部には高電圧を扱う部品があり、通電したままの作業は、感電や誤作動の原因になります。
「少し触るだけだから大丈夫」という判断は非常に危険です。


DIY作業は完全に自己責任になる

次に重要なのが、作業は完全に自己責任で行うものだという点です。

メーカーや販売店、修理業者は、利用者による分解や内部清掃を前提としていません。
万が一トラブルが起きた場合でも、保証や補償の対象外となる可能性があります。

そのため、やむを得ない状況でも保証期間内の機器は絶対に分解しないことが重要です。

たとえ症状が軽く見えても、一度でも分解や改造の痕跡が残ると、正規修理を受けられなくなることがあります。


力の入れすぎ・異物混入のリスク

作業中は、力を入れすぎないことも非常に重要です。

点火プラグは見た目より頑丈ですが、

  • 無理な力を加える
  • 強くこすりすぎる

といった行為によって、

  • 先端が欠ける
  • 位置がズレる
  • かえって点火不良が悪化する

といった事態につながることがあります。

また、清掃時に削り落としたカーボンや異物を内部に落としたままにすると要注意です。
異物が燃焼部や送風経路に残ると、

  • 不完全燃焼
  • 異音の発生
  • 再度E0エラーが出る

といった別のトラブルを引き起こす原因になります。


メーカーがDIY清掃を推奨しない理由

こうしたリスクがあるため、メーカーおよび修理業者の立場としては、内部の分解や清掃は基本的に推奨されていません。

そのため、判断基準としては次のどちらかになります。

  • 構造やリスクを理解したうえで、自己責任で行う
  • 少しでも不安があれば、無理をせず修理を依頼する

E0エラーは、やみくもに手を入れて直すものではありません。

「今の状態で、どこまでなら安全か」
「ここから先は任せるべきか」

この線引きを冷静に行うことが、結果的に一番安全で、後悔の少ない判断になります。


清掃してもE0が直らない場合に考えられる原因

コロナ製ファンヒーターの点火プラグの様子。カーボンが付着している。

点火プラグ清掃で改善しない場合、以下の可能性が考えられます。

  • 点火プラグ自体の摩耗・変形
  • 電磁ポンプのフィルター詰まり
  • 気化器・送油経路の詰まり
  • 燃焼空気量不足(背面フィルター詰まり)
  • 制御基板の不具合

この段階になると、素人修理は現実的ではありません。

無理に使い続けると、

  • 白煙の増加
  • 未燃焼灯油の付着
  • 異臭・不完全燃焼

といったリスクも高まります。


コロナ ファンヒーター E0が出たときの現実的な判断基準

コロナ製ファンヒーターの操作盤の画像

E0エラーが出たとき、「修理するべきか」「買い替えるべきか」で迷う方は少なくありません。
この判断は感覚ではなく、いくつかの条件を冷静に整理することが重要です。

まず、次の条件に複数当てはまる場合は、修理よりも買い替えを検討した方が安全かつ現実的といえます。

  • 使用年数が10年以上経過している
  • 毎シーズンのようにE0エラーを繰り返している
  • 点火プラグ清掃を行っても改善しない
  • 該当機種の部品供給がすでに終了している

この状態では、一時的に復旧したとしても、
別の部品が近いうちに不具合を起こす可能性が高くなります。
修理費用がかさむだけでなく、使用中の安全面でも不安が残ります。

特に、部品供給が終了している機種の場合、再度トラブルが起きたときに修理自体ができないこともあります。
そのため、無理に使い続けるより、次のトラブルが起きる前に更新する判断が現実的です。

一方で、次のような条件に当てはまる場合は、点検や軽度の清掃で改善する余地が残っています。

  • 使用年数が比較的浅い
  • 今回が初めてのE0エラーである
  • 点火音はしており、白煙も確認できる

このケースでは、点火プラグの汚れや軽微な点火不良といった、比較的軽度な原因でE0が出ている可能性があります。
無理な分解をせず、状況を見極めながら対応することで、その後も問題なく使えるケースもあります。

重要なのは、「一度直ったから大丈夫」と楽観視しないことです。
E0エラーが再発するかどうか、次のシーズンまで様子を見ることも、判断材料としては十分意味があります。

E0エラーは、機器の状態を見直すためのサインとして現れることが多いエラーです。
そのサインをどう受け止めるかで、安全性とコストのバランスは大きく変わるでしょう。


FAQ(よくある質問)

Q1. コロナのファンヒーターでE0が出たら、すぐ故障と考えるべきですか?
A. いいえ。E0は「点火しない(不着火)」を示すエラーで、点火プラグの汚れなど比較的軽度な原因で出ることもあります。点火音がして白煙が出る場合は、致命的な故障ではないケースもあります。

Q2. E0エラーが出て白い煙が出るのは危険ですか?
A. 白煙自体は、気化した灯油が燃焼せずに排出されている状態です。すぐに大きな事故につながるわけではありませんが、繰り返す場合は不完全燃焼のリスクがあるため、使用を中止して点検が必要です。

Q3. 点火プラグを掃除すれば必ずE0は直りますか?
A. 必ず直るわけではありません。カーボン付着が原因の場合は改善することがありますが、点火プラグの摩耗や送油系、制御基板が原因の場合は清掃では改善しません。

Q4. 保証期間内でもDIYで清掃して大丈夫ですか?
A. おすすめできません。保証期間内に分解や内部清掃を行うと、保証対象外になる可能性があります。保証期間内の場合は、メーカーや販売店に相談するのが安全です。

Q5. E0が何度も出る場合は買い替えた方がいいですか?
A. 使用年数が10年以上で、毎シーズンE0を繰り返す場合や、清掃しても改善しない場合は、修理よりも買い替えを検討した方が安全かつ現実的です。

まとめ:コロナ ファンヒーター E0は「点火系トラブル」が本命

コロナ製ファンヒーターを分解し、燃焼試験をしている様子。青い炎が見え、燃焼している様子がわかる。

コロナ製の石油ファンヒーターで表示されるE0エラーは、取扱説明書どおり単純な灯油トラブルとは限らず、点火まわりの不調が原因になっているケースが非常に多いエラーです。

E0エラーのポイントを整理すると、次のようになります。

  • E0=点火しない(不着火)を示すエラー表示
  • 点火音がして白煙が出ている場合、灯油の供給系が原因である可能性は低い
  • 実際に多い原因は、点火プラグに付着したカーボンによる点火不良
  • 条件が合えば、DIYでの清掃によって改善する例もあるが、あくまで自己責任
  • 清掃しても改善しない場合は、無理に使い続けず修理や買い替えを検討する段階

つまり、E0エラーは「突然壊れた」というよりも、長年の使用によって点火系が弱ってきたことを知らせる“サイン”として現れることが多いエラーです。

一時的に復旧したとしても、同じ症状を繰り返すようであれば、本体全体のコンディションを見直す時期に差しかかっている可能性もあるでしょう。

無理に使い続けることで安全性を損なうよりも、今の状態・使用年数・再発の有無を踏まえて、修理か買い替えかを冷静に判断することが大切です。

石油ファンヒーターは、日常的に使う暖房機器だからこそ、「まだ使えるか」よりも「安心して使えるか」を基準に考えるべき機器です。

安全を最優先に、ご自身の状況に合った判断をおすすめします。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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