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ダイニチ ファンヒーターのエラーコード一覧と意味【補足解説付き】

ダイニチ製石油ファンヒーターの操作パネルにエラーコード「E02」が表示されている状態。設定温度表示部にエラーが出て運転が停止している。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイニチの石油ファンヒーターにエラーコードが表示されると、「故障なのか」「一度止めただけで大丈夫なのか」「修理が必要なのか」判断に迷う方は少なくありません。

メーカー公式サイトにもエラーコード一覧は掲載されていますが、多くは「◯◯装置が作動」といった簡潔な説明に留まっており、実際の使用環境でどこまで様子見してよいのかまでは読み取れないのが実情です。

本記事では、ダイニチ工業が公表しているエラーコード一覧をもとに、各エラーが示す状態を「使用環境の問題」と「機器側の異常」に分けて整理し、どの段階で使用を止めるべきか、修理判断が必要になるのかを補足解説します。

➡︎エラー表示一覧|石油暖房機器 ダイニチ工業公式HPはこちら


目次

ダイニチ ファンヒーターのエラーコード一覧と見方

ダイニチ公式サポートページに掲載されている石油ファンヒーターのエラーコード一覧画面。E00からE22、F系エラーまでが一覧表示されている。

E00|停電安全装置が作動

意味(補足)
運転中または待機中に、電源が一瞬でも途切れたことを検知した状態です。
停電だけでなく、ブレーカー操作、延長コードの接触不良、瞬間的な電圧低下でも表示されます。

判断ポイント

  • 停電やブレーカー操作の直後 → 異常なし
  • 何もしていないのに頻発する → 電源環境の見直しが必要

E01|対震自動消火装置が作動

意味(補足)
地震の揺れだけでなく、本体への衝撃や設置状態の変化でも作動します。
掃除中に触れた、移動させた直後などでも表示されることがあります。

判断ポイント

  • 電源を切る
  • 水平で安定した床に置き直して再運転

E02|点火安全装置が作動

意味(補足)
点火操作は行われたものの、正常な燃焼が確認できなかった状態です。
灯油供給・吸気・点火条件のいずれかが満たされていない可能性があります。

判断ポイント

  • 灯油残量の確認
  • 給油直後のエア噛み
  • 吸気口のホコリ詰まり

E03|燃焼制御装置が作動

意味(補足)
燃焼状態が不安定、または制御範囲を超えたことを検知しています。
不完全燃焼の一歩手前で、安全側に停止しているケースが多いエラーです。

判断ポイント

  • 換気不足になっていないか
  • 吸排気の妨げがないか確認

E04【修理必要】|気化器異常高温

意味(補足)
灯油を気化させる部位の温度が、想定以上に上昇した状態です。
燃焼制御や温度検知が正常に機能していない可能性が高く、安全装置が作動しています。

判断ポイント

  • 再起動で直っても使用継続は不可
  • 点検・修理が前提

E05|燃焼中 気化器温度低下

意味(補足)
燃焼中にもかかわらず、気化器温度が維持できていない状態です。
灯油供給不足や灯油品質の影響で発生することがあります。


E06【修理必要】|予熱時間異常

意味(補足)
点火前に行われる予熱工程が、規定時間内に完了しなかった状態です。
安全に点火できないと判断され、停止しています。

判断ポイント

  • 環境要因では改善しにくい
  • 再発しやすいため修理前提

E07|室温異常高温防止装置が作動

意味(補足)
設置空間が狭い、密閉されている、本体周囲の放熱が妨げられている場合に表示されます。
機器の故障ではなく、設置環境が原因のケースも多いエラーです。


E08【修理必要】|ルームサーモショート

意味(補足)
室温を検知するセンサー回路に異常が発生しています。
温度制御ができないため、安全側に停止します。


E09|過熱防止装置が作動

意味(補足)
本体内部の温度が上がりすぎた状態です。
背面・側面のホコリ詰まりや、設置距離不足が原因になることが多く見られます。

判断ポイント

  • 本体周囲の清掃
  • 壁や家具との距離確認

E11|給油時消火装置が作動

意味(補足)
給油タンクが抜かれた、または給油口が開いたことを検知した状態です。
正常な安全動作であり、故障ではありません。


E13(換気が点滅)|不完全燃焼防止装置が作動

意味(補足)
酸素不足や換気不足を検知しています。
人体安全に直結するため、非常に重要な安全装置です。


E50【修理必要】|気化器異常高温

意味(補足)
E04と同系統のエラーで、再発性が高い傾向があります。
内部部品交換を伴う修理が前提となるケースが多く見られます。


E53|運転入/切スイッチの押し続け

意味(補足)
スイッチが長時間押された状態、または物理的に押され続けている可能性があります。
周囲に物が触れていないか確認してください。


E56【修理必要】|気化器サーミスタオープン

意味(補足)
温度検知センサーの断線・断路を検知しています。
正確な温度制御ができないため停止します。


E57【修理必要】|予熱時間異常

意味(補足)
E06と同様、予熱工程が正常に完了できていない状態です。


Err(運転入/切+運転延長が早い点滅)

意味(補足)
操作スイッチの長押しや誤操作を検知しています。


F00【修理必要】|気化器異常高温

意味(補足)
E04・E50と同系統ですが、より厳しい判定です。
連続使用はできません。


F02|周波数判定不能

意味(補足)
電源周波数(50Hz/60Hz)を正常に識別できない状態です。
発電機やインバーター電源使用時に出やすいエラーです。


F03|運転入/切スイッチの押し続け

意味(補足)
E53と同系統で、操作部の物理トラブルも含めて検知しています。


F06【修理必要】|気化器サーミスタオープン

意味(補足)
E56と同様、センサー断線系の異常です。


F07【修理必要】|予熱時間異常

意味(補足)
E06・E57と同様、予熱工程の異常です。


F0d/F15|アース電位異常

意味(補足)
接地(アース)が取れていない、または電源環境が不安定な状態です。
延長コードやテーブルタップ使用時に発生しやすいエラーです。


HHH【修理必要】|不完全燃焼防止装置が連続作動

意味(補足)
不完全燃焼検知が短時間に繰り返された結果、再起動できない安全停止状態に入っています。
換気を行っても復帰しない場合は、使用を中止してください。


よくある質問(FAQ)

Q1. エラーコードが一度だけ表示され、その後消えました。使い続けても問題ありませんか?

一時的な操作ミスや設置環境の変化が原因であれば、
表示が消えて正常運転に戻るケースもあります。
ただし、同じエラーが短期間に繰り返し表示される場合は、
環境要因ではなく機器側の異常が進行している可能性があります。
頻度を判断基準にしてください。


Q2. 【修理必要】と表示されていないエラーでも、修理が必要になることはありますか?

あります。
点滅系エラーであっても、

  • 使用環境を見直しても改善しない
  • 発生頻度が増えている
    といった場合は、内部部品の劣化が疑われます。
    表示内容だけでなく、出方の継続性が重要です。

Q3. 換気をしているのに E13 や HHH が表示されます。どう考えればいいですか?

換気を行っても再発する場合は、
設置環境以外の要因(燃焼状態や検知系の異常)が関係している可能性があります。
特に HHH は、安全装置が連続作動した結果の強制停止状態です。
この場合、使用を中止し、点検を前提に考える必要があります。


Q4. 電源を入れ直せばエラーが消えるのですが、これは問題ありませんか?

再起動で一時的に復帰するエラーもありますが、
それ自体が正常を意味するわけではありません。
安全装置は「その瞬間の状態」を検知して停止しているため、
原因が解消されていなければ再発します。
「消えたか」ではなく「なぜ出たか」を基準に判断してください。


Q5. 機種や年式が違っても、エラーコードの考え方は同じですか?

安全装置の基本的な考え方は共通していますが、
判定条件や表示方法は機種ごとに異なります。
本記事は ダイニチ工業 のエラー表示を読み解くための判断目安として活用し、
最終的な対応は該当機種の仕様もあわせて確認してください。

最後に:エラーコードは「故障表示」ではなく判断材料

リビングの床に設置されたダイニチ製石油ファンヒーターSGX TYPE。ソファのそばで暖房運転され、室内を暖めている使用イメージ。

ダイニチのファンヒーターに表示されるエラーコードは、必ずしも「すぐに壊れた」ことを意味するものではありません。

点滅系のエラー(E01・E02・E09など)は、設置環境・操作・灯油状態といった使用条件の変化によって作動するケースが多く、一度の表示だけで修理を判断する必要はありません。

一方で、【修理必要】と明示されているエラーや、不完全燃焼・過熱に関わるエラーは、
安全装置が限界まで働いた結果として表示されているサインです。
この段階での再起動や使い続ける判断は、不具合の拡大や安全リスクにつながる可能性があります。

重要なのは、「エラーを消すこと」ではなく、その表示が何を知らせようとしているのかを正しく受け取ることです。

本記事の内容をもとに、

  • 環境を見直して様子を見るべきなのか
  • 使用を中止して点検を依頼すべきなのか

を切り分けることで、不要な修理を避けつつ、危険な使い続けを防ぐ判断ができます。

エラーコードは警告であって、敵ではありません。正しく理解し、安全に使い続けるための「判断材料」としてご活用ください。

➡︎エラー表示一覧|石油暖房機器 ダイニチ工業公式HPはこちら

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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