ダイニチの石油ファンヒーターを使用していると、運転が停止し「E01」と表示されることがあります。
このE01は、対震自動消火装置が作動したことを示す表示で、基本的にはファンヒーター内のセンサーが揺れることで発生するエラーです。
また対震装置は、地震の揺れだけでなく、本体への衝撃や設置状態の変化を検知した場合にも作動します。
掃除中に触れた、移動させた直後、設置面が不安定になったといった日常的な場面でも表示されるため、突然の停止に戸惑うケースは少なくありません。
つまりE01は故障を示すエラーではなく、安全装置が正常に働いた結果として表示される停止コードです。
ただし、再運転してよい状態かどうかは設置状況によって判断が分かれます。
この記事では、E01が表示されたときに使用者が確認すべきポイントを整理し、そのまま再運転できるケースと、使用を止めて点検を考えるべきケースの判断基準を解説しますので、ぜひご参考ください。
E01の意味とは?|対震自動消火装置の作動

E01は、ダイニチの石油ファンヒーターに搭載されてい対震自動消火装置が作動したことを示す表示です。
この装置は、燃焼中に本体の姿勢や動きに異常が生じた場合、転倒や不完全燃焼といったリスクを避けるため、運転を自動的に停止させる役割を持っています。
あくまで「危険を未然に防ぐための停止」であり、装置自体は異常なく機能しています。
ここで注意したいのは、対震自動消火装置=地震専用の装置ではないという点です。
名称から地震時のみ作動するものと誤解されがちですが、実際には「本体が想定外の動きをした」と判断した時点で反応する仕組みになっています。
そのため、使用者が地震を感じていなくても、条件が揃えばE01は表示されます。
メーカー仕様として確実に言える補足
対震自動消火装置は、次のような状況でも作動します。
- 地震などの揺れを検知した場合
- 本体に比較的強い衝撃が加わった場合
- 掃除や手入れの際に本体へ触れた場合
- 使用中、または運転停止直後に本体を動かした場合
- 設置面が傾いている、床との接地が不安定な場合
これらはいずれも、本体が安定した姿勢を保てていないと装置が判断した状態です。
そのため、「地震は起きていないのにE01が出た」というケースは珍しくありません。
実際には、使用環境や直前の動作が引き金になっていることがほとんどです。
E01が表示された場合は、装置が作動した事実そのものよりも、どの要因に反応した可能性があるかを整理できるかが、その後の判断に直結します。
故障ではない?E01が出たときの基本的な考え方
E01が表示された時点で、本体内部に異常や故障が発生したと決まるわけではありません。
ダイニチの石油ファンヒーターでは、燃焼中の安全を最優先するため、本体の状態に違和感を検知した段階で、いったん運転を停止させる制御が行われます。
E01は、その制御が作動した結果として表示されるコードです。
E01表示に至る流れは、基本的に次のような構造になっています。
- 想定外の揺れや衝撃、設置状態の変化を検知
- 安全装置が作動し、燃焼を自動的に停止
- 使用者に停止理由を知らせるためにE01を表示
ここで重要なのは、停止の理由が「危険を防ぐため」であって、「異常が起きたから」ではないという点です。
そのため、E01が出たからといって、すぐに修理や部品交換を前提に考える必要はありません。
まず行うべきなのは、装置が反応した原因が一時的なものかどうかを切り分けることです。
具体的には、設置状態や直前の使用状況を見直すことで、再運転しても問題ない状態かどうかを判断できるケースが多くあります。
つまりE01は「使えなくなった」という合図ではなく、一度立ち止まって状況を確認するための表示と捉えるのが現実的でしょう。
E01が出たときの判断ポイントと対処手順
次の手順は、ユーザー自身で安全に確認できる範囲です。
① 電源を切る
- 運転ボタンではなく、電源を完全にオフ
- 表示が消えるまで待つ
一度リセットすることで、再判定が可能になります。
また滑るような場所やよくぶつかって動いてしまうのであれば、ゴムシートも有効です。
② 本体を水平で安定した床に置き直す
- 傾いていないか
- カーペットや柔らかいマットの上に置いていないか
- ガタつきがないか
対震装置はわずかな傾きでも反応するため、設置状態の見直しは非常に重要です。
不安であれば水平器などで平行か確認すると良いでしょう。
③ 再運転を試す
- 電源を入れ直し、通常運転ができるか確認
- 問題なく点火・燃焼すれば、異常ではありません
この時点で正常運転できれば、
一時的な衝撃・設置状態が原因だったと判断できます。
再運転できない場合に考えるべきこと

設置状態を見直し、正しい手順で再運転を試してもE01が繰り返し表示される場合は、一時的な揺れや設置環境の問題ではない可能性を考える必要があります。
特に、次のような状態が続く場合は、使用を続ける判断から切り替えるべきタイミングです。
- 水平で安定した場所に設置し直しても再びE01が表示される
- 本体に触れていない状況でも、運転開始直後に停止する
- わずかな振動や周囲の動きで頻繁に運転が止まる
これらのケースでは、対震センサー自体の感度異常や、内部部品の劣化・不具合が影響している可能性が否定できません。
対震自動消火装置は、安全を確保するために非常に敏感に設計されています。
そのため、センサーや制御系に異常があると、実際には危険がない状況でも停止を繰り返すことがあります。
この段階になると、設置や操作といった使用者側の工夫で改善できる範囲を超えています。
無理に再運転を続けることは、かえって使用環境の不安定化や、別のトラブルを招く要因になりかねません。
E01が繰り返し表示される場合は、「使い方を直せば解決する段階」ではなく、「本体の状態を確認すべき段階」に入ったと考えるのが現実的でしょう。
E01表示時にやってはいけないこと
E01が表示されている状態は、対震自動消火装置が安全側に働き、あえて運転を止めている状態です。
この段階で無理な操作を行うと、装置の意図を無視する形になり、かえって危険性を高めることになるでしょう。
安全の観点から、次のような対応は避けてください。
- 傾いたまま無理に再運転する
本体が安定していない状態では、対震装置が再び作動するだけでなく、
燃焼状態が不安定になるおそれがあります。 - 安定していない場所で使用を続ける
カーペットの上や段差のある床などは、
使用中にわずかな姿勢変化が起きやすく、停止を繰り返す原因になります。 - センサーを無効化しようとする
対震センサーは安全装置であり、
意図的に機能を止める行為は、事故につながる可能性があります。 - 分解や内部調整を行う
内部部品や配線に触れることで、
本来関係のない不具合や安全装置の誤作動を招くおそれがあります。
E01は「邪魔なエラー」ではなく、危険を避けるために意図的に出されている停止表示です。
この表示が出ている状態で重要なのは、表示を消すことではなく、なぜ装置が停止を選んだのかを尊重することです。
無理な再運転や自己判断での対応は行わず、状況に応じた正しい判断へ切り替えることが、安全面では最優先になるので心がけましょう。
FAQ(よくある質問)
Q1. ダイニチの石油ファンヒーターでE01が出たら故障ですか?
いいえ、E01は対震自動消火装置が作動したことを示す表示であり、故障を意味するものではありません。安全を確保するために運転が停止している状態です。
Q2. 地震が起きていないのにE01が表示されることはありますか?
あります。本体への衝撃や移動、設置面の傾きなどを検知した場合でも、対震装置が作動しE01が表示されることがあります。
Q3. E01が出たあと、そのまま再運転しても大丈夫ですか?
設置状態を見直し、電源を切ってから再運転することで問題なく使用できるケースもあります。ただし、安定した設置が前提です。
Q4. 何度もE01が表示される場合はどうすればいいですか?
正しく設置しても繰り返しE01が表示される場合は、対震センサーや内部部品の不具合が疑われます。使用を続けず、点検を検討する段階です。
Q5. E01が出たときにやってはいけないことはありますか?
傾いた状態での再運転や、センサーを無効化しようとする行為、分解・内部調整は避けてください。安全装置の意図を無視することになり、危険です。
まとめ:ダイニチ 石油ファンヒーター E01の正しい捉え方

ダイニチの石油ファンヒーターに表示されるE01は、対震自動消火装置が正常に作動したことを示す停止表示です。
E01は、地震が起きた場合だけでなく、本体への衝撃や移動、設置状態の変化などを検知した場合にも表示されます。
そのため、使用者にとっては心当たりがない状況でも表示されることがあります。
重要なのは、E01=故障と決めつけないことです。
設置状態を見直し、正しい手順を踏めば、再運転できるケースも少なくありません。
判断の基本は、次の流れです。
- 電源を切る
- 本体を水平で安定した場所に置き直す
- 再運転を試す
この手順でも改善しない場合は、使用環境の問題ではなく、本体側の点検が必要な段階に入っていると考えるのが現実的です。
その場合は大人しくメーカーへ修理依頼をした方が賢明といえるでしょう。
E01は、異常を知らせる警告ではなく、安全を確保するために一度立ち止まることを促す表示です。
表示の意味を正しく理解し、状況に応じた判断を行うことが、無用な不安や誤った対応を避けるためのポイントになりますので、E01が発生した際はぜひ参考にしてみてください。

