リンナイのガス衣類乾燥機(乾太くん)でエラー61が出たときは、リセットや清掃で戻る類ではなく、内部の“回転が成立していない”ことを検知して止まっている可能性が高い表示です。
現場で多いのは、ドラムを回す系統のトラブルです。
たとえば、回転用ベルト(丸ベルト)が切れる・外れる・伸びて滑ると、モーターが動こうとしてもドラム側が追従できず、結果としてエラー停止につながります。
このパターンは「突然止まった」「昨日まで普通に動いていた」でも起きます。消耗部品の限界が一気に表に出るためです。
ここで大事なのは、エラー61を見た瞬間に「電源入れ直しで戻るか」を試すより、“回転が止まった系”として扱い、修理前提で切り分けに入ることです。
原因がベルト系なら修理内容は比較的シンプルで済むことが多く、逆に無理に再運転を繰り返しても改善にはつながりません。
この記事では、リンナイ乾燥機のエラー61について、表示の意味、実際に多い原因、修理が必要になる理由、費用や対応の考え方までを、使用者が判断を誤らないための視点で整理しますので、ぜひご参考ください。
エラー61の正体|回転系ベルト異常による停止

リンナイ乾燥機のエラー61は、多くのケースでドラム回転用ベルト(丸ベルト)の切断・脱落・著しい劣化が原因です。
操作ミスや一時的な負荷ではなく、物理的に回転が成立しなくなったことを検知して出るエラーだと整理できます。
乾燥機の回転は、次の3点が正常に連動することで成り立っています。
- モーター
- ベルト
- ドラム
モーターが回転力を生み、その力をベルトが伝え、ドラムが回る。
この流れの途中でベルトが切れる、外れる、伸びて滑ると、モーターは動こうとしてもドラムが回りません。
この状態を制御基板が検知すると、
「回転が成立していない=異常動作」
と判断し、強制的に運転を停止します。
これがエラー61です。
重要なのは、これは誤作動や過敏な検知ではなく、想定どおりに機械を守るための安全停止だという点です。
無理に動かそうとすると、モーターや制御系に余計な負荷がかかるため、あらかじめ止める設計になっています。
典型的な症状の流れ
エラー61が出る前後では、次のような経過をたどることが多く見られます。
- 乾燥途中で突然停止する
- スタート操作後、すぐに停止する
- モーター音はするが、ドラムが回っていない
- 再起動しても短時間でエラー61が再表示される
これらの症状に共通するのは、電気的には動こうとしているが、機械的な回転が伴っていない点です。
そのため、電源の入れ直しや時間を置くといった対応では改善しません。
また、前日まで問題なく使えていた場合でも、
ベルトは消耗部品のため、限界に達すると突然切れる・外れることがあります。
「少しずつ調子が悪くなる」というより、ある日を境に一気に止まるのがこのトラブルの特徴です。
この状態では、乾燥機を使い続けることはできず、エラー表示が出た時点で修理を前提にした対応が必要な段階に入ったと考えるのが現実的です。
修理内容はほぼ「ベルト交換」

エラー61での修理内容は、ほとんどのケースで次の対応に集約されます。
- ドラム回転用ベルトの交換
- 併せて内部清掃・動作確認
実際の修理現場では、
「ベルトが完全に切れていた」
「切れてはいないが、伸びきって空転していた」
という診断が非常に多く見られます。
これはエラー61の性質上、回転が成立しないこと自体を検知して止まる仕組みになっているためです。
モーターや制御基板の故障ではなく、消耗部品であるベルトが限界を迎えていたというケースが大半を占めます。
そのため、
- モーター交換
- 基板交換
- 本体分解を伴う大規模修理
といった対応になることは限定的で、修理内容が比較的シンプルに収まる点は、使用者側にとっても判断しやすいポイントです。
修理費用の目安|実例ベース
実際のメーカー対応事例を整理すると、内容はおおむね次の通りです。
- 修理内容:回転ベルト交換のみ
- 対応:メーカー修理(訪問)
- 費用:約15,000円前後(税込)
部品代・作業費・出張費を含めてこの金額帯に収まるケースが多く、「内部故障」という言葉の印象ほど高額になることは少ないのが実情です。
また、年末年始や繁忙期であっても、電話がつながりにくい場合はWEB受付を利用することで、即日〜数日以内に訪問対応された例も確認されています。
「10年使ったから、もう買い替えしかないのでは」と考える方も少なくありません。
しかしエラー61に限って言えば、修理内容と費用が事前にある程度見通せるケースが多く、使用年数だけで即買い替えと判断する必要はありません。
まずは修理で復旧できるかを確認し、その結果を踏まえて「修理か交換か」を決める。
この順序で考える方が、結果的にムダの少ない判断につながります。
DIY修理は可能か?現実的な判断

ネット上では、「ベルトは自分で交換できる」という情報も多く見られます。
確かに構造上、工具があれば交換自体は可能です。
ただし、以下の点は冷静に考える必要があります。
- 本体重量は約30kg前後
- 多くは洗濯機上に設置されている
- ガス接続・排気管の脱着が必要
- 再設置時は2人作業がほぼ必須
さらに、
- ベルト長の違いによる軸ブレ
- フェルト部の処理
- 潤滑不足による再劣化
といったリスクもあります。
安全面・確実性・時間コストを考えると、メーカー修理が無難というのが実務的な結論です。
純正ベルトが推奨される理由
DIYでのベルト交換を検討する場合でも、使用する部品は純正ベルトが前提になります。
これは「メーカー推奨だから」という抽象的な理由ではなく、構造上の相性の問題です。
リンナイの乾燥機に使われている回転用ベルトは、単なるゴム部品ではなく、
- 機種ごとに決められた長さ
- モーター出力に合った張力
- ドラム回転数を前提にした伸び率
これらを前提に設計されています。
純正ベルトは、この条件を満たした状態で使われることを想定しているため、回転ムラが出にくく、結果として寿命も安定します。
また、乾燥機内部にはベルトに潤滑を与えるフェルト部材があり、純正品はこの構造を前提に材質・摩擦特性が決められています。
そのため、交換後の異音や急激な摩耗が起きにくいのも特徴です。
古くなったフェルトは潤滑も薄くなっていますので、シリコーングリスやスプレーなどで足してあげるのがおすすめです。
一方、丸ベルトの互換品は価格が安く見える反面、以下の問題が起きやすくなります。
- わずかな長さ違いによる張力不足・過多
- 初期は問題なく動いても、伸びが早い
- 張力不均衡による軸ブレや振動
見た目では判断できない差ですが、回転機構ではこのズレが積み重なり、再度のエラー発生や別部品への負荷につながることがあります。
結果として、
「一度は直ったが、しばらくしてまた止まった」
というケースになりやすく、DIYのメリットが薄れます。
DIYをするなら、作業を簡単にするためではなく、再修理を避けるために純正を選ぶ。
この考え方が現実的でしょう。
エラー61が出たときの正しい判断軸

最後に、エラー61が表示されたときの判断を整理します。
このエラーは、対応を迷う余地が少ない表示です。
- 再起動・リセット → 意味なし
- 清掃 → 解決しない
- 使用継続 → 不可
ここで「一度くらいなら」「少し様子を見てから」と考えても、状況は前に進みません。
エラー61は、操作や環境ではなく内部動作が成立しなくなったことを理由に止まっているためです。
取るべき行動はシンプルです。
- 使用を中止する
- メーカー修理を依頼する
- 修理費用と使用年数を踏まえ、修理か交換かを判断する
この順番を飛ばさないことが重要です。
特に「まず使えるかどうかを試す」という行動は、エラー61に関しては判断を遅らせるだけになります。
エラー61は、
**「壊れたかどうかを迷うエラー」ではなく、
「内部のどこが壊れて止まったかを整理するためのエラー」**です。
表示が出た時点で、乾燥機はすでに次の判断段階に入っています。
あとは、修理で戻すのか、交換に進むのかを、条件で冷静に決めるだけです。
FAQ(よくある質問)
Q1. リンナイ乾燥機のエラー61はリセットすれば直りますか?
いいえ、直りません。
エラー61は内部の回転動作が成立していないことを検知して出る表示のため、電源の入れ直しやリセット操作で解消する前提にはなっていません。
Q2. エラー61が出ても、しばらく様子を見て使えますか?
使用継続はできません。
モーター音がしてもドラムが回らない状態が多く、安全制御によって運転が停止しています。無理な再運転は推奨されません。
Q3. エラー61の原因で一番多いのは何ですか?
多くのケースで、ドラム回転用ベルト(丸ベルト)の切断・脱落・劣化が原因です。
消耗部品の寿命によるもので、操作ミスが原因になることはほとんどありません。
Q4. エラー61の修理費用はどれくらいかかりますか?
回転ベルト交換のみの場合、約15,000円前後(税込)が目安です。
部品代・作業費・出張費を含めた金額で、この範囲に収まるケースが多く見られます。
Q5. エラー61が出たら、修理と買い替えのどちらを選ぶべきですか?
まずは修理で復旧できるかを確認するのが現実的です。
エラー61は修理内容が比較的シンプルなケースが多く、使用年数と修理費用を見たうえで交換を判断しても遅くありません。
まとめ:エラー61は「よくある消耗故障」

リンナイ乾燥機のエラー61は、長年使われた機器では珍しくない、消耗部品が寿命を迎えたことを知らせるサインです。
突発的に見えても、内部では徐々に進んでいた劣化が表に出ただけ、というケースがほとんどです。
- 原因はほぼ回転ベルトまわり
- 修理内容は比較的シンプル
- 費用も現実的な範囲に収まりやすい
このため、エラー表示を見た瞬間に「もう買い替えしかない」と決めつける必要はありません。
まずは修理で復旧できるかを確認し、その結果を踏まえて修理か交換かを判断する。
この順序で考える方が、ムダのない現実的な対応になります。
エラー61は不安を煽る表示ではなく、判断を先送りにしないための合図です。
表示の意味を正しく受け取り、落ち着いて次の選択をすることが大切です。

