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灯油の比重はどれくらい?|1リットル・18リットルの重さを解説

灯油の比重0.78~0.80と、1リットル・18リットルあたりの重さを解説したイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

「灯油18リットルって、いったい何キロあるんだろう?」

ポリタンクを車に積むときや、残った灯油を持ち運ぶときに、ふとその重さが気になったことはないでしょうか。
結論から言うと、灯油の比重はおおよそ0.8で、水よりわずかに軽い液体です。

この記事では、灯油の比重の意味から、容量ごとの重さの目安、温度による変化、そして比重を知っておくと役立つ場面までを、やさしく整理して解説します。

目次

灯油の比重は約0.8|まず結論

灯油の比重が水より軽く、比重0.78〜0.80程度であることを示したイメージイラスト

灯油の比重は、一般的に0.78〜0.83程度(代表値は約0.8)とされています。
比重とは、水を1としたときに、その物質が何倍の重さかを表す数値のことです。
水1リットルはおよそ1kgなので、比重0.8の灯油1リットルは約0.8kg、という関係になります。
細かい数字を覚えなくても、灯油は水の約8割の重さとイメージしておけば、日常では十分です。

📎 出典:厚生労働省 職場のあんぜんサイト|灯油(安全データシート)
📎 出典:JOGMEC 石油・天然ガス用語辞典|灯油

「比重」と「密度」の違い

似た言葉に「密度」がありますが、両者は少しだけ意味が異なります。
比重は水を基準にした“倍率”で単位がなく、密度は1リットルあたり何kgかを表す数値(kg/L)です。
灯油の場合、密度は約0.8kg/L。
数字としてはどちらも「0.8前後」になるため、家庭で使う分には同じ感覚で捉えて問題ありません。

灯油1L・10L・18L・20Lの重さの目安

赤色の灯油用ポリタンクが複数並んで金属製の棚に収納されている様子を、やわらかいタッチで描いたイラスト。白いキャップ付きのポリタンクが横一列に整然と配置され、屋内の保管環境がわかる構図になっている。

比重0.8で計算した、容量ごとの灯油の重さの目安は次のとおりです。

容量灯油のみの重さ(目安)ポリタンク込みの目安
1L約0.8kg
10L約8kg約9kg
18L約14〜15kg約15〜16kg
20L約16kg約17kg

(※比重0.78〜0.83で計算。ポリタンク本体の重さ約1〜1.5kgを加算した概算です)

18リットルのポリタンクは、灯油だけで約14〜15kg、容器を含めると15kg前後になります。
米袋(5kg)の約3倍と考えると、その重さがイメージしやすいでしょう。
満タンのタンクを持ち運ぶのは負担が大きいため、無理をせず10リットルで購入したり、配達を利用したりする選択肢もあります。
持ち運びの負担が気になる方は、灯油配達の仕組みや料金もあわせて検討するとよいでしょう。

なぜ「約0.8」と幅があるのか

灯油の比重が0.78〜0.80と幅を持つのには、主に2つの理由があります。

① 灯油は複数の成分が混ざった油だから

灯油は単一の物質ではなく、さまざまな炭化水素が混ざり合った石油製品です。
製造ロットや原料となる原油の種類によって組成が少しずつ異なるため、比重にもわずかな幅が生まれます。
とはいえ、家庭用の灯油(JIS1号・白灯油)はほぼ0.8前後に収まるため、実用上の差はほとんど気にする必要はありません。

📎 出典:ENEOS 石油便覧|第2編第1章第4節 灯油

② 温度によって変わるから

油は温めると膨張し、冷やすと収縮します。
そのため同じ灯油でも、気温が高いほど比重は小さく(軽く)、低いほど大きく(重く)なります。
石油製品の取引では、この温度差をそろえるために15℃を基準として量が計算されます。
家庭で気をつけたいのは、寒い屋外で買った灯油を暖かい室内に置くと、膨張して容器からあふれることがある点です。
給油後のポリタンクは、口いっぱいまで満たさず少し余裕を残しておくと安心です。

灯油の比重を知っておくと役立つ場面

比重は単なる豆知識ではなく、灯油を安全・快適に扱ううえでも役立ちます。

灯油に混ざった水は「底」に沈む

灯油の比重(約0.8)は水(1.0)より小さいため、灯油に水が混ざると水は容器の底に沈みます
長く保管したポリタンクの底に水がたまっていることがあるのは、このためです。
底に沈んだ水を吸い上げてストーブに入れると、着火不良や不完全燃焼の原因になることがあります。
残りわずかになった灯油は最後まで使い切ろうとせず、底の数センチは残して処分するのが安全です。
古くなった灯油の扱いは古い灯油の正しい処分方法で詳しく解説しています。

他の燃料との重さの違い

灯油とよく比較されるガソリンや軽油との比重の目安は、次のとおりです。

種類比重の目安(水=1)
ガソリン約0.72〜0.76
灯油約0.78〜0.83
軽油約0.80〜0.84
A重油約0.86〜0.88
1.00

(※いずれも一般的な目安です。温度や組成により変動します)

ガソリンは灯油より軽く、軽油や重油は灯油より重い——というように、精製された油は重い成分を多く含むほど比重が大きくなる傾向があります。
灯油とガソリンは見た目こそ似ていますが、性質はまったく異なります。
取り違えは火災につながる大変危険な行為のため、保管容器は必ず分け、灯油の引火点と発火点といった基礎知識もあわせて押さえておきましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1.灯油1リットルは何キロですか?
灯油の比重は約0.8のため、1リットルあたりおよそ0.8kgです。
水1リットル(約1kg)の8割ほどの重さと考えるとわかりやすいでしょう。
ただし比重は0.78〜0.83程度の幅があり、気温によっても多少変わるため、あくまで目安としてお考えください。

Q2.灯油18リットルの重さは何キロですか?
比重0.8で計算すると、灯油のみで約14〜15kgです。
ポリタンク本体(約1〜1.5kg)を加えると、満タンで15〜16kg前後になります。
持ち運びの負担が大きい場合は、10リットルでの購入や配達の利用も検討するとよいでしょう。

Q3.比重と密度は何が違うのですか?
比重は水を1としたときの倍率で単位がなく、密度は1リットルあたりの重さ(kg/L)を表します。
灯油はどちらも数値上は約0.8になるため、日常ではほぼ同じ意味で使って差し支えありません。

Q4.灯油の比重は温度で変わりますか?
変わります。油は温めると膨張して軽く(比重が小さく)、冷やすと収縮して重く(比重が大きく)なります。
石油製品の取引では15℃を基準に量を計算します。
寒い屋外で買った灯油を暖かい室内に置くと膨張することがあるため、容器は口いっぱいまで入れないのが安心です。

Q5.灯油とガソリンでは比重が違いますか?
異なります。ガソリンは約0.72〜0.76と灯油(約0.8)より軽く、軽油や重油は灯油より重めです。
見た目が似ていても性質はまったく違い、取り違えは大変危険です。
保管容器は必ず分けて管理してください。

まとめ

灯油の比重は約0.8で、水の8割ほどの重さの液体です。
この数値を知っておくと、次のような場面で役立ちます。

  • 1リットル=約0.8kg、18リットル=約14〜15kgと、重さの見当がつく
  • 灯油に混ざった水は底に沈むため、底の残りは使い切らない
  • 温度で膨張するため、容器は口いっぱいまで入れない

灯油は身近な燃料ですが、その性質を正しく理解しておくことが、安全で無駄のない使い方につながります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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