「古くなったIHコンロ、どうやって捨てればいいの?」と迷っていませんか。
IHコンロ(IHクッキングヒーター)は、テレビや冷蔵庫のような家電リサイクル法の対象ではないため、基本はお住まいの自治体のルールに沿って処分します。
ただし、卓上型・据え置き型・ビルトイン型のどのタイプかによって、捨て方も費用も大きく変わります。
この記事では、タイプ別の正しい捨て方・費用の目安・処分前の注意点を、公的機関の情報をもとに整理します。
結論:IHコンロは「家電リサイクル法」の対象外

まず押さえておきたいのは、IHコンロは家電リサイクル法(家電4品目)の対象外だという点です。
家電リサイクル法でリサイクル料金を払って処分する必要があるのは、エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の4品目のみです。
IHコンロ(電磁調理器)はここに含まれないため、テレビや冷蔵庫のような専用の処分手続きは不要です。
では何で捨てるのかというと、基本は各自治体の「粗大ごみ」「不燃ごみ」「小型家電リサイクル」のいずれかです。
電磁調理器(IHコンロ)は小型家電リサイクル法の対象品目にあたるため、自治体の小型家電回収ボックスなどが使える場合もあります。
実際に神戸市では、指定袋に入り5kg以下のIHコンロは「燃えないごみ(小型家電リサイクルBOX)」として扱われます。
自治体によってルールが異なるため、「自分のIHがどのタイプか」を確認してから捨て方を選ぶのが失敗しないコツです。
まず自分のIHコンロのタイプを確認しよう

IHコンロは、設置方法によって大きく3タイプに分かれます。
どのタイプかで、取り外しの手間も捨て方もまったく変わります。
| タイプ | 電源・設置 | 取り外し | 主な捨て方 |
|---|---|---|---|
| 卓上型(1口が多い) | 100Vコンセント/置くだけ | プラグを抜くだけ | 不燃ごみ・小型家電回収ボックス(サイズ次第で粗大ごみ) |
| 据え置き型(2口が多い) | 100V・200V/キッチンに載せるだけ | コンセントを抜くだけ | 粗大ごみが基本 |
| ビルトイン型 | 200V専用配線に直結/組み込み固定 | 配線の取り外しが必要(要注意) | 業者への依頼が基本 |
自治体の分別一覧では「IHコンロ」ではなく「電磁調理器」「電気コンロ」と記載されていることがあります。
一覧で見つからないときは、この名称でも探してみてください。
卓上型IHコンロの捨て方
一人暮らしや卓上調理で使う1口タイプの卓上型は、100Vのコンセントに挿すだけの手軽な機種です。
サイズが小さいため、多くの自治体で不燃ごみや小型家電回収ボックスに出せます。
判断の目安になるのは「大きさ」です。
たとえば仙台市では、一番長い部分がおおむね30cmを超えるものは粗大ごみ、30cm以下のものは家庭ごみ指定袋か小型家電回収ボックスへ、という線引きになっています。
このほか、家電量販店の店頭に設置された小型家電回収ボックスを利用できる場合もあります。
ただし投入口のサイズ制限(入らないと持ち帰りになります)や、店舗によって有料・対象外のことがあるため、事前確認をおすすめします。
据え置き型IHコンロの捨て方
賃貸住宅などでよく見られる据え置き型は、キッチンの天板に載せているだけのタイプです。
2口タイプが多く、100Vのものと200Vのものがあります。
取り外し自体はコンセント(プラグ)を抜くだけで、特別な工事は不要です。
ただし200V機種の場合は、感電を防ぐため、コンセントを抜く前に分電盤のブレーカーを切ってから作業すると安心です。
サイズが大きいため、据え置き型は不燃ごみでは出せず、粗大ごみとして処分するのが基本です。
一般的な流れは次のとおりです。
- 自治体の粗大ごみ受付センターに申し込む(受付番号・収集日・手数料を確認)
- コンビニなどで処理券(粗大ごみ処理手数料券)を購入する
- 券を貼って、指定日に自宅前や指定の収集場所へ出す
ビルトイン型IHコンロの捨て方
システムキッチンに組み込まれているビルトイン型は、3タイプの中で最も注意が必要です。
ビルトイン型は200Vの専用配線に直接つながっています。配線の取り外しを伴う撤去は電気工事士の資格が必要な作業で、無資格での配線の切り離しは感電・火災の危険があるうえ、法令違反となります。
すでに設置されているIHを同じ場所で交換するだけで、配線工事を伴わない場合は資格が不要なケースもあります。
しかし「撤去して処分する」場合は電源側の処理が発生するため、原則としてプロに任せるのが安全です。
最も確実で手間がかからないのは、新しい機器へ買い替えるタイミングで、施工業者やリフォーム会社に古い機器を引き取ってもらう方法です。
取り外しから処分までまとめて任せられ、感電や火災のリスクを避けられます。
なお、ビルトイン型は構造上、自治体では収集対象外とされていることもあるため、この場合も業者回収が現実的です。
分解して小分けはNG|処分前の注意点
粗大ごみの手数料や手間を惜しんで、IHコンロを分解し、不燃ごみとして少しずつ捨てようと考える方がいますが、これは避けてください。
分解しても自治体での扱いは粗大ごみのままで、メリットがありません。
さらに内部には高電圧の部品が含まれており、不用意に分解すると感電やけがの危険があります。
そのほか、処分前に確認しておきたい点を整理します。
- 天板がガラスの機種は割れやすいため、運搬時はぶつけないよう注意する
- 賃貸住宅の据え置き型・ビルトイン型は、大家・管理会社の所有物(設備)であることがある。勝手に処分せず、まず管理会社に確認する
- 引っ越しでまとめて処分するものがある場合は、他の不用品と一緒に回収してもらうと割安になることがある
まだ使えるIHコンロは売る・譲るのも選択肢

故障ではなく買い替えなどで手放す場合、状態が良ければ売却・譲渡も検討できます。
目安として、製造からおおむね1〜3年程度で、動作に問題がなく、天板がきれいな機種は買い取りや譲渡がしやすい傾向です。
- リサイクルショップ・出張買取に依頼する
- フリマアプリ・ネットオークションに出品する(自分で価格設定できるが、梱包・発送の手間はかかる)
- 家電量販店の下取りを利用する(買い替え時。有料のことが多く、卓上型のみ対象の店舗もある)
- 知人・家族に譲る
ただし賃貸住宅には最初からコンロが設置されていることが多く、中古IHの需要はそれほど高くありません。
高値は期待しすぎず、「無料で引き取ってもらえれば十分」くらいの気持ちで臨むとスムーズです。
IHコンロの処分費用の目安
自治体の粗大ごみで処分する場合の費用は、おおよそ次のとおりです。
| 処分方法 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 自治体の粗大ごみ | おおよそ300〜1,000円程度 | 自治体・サイズにより変動 |
| 小型家電回収ボックス | 無料の場合が多い | 卓上型など小型・投入口サイズ内が対象 |
| 家電量販店の下取り・引き取り | 無料〜有料(店舗による) | 買い替え時が中心 |
| 業者回収(ビルトイン撤去含む) | 内容により幅がある | 取り外し工事の有無で変動 |
※金額は自治体・地域・機種・施工条件により変わります。実際の費用は自治体の案内や業者の見積もりでご確認ください。
粗大ごみの正確な手数料は自治体ごとに定められています。
申し込み時に金額を教えてもらえるので、その案内に沿って処理券を用意しましょう。
まとめ
IHコンロの捨て方は、まず自分の機種のタイプを確認することから始まります。
ポイントを整理すると次のとおりです。
- IHコンロは家電リサイクル法の対象外。基本は自治体ルール(粗大ごみ・不燃ごみ・小型家電リサイクル)で処分する
- 卓上型は不燃ごみや小型家電回収ボックス(サイズが大きければ粗大ごみ)
- 据え置き型はコンセントを抜くだけで取り外せ、粗大ごみが基本
- ビルトイン型は配線の取り外しに電気工事士の資格が必要。無理に自分で外さず、買い替え時に業者へ依頼するのが安全
- まだ使える機種は売却・譲渡も選択肢になる
タイプごとのルールさえ押さえれば、IHコンロの処分は難しくありません。
安全を最優先に、お住まいの自治体の案内を確認しながら進めてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. IHコンロは家電リサイクル法の対象ですか?
対象ではありません。家電リサイクル法でリサイクル料金を払って処分するのは、エアコン・テレビ・冷蔵庫/冷凍庫・洗濯機/衣類乾燥機の4品目に限られます。IHコンロ(電磁調理器)はこれに含まれないため、お住まいの自治体の粗大ごみ・不燃ごみ・小型家電リサイクルのルールに沿って処分します。自治体によって扱いが異なるので、まずは分別一覧を確認するのが確実です。
Q2. 卓上のIHコンロは何ごみで捨てられますか?
サイズが小さい卓上型は、多くの自治体で不燃ごみや小型家電回収ボックスに出せます。判断の目安は大きさで、一番長い部分がおおむね30cmを超えると粗大ごみ扱いになる自治体が多く見られます。神戸市のように「指定袋に入り5kg以下なら燃えないごみ」とする自治体もあります。名称が「電磁調理器」「電気コンロ」となっている場合もあるため、分別一覧ではこの表記でも探してみてください。
Q3. ビルトインのIHコンロは自分で取り外して捨てられますか?
おすすめできません。ビルトイン型は200Vの専用配線に直接つながっており、配線の取り外しを伴う撤去は電気工事士の資格が必要な作業です。無資格で配線を切り離すと感電・火災の危険があり、法令違反にもなります。買い替えのタイミングで、施工業者やリフォーム会社に取り外しと処分をまとめて依頼するのが安全で確実です。
Q4. IHコンロの処分費用はどのくらいかかりますか?
自治体の粗大ごみで処分する場合、おおよそ300〜1,000円程度が目安です(自治体やサイズにより変動します)。卓上型で小型家電回収ボックスが使える場合は無料のことも多いです。ビルトイン型を業者に依頼して撤去する場合は、取り外し工事の有無によって費用に幅が出ます。正確な金額は、自治体の粗大ごみ受付や業者の見積もりで確認してください。
Q5. まだ使えるIHコンロを手放したいときはどうすればいいですか?
動作に問題がなく天板もきれいで、製造からおおむね1〜3年程度の機種なら、リサイクルショップやフリマアプリ、家電量販店の下取りなどで手放せる可能性があります。知人や家族に譲る方法もあります。ただし賃貸には最初からコンロが備わっていることが多く、中古の需要は限られるため、高値は期待しすぎないほうが現実的です。

