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コロナ ストーブのE7とは?燃焼用送風機の故障と停電検知の見分け方

コロナストーブのE7表示について、燃焼用送風機の故障と停電検知の見分け方を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナの寒冷地用大型ストーブに「E7」と表示され、運転が止まってしまった。
このE7は、機種タイプによって運転スイッチを入れ直せば復帰する可能性がある場合と、点検が前提となる場合にはっきり分かれるコードです。
前者に当てはまる機種であれば、停電の直後に出ているだけということも珍しくありません。
一方、後者に当てはまる機種では、燃焼に必要な空気を送るファンの不具合を示しており、入れ直しでは解決しません。
この記事では、まず自分の機種がどちらなのかを確認する方法と、それぞれで取るべき行動を整理します。

目次

E7は機種タイプによって意味が分かれる

同じE7でも、対象製品によって内容が異なります。

ストーブのタイプE7が示す内容メーカーが示す処置
寒冷地輻射タイプ/ツインヒータ停電検知または過熱防止装置(安全サーモスタット)の作動運転スイッチを入れ直して再運転する。それ以外は点検または修理が必要
ガス化温風タイプ/ポット式温風タイプ/業務用大型温風燃焼用送風機故障点検または修理が必要

📎 出典:株式会社コロナ|寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧

上段に当てはまる機種であれば、まず再運転を試す余地があります。
下段に当てはまる機種では、入れ直しを繰り返しても改善しません。
本体の銘板(型式シール)で機種タイプを確認してから読み進めてください。

寒冷地輻射タイプ・ツインヒータのE7

この機種でE7が出た場合、コロナが案内しているのは運転スイッチの入れ直しです。
ただし、その前にどちらの要因なのかを見当づけておくと、再発したときの判断が変わってきます。

停電が原因だったかを確認する

停電を検知して停止した場合、復電しても自動で運転が再開されることはありません。
安全のため、使用者が意図して再開する仕組みになっているためです。

次の点を確認すると、停電があったかどうかの見当がつきます。

  • 家の中の他の時計(電子レンジ、炊飯器など)の表示がリセットされていないか
  • 照明が一瞬消えた、機器が再起動したといった心当たりがないか
  • 屋外で強風、落雷、除雪作業、電気工事などがなかったか
  • 分電盤のブレーカーが落ちていないか
  • 延長コードやタップを使っている場合、そのスイッチが切れていないか

一瞬の電圧低下でも検知することがあるため、はっきりと停電を感じていなくても該当する場合があります。
心当たりがあれば、運転スイッチを一度「切」にしてから「入」にして再運転してください。

過熱防止装置が働いていた場合

もうひとつの要因が、過熱防止装置(安全サーモスタット)の作動です。
本体内部が想定以上の温度になったときに、燃焼を止める安全装置が働いた状態です。

停電の心当たりがない場合や、再運転してもすぐにE7が出る場合は、こちらを疑ってください。
確認しておきたいのは次の点です。

  • 給気フィルターにほこりが厚く付着していないか
  • 温風の吹き出し口の前に洗濯物や家具が置かれていないか
  • 本体と壁や家具との距離が、取扱説明書の離隔距離を満たしているか
  • 本体の上に物を置いていないか

公的機関も、石油暖房機器を使う前の確認事項として、ほこりの除去と周囲の可燃物との距離の確保を挙げています。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦

清掃と設置の見直しを行う際は、本体が十分に冷えてから作業してください。
熱いうちに触るとやけどのおそれがあるうえ、冷却が不十分だと過熱防止装置が復帰しません。

過熱防止装置の作動については『E4』『EF』エラーの原因と直し方でも解説しています。

ガス化温風タイプなどのE7

ガス化温風タイプ、ポット式温風タイプ、業務用大型温風でE7が出た場合は、燃焼用送風機の故障です。

燃焼用送風機とはどの部分か

ストーブには複数のファンが使われており、役割が分かれています。

種類役割止まると起きること
燃焼用送風機燃焼に必要な空気を燃焼室へ送る燃焼が成立しない、または不完全燃焼につながる
対流用送風機暖まった空気を室内へ送り出す温風が出ない、本体内部に熱がこもる

E7が示しているのは前者です。
燃焼そのものを支えるファンのため、回転が不安定になると燃焼の条件が崩れます。
機器がそれを検知して停止するのは、安全側の動作です。

なお、対流用送風機の故障は別のコードで表示されます。
温風が出ないという症状が中心であれば、E8やEdに当てはまる可能性があります。

E7が出る前に現れやすい変化

完全に停止する前から、次のような変化が出ていることがあります。

  • 運転中の音が以前より大きくなった、うなるような音が混じる
  • 「カラカラ」「ガガッ」といった異音がする
  • 立ち上がりに時間がかかるようになった
  • 運転が安定するまでの挙動が以前と違う

こうした前兆に気づいていた場合は、いつ頃からだったかを点検時に伝えてください。
モーターの劣化なのか、羽根へのほこりの付着なのかを見分ける手がかりになります。

考えられる要因

要因内容
モーターの劣化・焼損経年により回転しなくなった、回転数が落ちた
軸受けの摩耗異音を伴い、回転が不安定になる
羽根へのほこり・すすの付着重量バランスが崩れ、正常な風量が出ない
配線・コネクタの接触不良電源が安定して供給されていない
回転検知部の不具合回っているのに止まっていると判定している
制御基板の不良送風機への指令や判定が正しく行われていない

いずれも本体内部にあり、分解を伴います。
ご家庭で確認できる範囲にはないため、販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

停電検知は機種によって別のコードになる

E7を調べるときに混乱しやすいのが、停電検知が機種によって異なるコードに割り当てられている点です。

表示停電検知の対象製品
E7寒冷地輻射タイプ/ツインヒータ(過熱防止装置の作動と共通)
E9寒冷地輻射タイプ/ツインヒータ
EE全機種(寒冷地輻射タイプ以外)

同じ停電による停止でも、機種や状況によって表示されるコードが変わります。
機種タイプを確認しないまま検索すると、まったく別の説明にたどり着くことがあるので注意してください。
表示の全体像を確認したい場合はコロナ ストーブ エラーコード一覧をご覧ください。

E7が出たときの行動フロー

機種タイプと確認結果に応じて、取るべき行動を整理しました。

状況取るべき行動
寒冷地輻射タイプ/ツインヒータで、停電の心当たりがある運転スイッチを入れ直して再運転する
同機種で、給気フィルターにほこりが付着していた本体が冷えてから清掃し、再運転する
同機種で、吹き出し口の前に物が置かれていた取り除き、離隔距離を確保してから再運転する
同機種で、確認と清掃をしてもE7が再発する使用を止めて点検を依頼する
ガス化温風タイプ/ポット式温風/業務用大型温風でE7が出た入れ直しを繰り返さず、点検を依頼する
運転中に異音がしていた再運転せず、点検を依頼する

再運転が案内されている機種でも、試すのは1度で十分です。
繰り返し入れ直しても、原因が残っていれば同じ結果になります。

点検を依頼する判断基準

次のいずれかに当てはまる場合は、点検を依頼する段階です。

  • ガス化温風タイプ、ポット式温風タイプ、業務用大型温風でE7が表示された
  • 停電の心当たりがないのにE7が出た
  • 清掃と設置の見直しをしてもE7が繰り返し出る
  • 運転中に異音や風量の変化を感じていた
  • 1シーズンのうちに複数回E7が出ている
  • 使用年数が8年を超えている

修理費用は、送風機の交換で済むのか、制御基板まで含むのかで幅が出ます。
出張料・技術料・部品代の合計で決まるため、実際の金額は診断後の見積もりで確認してください。
コロナは設計標準使用期間を8年相当(20,000時間)としており、その時期に達すると点検時期をお知らせする「88」表示が出る機種があります。
考え方はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とはで解説しています。

よくある質問

Q1. 停電のあとE7が出ました。入れ直せば元どおりですか。
多くの場合はそれで復帰します。
停電検知は異常ではなく、電源が途切れたことを機器が認識して安全に停止した状態です。
復電後に自動で運転が再開されないのは、使用者が状況を確認したうえで再開できるようにするための仕様です。
ただし、入れ直しても再びE7が出る場合は、停電以外の要因が重なっている可能性があるため点検を検討してください。

Q2. 燃焼用送風機の故障と言われましたが、風は出ていました。
E7が示しているのは、室内へ温風を送るファンではなく、燃焼室へ空気を送るファンです。
この2つは役割も設置場所も別のため、温風が出ていても燃焼用送風機の不具合は起こりえます。
逆に、温風が出ないという症状であればE8やEdといった別のコードが該当する可能性があります。
どちらの症状だったかを点検時に伝えると診断が早く進みます。

Q3. 送風機のほこりを自分で掃除できますか。
給気フィルターの清掃はご家庭で行えますが、送風機そのものは本体内部にあり、分解しなければ到達できません。
分解は事故や故障の悪化につながるため避けてください。
フィルターをこまめに清掃しておくことは、羽根へのほこりの付着を遅らせる効果が期待できます。
目安として1〜2か月に一度、状態を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。

Q4. 停電に備えて、事前にできることはありますか。
寒冷地では停電時に暖房が止まること自体がリスクになります。
電源を必要としない暖房器具を1台備えておくと、復旧までのあいだ室温を確保できます。
また、停電から復帰したあとに運転を再開する手順を、あらかじめ取扱説明書で確認しておくと落ち着いて対応できます。
室温が大きく下がると水道管の凍結にもつながるため、そちらへの備えも合わせて考えておくと安心です。

Q5. 異音がしていましたが、E7が出るまで普通に使えていました。関係ありますか。
関係している可能性があります。
送風機のモーターや軸受けが劣化すると、まず音の変化として現れ、その後に回転が不安定になるという経過をたどることがあります。
E7が出る前から異音に気づいていた場合は、いつ頃からだったかを点検時に伝えてください。
部品の状態を推測する材料になり、必要な部品を事前に用意してもらえる場合もあります。

まとめ

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示されるE7は、機種タイプによって意味が分かれます。
寒冷地輻射タイプとツインヒータでは停電検知または過熱防止装置の作動を示し、運転スイッチを入れ直すことで復帰する可能性があります。
停電の心当たりがない場合は、給気フィルターのほこりや吹き出し口まわりの状態を確認してから再運転してください。
一方、ガス化温風タイプ、ポット式温風タイプ、業務用大型温風でのE7は燃焼用送風機の故障を示し、入れ直しでは解決しません。
運転中の異音や風量の変化に気づいていた場合は、その時期とあわせて点検を依頼してください。
再運転を繰り返さず、型式と使用年数を控えたうえで販売店またはコロナサービスセンターへ連絡することが、早い解決につながります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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