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コロナ ストーブのHH点滅・点灯とは?違いと運転できない理由を解説

コロナストーブのHH点滅・点灯について、表示の違いと運転できない理由を解説したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナの寒冷地用大型ストーブで「HH」が表示され、運転スイッチを入れ直しても復帰しない。
真冬にこの状態になると、いつ暖房が使えるようになるのかが最大の関心事になると思います。
先に結論をお伝えすると、HHは使用者の操作では解除できない表示です。
換気をしても、電源を抜き差ししても、しばらく置いても復帰しません。
これは機器の不親切な仕様ではなく、不完全燃焼が繰り返されたことをストーブ自身が記録し、これ以上の運転を許可しない状態に移行しているためです。
この記事では、HHの点滅と点灯の違い、ここまで進む流れ、そして点検を依頼するときに用意しておくと話が早い情報を整理します。

目次

HHの点滅と点灯は意味が異なる

同じHHでも、点滅しているのか点灯したままなのかで示す内容が変わります。
まず表示部をよく見て、どちらの状態かを確認してください。

表示示している状態メーカーが示す処置
HH(点滅)連続不完全燃焼通知機能の作動点検または修理が必要
HH(点灯)再点火防止機能の作動点検または修理が必要

📎 出典:株式会社コロナ|寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧

対象は業務用大型を除く全機種です。
処置の欄はどちらも同じですが、機器の内部で起きていることには段階の差があります。

HH点滅:連続不完全燃焼通知機能が働いた状態

HHが点滅している場合は、連続不完全燃焼通知機能が作動しています。

不完全燃焼防止装置が一度作動しただけであれば、表示はHCの点滅にとどまります。
換気をして運転スイッチを入れ直せば復帰する段階です。
しかし、その復帰を繰り返しても同じ状態が続くと、ストーブは「一時的な環境の問題ではなく、燃焼そのものに継続的な異常がある」と判断します。
この判断の結果として使用者に知らせるのが、HHの点滅です。

つまりHH点滅は、突然出る表示ではありません。
その前段階として、HCの点滅が何度か出ていたはずです。
心当たりがある方は、そのときの状況を思い出しておくと点検時に役立ちます。

HH点灯:再点火防止機能が働いた状態

HHが点灯したままの場合は、再点火防止機能が作動しています。

これは、そのまま点火させることが危険だとストーブが判断し、点火動作そのものをロックしている状態です。
運転スイッチを入れても点火に進まないのは故障ではなく、意図された動作です。

燃焼状態が悪いまま点火を繰り返すと、一酸化炭素の発生量が増えるだけでなく、未燃の灯油が燃焼室に溜まり、次の点火時に異常燃焼を起こす可能性もあります。
再点火防止機能は、その連鎖を断ち切るために設けられています。

HCからHHへ進む流れ

3つの表示は、次のような段階として並んでいます。

段階表示機器の状態使用者の操作で復帰できるか
第1段階HC(点滅)不完全燃焼防止装置が作動し、燃焼を停止した換気と入れ直しで復帰する可能性がある
第2段階HH(点滅)不完全燃焼の繰り返しを記録し、通知機能が作動したできない
第3段階HH(点灯)点火動作そのものをロックしたできない

第1段階で原因を手当てできれば、第2段階へ進むことはありません。
逆に、HCが出るたびに換気と入れ直しだけで済ませていると、根本の要因が残ったまま回数だけが積み上がっていきます。

不完全燃焼が起きているときには、火がつきにくい、使用中にたびたび火が消える、炎が赤みをおびて輪郭がぼやける、すすが出るといった現象がみられます。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|製品安全教育DVDハンドブック(燃焼器具の事故)

HHが出るまでの数週間から数か月のあいだに、こうした変化を感じていたかどうかは、原因の切り分けに直結する情報です。

使用者がHHを解除できない理由

HHの解除には、機器内部に記録された燃焼の履歴をリセットする操作が必要になります。
これは点検用の手順であり、取扱説明書に一般向けの操作としては記載されていません。

仮に解除だけができたとしても、意味はありません。
HHは原因ではなく結果の表示であり、燃焼状態が悪化している要因そのものは何も変わらないためです。
解除して運転を再開すれば、同じ経過をたどって再びHHに到達します。

インターネット上で紹介されている非公式の解除手順を試すことは避けてください。
安全装置の記録を無効化した状態で運転すると、不完全燃焼を検知する仕組みが本来の働きをしなくなるおそれがあります。
一酸化炭素は無色無臭で、発生していても気づけません。

HHが出たときにやってよいこと・やってはいけないこと

点検を待つあいだの行動を整理しました。

行動可否理由
部屋を換気するしてよい室内に燃焼ガスが残っている可能性がある
給気フィルターを清掃しておくしてよい点検時に原因の切り分けがしやすくなる
給排気トップの雪や落ち葉を取り除くしてよい閉塞が要因だった場合の手がかりになる
運転スイッチの入れ直しを繰り返す避ける復帰しないうえ、記録が増えるだけになる
電源プラグを抜き差しする避けるHHの解除にはならず、設定が初期化される機種もある
本体を分解して内部を掃除する避ける安全装置に関わる部位で、事故や故障の悪化につながる
別の暖房器具で代用する状況による開放式の器具を使う場合はこまめな換気が必要

点検までのあいだ、別の暖房で室温を確保する必要がある場合は、使用する器具の換気条件を確認したうえで併用してください。

点検を依頼するときに伝えるとよい情報

販売店やコロナサービスセンターへ連絡する際、次の情報が手元にあると診断がスムーズになります。

  • 本体の型式(銘板または取扱説明書に記載)
  • HHが点滅か点灯かの区別
  • HHが出る前に、HCが何度くらい出ていたか
  • 炎の色やにおいに変化があったか
  • 直近で給気フィルターを清掃したのはいつか
  • 屋外の給排気トップの状態(雪、落ち葉、破損の有無)
  • おおよその使用年数

とくに、HHが点滅か点灯かの区別と、HCの発生頻度は、燃焼部の汚れによるものか検知部側の不具合かを見分ける手がかりになります。
電話口で伝えられるようにメモしておくとよいでしょう。

修理と交換のどちらを選ぶか

HHが出たからといって、必ず買い替えが必要になるわけではありません。
燃焼部の清掃や部品交換で改善するケースもあります。

一方で、次の条件が重なる場合は交換を検討する時期といえます。

  • 使用年数が8年を大きく超えている
  • 同じ症状での修理が過去にもあった
  • 部品の供給期間が終了している
  • 修理見積もりが新品価格の半分に近い

年数については、コロナが設計標準使用期間を8年相当(20,000時間)としており、その時期に達すると点検時期をお知らせする「88」表示が出る機種があります。
この表示の意味はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とはで解説しています。

修理費用は、燃焼部の清掃で済むのか、検知部や基板の交換になるのかで大きく変わります。
出張料・技術料・部品代の合計で決まるため、実際の金額は診断後の見積もりで確認してください。
寒冷地では暖房が使えない期間の長さも判断材料になるため、部品の在庫状況もあわせて確認しておくと安心です。

石油ファンヒーターのHHとの違い

開放式の石油ファンヒーターにも同じHH表示がありますが、そこへ至る背景が異なります。

機器の種類HHの手前に出やすい表示主な背景
寒冷地用大型ストーブ(FF式・煙突式など)HC(不完全燃焼防止装置の作動)給排気経路の閉塞や接続不良、給気フィルターの目詰まり
石油ファンヒーター(開放式)E4(途中失火)など室内の換気不足、給気フィルターの目詰まり、燃焼部の汚れ

ファンヒーターは室内の空気を燃焼に使うため、換気不足がそのまま不完全燃焼につながります。
お使いの機器がファンヒーターの場合はコロナ ファンヒーターの「HH」とは?点滅・点灯の違いと解除前に必ず知るべき注意点が該当します。
大型ストーブ側で他の表示も確認したい場合はコロナ ストーブ エラーコード一覧をご覧ください。

よくある質問

Q1. HHは電源プラグを抜いてしばらく置けば消えますか。
消えません。
HHは一時的なエラー表示ではなく、不完全燃焼が繰り返された履歴にもとづいて機器が判断した状態です。
この履歴は電源を切っても保持されるため、プラグの抜き差しでは復帰しません。
機種によっては時刻やタイマーの設定が初期化されるだけで終わるため、抜き差しを繰り返すことはおすすめできません。

Q2. 点滅と点灯を見分けるのが難しいのですが、どう確認すればよいですか。
表示部を10秒ほど続けて見てください。
文字が一定の間隔で消えたり現れたりしていれば点滅、変化せず表示され続けていれば点灯です。
判断がつかない場合は、スマートフォンで数秒間の動画を撮っておくと確実です。
点検を依頼する際にその映像を見せれば、口頭で説明するより正確に伝わります。

Q3. HHが出た状態で、無理に運転すると何が起きますか。
再点火防止機能が働いている場合、そもそも点火動作に進まないため運転はできません。
問題は、非公式な方法で解除して運転を再開してしまうケースです。
燃焼状態が悪いまま運転すると一酸化炭素の発生量が増え、未燃の灯油が燃焼室に溜まって異常燃焼につながる可能性もあります。
安全装置が止めている状態を人の判断で上書きしないでください。

Q4. 修理までどのくらいかかりますか。
診断の内容と部品の在庫状況によって幅があります。
燃焼部の清掃で済む場合は訪問時に対応できることもありますが、部品の取り寄せが必要になると日数がかかります。
暖房シーズンの最盛期は依頼が集中しやすいため、連絡した時点でおおよその見通しを確認しておくとよいでしょう。
その期間の代替暖房をどうするかも、あわせて考えておくと安心です。

Q5. HHを出さないために、日頃からできることはありますか。
最も効果があるのは、手前の段階であるHCを放置しないことです。
HCが出たら換気と入れ直しだけで終わらせず、給気フィルターの清掃と屋外の給排気トップの確認まで行ってください。
目安として1〜2か月に一度フィルターの状態を見る習慣をつけると、目詰まりが進む前に対処できます。
炎の色やにおいの変化に気づいたときも、早めに点検を依頼することで重い段階へ進むのを防げます。

まとめ

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示されるHHは、点滅なら連続不完全燃焼通知機能、点灯なら再点火防止機能が作動した状態を示しています。
どちらも使用者の操作では解除できず、換気や電源の抜き差しでは復帰しません。
HHは突然出る表示ではなく、その前にHCの点滅が何度か出ていたはずの、段階を経た結果です。
そのため、解除だけを目的にするのではなく、燃焼状態が悪化している要因を特定することが不可欠になります。
型式とHHの表示状態、HCが出ていた頻度を控えたうえで、販売店またはコロナサービスセンターへ点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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