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ダイニチ ファンヒーターのE11とは?タンクを入れても消えるとき

ダイニチファンヒーターのE11エラーと、タンクを入れても消えるときの対処を示すサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給油を終えてカートリッジタンクを戻したのに、ダイニチの石油ファンヒーターが着火せず、表示部に「E11」と出て止まってしまい困っていませんか。
運転中に急に火が消えてE11が出た場合も、何が起きたのか分からず不安になるものです。
E11は、本体がカートリッジタンクが入っていないと判断したときに出る表示で、多くはタンクのセットのしかたを見直すことで解消します。
この記事では、E11が出る仕組みと主なきっかけ、タンクの正しいセット方法と自分でできる点検、タンクを入れたままでもE11が出る場合に修理を考える目安までを順に解説します。

目次

ダイニチ ファンヒーターのE11は給油時消火装置がはたらいた表示

結論からお伝えすると、E11は着火のときや運転中に、本体がカートリッジタンクがないと判断して停止した状態です。
ダイニチの公式の故障診断では、E11について、着火時もしくは運転中にカートリッジタンクがないと判断して停止していると説明されています。
あわせて、カートリッジタンクが本体にセットされた状態で発生する場合は修理が必要と案内されています。
つまり、タンクを外していた・入れ忘れていた場合はセットし直せば解消し、きちんと入っているのに出る場合は修理の相談という分かれ方になります。
なお、公式の故障診断ではE11は家庭用石油ファンヒーターのみの表示とされており、この記事も家庭用を前提に解説します。
ほかのエラー表示の意味はダイニチ ファンヒーターのエラーコード一覧と意味【補足解説付き】で一覧にしています。

📎 出典:ダイニチ工業|エラー表示「E11」で着火しない、または自動消火した(給油時消火装置が作動)(故障診断)

給油時消火装置がある理由

石油ファンヒーターのカートリッジタンクは、本体の油受皿に灯油を少しずつ送り出す仕組みです。
運転中にタンクを抜くと、給油口から灯油がこぼれたり、燃焼している本体の近くで給油してしまったりするおそれがあります。
そうした事故を防ぐため、タンクが外れたことを本体内部のレバーで検知し、燃焼を止めるのが給油時消火装置の役割です。
ダイニチの取扱説明書でも、万一の事故を防ぐため、運転中にカートリッジタンクを取り出すと給油時消火装置が作動し、E11を表示して自動消火すると説明されています。

E11が表示される主なきっかけ

E11が出る場面は、大きく「タンクが本当に入っていない」場合と「入っているのに本体がないと判断している」場合に分かれます。

きっかけよくある場面対応
運転中にタンクを取り出した給油サインを見て、火を消さずにタンクを抜いたタンクをセットし、運転スイッチを押し直す
タンクを入れずにスイッチを押した給油後にタンクを置いたまま運転を始めたタンクをセットしてから運転スイッチを押す
タンクが奥まで入っていない斜めに入れた、ふたの内側で引っかかっているいったん取り出し、まっすぐ入れ直す
本体内部のレバーが戻らないごみや異物がはさまっている、レバーの動きが渋いレバーの動きを点検し、戻らなければ修理を相談
機種に合わないタンクを使っている別の機種のタンクを流用している本体専用のタンクを使う
本体側の検知部の不具合タンクを正しく入れても毎回E11が出る修理を相談する

最も多いのは、給油の合図に気づいて、運転を止めずにタンクを抜いてしまうケースです。
この場合は安全装置が正常にはたらいた結果なので、故障ではありません。

E11が出たときの確認と再運転の手順

E11が出たら、次の順番で確認してから運転を再開してください。

順番確認・作業ポイント
1火が消えているか確認する炎確認窓に炎が見えないこと
2本体が冷えるまで待つ給油やタンクの出し入れは、本体が十分に冷えてから行う
3周囲に灯油がこぼれていないか確認するタンクの口金や本体の下、床がぬれていないか
4タンクの口金が確実に閉まっているか確認する口金を下にして油漏れがないこと
5タンクをまっすぐ奥までセットするふたを閉める前に、タンクが傾いていないか見る
6運転スイッチを押し直す約40秒前後で着火するか確認する(機種により異なる)

⚠️ 給油は必ず運転を止め、本体が十分に冷えてから行ってください。
燃焼中や消火直後に給油すると、こぼれた灯油に引火して火災につながるおそれがあります。
口金が斜めに閉まっていたり確実に閉まっていなかったりすると、タンクを持ち上げたときに口金が外れて灯油がこぼれ、火災のおそれがあります。

ダイニチの取扱説明書では、給油は必ず消火し、ファンヒーターが十分に冷えてから、火の気のないところで行うよう案内されています。
また、口金を閉めたあとは軽く引き上げて外れないこと、斜め上から見てタンクの赤い線が見えないことを確認するよう書かれています。
万一灯油をこぼしてしまった場合は、完全にふき取ってから運転してください。
屋外で給油していて地面にこぼした場合の処理方法は、灯油を地面にこぼしたときの正しい対処法|放置が危険な理由と本当に使える処理グッズ5選で解説しています。

📎 出典:ダイニチ工業|家庭用石油ファンヒーター FW-3618L・FW-4618L・FW-5618L 取扱説明書(PDF)

タイマー運転はセットし直しが必要

カートリッジタンクを取り出して給油時消火装置がはたらいた場合は、タイマー運転の設定もやり直す必要があります。
取扱説明書では、カートリッジタンクを取り出したり、地震や強い振動で安全装置が作動したりしたときは、タイマー運転を最初の手順からセットし直すよう案内されています。
夜のうちに給油して翌朝のタイマー運転を使う場合は、タンクをセットしたあとにタイマーが正しく設定されているかを確認しておきましょう。

タンクを入れてもE11が出るときの点検

タンクをきちんとセットしたつもりでもE11が出る場合は、次の点を順に確認してください。

タンクのセット状態を確認する

  • タンクがまっすぐ奥まで入っているか
  • タンクのふた(タンクカバー)の内側に引っかかっていないか
  • タンクの底や口金が変形していないか
  • 本体が傾いた場所に置かれていないか

本体が傾いているとタンクが正しい位置に収まらないことがあるため、水平で安定した床に置き直してから入れ直してみてください。
タンクや口金をぶつけて変形させてしまうと、油漏れや灯油が出なくなる原因になると取扱説明書に書かれています。

本体内部のレバーの動きを確認する

ダイニチの取扱説明書では、1カ月に1回以上の点検として、給油時消火装置の動作確認が案内されています。
方法は、カートリッジタンクを取り出し、本体内部のレバーを下に押して、指を離したときにもとに戻るかを確かめるというものです。
レバーがもとの位置に戻らない、動きが渋いといった場合は修理が必要とされています。

点検の結果考えられる状態対応
レバーがスムーズに戻る検知部は正常に動いているタンクのセット状態や専用タンクかどうかを見直す
レバーの周りにごみや異物がある異物で動きが妨げられている本体が冷えた状態で、見える範囲の異物を取り除く
レバーが戻らない・動きが渋い給油時消火装置の不具合使用を中止し、修理を相談する

点検は必ず運転を止め、本体が冷えてから電源プラグを抜いた状態で行ってください。
レバーの周りの異物を取るのは見える範囲にとどめ、工具を差し込んだり、部品を外したりするのは避けましょう。

本体専用のタンクか確認する

ダイニチの取扱説明書では、カートリッジタンクと油フィルターは機種により異なり、専用のものを使うよう案内されています。
以前使っていた別の機種のタンクを流用していると、正しくセットできずにE11や別のエラーの原因になることがあります。
タンクや油フィルターの入れ間違いは点火できずに止まるE02の原因にもなるため、E02もあわせて出ている場合はダイニチ製石油ファンヒーターのエラーE02とは?不着火で停止するときの正しい対処方法と専門修理が必要なケースも参考にしてください。
取扱説明書の機種では、交換用のカートリッジタンク(口金付)が4,000円(税抜)、口金が800円(税抜)の別売部品として案内されていますが、価格は変わることがあるため、購入前に販売店やメーカーで確認してください。

E01との違い

E11と同じように、安全装置が正常にはたらいた結果として止まる表示にE01があります。

エラー作動した安全装置主なきっかけ再運転の前にすること
E11給油時消火装置タンクの取り出し・入れ忘れ・セット不良タンクをまっすぐ奥までセットする
E01対震自動消火装置地震・本体への衝撃・傾き水平な場所に置き直し、周囲の異常を確認する

給油のためにタンクを出し入れするとき、本体に強く当たったり本体を動かしたりすると、E01が出ることもあります。
表示された番号によって確認する場所が違うため、まず表示をよく確かめてから対応しましょう。
E01の詳しい確認ポイントはダイニチ 石油ファンヒーター E01とは?原因・意味と再運転できるかの判断基準で解説しています。

修理を考える目安と修理料金

次のような場合は、給油時消火装置や本体側の検知部の不具合が考えられるため、修理を相談してください。

  • タンクを正しくセットしても、毎回E11が出る
  • 本体内部のレバーを押しても、もとの位置に戻らない
  • 運転中にタンクに触れていないのに、E11で消えることがある
  • 専用タンクに替えても症状が変わらない

ダイニチ工業に直接修理を依頼した場合、家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)の修理料金は、おおよそ6,000〜15,000円(税込)が目安として公表されています。
FZシリーズは、おおよそ17,000〜28,000円(税込)が目安です。
複数の部品を交換する場合や、出張先・対応日時によっては追加費用がかかることがあり、販売店経由で依頼した場合の料金は販売店ごとに異なります。

機種区分修理料金の目安(税込)修理の方法
家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)6,000〜15,000円サービス指定店の出張修理(地域により返送修理)
家庭用石油ファンヒーター FZシリーズ17,000〜28,000円サービス指定店の出張修理(地域により返送修理)

※修理内容・交換部品の数・地域・対応日時などにより変動します。

📎 出典:ダイニチ工業|修理のご依頼(修理料金の目安・3年保証・無料修理規定)

保証の対象外になりやすいケース

ダイニチの家庭用石油ファンヒーターには、購入日から本体3年間の保証が付いています。
ただし、購入後の移動や落下などによる故障や損傷、使用状況による変形は、保証期間内でも有料修理になると定められています。
取扱説明書の保証書でも、カートリッジタンクや口金の損傷・変形は有料修理の対象として書かれています。
タンクをぶつけて変形させたことがE11の原因になっている場合は、保証が使えない可能性があることを知っておきましょう。
修理で本体を運ぶときは、カートリッジタンクと油受皿の灯油を必ず抜いてください。

E11を出さないための給油の習慣

E11の多くは、給油のしかたを少し変えるだけで防げます。

  • 給油サインが出たら、まず運転スイッチで消火する
  • ファンが止まり、本体が冷えてからタンクを取り出す
  • 給油は火の気のない場所で行い、油量計の上端を超えないようにする
  • 口金は「カチッ」と音がするまで押して閉め、引き上げて外れないことを確かめる
  • タンクはまっすぐ奥まで入れ、ふたを閉める前に傾きがないか見る

給油の合図は2回に分けて知らせる機種が多く、1回目の合図のあともしばらくは燃焼が続きます。
合図が鳴ってもすぐにタンクを抜かず、きりのよいところで消火してから給油する習慣をつけると、E11で止まることはほとんどなくなります。

よくある質問

運転中にタンクを抜いてE11が出ました。故障ですか?

故障ではありません。
E11は、運転中にカートリッジタンクが取り出されたことを給油時消火装置が検知し、安全のために燃焼を止めた表示です。
本体が冷えてから給油し、口金が確実に閉まっていること、周囲に灯油がこぼれていないことを確認したうえで、タンクをまっすぐ奥までセットし、運転スイッチを押し直せば再開できます。
今後は給油の合図が出たら先に運転スイッチで消火し、本体が冷えてからタンクを取り出すようにしましょう。

タンクを入れているのにE11が消えないのはなぜですか?

タンクが斜めに入っていたり、奥まで入っていなかったりすると、本体がタンクを検知できずにE11が出ることがあります。
いったんタンクを取り出して、本体を水平な場所に置き直し、まっすぐ入れ直してみてください。
それでも出る場合は、タンクを外した状態で本体内部のレバーを下に押し、指を離したときにもとに戻るかを確かめます。
レバーが戻らない場合や、正しくセットしても毎回E11が出る場合は、ダイニチの故障診断でも修理が必要と案内されています。

別の機種のカートリッジタンクを使ってもいいですか?

おすすめできません。
ダイニチの取扱説明書では、カートリッジタンクと油フィルターは機種により異なり、本体専用のものを使うよう案内されています。
合わないタンクを使うと、正しくセットできずにE11が出たり、灯油がうまく送られずに着火しない原因になったりすることがあります。
タンクを買い替える場合は、本体側面または背面のシールで型式を確認し、その型式に合う別売部品を販売店やメーカーで注文してください。

E11が出たあと、タイマー運転は使えますか?

使えますが、セットし直す必要があります。
取扱説明書では、カートリッジタンクを取り出したことなどで安全装置が作動したときは、タイマー運転を最初の手順からセットし直すよう案内されています。
夜のうちに給油して翌朝のタイマー運転を使う場合は、タンクをセットして運転できる状態になっているか、タイマーの開始時刻が正しく設定されているかを、寝る前に確認しておくと安心です。

E11の修理にはどれくらい費用がかかりますか?

ダイニチ工業に直接修理を依頼した場合、家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)の修理料金は、おおよそ6,000〜15,000円(税込)が目安として公表されています。
FZシリーズは17,000〜28,000円(税込)が目安です。
購入から3年以内であれば保証の対象になる可能性がありますが、タンクや口金をぶつけて変形させた場合など、使用状況による損傷は保証期間内でも有料になると定められています。
販売店に依頼した場合の料金は店舗ごとに異なるため、見積もりを確認してから判断しましょう。

まとめ

ダイニチの石油ファンヒーターに表示されるE11は、本体がカートリッジタンクがないと判断したときに給油時消火装置がはたらいた状態です。
タンクの取り出しや入れ忘れが原因であれば、セットし直すだけで再運転できます。

  • E11は運転中にタンクを取り出した、タンクを入れずにスイッチを押したといった場面で表示される
  • 再運転の前に、本体が冷えていること、口金が確実に閉まっていること、灯油がこぼれていないことを確認する
  • タンクを入れても出る場合は、セットの向き・本体の傾き・専用タンクかどうか・内部レバーの戻りを点検する
  • 正しくセットしても毎回E11が出る、レバーが戻らない場合は修理を相談する
  • 給油の合図が出たら先に消火し、本体が冷えてからタンクを取り出す習慣をつける

次に取る行動は、タンクをいったん取り出してまっすぐ奥までセットし直し、運転スイッチを押して正常に着火するかを確かめることです。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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