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コロナ エコキュートのE31とは?|沸き上げ低温検知が出たときの確認点

コロナ エコキュートのE31と沸き上げ低温検知が出たときの確認点を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

お湯がいつもよりぬるい気がする、あるいは残湯量がなかなか増えない。
そんな状態でリモコンに「E31」と表示され、どう対応すればよいか迷っていませんか。
E31は、コロナのエコキュートが沸き上げたお湯の温度が規定に達していないことを検知した表示です。
このコードで押さえておきたいのは、メーカーの案内が表示された時期によって2つに分かれている点です。
設置から日が浅い時期に出たのか、何年も使ってきた機器で出たのかによって、疑うべき原因も連絡先も変わります。
この記事では、その分岐の考え方、それぞれで確認すべき内容、自分で見ておける範囲、連絡の判断基準までを整理します。

目次

結論:いつ表示されたかで対応が分かれる

E31への対応は、次のように整理できます。

表示された時期疑われる原因連絡先
設置後、数日から数週間配管の接続やフィルターなど施工に起因するもの設置した施工業者・販売店
使用歴が長い機器部品の劣化や機器側の不具合販売店・サービスセンター

メーカーの案内では、設置後まもなく表示された場合は配管の確認とフィルターの点検が必要な場合があるとされ、それ以外は点検または修理が必要とされています。
つまり「新しい機器でいきなり出た」場合は、故障というより据え付けまわりを疑うのが筋道です。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。

📎 出典:株式会社コロナ|エコキュート エラーサイン一覧

E31が知らせている状態

エコキュートは、ヒートポンプユニットで空気の熱を集め、その熱で水を温めて貯湯タンクに貯めます。
このとき、沸き上げたお湯が設定された温度に達しているかを機器が監視しています。

E31は、沸き上げの結果として得られた湯温が、想定を下回っている状態を検知した表示です。
言い換えれば「お湯を沸かそうとしたが、十分に温まっていない」という報告になります。

この状態が続くと、次のような症状が生活面に現れます。

  • 給湯の温度が設定より低い、途中でぬるくなる
  • 残湯量の表示がなかなか増えない
  • 沸き上げの運転時間が以前より長い
  • 浴槽の湯はりに時間がかかる

温度が上がらない原因は、熱を運ぶ経路のどこかに問題があるか、熱をつくる側に問題があるかのどちらかです。
設置直後であれば前者、長く使った機器であれば後者の可能性が高まります。

設置から日が浅いときに疑うこと

新しく設置した、あるいは移設や修理を受けた直後にE31が出た場合、次の点が疑われます。

配管の接続
ヒートポンプユニットと貯湯タンクをつなぐ配管は、往きと戻りが決まっています。
接続が入れ替わっていると、熱が正しく運ばれず、沸き上げ温度が規定に届きません。
外見では判断できないため、施工した業者に確認してもらう必要があります。

回路内の空気
配管内に空気が残っていると、水の循環が妨げられます。
試運転時のエア抜きが不十分だと、数日使ううちに症状として表れることがあります。

ストレーナー・フィルターの詰まり
施工時に配管内へ入った切粉やゴミが、フィルター部分にたまることがあります。
新築やリフォーム直後は、水道配管側の砂やサビが流れ込むこともあります。

いずれも利用者側の使い方が原因ではないため、設置した業者へ連絡するのが正しい順番です。
メーカーのサービスセンターへ先に連絡しても、施工に起因する内容であれば施工業者の対応になります。
設置日と表示が出た日を控えたうえで、まず施工業者へ相談してください。

📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード

長く使っている機器で出たときに疑うこと

設置から年数が経過した機器でE31が表示された場合は、機器側の不具合が中心になります。

想定される原因症状の傾向
温度センサー(サーミスタ)の不具合実際の湯温と表示が食い違う
循環ポンプの能力低下沸き上げに時間がかかる
冷媒量の不足沸き上げ能力そのものが落ちる
熱交換器の汚れ・詰まり徐々に効率が落ちていく
ヒートポンプの着霜冬場に限って症状が出る

このうち、利用者側で確認できるのは最後の着霜と、ユニット周辺の環境だけです。
それ以外は分解を伴う点検が必要になるため、販売店またはサービスセンターへの連絡が前提になります。

徐々に効きが悪くなってきた末にE31が出た場合は、部品の劣化が進んでいる可能性があります。
「去年より沸き上げが遅い気がする」といった感覚があったなら、その点もあわせて伝えてください。

沸き上げ温度は何で決まるのか

E31を理解するうえで、沸き上げの温度がどう決まるのかを知っておくと判断しやすくなります。

エコキュートの沸き上げは、次の流れで進みます。

  1. ヒートポンプが外気から熱を集める
  2. 集めた熱を冷媒に移し、圧縮して高温にする
  3. 熱交換器でその熱を水へ移す
  4. 温まった水が貯湯タンクへ送られる
  5. タンク側で温度を検知し、目標に達したかを判断する

この流れのどこかで熱の受け渡しが不十分になると、最終的な湯温が届きません。
外気の熱を集める段階で妨げがあれば、以降のすべてに影響します。
配管の接続や循環に問題があれば、熱は十分でも水へ移りきりません。

段階妨げになる要素
熱を集める吸排気の妨げ、着霜、外気温の低下
熱を高温にする冷媒の不足、圧縮部の不具合
熱を水へ移す熱交換器の汚れ、循環量の不足
タンクへ送る配管の接続、エアの混入、フィルターの詰まり
温度を判断するセンサーの不具合

E31は結果だけを示す表示であり、どの段階でつまずいたかまでは教えてくれません。
だからこそ、設置からの年数や症状の出方といった状況証拠が、原因を絞り込む手がかりになります。

自分で確認できること

連絡の前に、次の点は自分で見ておけます。

  1. ヒートポンプユニットの周囲に物や積雪がないか
  2. 吸込口・吹出口が落ち葉やビニールでふさがれていないか
  3. ユニットから運転音がしているか、ファンが回っているか
  4. 残湯量の表示が時間とともに増えているか
  5. ほかのコード(E・H・U)が同時に出ていないか

もっとも多い環境要因は、吸排気の妨げです。
ユニットの前に物置や自転車を置いた、雪が吹き溜まった、植木が伸びたといった変化があると、熱を取り込む効率が落ちます。
ユニットの周囲は、前後左右に空間を確保しておく必要があります。

貯湯タンク内部の電装部や配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
外から見える範囲の確認にとどめ、カバーを外しての点検は行わないでください。

冬場の外気温との関係

E31は冬に表示されやすい傾向があります。
エコキュートは空気中の熱を利用するため、外気温が低いほど沸き上げに時間がかかり、効率も落ちるためです。

ただし、外気温が低いこと自体は想定された条件です。
機器は低温時にも所定の温度まで沸かせるよう設計されており、単に寒いというだけでE31が出るわけではありません。

冬に限って表示される場合、次の要素が重なっていないかを確認してください。

  • ヒートポンプユニットの周囲に雪が積もっている
  • 吹き出した冷気が壁ではね返り、再び吸い込まれる配置になっている
  • 除霜運転が頻繁に入り、沸き上げが進まない
  • 例年より使用量が増えている

寒冷地では、ユニットの設置位置や防雪対策が結果を大きく左右します。
毎年同じ時期に同じ表示が出るなら、環境側の改善で解消できる余地があります。

ぬるいお湯の原因を切り分ける

「お湯がぬるい」という症状はE31以外の理由でも起こります。
切り分けの目安は次のとおりです。

症状考えられる状況
夕方以降だけぬるい湯量の不足(湯切れ)
一日中ぬるい、残湯量が増えない沸き上げ側の不具合
温度は出ているが勢いが弱い水圧の問題
特定の蛇口だけぬるい給湯栓や混合水栓の問題

お湯そのものが出ない場合の見方はオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。
温度ではなく勢いが物足りない場合はエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法が該当します。

販売店・サービスセンターに連絡する判断基準

次の状況では、点検を依頼してください。

  • ヒートポンプユニットの周囲を確認しても表示が消えない
  • 残湯量が半日以上増えない
  • 給湯温度が設定より明らかに低い状態が続く
  • 沸き上げの運転音が以前と違う、または運転しない
  • H01からH50など、ヒートポンプ側のコードが同時に出ている

設置直後であれば施工業者、それ以外であれば販売店またはサービスセンターが窓口になります。
連絡する際は、表示されたコード・設置年・症状が出始めた時期・ユニット周辺の状況を伝えてください。

📎 出典:株式会社コロナ|修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

修理と交換の判断

E31の原因が部品の劣化にある場合、交換する部品によって費用は変わります。
温度センサー類の交換であれば比較的軽い修理で済みますが、冷媒回路や熱交換器に関わる場合は作業範囲が広がります。

判断の材料は次のとおりです。

状況現実的な選択
設置から数年、センサー類の交換で解消修理で対応
設置から10年前後、沸き上げ能力の低下修理と交換を比較
ヒートポンプ側の主要部品の不具合交換を含めて検討

設置から年数が経っている場合、修理費用が本体交換費用に近づくことがあります。
判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
実際の費用は機種・地域・作業内容で変わるため、見積もりで内訳を確認したうえで比較してください。

費用負担の考え方も、原因によって変わります。
据え付けや配管の接続に起因するものであれば施工側の対応範囲になり、機器の部品不良であればメーカー保証の範囲かどうかが論点になります。
設置直後の表示で、いきなり自己負担の修理として話が進んだ場合は、原因の説明を求めてよい場面です。
何が原因でどの範囲の作業になるのかを確認してから、費用の話に進んでください。

よくある質問

Q1. 設置したばかりなのにE31が出ました。初期不良でしょうか?

初期不良の可能性もありますが、配管の接続やエア抜き、フィルターの詰まりといった据え付けに起因するケースが多く見られます。メーカーの案内でも、設置後まもなく表示された場合は配管の確認とフィルターの点検が必要な場合があるとされています。まずは設置した施工業者または販売店へ連絡し、設置日と表示が出た日を伝えてください。利用者側の使い方が原因ではないため、費用負担についてもあわせて確認するとよいでしょう。

Q2. E31が出ていますが、お湯は出ています。使い続けてよいですか?

給湯そのものが使えているなら、すぐに使用をやめる必要はありません。ただし、沸き上げが十分に行われていない状態が続くと、湯温が不足したり湯切れが起きやすくなったりします。放置して改善する表示ではないため、使いながらで構いませんので早めに点検を手配してください。残湯量の表示が増えているかどうかを見ておくと、状況の説明がしやすくなります。

Q3. 冬になるとE31が出ます。故障ではなく寒さのせいですか?

外気温が低いと沸き上げに時間がかかるのは事実ですが、寒いというだけでE31が出るわけではありません。機器は低温時にも所定の温度まで沸かせるよう設計されています。冬に限って出る場合は、ヒートポンプユニットの周囲に雪が積もっている、吹き出した冷気が壁ではね返って再び吸い込まれているなど、設置環境が影響している可能性があります。周囲の状況を確認してください。

Q4. ヒートポンプユニットの周りはどれくらい空けておくべきですか?

具体的な寸法は機種ごとに取扱説明書で示されているため、そちらを確認してください。共通していえるのは、吸込口と吹出口をふさがないことです。物置や自転車を置く、植木が伸びている、雪が吹き溜まるといった状況は、熱を取り込む効率を下げます。とくに冬場は、除雪の際にユニット周辺へ雪を寄せないよう注意してください。

Q5. E31とH22は何が違いますか?

どちらも沸き上げに関わる表示ですが、検知している内容が異なります。E31は沸き上げたお湯の温度が規定に達していないことを示し、H22は水系の循環に異常があることを示します。ただし、いずれも設置直後に出た場合は据え付けに起因する可能性が指摘されている点は共通です。複数のコードが同時に出ている場合は、すべて控えたうえで連絡してください。

まとめ

コロナのエコキュートに表示されるE31は、沸き上げたお湯の温度が規定に達していないことを知らせるコードです。
対応を判断する軸は「いつ表示されたか」にあります。

  • 設置から日が浅ければ、配管の接続・エア抜き・フィルターを疑い、施工業者へ連絡する
  • 長く使った機器なら、センサーや冷媒回路など機器側の不具合を疑う
  • 自分で確認できるのはヒートポンプユニット周辺の環境まで
  • 冬に限って出る場合は、積雪や吸排気の妨げを確認する

残湯量が増えない、給湯温度が上がらないといった状態が続く場合は、放置せず点検を依頼してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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