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コロナ エコキュートのH15とは?|積雪でファンが止まったときの解除手順

コロナ エコキュートのH15と積雪でファンが止まったときの解除手順を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

雪が降った翌朝、リモコンに「H15」と表示されてお湯が沸かなくなった。
屋外のヒートポンプユニットを見ると、ファンが回っていない。
こうした状況で表示されるH15は、コロナのエコキュートがファンモータの異常、または積雪や凍結によるファンのロックを検知したときに出るコードです。
メーカーの案内では、雪の吹き込みやドレン水の凍結でファンがロックした場合、取扱説明書に沿ってエラー表示を解除するよう説明されています。
つまり、原因が雪や氷であれば、取り除いたうえで解除操作を行えば復帰する可能性があるということです。
この記事では、ファンが止まる原因、除雪・除氷の進め方、作業時に避けるべきこと、再発したときの判断基準までを整理します。

目次

結論:雪と氷を取り除いてから解除操作を行う

H15が表示されたときの手順は次のとおりです。

  1. ヒートポンプユニットの周囲と内部の雪・氷の状態を確認する
  2. ファンをふさいでいる雪や氷を取り除く
  3. 取扱説明書に沿ってエラー表示の解除操作を行う
  4. 運転が再開し、ファンが回ることを確認する
  5. 再び表示が出る場合は点検を依頼する

雪や氷が原因であれば、この流れで復帰することがあります。
一方、除去しても解除できない、あるいはすぐに再発する場合は、ファンモータそのものの不具合が疑われます。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。

📎 出典:株式会社コロナ|エコキュート エラーサイン一覧

H15が示している2つの状態

同じH15でも、背景はまったく異なります。

状態内容利用者側でできること
積雪・凍結によるロック雪や氷でファンが物理的に回らない除雪・除氷と解除操作
ファンモータの不具合部品そのものが動かないなし(修理が必要)

見分ける手がかりは、発生した時期と天候です。
降雪や冷え込みの直後、寒波の翌朝であれば前者の可能性が高くなります。
雪のない時期に表示された、あるいは除雪しても改善しない場合は後者を疑います。

機器は、ファンが回らない状態のまま運転を続けると部品を損傷するため、安全のために停止してコードを表示します。
表示が出ること自体は、機器が正常に異常を検知している証拠でもあります。

冬にファンが止まる3つの要因

雪の吹き込み
吹雪や地吹雪では、ユニットの吸込口から内部へ雪が入り込みます。
それが夜間に固まると、ファンの羽根と外枠の間に氷が挟まり、回転を妨げます。
ユニットの周囲を除雪していても、内部に入った雪までは見えないため、気づきにくい要因です。

ドレン水の凍結
ヒートポンプユニットは運転中に結露水(ドレン水)を出します。
冬場はこの水が排出されきらずに底部でたまり、凍結することがあります。
氷が成長してファンの下端に達すると、回転が止まります。
底部の氷は外から見えにくく、除雪だけでは解決しないのがこの要因の厄介な点です。

落ち葉や異物の巻き込み
ビニール袋、落ち葉、飛来した資材などが吸い込まれ、ファンに絡むこともあります。
雪のない時期にH15が出た場合は、この可能性も確認してください。

除雪・除氷を行うときの手順

作業は次の順で進めます。

  1. リモコンで運転を停止する
  2. ユニットの周囲の雪を、本体から離す方向へどける
  3. 吸込口・吹出口をふさいでいる雪を取り除く
  4. 前面のファンガード越しに、羽根まわりの氷の有無を確認する
  5. 底部に氷が張っていないかを確認する
  6. 取り除いたあと、水気をできるだけ拭き取る

氷が固着している場合は、ぬるま湯を少しずつかけて溶かす方法があります。
かけたあとは水を残さないようにしてください。残った水が再び凍れば、同じことの繰り返しになります。

ユニットの周囲は、前後左右に空間を確保しておく必要があります。
除雪の際、ユニットのそばに雪を寄せてしまうと、翌日また同じ状態になります。

📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード

作業時にやってはいけないこと

ファンガードの内側に手や棒を入れないでください。
氷が外れた瞬間や、解除操作の直後にファンが回り出すことがあり、けがにつながります。
氷の除去は、ガードの外側から行える範囲にとどめてください。

あわせて、次の行為も避けてください。

  • 熱湯をかける(樹脂部品の変形や、再凍結による悪化を招きます)
  • スコップやヘラで氷をたたき割る(アルミフィンや羽根が変形します)
  • ブレーカーを落とす(凍結防止の機能が停止し、配管側の凍結リスクが上がります)
  • 無理に手でファンを回す
  • 解除操作を繰り返して運転を強行する

アルミフィンは薄く、工具が当たるだけで曲がります。
変形すると熱交換の効率が落ち、沸き上げ能力の低下につながるため、力任せの除去は避けてください。

エラー表示の解除について

雪や氷を取り除いたあとは、取扱説明書に記載された手順で解除操作を行います。
操作の方法はリモコンの世代や機種によって異なるため、自宅の機種の取扱説明書を確認するのが確実です。

解除したあとは、次の点を見てください。

  • ファンが回り始めるか
  • 異音や振動がないか
  • 運転が継続し、残湯量が増えていくか
  • しばらくして再びH15が出ないか

解除直後は正常に見えても、次の沸き上げで再び止まることがあります。
半日から1日ほど様子を見て、再発がないかを確認しておくと安心です。

解除しても再発する場合

次のような状況では、ファンモータや関連部品の不具合が疑われます。

状況考えられること
雪も氷もないのに表示されるファンモータの故障
除去・解除してもすぐ再発する部品の劣化、または氷が残っている
ファンから異音・異常な振動がする軸受けや羽根の損傷
ファンがゆっくりしか回らないモータの能力低下
ほかのHコードも同時に出るヒートポンプ側の複合的な不具合

1シーズンに何度も繰り返す場合は、環境対策と部品点検の両面から見直すのが現実的です。
毎回同じ場所に氷ができるなら、ドレン排水の経路に原因がある可能性があります。

積雪しやすい環境を見直す

H15は設置環境の影響を強く受けるコードです。
毎年繰り返しているなら、次の点を確認してください。

  • 屋根からの落雪がユニットの上に集中していないか
  • 吹き溜まりができやすい位置に設置されていないか
  • 架台のかさ上げが地域の積雪量に見合っているか
  • 防雪フードや防雪ネットが設置されているか
  • ドレン水の排出先が確保されているか

寒冷地向けには、架台のかさ上げや防雪部材による対策が一般的です。
既設の機器でも、後から対策を追加できる場合があるため、点検時に相談してみてください。

屋根からの落雪は、対策として見落とされがちです。
雪止めの位置とユニットの位置関係を確認し、落雪の直撃を受ける配置であれば、雪除けの設置や移設を検討する価値があります。

ドレン水の処理を見直す

ドレン水の凍結が原因の場合、水の逃げ道をつくることが対策になります。

  • ドレンホースが接続されているか、先端が雪で埋まっていないか
  • ユニット下に砕石や排水ますが設けられているか
  • 排水先が低い位置にあり、水がたまらないか
  • 冬季にホース内で凍結していないか

ドレンホースの先端が雪に埋もれると、水が逃げられず底部にたまります。
降雪後は、ユニット本体だけでなく排水の出口まで確認しておくと、凍結の再発を抑えられます。

停止する前に気づけるサイン

H15は突然表示されるように見えますが、その前に兆候が出ていることがあります。

  • 運転音がいつもより大きい、うなるような音が混じる
  • ファンの回転が不規則、途中で止まりそうになる
  • ユニットの前面に氷柱ができている
  • 底部から水が流れ出ず、周囲が凍っている
  • 沸き上げに以前より時間がかかっている

とくに氷柱や底部の凍結は、ロックの一歩手前のサインです。
この段階で氷を取り除いておけば、停止を避けられる場合があります。
降雪が続く時期は、数日に一度ユニットの様子を見ておくと、朝になってお湯が使えないという事態を防ぎやすくなります。

積雪量によって必要な対策は変わる

同じH15でも、地域の積雪量によって必要な対策の水準は異なります。

積雪の傾向想定される対策
積雪の多い地域架台のかさ上げ、防雪フード、落雪経路の確保
ときどきまとまった雪が降る地域降雪後の点検、ドレン排水の確保
雪がまれな地域異物の確認が中心、凍結時のみ対応

積雪の多い地域では、設置時点で防雪を前提とした施工が行われるのが一般的です。
一方、普段はあまり雪が降らない地域では標準的な据え付けになっていることが多く、まれな大雪で一気にトラブルへつながります。
大雪が数年に一度という地域ほど、備えが手薄になりやすいという構図があります。

販売店・サービスセンターに連絡する判断基準

次の状況では、点検を依頼してください。

  • 雪や氷を取り除いても解除できない
  • 解除した直後に再びH15が出る
  • ファンから異音がする、振動が大きい
  • 雪のない時期にH15が表示された
  • ほかのHコードが同時に出ている

貯湯タンク内部の電装部や配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
連絡の際は、表示されたコード・天候や積雪の状況・除雪や解除を試したかどうかを伝えてください。
お湯が使えない状態が続いている場合の切り分けはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

📎 出典:株式会社コロナ|修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

修理と交換の判断

ファンモータの交換であれば、ヒートポンプユニット側の部品交換で対応できます。
費用は部品代・出張費・技術料の合計で決まり、機種や地域によって変わります。

判断の目安は次のとおりです。

状況現実的な選択
設置から数年、ファンモータのみの不具合修理で対応
設置から10年前後、ほかの不調も重なる修理と交換を比較
積雪によるロックの繰り返し環境対策を優先

設置から年数が経過している場合の考え方はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
積雪が原因で繰り返している場合、機器を交換しても設置環境が同じなら再発します。
修理や交換の前に、設置位置と防雪対策をあわせて相談してください。

よくある質問

Q1. 雪をどけたらファンは自然に回り出しますか?

停止したままのことが多いため、雪や氷を取り除いたあとに解除操作が必要です。操作の方法は機種やリモコンの世代によって異なるため、取扱説明書を確認してください。解除後にファンが回り始め、運転が継続すれば復帰しています。ただし内部や底部に氷が残っていると、しばらくして再び停止することがあります。半日ほど様子を見て、再発がないかを確認してください。

Q2. 凍った部分にお湯をかけて溶かしてもよいですか?

熱湯は避けてください。樹脂部品の変形や、かけた水の再凍結による悪化を招きます。使うのであればぬるま湯を少量ずつにとどめ、溶けたあとは水気を拭き取ってください。残った水が夜間に再び凍れば、翌朝また同じ状態になります。また、スコップやヘラで氷を割るのも避けてください。アルミフィンや羽根が変形すると、熱交換の効率が落ちます。

Q3. H15が出ているとき、電源を切ってもよいですか?

切らないでください。エコキュートには凍結防止の機能があり、電源が入っていることを前提に働きます。ブレーカーを落とすと、ファンの問題に加えて配管側の凍結リスクも上がります。運転を止めたい場合は、リモコンの操作で停止してください。除雪や除氷の作業を行うときも、ブレーカーではなくリモコンで運転を停止した状態で行います。

Q4. 雪の季節でもないのにH15が出ました。原因は何ですか?

積雪や凍結が考えられない時期であれば、ファンモータの不具合か、異物の巻き込みが疑われます。ビニール袋や落ち葉がファンに絡んでいないか、ガードの外側から確認してみてください。異物が見当たらないのに表示される、ファンから異音がするといった場合は、部品の不具合の可能性が高くなります。点検を依頼してください。

Q5. 毎年冬になるとH15が出ます。機器を交換すべきでしょうか?

交換の前に、設置環境の見直しを検討してください。積雪によるロックが原因であれば、機器を新しくしても同じ環境なら再発します。屋根からの落雪の位置、架台のかさ上げ、防雪部材の有無、ドレン水の排出先といった点が対策の対象になります。部品の劣化が重なっている場合もあるため、点検時に環境対策と機器の状態を両方相談するのが効率的です。

まとめ

コロナのエコキュートに表示されるH15は、ファンモータの異常または積雪・凍結によるファンのロックを知らせるコードです。
雪や氷が原因であれば、取り除いたうえで解除操作を行うことで復帰する可能性があります。

  • 除雪・除氷のあと、取扱説明書に沿って解除操作を行う
  • ファンガードの内側に手を入れない、熱湯をかけない
  • 冬季はブレーカーを落とさない
  • 除去しても再発する場合はファンモータの不具合を疑う

毎年同じ時期に繰り返しているなら、機器ではなく設置環境が原因です。
落雪の位置、架台の高さ、ドレン水の排出先を確認し、根本の対策を検討してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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