リモコンに「U04」や「U21」といったコードが表示され、床暖房や温水暖房が使えなくなった。
Uから始まるコードは、これまで解説してきたE・Hのコードとは別の系統に属しています。
U01からU24は、床暖房・温水暖房の機能を備えた機種にのみ関わる、暖房ユニット側のコードです。
給湯専用の機種や、暖房機能のないフルオートタイプでは、これらのコードは表示されません。
給湯やお風呂は正常に使えるまま、暖房だけが使えなくなるのがこのグループの特徴です。
この記事では、暖房ユニットの仕組み、対象となるコードの分類、症状の見方、修理の判断基準までを整理します。
結論:給湯には影響しない。暖房系統の点検が必要
対象となるコードと内容を整理します。
| コード | 示している内容 |
|---|---|
| U01 | 中温水サーミスタの故障 |
| U02 | 中温水取出信号異常検知 |
| U03 | 中温水戻り信号異常検知 |
| U04 | 暖房往きサーミスタの故障 |
| U05 | 熱交1次入口サーミスタの故障 |
| U06 | 熱交1次出口サーミスタの故障 |
| U07 | 熱交2次出口サーミスタの故障 |
| U08 | 熱交2次入口サーミスタの故障 |
| U09 | 暖房1次ポンプの故障 |
| U10 | 暖房2次ポンプの故障 |
| U11 | 中温水混合弁の故障 |
| U12 | 中温水取出弁の故障 |
| U13 | 中温水戻り弁の故障 |
| U14 | 暖房混合弁の故障 |
| U16 | 端末制御異常の検知 |
| U19 | 暖房切換弁1異常 |
| U20 | 暖房切換弁2異常 |
| U21 | 暖房戻りサーミスタ1異常 |
| U22 | 暖房戻りサーミスタ2異常 |
| U23 | 暖房戻りサーミスタ3異常 |
| U24 | 暖房戻りサーミスタ4異常 |
いずれも暖房回路に関わる表示で、給湯・湯はり・追いだきには基本的に影響しません。
コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。
暖房ユニットは給湯と別回路
温水式の床暖房や温水暖房は、エコキュートでつくった熱を使いますが、浴槽やシャワーとはまったく別の閉じた回路を通ります。
- エコキュートが熱をつくる
- 熱交換器を介して、暖房用の水(中温水)に熱を移す
- 中温水がポンプで循環し、各部屋の暖房端末へ送られる
- 熱を放出した水が戻ってくる
この回路には、専用のセンサー・ポンプ・弁が組み込まれています。
給湯側の設備とは独立しているため、Uコードが表示されても、お湯そのものは通常どおり使えるのが基本です。
C07(床暖房の循環液不足)と混同されやすい部分ですが、対象が異なります。
| コード | 対象 |
|---|---|
| C07 | 循環液(不凍液)そのものの不足 |
| U01〜U24 | 回路を構成するセンサー・ポンプ・弁の故障 |
液体が足りているかどうかがC07、部品が正常に動いているかどうかがU系という違いです。
4つの性格に分けて理解する
21個のコードは、役割ごとに4つに分けられます。
| 性格 | 該当するコード | 内容 |
|---|---|---|
| 温度センサー | U01・U04・U05・U06・U07・U08・U21・U22・U23・U24 | 各地点の温度を測る |
| 信号・制御系 | U02・U03・U16 | 動作の検知・端末制御 |
| ポンプ | U09・U10 | 中温水を循環させる |
| 弁 | U11・U12・U13・U14・U19・U20 | 混合・切り替えを行う |
これまで解説してきたE・Hコードと、部品の種類としては同じ枠組みです。
センサー、ポンプ、弁という基本の構成要素が、暖房回路にも同じように存在しています。
温度センサー系のコード
もっとも数が多いのが温度センサーです。
暖房の熱交換器は1次側・2次側に分かれており、それぞれの入口・出口を測っています。
| コード | 測っている場所 |
|---|---|
| U01 | 中温水そのものの温度 |
| U04 | 暖房端末へ向かう湯の温度 |
| U05・U06 | 熱交換器1次側の入口・出口 |
| U07・U08 | 熱交換器2次側の出口・入口 |
| U21〜U24 | 暖房端末から戻ってくる湯の温度(系統ごと) |
U21からU24は、複数の暖房系統(部屋ごとの経路)に対応しています。
2階建てで階ごとに系統が分かれている、複数の部屋で個別に温度管理をしている、といった構成の住宅では、この数字が実際の系統数と対応していることがあります。
特定の部屋だけ暖まらない場合、該当する系統のセンサーが疑われます。
どの部屋・どの系統で症状が出ているかを伝えると、点検の効率が上がります。
📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード
信号・制御系のコード
U02・U03|中温水取出信号・戻り信号の異常
中温水を取り出す動作、戻す動作の検知に関わる表示です。
動作そのものが行われているかを確認する仕組みで、ここが狂うと暖房運転の開始や停止が正しく制御されません。
U16|端末制御異常
暖房端末(各部屋の放熱器やパネル)側の制御に異常が生じた状態です。
端末側の機器との通信や制御信号に問題がある場合に表示されます。
ポンプのコード(U09・U10)
中温水を循環させるポンプです。
1次側・2次側に分かれているのは、熱交換器を挟んで独立した回路になっているためです。
ポンプが止まると、熱交換器で熱を受け取っても、それを各部屋まで運べません。
症状としては、暖房がまったく効かない、あるいは特定の系統だけ効かないという形で現れます。
これまで解説してきたふろポンプ(E52)やヒートポンプ循環ポンプ(E50)と、部品としての性格は同じです。
動く部品のため、運転音の変化が前兆として現れることがあります。
弁のコード(U11〜U14・U19・U20)
温度を混ぜて調整する弁と、経路を切り替える弁があります。
| コード | 役割 |
|---|---|
| U11 | 中温水を混ぜて温度調整 |
| U12 | 中温水の取り出しを開閉 |
| U13 | 中温水の戻りを開閉 |
| U14 | 暖房側の温度を混ぜて調整 |
| U19・U20 | 暖房の経路を切り替え |
混合弁が不具合を起こすと、暖房の温度が設定と合わなくなります。
切り替え弁の不具合では、特定の系統だけ暖房が効かないという症状につながります。
給湯側のミキシング弁(E24・E25)と同様、弁は動く部品のため経年劣化の影響を受けます。
熱交換器が1次・2次に分かれている理由
U05からU08にかけて「1次」「2次」という表現が出てきます。
これは、給湯側の熱と暖房側の水を、直接混ぜずに受け渡す仕組みに関係しています。
- エコキュートでつくった熱が、1次側の熱交換器に入る
- 1次側から2次側へ、熱だけが伝わる
- 2次側の中温水が、その熱を受け取って温まる
- 温まった中温水が暖房端末へ送られる
1次側と2次側の水は混ざらず、熱だけが受け渡される構造になっています。
こうすることで、給湯用の水と暖房用の水を分離し、それぞれの水質や圧力を独立して管理できます。
U05・U06が1次側、U07・U08が2次側の入口・出口に対応するのは、このためです。
どちらの側で異常が検知されたかによって、疑う範囲が給湯寄りか暖房末端寄りかが変わります。
現れる症状のまとめ
暖房ユニット側の不具合では、次のような症状が出ます。
- 暖房がまったく効かない
- 設定温度まで上がらない
- 特定の部屋・系統だけ効かない
- 暖まるまでの時間が長くなった
- 暖房の温度にむらがある
給湯・湯はり・追いだきには影響しないため、お湯の使用に支障がないことが多いのが、このグループの特徴です。
暖房を使わない季節には気づきにくく、シーズンが始まってから表示に気づくというケースも多く見られます。
自分で確認できること
点検を依頼する前に、次の点は確認できます。
- 表示されているコードの番号(複数なら全部)
- どの部屋・どの系統で症状が出ているか
- 給湯・湯はり・追いだきに影響がないか
- 暖房の運転音に変化があるか
- 機種の型式と設置からの年数
貯湯タンクや暖房ユニット内部の電装部、配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
センサー・ポンプ・弁はいずれも機器の内部に組み込まれており、利用者が確認できる場所にはありません。
ブレーカーの入れ直しについて
電源を入れ直すと、表示が一時的に消えることがあります。
軽度の誤検知であれば解消する場合もありますが、部品そのものの故障は直りません。
- 表示が消えても、センサーやポンプの不具合は残る
- 誤った情報のまま暖房制御が続く
- しばらくすると再び同じ表示が出る
繰り返す場合は、電源操作で様子を見るのではなく点検を依頼してください。
販売店・サービスセンターに連絡する判断基準
次の状況では、点検を依頼してください。
- 暖房がまったく効かない
- 特定の部屋・系統だけ暖まらない
- 暖房の温度が設定と大きく違う
- 暖房シーズンが近づいている
- 複数のコードが同時に出ている
連絡の際は、表示されたコード・機種の型式・設置年・症状が出ている部屋や系統を伝えてください。
お湯は使えているが暖房だけ不調という状況を明確に伝えると、点検がスムーズに進みます。
暖房シーズンの立ち上がりは訪問の予約が混み合いやすいため、気づいた時点で早めに連絡しておくと安心です。
費用と交換の判断
暖房ユニット側の修理は、原因部品によって費用が変わります。
| 状況 | 対応の内容 |
|---|---|
| センサー単体の交換 | 比較的軽い修理 |
| ポンプの交換 | 部品代がやや上がる |
| 弁の交換 | 位置により作業の手間が変わる |
| 複数の部品に不具合 | 費用がまとまる |
| 設置から10年前後で複数の不調 | 交換も比較対象 |
暖房機能を使わない期間が長い家庭ほど、不具合の発見が遅れる傾向があります。
暖房シーズンの前に一度試運転をしておくと、シーズン中に慌てずに済みます。
判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
実際の費用は機種・地域・作業内容によって変わるため、見積もりで内訳を確認してください。
暖房シーズン前に確認しておきたいこと
Uコードは暖房を使わない時期に気づきにくいため、シーズン前の確認が有効です。
- 暖房シーズンが始まる前に、一度試運転をしておく
- 各部屋・各系統の暖まり方を比較しておく
- 前シーズンと比べて違和感がないか確認する
- 循環液の不足(C07)が出ていないかもあわせて見る
試運転で異常に気づければ、本格的に寒くなる前に点検を済ませられます。
床暖房の循環液についてはコロナ エコキュートのC07|床暖房の循環液不足が出たときの対応もあわせて確認してください。
よくある質問
Q1. Uコードが出ていますが、お湯は普通に使えます。急ぐ必要はありますか?
給湯側に影響がないのであれば、緊急性は高くありません。ただし、暖房シーズンが近づいている、またはすでに始まっている場合は、早めに点検を依頼したほうが安心です。訪問の予約は寒くなる時期ほど混み合う傾向があります。暖房を使わない時期であれば、次の点検のタイミングで相談するという対応も考えられます。
Q2. 特定の部屋だけ暖まりません。何が原因ですか?
暖房戻りサーミスタ(U21〜U24)や、暖房切換弁(U19・U20)が疑われます。これらは部屋ごと、または系統ごとに分かれているため、特定の系統だけ不具合が出ると、その部屋だけ暖房が効かなくなります。どの部屋で症状が出ているかを伝えると、該当する系統の特定につながります。
Q3. U01と、以前解説されていたE43は同じセンサーですか?
どちらも中温水サーミスタの故障として案内されていますが、詳細は点検で確認される内容です。利用者側で同一の部品かどうかを判断する必要はありません。表示されている番号をそのまま控えて連絡してください。どちらのコードが出ているかによって、点検の際に確認される箇所が変わります。
Q4. C07とU01〜U24は何が違いますか?
C07は、暖房回路を循環する不凍液そのものが不足している状態を示します。一方U01からU24は、回路を構成するセンサー・ポンプ・弁といった部品の故障を示します。液体が足りているかどうかがC07、部品が正常に動作しているかどうかがUコードという違いです。どちらも暖房の不調につながりますが、対応の中身は異なります。
Q5. 暖房を使わない季節でも点検が必要ですか?
表示が出ている以上、対応は必要です。ただし、暖房を使わない時期であれば緊急性は下がります。次の暖房シーズンが始まる前に、一度試運転をして状態を確認し、その結果を踏まえて点検を依頼するという流れでも問題ありません。シーズン直前に慌てないよう、早めに試運転しておくことを勧めます。
まとめ
コロナのエコキュートに表示されるU01からU24は、床暖房・温水暖房の機能を担う暖房ユニット側の故障を知らせるコードです。
- 給湯・湯はり・追いだきとは別回路で、お湯の使用には影響しない
- 温度センサー・信号制御・ポンプ・弁という4つの性格に分かれる
- U21〜U24は暖房の系統ごとに対応している
- 暖房を使わない時期は気づきにくい
暖房シーズンが始まる前に一度試運転をしておくと、不具合に早く気づけます。
表示されたコードと症状の出ている部屋・系統を控えたうえで、早めに相談してください。

