トヨトミの石油ファンヒーターの表示部に「E-6」(‐‐‐‐と表示される換気表示)や「HHH1」「HHH2」「HHH3」「HHH4」のいずれかが出て、暖房が止まってしまった——そんな場面で困っていませんか。
これらはいずれも、不完全燃焼防止装置が作動したことを示す表示です。
E-6は換気とフィルター掃除をすれば再点火できますが、原因を取り除かずに使い続けると、HHH1からHHH3へと段階が進み、最終的にHHH4になると点火操作そのものができなくなります。
石油ファンヒーターは室内の空気で燃焼するタイプの暖房機のため、換気はこの表示を防ぐうえで欠かせません。
この記事では、E-6が出る仕組みと1時間に1〜2回の換気が必要な理由、フィルター掃除の手順、HHH1〜4へ進む流れとHHH4になったときの対応までを解説します。
- E-6(換気表示)が示す意味と、換気が必要な理由
- 燃焼空気取入口(給気フィルター)の掃除手順
- HHH1〜3・HHH4へ進む仕組みと、それぞれの対応
E-6は不完全燃焼防止装置が作動したことを示す「換気表示」
結論から言うと、E-6は燃焼に必要な空気が不足し、不完全燃焼を防ぐために自動で消火したことを知らせる表示です。
トヨトミは石油ファンヒーターのE-6(デジタル表示部では「‐‐‐‐」と表示される換気表示)について、換気不良・手入れ不良、その他の異常によりバーナー(燃焼部)への空気の供給が不足したため、不完全燃焼による危険を防止するために自動消火したものとしています。
処置としては、燃焼空気取入口(給気フィルター)の掃除をし、窓やドアを開けて十分に部屋の換気をしてから再点火すること、使用中は必ず1時間に1〜2回換気することが案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | E-6(‐‐‐‐ 換気表示) |
| 意味 | 不完全燃焼防止装置が作動した |
| 自分で対処できるか | 可能(給気フィルターの掃除、換気のうえ再点火) |
| 使用中に必要なこと | 1時間に1〜2回の換気 |
FF式・煙突式ストーブの「E-6」は運転中の消火を示す別の表示ですが、石油ファンヒーターのE-6は換気に関わる表示です。
FF式・煙突式ストーブのE-6についてはトヨトミ FF式ストーブのE-6とは?運転中に火が消えるときの対応で解説しています。
なぜ石油ファンヒーターは換気が必要なのか
石油ファンヒーターは、室内の空気を使って灯油を燃焼させ、その熱を室内に送り出す暖房機です。
FF式・煙突式ストーブのように排ガスを屋外へ出す仕組みではないため、燃焼で生じた排ガスは室内に残ります。
閉め切った部屋で長時間使用すると、室内の酸素が不足し、不完全燃焼による一酸化炭素などが発生して中毒になるおそれがあります。
そのため、トヨトミの取扱説明書では、使用中は必ず1時間に1〜2回(1〜2分)換気して、新鮮な空気を補給するよう案内されています。
本記事では、この取扱説明書を一例として説明しています。
機種によって表示や部品構成が異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。
換気の目安として、運転して約1時間経過するたびに「ピー」という音が鳴り、換気を促す表示が約1分間点灯する機種もあります。
この音や表示にだけ頼らず、1時間に1〜2回は自分で意識して換気することが大切です。
換気の際は、換気扇を使うか、2カ所以上の開口部を設けると効率よく換気できます。
窓が凍結している場合や、地下室など十分な換気ができない場所では使用しないよう案内されています。
E-6が出やすい場面
換気不足のほかにも、E-6につながりやすい状況があります。
| 原因 | よくある場面 |
|---|---|
| 換気不足 | 窓を閉め切ったまま長時間使用した |
| 給気フィルターの詰まり | 週1回以上の掃除をしていない |
| 温風吹出口・空気取入口のふさがり | 衣類や紙で吹出口をふさいでいた |
| 部屋の気密性が高い | 高気密住宅で換気を怠った |
| 狭い部屋での長時間使用 | 小部屋で閉め切って使用した |
とくに、就寝前や外出前にしっかり暖めようと窓を閉め切ったまま長時間運転すると、E-6が出やすくなります。
また、寝るときや外出するときは必ず消火することが取扱説明書でも案内されています。
E-6から復帰する手順
E-6が出たときは、次の手順で対応します。
- 運転スイッチを押して「切」にする
- 本体が冷えるのを待ち、電源プラグを抜く
- 燃焼空気取入口(給気フィルター)を取りはずし、掃除機でほこりを吸い取る
- 給気フィルターを元どおり取り付ける
- 窓やドアを開けて、部屋を十分に換気する
- 電源プラグを差し込み、運転スイッチを押して再点火する
給気フィルターの掃除方法
取扱説明書では、燃焼空気取入口(給気フィルター)に付いているほこりを、使うたびに掃除機などで吸い取るよう案内されています。
さらに1週間に1回以上は取りはずして、目づまりがないか確認し、やわらかいブラシなどで目のつまりを掃除することが勧められています。
布でふくとかえって目づまりするため、掃除機や柔らかいブラシを使ってください。
汚れが取れないときは、洗剤で洗ってよく乾かしてから使用します。
HHH1〜HHH3:不完全燃焼が連続したときの通知
E-6の処置をしないまま、または処置をしても改善しないまま使用を続け、不完全燃焼防止装置が連続して作動すると、HHH1からHHH3の表示に切り替わります。
トヨトミは、これらの表示について、不完全燃焼防止装置が連続して作動すると不完全燃焼通知機能がはたらきお知らせするもの(HHH1からHHH3表示)とし、処置としてE-6と同じく、燃焼空気取入口(給気フィルター)の掃除をし、窓やドアを開けて十分に部屋の換気をしてから再点火すること、使用中は必ず1時間に1〜2回換気することを案内しています。
| 段階 | 表示 | 意味 |
|---|---|---|
| 1 | E-6(‐‐‐‐) | 不完全燃焼防止装置が作動した |
| 2 | HHH1〜HHH3 | 不完全燃焼防止装置が連続して作動し、通知機能がはたらいた |
| 3 | HHH4 | さらに作動し、再点火防止機能がはたらいた |
HHH1〜3が出たということは、E-6の対処だけでは原因が解消されていなかった可能性が高いということです。
給気フィルターの掃除と換気を、いつもより丁寧に行ってください。
それでも繰り返す場合は、部屋の広さに対して連続運転の時間が長すぎないか、設置している部屋の気密性が高すぎないかも見直してみてください。
HHH4:再点火防止機能がはたらいた状態
換気をしないまま、または原因を取り除かないまま使用を続け、さらに不完全燃焼防止装置(不完全燃焼通知機能)が作動すると、再点火防止機能がはたらき、消火して点火できなくなります。
トヨトミはHHH4について、この状態になると利用者では処置できないとし、運転スイッチを「切」にして販売店へ表示内容を連絡するよう案内しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | HHH4 |
| 意味 | 再点火防止機能がはたらいた |
| 自分で対処できるか | 不可(利用者では処置できない) |
| 対応 | 運転スイッチを「切」にし、販売店へ連絡 |
HHH4は、利用者の操作では解除できません。
インターネット上には自己分解による解除方法を紹介する情報も見られますが、故障や火災の原因になるおそれがあるため、真似をしないでください。
取扱説明書でも、電装品やバーナー(燃焼部)の取りはずし・分解は行わないよう明記されています。
販売店に連絡するまでの手順
- 運転スイッチを押して「切」にし、それ以上の点火操作はしない
- 表示部の「HHH4」を写真に撮るかメモしておく
- 本体の銘板で型式と購入時期を確認する
- それまでにE-6やHHH1〜3が何回くらい出ていたか、部屋の広さや換気の状況を整理する
- 購入した販売店、またはトヨトミの相談窓口に連絡する
修理を待つ間は、ほかの暖房手段に切り替え、使う場合は十分な換気を心がけてください。
E-6・HHHを防ぐために日頃からできること
- 使用中は1時間に1〜2回、1〜2分程度の換気を欠かさない
- 燃焼空気取入口(給気フィルター)は使うたびにほこりを取り、1週間に1回以上は取りはずして掃除する
- 温風吹出口や空気取入口を衣類や紙などでふさがない
- 気密性の高い部屋や狭い部屋では、とくに換気を意識する
- 寝るときや外出するときは必ず消火する
「換気が面倒だから」と窓を閉め切ったまま使い続けることが、E-6からHHH4へ進む一番の原因になります。
タイマーやアラームを使って、換気のタイミングを忘れないようにするのも一つの方法です。
ほかの表示の意味はトヨトミ石油ファンヒーターのエラーコード一覧|原因と対処法を徹底解説で確認できます。
よくある質問
Q1. E-6が出ました。すぐに修理が必要ですか?
すぐに修理が必要とは限りません。
トヨトミは、E-6の処置として燃焼空気取入口(給気フィルター)の掃除と部屋の換気をしてから再点火するよう案内しています。
これらを行って改善すれば、そのまま使用を続けられます。
掃除と換気をしても繰り返し表示される場合や、HHH1以降の表示に進んだ場合は、原因が解消されていない、または内部の不具合が考えられるため、状況によっては販売店への相談が必要です。
Q2. 1時間に1〜2回の換気は、必ず守らないといけませんか?
石油ファンヒーターは室内の空気を使って燃焼し、排ガスを室内に出すタイプの暖房機です。
換気をせずに使い続けると、室内の酸素が不足し、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの危険があります。
取扱説明書でも、使用中は必ず1時間に1〜2回(1〜2分)換気するよう案内されています。
「換気表示」や音だけに頼らず、時間を決めて自分でも意識的に換気することが大切です。
Q3. HHH1が出ました。HHH4になるまでどのくらいですか?
不完全燃焼防止装置が作動する回数によって、HHH1からHHH3へと表示が進みます。
具体的な回数や時間はトヨトミから公表されていませんが、原因を取り除かないまま使用を続けるほど、HHH4に近づくと考えてください。
HHH1が出た時点で、給気フィルターの掃除と換気を通常より丁寧に行い、原因を解消することが、HHH4を防ぐ一番の方法です。
Q4. HHH4になりました。自分で解除する方法はありますか?
ありません。
トヨトミは、再点火防止機能がはたらいたときは利用者では処置できないとし、運転スイッチを「切」にして販売店へ連絡するよう案内しています。
インターネット上には自己分解による解除方法を紹介する情報も見られますが、真似をしないでください。
不完全な分解や修理は、感電や異常燃焼などの危険につながるおそれがあります。
Q5. 修理のあと、また同じことを繰り返さないためにはどうすればいいですか?
換気の習慣を見直すことが一番の対策です。
使用中は1時間に1〜2回、1〜2分程度の換気を欠かさず行い、燃焼空気取入口(給気フィルター)は使うたびにほこりを取り、1週間に1回以上は取りはずして掃除してください。
気密性の高い部屋や狭い部屋で使う場合は、とくに意識して換気してください。
修理の際に、部屋の広さや使用状況を販売店に伝えておくと、今後の使い方についてもアドバイスをもらえることがあります。
まとめ
トヨトミの石油ファンヒーターに表示されるE-6・HHH1〜HHH4は、不完全燃焼防止装置が作動したことを示す一連の表示です。
次のポイントを押さえて対応してください。
- E-6は換気不足やフィルターの詰まりで、燃焼に必要な空気が不足したときに出る
- 使用中は必ず1時間に1〜2回、1〜2分程度の換気を行う
- 給気フィルターは使うたびに、1週間に1回以上は取りはずして掃除する
- 原因を取り除かずに使い続けると、HHH1からHHH3を経てHHH4に進む
- HHH4は利用者の操作では解除できず、販売店への連絡が必要
- 自己分解による解除は絶対に行わない
石油ファンヒーターは、暖かさと引き換えに換気という手間が必要な暖房機です。
E-6が出たら、掃除と換気を丁寧に行い、同じ表示を繰り返さないようにしましょう。

