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長府 暖房ボイラーのエラー680とは?|排気管抜けを検知したときの対応

長府の暖房ボイラーのエラー680と、排気管抜けを検知したときの対応を案内する文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が運転中に止まり、リモコンに680が表示されている。
このコードは、運転中に排気管が抜けたことを検知したことによる運転停止です。
メーカーの確認事項にも、給排気筒・排気管が外れていないか確かめるよう明記されています。
他の表示と違い、燃焼した排気がどこへ流れているかという安全に直結する内容のため、解除操作より先に確認すべきことがあります。
この記事では、680が示している状態、排気の漏れが危険な理由、自分で押し込んで戻してはいけない理由、外れる原因、そして解除の位置づけと依頼の判断基準までを解説します。

目次

680が示しているもの

スクロールできます
表示内容確認事項解除の方法
680運転中に排気管抜けを検知したことによる運転停止給排気筒・排気管がはずれていないか確認するリモコンの運転スイッチを「切」→「入」

復帰しない場合や再発する場合は、点検・修理を依頼するよう案内されています。
なお、同じ長府製でも石油給湯器ではコードの割り当てが異なるため、お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

排気が漏れると何が起きるか

燃焼した排気には一酸化炭素が含まれます。
通常は排気管を通って屋外へ排出されますが、経路が外れていれば途中で漏れ出すことになります。

一酸化炭素は色もにおいもないため、漏れていても気づきにくいという性質があります。
NITE(製品評価技術基盤機構)の注意喚起でも、給排気筒が壁の枠穴から外れて排気ガスが室内に漏れ、一酸化炭素中毒に至った事故が報告されています。
屋内で排気のにおいを感じる、頭痛や吐き気、めまいがあるといった場合は、すぐに運転を止めて窓を開け、その場を離れて連絡してください。
症状がある人が複数いる場合は、換気とあわせて速やかに屋外へ出ることを優先してください。

📎 出典:NITE 一酸化炭素中毒の事故防止について(注意喚起)

まず確認するのは接続部

メーカーが確認事項として挙げているとおり、給排気筒と排気管が外れていないかを見ます。
確認するのは目視までで、触って直す作業は含まれません。

確認する場所見るポイント
機器と排気管の接続部差し込みが浅くなっていないか、隙間がないか
排気管どうしの継ぎ目ずれ、外れ、固定金具の緩みがないか
壁を貫通している部分抜けかけていないか、周囲に隙間がないか
屋外側の先端落雪や強風で位置が変わっていないか
支持金具・固定部錆や破損で支えられなくなっていないか

屋内設置の機器では、室内側の接続部も確認の対象になります。
黒い汚れが接続部のまわりに付いている場合は、そこから排気が漏れていた可能性があります。

自分で押し込んで戻してはいけない

外れているのが見つかると、押し込めば直ると考えたくなります。
しかし、排気管の接続は差し込むだけでなく、規定の差し込み長さと固定が必要な部分です。

  • 見た目には入っていても、必要な深さまで届いていないことがある
  • 固定金具やビス、専用の部材で確実に留める必要がある
  • 一度外れた部分は、変形や腐食で元どおりに収まらないことがある
  • なぜ外れたのかを確認しないと、また同じことが起きる

外れたという事実そのものが、施工や部材の状態に問題があるサインです。
排気の経路は住まいの安全に直結するため、取り付けは業者に依頼してください。

排気管が外れる原因

原因内容
固定部の緩み経年で金具やビスが緩んだ
腐食排気に含まれる水分で管や固定部が傷んだ
強風・積雪・落雪屋外側に外力がかかった
除雪作業や物の接触人や物がぶつかった
地震などの振動接続部がずれた
施工時の差し込み不足設置や部品交換のときから浅かった

設置や修理の直後から表示が出るようになった場合は、施工時の状態を疑う価値があります。
その場合は施工した業者に、いつから表示が出ているかを伝えて確認を依頼してください。

外れていないのに表示が出る場合

目視で確認しても外れが見当たらないことがあります。
その場合、次のような可能性が考えられます。

  • 差し込みが浅く、外からは分かりにくい状態になっている
  • 排気の流れを検知する部分や配線に不具合がある
  • 給排気経路が閉塞し、圧力の状態が変わっている
  • 強風時など、特定の条件でのみ検知されている

いずれにしても、所有者が判断できる範囲を超えます。
排気に関わる表示のため、「外れていないようだから大丈夫」と運転を続ける判断は避けてください。

解除操作の位置づけ

680はリモコンの運転スイッチの入切で解除できる表示ですが、このコードでは順序が重要です。

  1. 屋内に排気のにおいがないか、体調の異変がないかを確認する
  2. 給排気筒・排気管の接続部を目視で確認する
  3. 外れが見つかった場合は運転を再開せず、取り付けを依頼する
  4. 外れが見当たらない場合も、点検を依頼する
  5. 解除操作は、原因が確認され対処されたあとに行う

外れたまま解除して運転すれば、排気が漏れた状態で燃焼を続けることになります。
この表示に限っては、解除できるかどうかを試すこと自体が適切な対応ではありません。

業者に依頼する判断基準

状況判断
排気管や給排気筒の外れが見つかった運転を再開せず、取り付けを依頼
外れは見当たらないが680が出た点検を依頼
強風や積雪のあとに表示された屋外側の状態を含めて点検を依頼
設置や修理の直後から出るようになった施工業者に相談
接続部のまわりに黒い汚れがある排気漏れの可能性として点検を依頼
屋内で排気のにおいがする、体調に異変があるただちに運転を止め、換気してその場を離れ、連絡

暖房が使えない不便さより、排気の経路が確実であることが優先されます。
なお、同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機にも給排気に関する表示があり、表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準で解説しています。

他の給排気に関する表示との違い

表示内容主な確認先
680運転中の排気管抜けの検知接続部が外れていないか
E02燃焼途中の異常燃焼先端がふさがれていないか、囲われていないか
610・E51・E53・E7送風機の作動不良送風機と給排気経路の負荷

680は「経路がつながっていない」、E02は「経路がふさがれている」という違いです。
どちらも排気が正しく流れない状態を示しており、前後して表示されることもあります。
複数のコードが出ている場合は、そのすべてを伝えて点検を依頼してください。

点検までの間の暖房について

680が出ている機器は、原因が確認されるまで運転を控えてください。
暖房シーズン中は訪問までに日数がかかることもあるため、設置工事の不要な暖房器具を一時的に併用する家庭もあります。
使用する場合は、換気を欠かさないこと、可燃物を近づけないことなど、その器具の注意事項に従ってください。
古い機器を出して使うときは状態の確認も必要で、判断の目安は石油ファンヒーターの寿命は何年?正しい買い替えタイミングはいつ?にまとめています。

再発を防ぐために

  • 除雪のとき、排気管やその支持部に当たらないよう注意する
  • 屋外側の先端まわりに物を置かない
  • 強風や大雪、地震のあとに接続部を目視で確認する
  • 固定金具の錆や緩みに気づいたら、早めに相談する
  • 機器の設置や部品交換の後は、接続部の状態を確認してもらう

排気管の状態は、普段あまり意識しない部分です。
シーズン前の試運転にあわせて一度見ておくと、真冬の停止を避けやすくなります。

よくある質問

Q1. 排気管が少し抜けているだけですが、押し込んでもよいですか。

見た目に押し込めても、必要な差し込み長さや固定が確保できているかは外から判断できません。
また、一度外れた部分は変形や腐食で元どおりに収まらないこともあります。
排気の経路は一酸化炭素中毒に直結する部分のため、取り付けは業者に依頼してください。
なぜ外れたのかを確認しないままでは、同じことが繰り返される可能性もあります。

Q2. 屋外設置なので、排気が漏れても問題ないのでは。

屋外設置であれば屋内に直接流入する可能性は低くなりますが、それでも安全とは言い切れません。
外れた排気管の向きによっては、窓や換気口の近くに排気が滞留することがあります。
また、排気が正しく流れない状態での燃焼は、すすの堆積や不完全燃焼につながります。
設置形態にかかわらず、外れが見つかった場合は運転を再開せず取り付けを依頼してください。

Q3. 解除したら運転できました。そのまま使ってよいですか。

外れの有無を確認しないまま運転を続けることは避けてください。
680は排気の経路に関わる表示で、解除できたことは原因が解消したことを意味しません。
特に、強風や積雪、除雪作業のあとに表示された場合は、屋外側の状態が変わっている可能性があります。
目視で確認し、判断がつかない場合は点検を依頼してください。

Q4. 外れているようには見えません。誤検知でしょうか。

差し込みが浅く、外からは分かりにくい状態になっていることがあります。
また、排気の流れを検知する部分や配線の不具合、給排気経路の閉塞が影響している可能性もあります。
所有者が判断できる範囲を超えるため、外れが見当たらない場合も点検を依頼するのが確実です。
強風のときだけ出るなど、条件に心当たりがあれば伝えてください。

Q5. 一酸化炭素中毒はどんな症状で気づけますか。

一酸化炭素は色もにおいもないため、ガスそのものに気づくことはできません。
初期には頭痛や吐き気、めまい、体のだるさといった症状が現れることがあります。
複数の家族が同じ時間帯に同じような不調を感じる場合は注意が必要です。
そうした状況では、運転を止めて窓を開け、その場を離れたうえで連絡してください。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示される680は、運転中に排気管が抜けたことを検知した停止です。
メーカーの確認事項どおり、まず給排気筒や排気管が外れていないかを目視で確認してください。
外れが見つかっても自分で押し込んで戻さず、規定の差し込みと固定ができる業者に取り付けを依頼することが大切です。
外れが見当たらない場合も、検知部や給排気経路に原因がある可能性があるため点検を依頼してください。
屋内で排気のにおいや体調の異変を感じたときは、解除を試さず、換気してその場を離れることを最優先にしてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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