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長府 暖房ボイラーのエラー730〜733・L1〜L3とは?|記憶回路異常

長府の暖房ボイラーのエラー730〜733・L1〜L3と、記憶回路異常を示す文字のみのサムネイル。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暖房が動かず、リモコンに730やL1といった表示が出ている。
燃料でも不凍液でもなく、機器を制御している電子部品に関わる内容のため、原因の見当がつきにくい表示です。
このグループは、基板の記憶回路に異常が検知されたことによる表示で、いずれも電源コンセントの抜き差しによる復帰が案内されています。
この記事では、番号ごとに対象となる基板が違うこと、電源の入れ直しで直ることがある理由、ヘッダーボックスを接続している場合の注意点、そして復帰しない場合の考え方までを解説します。

目次

番号によって対象の基板が違う

スクロールできます
表示対象解除の方法
730制御基板の記憶回路異常熱源機の電源コンセントを5秒間以上抜いたあと、再度差し込む。ヘッダーボックスを接続している場合は両方の電源コンセントを抜く
731制御基板の記憶回路異常電源コンセントを5秒間以上抜いたあと、再度差し込む
732サブ基板の記憶回路異常同上
733制御基板およびサブ基板の記憶回路異常同上
L1制御基板の記憶回路異常同上
L2サブ基板の記憶回路異常同上
L3制御基板およびサブ基板の記憶回路異常同上

数字で表示する機種と英数字で表示する機種があり、内容は対応しています。
731とL1が制御基板、732とL2がサブ基板、733とL3が両方という並びです。
なお、同じ長府製でも石油給湯器ではコードの割り当てが異なるため、お湯まわりで表示が出た場合は長府製 石油給湯器のエラーコード一覧|原因と自分でできる対処法を解説を確認してください。

📎 出典:長府製作所 製品エラーコード

記憶回路とは何か

制御基板は、運転に必要な設定や状態を保持しながら機器を動かしています。
その保持を担う部分が記憶回路です。
ここに異常が検知されると、機器は正しい判断ができないおそれがあるため運転を止めます。

異常といっても、部品が壊れている場合ばかりではありません。
一時的に読み書きがうまくいかなかっただけということもあり、通電をいったん切って立ち上げ直すことで正常に戻るケースがあるのはそのためです。
電源コンセントの抜き差しが案内されているのは、この工程をやり直すためと考えられます。

電源を入れ直す手順

  1. リモコンの運転スイッチを「切」にする
  2. 機器の周囲に油のにおいや焦げたにおいがないことを確認する
  3. 熱源機本体の電源コンセントを抜く
  4. 5秒以上そのままにする
  5. コンセントを差し直す
  6. リモコンの表示が消えたことを確認してから運転する

5秒以上という時間は、内部に残った電気が抜けきるまでの目安です。
すぐに差し直すと立ち上げ直しにならず、同じ表示に戻ることがあります。
差し込みは根元まで確実に行ってください。

機器のまわりに油のにおいがする、煙が出ている、焦げたにおいがするといった場合は、電源操作を行わず、運転を止めたまま販売店やメーカー窓口へ連絡してください。

ヘッダーボックスを接続している場合は両方抜く

730の説明には、他の番号にはない条件が添えられています。
熱源機とヘッダーボックスを接続している場合は、両方の電源コンセントを5秒間以上抜いてから差し直すという指示です。

複数の暖房端末へ温水を分配するヘッダーボックス(HDB-401・402・403・404・803・804など)を備えた設置では、熱源機側だけを抜いても立ち上げ直しが完了しないことがあります。
片方だけ操作して復帰しなかったために、部品の故障と判断してしまうケースも考えられます。
自宅にヘッダーボックスがあるかどうか分からない場合は、本体の銘板や設置状況を確認してください。
熱源機とは別に箱状の機器が設置され、そこから複数の配管が分かれているようであれば、該当する可能性があります。

落雷や停電のあとに出ることがある

記憶回路の異常は、電源側の乱れがきっかけになることがあります。

状況内容
落雷瞬間的な電圧の変動が電子部品に影響することがある
停電と復電通電が不安定なまま立ち上がることがある
瞬時停電気づかないほど短い停電でも影響することがある
ブレーカーの落下予期しない断電が起きる

「昨夜、雷が鳴っていた」「停電があった」という心当たりがあれば、それを伝えることが点検の手がかりになります。
このきっかけで表示された場合は、電源を入れ直すことで復帰することもあります。

復帰しない場合に考えられること

電源を入れ直しても表示が消えない、あるいはすぐに再発する場合は、基板そのものに不具合があると考えられます。
記憶回路は基板に組み込まれた部分のため、対応としては基板の交換が中心になります。

状況考えられること
入れ直して復帰し、その後も正常一時的な読み書きの不具合だった可能性
入れ直しても消えない基板側の不具合。交換が必要
復帰するが繰り返し出る基板の劣化、または電源環境の影響
733・L3が表示された制御基板とサブ基板の両方に関わる状態

操作は2回程度までにとどめてください。
繰り返しても、基板の状態が変わることはありません。

業者に依頼する判断基準

状況判断
電源を入れ直して復帰し、その後再発しない経過を見ながら使用可
ヘッダーボックスがあるのに片方しか抜いていなかった両方抜いて、あらためて試す
両方の電源を入れ直しても復帰しない点検を依頼
数日のうちに繰り返し出る点検を依頼
落雷や停電のあとから出るようになった状況を伝えて点検を依頼
他の基板・通信系の表示も出ているまとめて点検を依頼
油のにおい、煙、焦げたにおいがある運転を止めて速やかに連絡

なお、同じ長府グループのサンポットブランドの石油暖房機にも基板に関する表示があり、表示体系はサンポット(現:長府)ストーブ エラーコード一覧|表示の意味と使用可否の判断基準で解説しています。

基板交換の考え方

制御基板は機器の中枢にあたる部品で、交換は分解と適合部品の選定をともないます。
所有者が対応できる範囲ではありません。

判断の材料としては次の点が挙げられます。

  • 交換に必要な部品が現在も供給されているか
  • 制御基板とサブ基板の両方が対象になっていないか
  • 修理費用の合計が、機器交換の費用にどの程度近づくか
  • 今後どのくらいの期間、その機器を使う想定か

基板は機器のなかでも部品代が大きくなりやすい部分です。
特に733やL3のように両方の基板に関わる表示では、交換範囲が広がる可能性があります。
設置から10年前後が経過している場合は、基板交換の費用と機器交換の費用を比較したうえで判断するのが現実的です。
費用は機種、部品の在庫状況、設置条件、地域によって変わるため、見積もりで確認してください。

点検までの間の暖房について

これらの表示が出ている間、その機器は運転できません。
暖房シーズン中は訪問や部品の手配までに日数がかかることもあるため、設置工事の不要な暖房器具を一時的に併用する家庭もあります。
使用する場合は、換気を欠かさないこと、可燃物を近づけないことなど、その器具の注意事項に従ってください。
古い機器を出して使うときは状態の確認も必要で、判断の目安は石油ファンヒーターの寿命は何年?正しい買い替えタイミングはいつ?にまとめています。

よくある質問

Q1. 730とL1は違うエラーですか。

いずれも制御基板の記憶回路異常を示しており、内容は共通しています。
表示形式が異なるのは、機種やリモコンの世代の違いによるものです。
ただし730には、ヘッダーボックスを接続している場合は両方の電源コンセントを抜くという条件が添えられています。
自宅の設置に該当するかどうかを確認したうえで操作してください。

Q2. 制御基板とサブ基板は何が違うのですか。

長府の表示体系では、制御基板とサブ基板に別々の番号が割り当てられています。
731・L1が制御基板、732・L2がサブ基板、733・L3が両方に関わる表示です。
どちらも機器を動かすための電子部品ですが、担っている範囲が異なります。
所有者が区別する必要はなく、表示された番号をそのまま伝えれば点検で判断されます。

Q3. 電源を抜く時間は長いほうがよいですか。

案内されているのは5秒以上という条件のため、それより長くても問題はありません。
短すぎると内部に残った電気が抜けきらず、立ち上げ直しにならないことがあります。
一方で、長時間抜いておけば復帰しやすくなるというものでもありません。
差し直したあとは、コンセントが根元まで入っているかを確認してください。

Q4. 落雷のあとに表示されました。保険は使えますか。

落雷による家電や設備の故障は、火災保険の内容によって補償の対象となる場合があります。
ただし、契約している保険の種類や特約によって扱いは異なるため、加入している保険会社に確認してください。
その際、点検の結果や修理の見積書が必要になることがあります。
まずは点検を依頼し、原因と必要な修理の内容を書面で受け取っておくと手続きが進めやすくなります。

Q5. 基板を交換すれば、あと何年使えますか。

一律の年数を示すことはできません。
基板を交換しても、送風機や循環ポンプ、気化器といった他の部品の使用年数が戻るわけではないためです。
設置から10年前後が経過している機器では、他の部位が近い時期に不具合を起こすことも珍しくありません。
点検の結果を踏まえ、修理費用と機器交換の費用を比較して判断するのが現実的です。

まとめ

長府の暖房ボイラーに表示される730・731・732・733とL1・L2・L3は、いずれも基板の記憶回路異常を示しています。
731とL1が制御基板、732とL2がサブ基板、733とL3が両方に関わる表示という対応関係です。
一時的な読み書きの不具合であれば、電源コンセントを5秒以上抜いて差し直すことで復帰することがあります。
ヘッダーボックスを接続している設置では、熱源機側だけでなく両方の電源を抜く必要がある点に注意してください。
入れ直しても復帰しない場合は基板側の不具合と考えられ、交換費用と機器交換の費用を比較して判断する段階になります。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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