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給湯ボイラーをつけっぱなしにすると電気代はいくら?切る判断の基準

白い給湯ボイラーと、つけっぱなしの電気代・切る判断の基準を示したサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ボイラーのリモコンをつけたままにしていると、電気代が無駄になっているのではないかと気になっていませんか。
冬になると請求額が上がるため、こまめに切ったほうがいいのか迷う方も多いはずです。
先に結論をお伝えすると、リモコンの運転スイッチを入れたままにしていても、そこでかかる電気代はごくわずかです。
一方で、節電のつもりで本体の電源プラグを抜くのは、凍結による破損につながる危険な行為です。
この記事では、「つけっぱなし」という言葉が指す2つの状態を分けたうえで、それぞれの電気代の実額と、切ってよい場面・切ってはいけない場面の判断基準を整理します。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

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目次

「つけっぱなし」には2つの意味がある

まず、話を混ぜないために状態を分けます。

状態内容電気代への影響
① リモコンの運転スイッチが入ったまま台所や浴室のリモコンが点灯している状態ごくわずか
② 本体の電源プラグが差さったままコンセントに接続されている状態待機電力+凍結防止

多くの方が気にしているのは①ですが、電気代を左右するのは②に含まれる機能のほうです。
そして、②は節電のために抜いてよいものではありません。
この区別がついていないと、判断を誤ります。

① リモコンをつけたままの電気代

リモコンの運転スイッチが入っている状態でかかるのは、表示と制御のための電力です。
機種によりますが、数ワット程度に収まるのが一般的です。

目安単価31円/kWhで試算すると、次のようになります。

消費電力1日1か月1年
1W約0.7円約22円約272円
3W約2.2円約67円約815円
5W約3.7円約112円約1,358円

※31円/kWhで試算した参考値です。実際の消費電力は機種の仕様書で確認してください。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

年間で数百円から千円台という水準です。
毎回リモコンを切ってまわっても、削れるのはこの範囲の一部にすぎません。
リモコンを切っても本体の待機電力や凍結予防の機能は動き続けるため、ゼロにはならないからです。

なお、運転スイッチを切ると給湯そのものが止まります。
冬場に切ったままにしていて、お湯が出ないことに気づいてから入れ直す、という手間のほうが実質的な負担になることもあります。
判断の目安としては、数日以上家を空ける場合は切る、日常的にはそのままで構わないと考えておけば大きく外れません。

② 電源プラグを抜いてはいけない理由

こちらが本題です。
待機電力を減らそうとして本体の電源プラグを抜くと、凍結予防の機能が働かなくなります。

給湯機器には、外気温が下がると自動的に作動する凍結予防の仕組みが組み込まれています。
電源が入っていなければ、この安全装置は動きません。

📎 出典:株式会社ノーリツ「寒波・凍結・積雪の場合」

配管が凍結すると内部の水が膨張して破裂し、解凍後に大量の漏水が発生することがあります。
機器本体が破損した場合、保証期間内であっても凍結が原因であれば有料修理になるのが一般的です。
年間数百円の待機電力を惜しんだ結果、数万円から数十万円の修理費が発生することになりかねません。

つまり、②については「つけっぱなしが正解」ではなく「抜いてはいけない」という位置づけです。
節電の選択肢に入れてはいけない項目だと覚えておいてください。

冬に電気代を押し上げているのは何か

「冬になるとボイラーまわりの電気代が上がる」と感じる場合、原因は待機電力ではありません。
実際に効いているのは次の3つです。

要因内容電気代への影響
凍結予防の機能外気温が下がると自動で作動する大きい
配管の凍結防止ヒーター配管に巻かれた別体のヒーター地域と設置状況による
ふろ自動保温・追い焚き浴槽の温度を保つための循環と加熱使い方による

凍結予防の機能

多くの給湯機器には、外気温が一定以下になると自動で作動する凍結予防の機能があります。
方式は機種によって異なり、内蔵ヒーターに通電するもの、ポンプで水を循環させるものなどがあります。
作動するのは寒い時期の、それも気温が下がる時間帯に限られます。

重要なのは、これは異常ではなく、機器が設計どおりに動いている状態だという点です。
冬に電気の使用量が増えるのは、機器が破損を防ぐために働いているからです。

配管に巻く凍結防止ヒーター

寒冷地では、給湯配管や水道管に別体の凍結防止ヒーターが巻かれていることがあります。
こちらは配管の長さに比例して消費電力が大きくなり、冬季の電気代に影響します。

ただし、これは地域と住宅の設置状況によるもので、全国一律の話ではありません。
温暖な地域の住宅には設置されていないことも多く、その場合は考える必要がありません。
自宅に該当するかどうかは、屋外の配管に黒いコードが巻かれていないか、専用のコンセントやスイッチがないかで確認できます。

ふろ自動保温・追い焚き

家族が別々の時間に入浴すると、保温と追い焚きの回数が増えます。
加熱そのものは灯油やガスが担いますが、循環ポンプや制御には電気を使います。
また、燃料代のほうが金額としては大きく効いてきます。

入浴の時間を2時間以内にまとめるだけで、冬場は燃料代と電気代の両方が下がります。
浴槽の保温フタを使う、入浴後すぐにフタを閉めるといった基本も、冬は効果がはっきり出ます。

電気代と燃料代を混同しない

ボイラーの話でよく起きる取り違えが、電気代と燃料代の混同です。

何にかかるか費用の種類
お湯を沸かす熱灯油代またはガス代
制御・表示・ポンプ・凍結予防電気代

ボイラーで「お湯を使う量が増えた」ときに大きく増えるのは、電気代ではなく燃料代です。
逆に、「冬になって電気の使用量だけが増えた」場合は、凍結予防の作動が主な原因と考えられます。

請求書を確認するときは、電気と灯油(またはガス)を分けて見てください。
検針票の使用量(kWh)を前年同月と比べるのが、切り分けのいちばん確実な方法です。
計算の考え方については、家電ごとの消費電力の目安を整理した家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説も参考になります。

なお、灯油価格そのものは原油相場の影響を受けます。
燃料価格の動きについては原油価格が高騰すると電気代はどうなる?知らないと損する家庭への影響で解説しています。

ボイラーの種類で電気の使われ方が違う

ひとくちにボイラーといっても、構成によって電気を使う部分が変わります。
自分の家がどれに当たるかで、見るべきポイントが変わってきます。

種類主な役割電気を使う部分
給湯専用ボイラーお湯を出すだけ制御・点火・送風ファン
ふろ給湯器(オート・フルオート)給湯+湯はり・追い焚き上記+循環ポンプ・電磁弁
高効率タイプ(エコフィール・エコジョーズ)排熱を再利用上記+ドレン中和・排水処理
温水暖房付き(1缶2水路・1缶3水路)給湯+暖房上記+暖房循環ポンプ

給湯専用のシンプルなタイプは、電気を使う部分が少なく、待機電力も小さくなります。
一方、フルオートのふろ給湯器は、湯はりの水位検知や自動配管洗浄といった機能を持つため、制御にかかる電力がやや増えます。

注目したいのは、温水暖房付きのタイプです。
パネルヒーターや床暖房に温水を送るため、暖房シーズン中は循環ポンプが長時間動き続けます。
給湯だけのボイラーと比べて、冬季の電気の使用量が明確に増えるのはこのタイプです。

高効率タイプ(石油のエコフィール、ガスのエコジョーズ)は、燃焼時に発生するドレン水を中和して排出する仕組みを持っています。
この処理にも電力が使われますが、燃料の節約分のほうが大きいため、トータルでは有利になります。

温水暖房を使っている場合の見方

寒冷地では、給湯と暖房を1台のボイラーでまかなう構成が多く採用されています。
この場合、冬の電気の使用量は給湯専用のボイラーとはまったく違う水準になります。

主に電気を使うのは次の2つです。

**暖房循環ポンプ**
温水をパネルヒーターや床暖房へ送り続けるためのポンプです。
暖房を使っている間はほぼ連続して動きます。
消費電力は機種と配管の規模によりますが、数十ワット程度が一般的な範囲です。
仮に50Wのポンプが1日18時間動けば、1か月で約27kWh、目安単価31円/kWhで約840円になります。

**送風ファンと制御**
燃焼のための送風ファンは、バーナーが動いている間だけ稼働します。
こちらは燃焼時間に比例するため、寒い日ほど増えます。

温水暖房付きのボイラーで冬に電気代が上がるのは、ポンプが動いているからであって、異常ではありません。
気になる場合に見直すべきなのは待機電力ではなく、暖房の設定温度と運転時間です。
室温設定を1℃下げれば、燃料も電気も両方が減ります。

なお、こうした構成は寒冷地の住宅に多く見られるもので、全国一律ではありません。
温暖な地域で給湯専用のボイラーを使っている場合は、ここで挙げた要素は当てはまりません。

家全体の電気代の中での位置づけ

ボイラーまわりの電気代が、家全体の中でどのくらいを占めるのかを整理しておきます。

項目1か月の電気代の目安備考
リモコンと本体の待機電力約30〜150円通年
凍結予防の作動冬季に数百円程度外気温と機種による
配管の凍結防止ヒーター冬季に数百円〜数千円設置の有無と長さによる
暖房循環ポンプ冬季に数百円〜千円台温水暖房付きの場合のみ
追い焚き・保温の制御数十円〜数百円使用頻度による

※31円/kWhで試算した参考値です。機種・設置条件・地域によって大きく変わります。

この表から分かるのは、待機電力は全体のごく一部にすぎないということです。
金額として効いているのは、冬季にだけ動く凍結防止と暖房のポンプです。
そして、そのどちらも止めるべきではありません。

実際の消費電力を測る方法

自分の家のボイラーがどれだけ電気を使っているか知りたい場合、実測するのが確実です。
屋外設置の機器でコンセントに手が届く場合は、コンセントの間に挟むワットモニターで測定できます。

測るときのポイントは2つです。

  • 気温が下がった日の深夜と、暖かい日の深夜を比べる(凍結予防の作動が分かる)
  • 追い焚きを1回動かして、前後の積算値を比べる(1回あたりの電力が分かる)

ただし、屋外のコンセントは防水仕様になっていることが多く、機器によっては測定器を挟めません。
雨や雪がかかる場所で、屋内用の測定器を使うのは避けてください。感電や漏電の原因になります。
無理に測らず、電力会社のアプリで30分ごとの使用量を見る方法に切り替えたほうが安全です。

他の家電の待機電力と比べてみる

ボイラーの待機電力が大きいのか小さいのかは、他の機器と並べると判断しやすくなります。

機器待機電力の目安1年間の電気代
給湯機器のリモコン1〜5W約270〜1,350円
テレビ0.1〜0.5W約30〜140円
エアコン(プラグ接続時)0.5〜2W約140〜540円
温水洗浄便座(保温あり)5〜15W約1,350〜4,070円
Wi-Fiルーター3〜8W約810〜2,170円
電子レンジ(時計表示)0.5〜2W約140〜540円

※31円/kWhで試算した参考値です。機種と設定によって実際の値は変わります。

この並びで見ると、給湯機器の待機電力は突出して大きいわけではありません。
むしろ、温水洗浄便座の保温機能やWi-Fiルーターのほうが上回ることがあります。
それでも給湯機器だけが気にされやすいのは、リモコンが目に見える場所で光っているからという理由が大きいでしょう。

節電を考えるなら、目に見えるものからではなく、金額の大きいものから手をつけてください。

賃貸で備え付けのボイラーを使っている場合

賃貸では、設置されている機器を自分で選べません。
その前提で、できることとできないことを整理しておきます。

できること

  • 運転スイッチの使い分け(長期不在時は切る)
  • 給湯温度の設定を見直す
  • 追い焚きと保温の回数を減らす
  • 節水シャワーヘッドへの交換(元のヘッドは保管して退去時に戻す)
  • 浴槽の保温フタを使う

できないこと・してはいけないこと

  • 機器そのものの交換や、高効率タイプへの入れ替え
  • 配管や凍結防止ヒーターの配線に手を加えること
  • 電源プラグを抜いたまま放置すること

備え付けの機器が古く、明らかに効率が落ちていると感じる場合は、管理会社や大家に相談してください。
「電気代が高い」ではなく「お湯が安定しない」「エラーが頻発する」といった具体的な症状で伝えるほうが話が進みます。
設備の故障が原因であれば、修理の費用負担が入居者側ではないこともあります。

なお、凍結による破損は、入居者の管理不備と判断されると費用を請求される場合があります。
冬に長期間家を空ける前には、管理会社に水抜きの要否を確認しておくと確実です。

エラー表示が出ているときは節電の話ではない

リモコンにエラーコードが表示されている状態で、電気代の心配をするのは順番が違います。

エラーが出ている場合、機器は安全のために動作を制限している状態です。
放置すると、不完全燃焼や漏水につながることがあります。

燃焼系のエラーが繰り返し出る、排気口付近に煤がついている、異臭がするといった場合は、使用を中止してメーカーや販売店に連絡してください。
とくに屋内設置のボイラーでは、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の危険があります。

エラーコードの意味は機種によって異なるため、取扱説明書かメーカーの公式サイトで確認するのが確実です。
表示が一度だけで、その後は正常に使えているのであれば、一時的な検知だった可能性もあります。
繰り返す場合は、原因が残っていると考えてください。

運転スイッチを切ってよい場面・いけない場面

判断の基準を整理します。

場面運転スイッチ電源プラグ
日常の外出(数時間〜1日)そのままでよい抜かない
数日間の旅行(冬以外)切ってよい抜かない
数日間の旅行(冬・寒冷地)切ってよい絶対に抜かない
長期不在(1か月以上)切る+水抜き水抜き後なら可
引っ越しで使わなくなる切る水抜き後に抜く

冬に長期間家を空ける場合は、運転スイッチを切るだけでは不十分なことがあります。
機種によっては水抜きが必要で、手順は取扱説明書に記載されています。
判断に迷う場合は、電源プラグは差したままにしておくのが安全側の選択です。

凍結が疑われるときに、配管へ熱湯をかけるのは避けてください。急激な温度変化で配管や機器が破損することがあります。
自然に解けるのを待つか、ぬるま湯をタオルに含ませてゆっくり温める方法が基本です。

本当に効く節約はどこにあるか

ボイラーまわりで電気代・燃料代を下げたいなら、待機電力ではなく次の順番で考えてください。

1. お湯の使用量を減らす

給湯にかかる費用の大半は、お湯を沸かす熱の分です。
シャワーヘッドを節水タイプに替えると、沸かす湯量そのものが減ります。
水道代と燃料代の両方に効くため、投資に対する効果が出やすい対策です。

2. 保温と追い焚きの回数を減らす

家族の入浴時間をまとめ、浴槽には保温フタを使ってください。
追い焚き1回の燃料代は小さく見えますが、冬に毎日繰り返せば 1か月分では無視できない金額になります。

3. 設定温度を見直す

給湯温度を必要以上に高く設定していると、その分だけ熱量が必要になります。
シャワーで使う温度が40℃なら、給湯設定を50℃にしておく意味はありません。
冬は水温が低いぶん設定を上げがちですが、使う温度に合わせるのが基本です。

4. 機器の年数を確認する

給湯機器の設計上の標準使用期間は、おおむね10年前後とされています。
これを超えて使っている場合、効率の低下だけでなく故障のリスクも上がります。
高効率タイプ(石油のエコフィール、ガスのエコジョーズ)に替えると燃料の使用量が下がりますが、本体と工事の費用がかかります。
実際の費用は設置条件で変わるため、複数の業者から見積もりを取って比較してください。

5. 待機電力を減らすなら他の機器から

待機電力そのものを見直したい場合、ボイラーは対象から外してください。
抜いてよい機器とそうでない機器の線引きはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。
同様に、24時間換気の換気扇も止めるべきでない設備です。
実際の金額は換気扇は24時間つけっぱなし?場所別の電気代と正しい使い方で試算しています。

使用量が急に増えたときの確認手順

冬でもないのに、ボイラーまわりの電気の使用量が増えている場合は次を確認してください。

  • 凍結防止ヒーターのスイッチが、春以降も入ったままになっていないか
  • 浴槽の排水栓が閉まったままで、保温運転が長時間続いていないか
  • ふろ自動のタイマー設定が、意図しない時間に動いていないか
  • リモコンにエラーコードが表示されていないか
  • 配管から水がにじんでいないか(漏水があるとポンプが動き続けることがある)

とくに多いのが1つ目です。
配管の凍結防止ヒーターに手動スイッチが付いている場合、春に切り忘れて夏まで通電し続けているというケースがあります。
温度センサー付きであれば気温が上がると通電しませんが、単純なスイッチ式だと入れっぱなしのまま電気を消費します。

電力会社のアプリで30分ごとの使用量を見ると、深夜帯に不自然な山が出ているかどうかで判断できます。

よくある質問

Q1. ボイラーのリモコンはこまめに切ったほうが電気代は安くなりますか?

理屈のうえでは安くなりますが、金額はごくわずかです。
リモコンの消費電力は数ワット程度で、仮に3Wなら1年つけっぱなしでも800円前後にしかなりません。
しかも、リモコンを切っても本体の待機電力や凍結予防の機能は動き続けるため、削れるのはその一部です。
一方で、切ったことを忘れてお湯が出ずに慌てる、という手間が発生します。
数日以上家を空けるときは切り、日常的にはそのままにしておくという使い分けが現実的です。

Q2. 電源プラグを抜けば待機電力はゼロになりますか?

ゼロにはなりますが、抜いてはいけません。
電源が切れていると、外気温が下がったときに作動する凍結予防の機能が働かなくなります。
配管が凍結して破裂すると、解凍後に漏水が起き、修理費は数万円から数十万円に及ぶことがあります。
凍結が原因の破損は、保証期間内でも有料修理になるのが一般的です。
年間数百円の待機電力と引き換えにするリスクとしては、まったく釣り合いません。
節電の対象からは外して考えてください。

Q3. 冬だけボイラーまわりの電気代が上がるのはなぜですか?

凍結予防の機能が作動しているためです。
外気温が一定以下になると、機器に組み込まれた凍結予防の仕組みが自動で働きます。
寒冷地では、これに加えて配管に巻かれた凍結防止ヒーターが通電することもあります。
どちらも機器や配管の破損を防ぐために必要な動作で、異常ではありません。
気温が上がれば自然に止まるため、冬季限定の増加として見込んでおくのが正しい捉え方です。
ただし、春以降も使用量が下がらない場合は、手動スイッチの切り忘れを疑ってください。

Q4. 長期間家を空けるときはどうすればよいですか?

期間と季節によって対応が変わります。
冬以外の数日程度なら、運転スイッチを切るだけで十分です。
冬に数日空ける場合も、運転スイッチは切ってよいものの、電源プラグは差したままにしてください。
1か月以上の長期不在や、寒冷地で氷点下が続く期間に家を空ける場合は、水抜きが必要になることがあります。
手順は機種によって異なるため、取扱説明書の該当ページを確認してください。
判断に迷う場合は、プラグを差したままにしておくのが安全側の選択です。

Q5. ボイラーの電気代と灯油代はどちらが大きいですか?

通常は灯油代のほうが大きくなります。
お湯を沸かす熱そのものは灯油が担っており、電気は制御・表示・ポンプ・凍結予防に使われるだけだからです。
そのため、お湯を多く使った月に増えるのは灯油の消費量であって、電気の使用量ではありません。
逆に、冬に電気の使用量だけが増えている場合は、凍結予防の作動が主な原因です。
どちらが増えているかを切り分けるには、検針票の電気使用量(kWh)と灯油の購入量を、それぞれ前年同月と比べてください。

まとめ

ボイラーの「つけっぱなし」は、リモコンの運転スイッチと本体の電源プラグを分けて考える必要があります。

  • リモコンをつけたままの電気代は、年間で数百円から千円台にとどまる
  • 本体の電源プラグは、凍結予防のため絶対に抜かない
  • 冬に増えるのは待機電力ではなく、凍結予防の作動によるもの
  • 春以降も使用量が下がらないなら、凍結防止ヒーターの切り忘れを疑う
  • 節約の効果が大きいのは、お湯の使用量と追い焚きの回数を減らすこと

待機電力を削ることに意味がないわけではありませんが、ボイラーに関してはリスクに見合いません。
まずは検針票で電気の使用量を確認し、燃料代とどちらが増えているのかを切り分けるところから始めてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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