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コロナ エコキュートのE50・E52・H16とは?|ポンプ故障の症状と対応

コロナ エコキュートのE50・E52・H16とポンプ故障の症状・対応を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに「E52」と表示され、追いだきができなくなった。
あるいは「E50」が出て、沸き上げが進まなくなった。
この3つのコードは、いずれも水やお湯を動かすポンプの故障を知らせる表示です。
エコキュートには役割の違うポンプが複数組み込まれており、どのポンプが止まったかによって、使えなくなる機能がはっきり分かれます。
メーカーの案内では3つとも点検・修理が必要とされており、利用者側で対処できるものではありません。
この記事では、それぞれのポンプが担う役割、症状からの見分け方、故障の前兆、修理の判断基準までを整理します。

目次

結論:いずれも点検・修理が必要

対象となるコードと内容を整理します。

コード示している内容
E50ヒートポンプ循環ポンプの故障
E52ふろポンプ(循環ポンプ)の故障
H16給水ポンプの故障

コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。

📎 出典:株式会社コロナ|エコキュート エラーサイン一覧

3つのポンプは役割が違う

エコキュートは、水やお湯を自然に流すだけでは成り立ちません。
決まった経路を、決まった速さで循環させる必要があります。その役目を担うのがポンプです。

ポンプ動かしているもの関わる機能
ヒートポンプ循環ポンプタンクとヒートポンプの間の水沸き上げ
ふろポンプ浴槽と機器の間の湯追いだき・保温・湯はり
給水ポンプヒートポンプ側へ送る水沸き上げ

沸き上げに関わるのがE50とH16、お風呂に関わるのがE52という分け方が基本です。
この違いを押さえておけば、症状とコードが対応しているかを確認できます。

症状から該当するポンプを見分ける

自分の状況と照らし合わせてみてください。

症状疑われるポンプ該当コード
沸き上げが進まない、残湯量が増えないヒートポンプ循環ポンプ・給水ポンプE50・H16
追いだきが効かないふろポンプE52
保温が続かないふろポンプE52
湯はりが途中で止まるふろポンプE52
お湯は出るが沸き増しができないE50・H16E50・H16

「お風呂の機能だけおかしい」ならE52、「お湯そのものが沸かない」ならE50かH16という見分けになります。

E50|ヒートポンプ循環ポンプ

貯湯タンクとヒートポンプユニットの間で、水を循環させるポンプです。

タンクの下部から水を送り出し、ヒートポンプで温めてタンク上部へ戻す。
この流れを作り続けることで、タンク全体が沸き上がります。

このポンプが止まると、熱をつくれても運べない状態になります。

  • 沸き上げが行われない
  • 残湯量が増えない
  • タンクの残り湯を使い切るとお湯が出なくなる

生活への影響が大きいコードなので、表示が出た時点で連絡を進めてください。

E52|ふろポンプ

浴槽と機器の間で、お湯を循環させるポンプです。
循環口から浴槽の湯を吸い込み、温め直して戻すという動きを担います。

このポンプに関わるのは次の機能です。

  • 追いだき
  • 自動保温
  • 湯はり時の水位の検知
  • 配管の洗浄機能(搭載機種の場合)

給湯やシャワーには影響しないため、お湯自体は普通に使えます。
浴槽まわりの機能だけが使えなくなるという形で現れます。

なお、循環口フィルターが詰まっているとポンプに負担がかかります。
故障の直接の原因とは限りませんが、日常の清掃はポンプの負担を減らすことにつながります。

📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード

H16|給水ポンプ

ヒートポンプユニット側へ水を送るポンプです。
Hから始まるコードのため、屋外のヒートポンプユニットに関わる部分になります。

このポンプが止まると、沸き上げに必要な水が届きません。
症状としてはE50と似ており、沸き上げが進まない、残湯量が増えないという形で現れます。

E50との違いは、機器のどちら側の部品かという点です。
利用者側で区別する必要はなく、表示された番号をそのまま伝えれば点検で特定されます。

ポンプが壊れる要因

ポンプはモーターで動く部品のため、センサー類とは劣化の仕方が異なります。

  • 長年の運転によるモーターや軸受けの摩耗
  • 配管内の汚れや異物の詰まり
  • 空気を噛んだ状態での運転
  • 長期間使わなかったことによる固着
  • 凍結による損傷
  • 水質による成分の付着

動き続ける部品であるぶん、使用年数の影響をもっとも受けやすいのがポンプです。
設置から10年前後で不具合が出始めるのは、この系統では珍しいことではありません。

ふろポンプについては、浴槽の湯を循環させるという性質上、皮脂汚れや入浴剤の成分が蓄積しやすい環境にあります。
入浴剤の使い分けについてはエコキュートで入浴剤は使える?使えるタイプ・NG成分と安全な使い方とはで整理しています。

音の変化は前兆になる

ポンプは動く部品なので、故障の前に音として兆候が現れることがあります。

  • 運転中に以前と違う音がする
  • うなるような音、断続的な音が混じる
  • 追いだきを始めたときの音が大きくなった
  • 深夜の沸き上げ時の音が変わった

こうした変化に心当たりがあれば、その時期も点検時に伝えてください。
いつ頃から音が変わったかが分かると、劣化の進み具合を判断する材料になります。

また、逆に今まで聞こえていた音がしなくなったという変化も見逃せません。
ポンプが動いていない状態を示している可能性があります。

循環異常を示すコードとの違い

エコキュートには、循環そのものの異常を示すコードもあります。

コード検知している内容
E50・E52・H16ポンプという部品の故障
H22水系の循環異常、コンプレッサ制御系の不具合
H50ヒートポンプ循環系の不具合

ポンプのコードは部品を名指ししていますが、循環異常のコードは結果を示しています。
循環がうまくいかない原因がポンプであることもあれば、配管の詰まりや空気の混入であることもあります。

複数のコードが同時に出ている場合は、すべて控えて連絡してください。

自分で確認できること

点検を依頼する前に、次の点は確認できます。

  1. 表示されているコードの番号(複数なら全部)
  2. 沸き上げとお風呂のどちらに症状が出ているか
  3. 残湯量の表示が増えているか
  4. 運転音に変化があるか、音がしないか
  5. 機種の型式と設置からの年数

貯湯タンクやヒートポンプユニット内部の電装部、配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
ポンプは機器の内部に組み込まれており、利用者が確認できる場所にはありません。

なお、循環口フィルターの清掃は日常の手入れとして行えます。
故障そのものは直りませんが、ポンプへの負担を減らす意味はあります。

ブレーカーの入れ直しについて

電源を入れ直すと、表示が一時的に消えることがあります。
軽度の固着であれば、通電し直すことで動き出す場合もあります。

ただし、固着が起きたという事実は変わりません。

  • 摩耗や異物の詰まりが進んでいる可能性がある
  • 数日で再発することが多い
  • 無理に動かし続けるとモーターへの負担が増す

繰り返す場合は、電源操作で様子を見るのではなく点検を依頼してください。

点検までの過ごし方

修理の手配から訪問まで、数日かかることもあります。
どのポンプが該当するかによって、その間の過ごし方は変わります。

E52(ふろポンプ)の場合
追いだきと自動保温は使えませんが、給湯は正常です。
浴槽の湯がぬるくなったら、蛇口から熱めの湯を足す、あるいは入れ替えるという対応になります。
家族の入浴時間を近づけておくと、湯温が下がりきる前に入浴を終えられます。

E50・H16(沸き上げ側)の場合
タンクに残っているお湯は使えますが、新しく沸くことはありません。
残湯量の表示を確認し、使える量の見当をつけてください。

  • シャワーの時間を短くする
  • 湯はりを控え、シャワーのみにする
  • 食器洗いは水またはぬるま湯で済ませる
  • 洗濯の湯取り機能を使わない

使い切ればお湯は出なくなるため、計画的に配分する必要があります。
訪問までの日数が読めない場合は、その点も連絡時に確認しておくと予定が立てやすくなります。

販売店・サービスセンターに連絡する判断基準

次の状況では、点検を依頼してください。

  • 残湯量が増えず、沸き上げが行われていない
  • 追いだきや保温がまったく効かない
  • 湯はりが毎回途中で止まる
  • 運転音に明らかな変化がある、または音がしない
  • 電源を入れ直しても復帰しない

連絡の際は、表示されたコード・機種の型式・設置年・どの機能に症状が出ているか・音の変化を伝えてください。
沸き上げかお風呂かが分かれば、該当するポンプはかなり絞れます。

お湯そのものが出ない状況の切り分けはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

📎 出典:株式会社コロナ|修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

費用と交換の判断

ポンプの交換は、センサー類より部品代が高くなる傾向があります。

状況対応の内容
ポンプ単体の交換部品交換
配管の分解を伴う位置作業時間が延びる
詰まりを伴う場合配管の清掃も必要
複数のポンプに不具合費用がまとまる
設置から10年前後で他にも不調交換も比較対象

同じ機器の中の他のポンプも、同じ年数を動き続けています。
1台交換しても、別のポンプが続けて不具合を起こすことは起こりえます。

判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
実際の費用は機種・地域・作業内容によって変わるため、見積もりで内訳を確認してください。

よくある質問

Q1. E52が出ていますが、シャワーは使えます。故障ではないのですか?

故障です。E52はふろポンプの故障を示すコードで、浴槽と機器の間でお湯を循環させる部品に不具合があります。給湯やシャワーは別の経路のため影響を受けず、普通に使えます。使えなくなるのは追いだき、自動保温、湯はり時の水位の検知といったお風呂まわりの機能です。お湯が使えているからといって放置せず、点検を依頼してください。

Q2. 追いだきができません。ポンプ以外の原因もありますか?

あります。追いだきには、ふろポンプのほかに三方弁などの切り替え部品や温度センサーも関わります。循環口フィルターの詰まりが影響することもあります。表示されているコードによって疑う部品が変わるため、まず番号を確認してください。E52が出ていればふろポンプ、別の番号であれば該当する部品が変わります。

Q3. E50とH16はどちらも沸き上げに関わるとありますが、違いは何ですか?

E50は貯湯タンクとヒートポンプの間で水を循環させるポンプ、H16はヒートポンプ側へ水を送るポンプの故障を示します。症状はどちらも沸き上げが進まないという形で現れるため、利用者側で区別する必要はありません。表示された番号をそのまま伝えれば、点検で該当する部品が特定されます。両方が同時に出ている場合も、そのまま伝えてください。

Q4. ポンプの音が大きくなってきました。故障の前触れですか?

可能性があります。ポンプは動く部品のため、摩耗や異物の詰まりが進むと音として現れることがあります。うなるような音、断続的な音、以前と違う音といった変化は、点検を検討する材料になります。逆に、今まで聞こえていた音がしなくなった場合も、ポンプが動いていない可能性があります。いつ頃から変化したかを控えておくと役立ちます。

Q5. 循環口の掃除をすれば直りますか?

故障そのものは直りません。循環口フィルターの清掃は、ふろポンプへの負担を減らす日常の手入れであって、壊れた部品を回復させるものではありません。ただし、詰まりが症状を悪化させている場合もあるため、清掃自体は行っておいて損はありません。清掃しても表示が消えない、追いだきが効かないという場合は、点検を依頼してください。

まとめ

コロナのエコキュートに表示されるE50・E52・H16は、水やお湯を動かすポンプの故障を知らせるコードです。

  • E50とH16は沸き上げに、E52はお風呂の機能に関わる
  • E52ではシャワーや給湯は使えるが、追いだきや保温が効かなくなる
  • 動く部品のため、使用年数の影響をもっとも受けやすい
  • 運転音の変化は、故障の前兆になることがある

音の変化に気づいた段階で相談できれば、部品交換だけで済むことがあります。
表示されたコードと機種の型式、症状の出ている機能を控えたうえで、早めに連絡してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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