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コロナ エコキュートのE13〜E66とは?|弁(バルブ)故障の症状と対応

コロナ エコキュートのE13〜E66と弁(バルブ)故障の症状・対応を示したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

リモコンに「E24」や「E39」といったコードが表示され、お湯の出方がおかしい。
番号がばらばらで、共通点が見えにくい表示です。
E13・E24・E25・E26・E38・E39・E44・E53・E66は、いずれもお湯の流れを制御する「弁(バルブ)」の故障を知らせるコードです。
弁は、お湯を混ぜたり、送り先を切り替えたり、流れる量を調整したりする部品で、どの弁が壊れたかによって現れる症状がはっきり分かれます。
メーカーの案内ではいずれも点検・修理が必要とされており、利用者側で対処できるものではありません。
この記事では、それぞれの弁が担う役割、症状からの逆引き、修理の判断基準までを整理します。

目次

結論:いずれも点検・修理が必要

対象となるコードと内容を整理します。

コード示している内容
E13湯張電磁弁(ホッパー)の故障
E24給湯ミキシング弁の故障
E25ふろミキシング弁の故障
E26二方弁の故障
E38ヒートポンプバイパス弁の故障
E39ふろ三方弁の故障
E44中温水混合弁/中温水取出弁の故障
E53流量調整弁の故障
E66二方弁の故障

コロナ製エコキュートのコード全体の分類はコロナ エコキュートのエラーコード一覧|原因・対処法・修理の判断基準まで徹底解説でまとめています。

📎 出典:株式会社コロナ|エコキュート エラーサイン一覧

弁が果たしている3つの役割

エコキュートの中には、いくつもの弁が組み込まれています。
役割は大きく3つに分けられます。

役割内容該当する弁
混ぜる高温の湯と水を混ぜて温度を調整するミキシング弁、中温水混合弁
切り替えるお湯を送る先を切り替える二方弁、三方弁、バイパス弁
量を調整する流れる量を制御する流量調整弁、湯張電磁弁

役割が違えば、壊れたときに出る症状も違います。
温度がおかしいのか、湯が届かないのか、量がおかしいのかで、疑う弁が絞り込めます。

症状から該当する弁を逆引きする

自分の症状と照らし合わせてみてください。

症状疑われる弁該当コード
蛇口の湯温が設定と合わない給湯ミキシング弁E24
浴槽の湯温が設定と合わないふろミキシング弁E25
湯はりが始まらない、量がおかしい湯張電磁弁E13
追いだきが効かないふろ三方弁E39
沸き上げが進まない二方弁、バイパス弁E26・E38・E66
湯量や勢いが安定しない流量調整弁E53
暖房の効きが悪い中温水の弁E44

コード番号が分からなくても、症状から見当をつけられるのがこの系統の特徴です。
連絡の際は、コードとあわせて症状も伝えてください。

ミキシング弁(E24・E25)

エコキュートのタンクには、設定温度よりかなり熱い湯が貯められています。
その湯に水を混ぜて温度を下げ、設定温度にしてから送り出すのがミキシング弁の役割です。

  • E24は蛇口やシャワーへ送る湯の混合を担当
  • E25は浴槽へ送る湯の混合を担当

この弁が動かなくなると、水が十分に混ざりません。
結果として、タンクの高温の湯がそのまま送り出される可能性があります。
点検までの間は、お湯を使う前に必ず手で温度を確かめてください。

逆に、水が混ざりすぎてぬるい湯しか出なくなるという症状が出ることもあります。
どちらの方向に狂うかは、弁がどの位置で止まっているかによります。

切り替え弁(E26・E38・E39・E66)

お湯の送り先を切り替える弁です。
運転の内容に応じて流れる経路が変わるため、切り替えができないと特定の機能だけ働かなくなります。

弁主な役割
二方弁(E26・E66)経路を開閉する
ヒートポンプバイパス弁(E38)ヒートポンプ側の流れを切り替える
ふろ三方弁(E39)湯はり・追いだきの経路を切り替える

E39が該当する場合、湯はりはできるのに追いだきだけ効かないといった症状が出ます。
特定の機能だけがおかしいという状況は、切り替え弁を疑う手がかりになります。

なお、E26とE66はどちらも二方弁に関わる内容です。
機種や構成によって使い分けられているため、表示されている番号をそのまま控えてください。

📎 出典:株式会社コロナ|取扱説明書のダウンロード

湯張電磁弁(E13)と流量調整弁(E53)

この2つは、流れる量に関わる弁です。

湯張電磁弁(E13)
浴槽へ湯を送る経路を開閉する弁です。
開かなければ湯はりが始まらず、閉じなければ湯が入り続けることになります。
湯はりの量が設定と合わない、途中で止まるといった症状につながります。

流量調整弁(E53)
流れる量そのものを調整する弁です。
不具合が出ると、湯量や勢いが安定しない、時間帯によって出方が変わるといった症状が現れます。

湯の勢いが物足りないという症状は、弁以外の要因でも起こります。
水圧との切り分けはエコキュートの水圧が弱い原因と対処法とは?|シャワーを強くする5つの方法で解説しています。

中温水の弁(E44)

E44は、床暖房や温水暖房へ送る中温水に関わる弁の故障です。
中温水混合弁と中温水取出弁の2つが併記されています。

暖房機能を備えた機種にのみ関わるコードで、給湯専用の機種では表示されません。
症状としては、暖房が設定温度まで上がらない、効きにむらがあるといった形で現れます。

給湯やお風呂の回路とは別系統のため、お湯は問題なく使えるのに暖房だけおかしいという状況になります。
暖房を使わない時期には気づきにくいコードでもあります。

弁が動かなくなる要因

弁は実際に動く部品のため、センサー類とは劣化の仕方が異なります。

  • 長年の開閉動作による摩耗
  • 内部の異物の噛み込み
  • 水質による成分の付着や固着
  • 駆動部(モーターやコイル)の劣化
  • 長期間使わなかったことによる固着

動く部品であるぶん、使用年数の影響を受けやすいのが弁の特徴です。
設置から10年前後で不具合が出始めるのは、この系統では珍しいことではありません。

井戸水や地下水を使用している場合、成分の付着が進みやすい傾向があります。
水質に心当たりがあれば、点検時に伝えてください。

弁の不調は前兆が出やすい

センサーの故障は突然表面化することがありますが、弁は動く部品のため調子の悪さが先に症状として現れる傾向があります。

次のような変化に心当たりがあれば、弁の劣化が進んでいた可能性があります。

  • 湯温が安定しない日が増えていた
  • 湯はりの量が日によって微妙に違った
  • 追いだきの効きが以前より弱かった
  • 動作時に以前と違う音がしていた
  • 特定の運転だけ時間がかかるようになっていた

「なんとなく調子が悪い」という段階で点検を受けられれば、弁単体の交換で済むことがあります。
完全に固着してから連絡すると、他の部品にも負担が及んでいることがあります。

いつ頃から違和感があったかを伝えると、劣化の進み具合を判断する材料になります。
症状が出始めた時期は、思い出せる範囲で構いません。

複数のコードが同時に出る場合

弁のコードが複数、あるいは他の系統のコードと同時に出ることがあります。

状況考えられること
複数の弁のコードが出る駆動を制御する基板側の不具合
温度センサーのコードも出る温度制御全体に関わる問題
出たり消えたりする固着の初期段階、接触不良

複数の弁が同時に壊れることは考えにくいため、制御側を疑う段階になります。
この場合、弁だけを交換しても解決しません。

表示されているコードをすべて控えて連絡してください。

自分で確認できること

点検を依頼する前に、次の点は確認できます。

  1. 表示されているコードの番号(複数なら全部)
  2. 給湯・湯はり・追いだき・暖房のどれに症状が出るか
  3. 温度の問題か、量の問題か、まったく動かないのか
  4. 症状が出始めた時期
  5. 機種の型式と設置からの年数

貯湯タンク内部の電装部や配線には触れないでください。感電や漏電の危険があります。
弁は機器の内部に組み込まれており、利用者が確認できる場所にはありません。

ブレーカーの入れ直しについて

電源を入れ直すと、表示が一時的に消えることがあります。
弁の固着が軽度であれば、通電し直すことで動き出す場合もあります。

ただし、繰り返すなら部品の劣化が進んでいるサインです。

  • 入れ直しても復帰しない
  • 復帰しても数日で再発する
  • 症状が徐々に悪化している

こうした状況では、電源操作で様子を見るのではなく点検を依頼してください。
とくにミキシング弁が該当する場合、熱い湯が出る状態を放置することになります。

販売店・サービスセンターに連絡する判断基準

次の状況では、点検を依頼してください。

  • 設定温度と実際の湯温が明らかに違う
  • 湯はりや追いだきが動かない、途中で止まる
  • 沸き上げが進まず、残湯量が増えない
  • 暖房の効きが落ちている
  • 複数のコードが同時に出ている

連絡の際は、表示されたコード・機種の型式・設置年・どの機能に症状が出ているかを伝えてください。
症状が分かれば該当する弁はかなり絞れるため、訪問時に部品を持参してもらえる可能性が高まります。

お湯そのものが出ない状況の切り分けはオール電化でお湯が出ない原因は?故障かお湯切れかを切り分けて解説で整理しています。

📎 出典:株式会社コロナ|修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先

費用と交換の判断

弁の交換は、センサー類の交換より作業の手間がかかる傾向があります。

状況対応の内容
弁単体の交換で済む部品交換
駆動部を含む交換部品代が上がる
配管の分解を伴う位置作業時間が延びる
複数の弁に不具合がある費用がまとまる
設置から10年前後で他にも不調交換も比較対象

弁は水や湯に触れながら動き続ける部品のため、同じ機器の中の他の弁も同じように劣化が進んでいます。
1つ交換しても、別の弁が続けて不具合を起こすことは起こりえます。

判断の目安はエコキュートの寿命は何年?10年が目安と言われる理由と交換を考えるタイミングで解説しています。
実際の費用は機種・地域・作業内容によって変わるため、見積もりで内訳を確認してください。

よくある質問

Q1. シャワーが熱すぎます。どの弁が原因ですか?

給湯ミキシング弁に関わるE24が疑われます。エコキュートはタンクの高温の湯に水を混ぜて設定温度にしてから送り出しており、この混合を担う弁が動かないと高温の湯がそのまま出ることがあります。点検までの間は、お湯を使う前に必ず手で温度を確かめてください。小さなお子さんや高齢の方が先に触れないよう、大人が確認する運用にしてください。

Q2. 湯はりはできるのに、追いだきだけ効きません。故障でしょうか?

ふろ三方弁に関わるE39が疑われます。三方弁は湯はりと追いだきの経路を切り替える部品で、切り替えができないと片方の機能だけ働かなくなります。特定の機能だけがおかしいという状況は、切り替え弁を疑う手がかりになります。どの操作で症状が出るかを伝えたうえで、点検を依頼してください。

Q3. E26とE66は同じ二方弁の故障と書かれています。違いは何ですか?

どちらも二方弁に関わるコードですが、機種や構成によって使い分けられています。利用者側で区別する必要はなく、表示されている番号をそのまま控えて連絡してください。コードの番号と機種の型式を伝えることで、点検の際にどの弁が該当するかが絞り込まれます。番号が違うからといって、症状の重さが変わるわけではありません。

Q4. ブレーカーを入れ直したら直りました。様子を見てよいですか?

弁の固着が軽度であれば、通電し直すことで動き出す場合があります。ただし、固着が起きたという事実は変わらず、摩耗や付着が進んでいる可能性があります。数日で再発する、症状が徐々に悪化しているという場合は点検を依頼してください。とくにミキシング弁が該当する場合、熱い湯が出る状態を放置することになるため、様子見は勧められません。

Q5. E44が出ていますが、お湯は普通に使えます。なぜですか?

E44は床暖房や温水暖房へ送る中温水に関わる弁のコードです。給湯やお風呂とは別の回路のため、お湯の使用には影響しません。暖房機能を備えた機種にのみ関わる表示で、給湯専用の機種では出ません。暖房の効きが悪い、むらがあるという症状に心当たりがあれば、この系統が原因と考えられます。暖房シーズンに入る前の点検を勧めます。

まとめ

コロナのエコキュートに表示されるE13・E24・E25・E26・E38・E39・E44・E53・E66は、お湯の流れを制御する弁の故障を知らせるコードです。

  • 弁の役割は「混ぜる」「切り替える」「量を調整する」の3つ
  • どの弁かによって、現れる症状がはっきり分かれる
  • ミキシング弁が該当する場合、熱い湯が出る可能性がある
  • 動く部品のため、使用年数の影響を受けやすい

症状とコードの両方を控えておけば、点検は効率よく進みます。
表示された番号と機種の型式をあわせて、早めに相談してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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