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コロナ石油給湯器のエラーコード一覧|自分で確認できる表示の見分け方

CORONA製の屋外用灯油ボイラー本体(左)と縦型タイプの灯油給湯機(右)の製品イメージ。左はシルバーの角型筐体で上部に排気口グリルがあり、右は操作パネル付きの縦長モデル。背景に水しぶきのデザインが配置されている。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

給湯器のリモコンに見慣れない数字やアルファベットが表示され、お湯が出なくなって困っていませんか。
コロナの石油給湯器には多くのエラーコードがありますが、メーカーが利用者自身の確認や給油・給水・掃除を案内している表示は、そのうちのごく一部です。
逆に言えば、その数個さえ見分けられれば、自分で試してよいことと、すぐに点検を頼むべきことの線引きがはっきりします。
この記事では、コロナが公開しているエラーサイン一覧をもとに、全コードをアビーナGシリーズとその他の給湯機に分けて整理しました。
同じ番号でも機種によって意味が変わるコード、安全に関わる表示が出たときの対応、点検を依頼するときに伝えるべきことまであわせて確認できます。

目次

まず確認:利用者が対応できる表示

メーカーのエラーサイン一覧で、処置方法として点検・修理以外の対応が案内されているのは次の表示です。

表示機種区分内容メーカーの処置
1その他給油検知早めに給油する
2両区分対震自動消火装置が作動損傷や油漏れを確認後、運転スイッチを入れ直す
3両区分空焚き検知給水後、運転スイッチを入れ直す
4その他着火不良・燃焼異常灯油切れの場合は給油する
53/H3アビーナG/その他中和器内の水位異常ドレン配管の詰まりを確認し、異常がなければ点検を依頼
Pその他風呂異常停止サーモが作動循環口を掃除する

📎 出典:株式会社コロナ「石油給湯機|エラーサイン一覧」

各表示の詳しい手順は、次の記事で解説しています。

これら以外の表示は、処置方法が「点検または修理が必要です」とされています。
運転スイッチの入れ直しを何度も繰り返したり、本体を分解したりせず、販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。

88は「点検時期のお知らせ」

一覧とは別に、「88」という表示があります。
これは故障ではなく、使用時間が設計標準使用期間10年相当に達したことを知らせる表示で、表示が出ても使用はできます。
メーカーは、経年劣化による重大事故を防ぐために点検(有料)を依頼するよう案内しています。

📎 出典:株式会社コロナ「石油給湯機を使用しているが、リモコンに「88」表示が出た。」

詳しくはコロナ石油給湯器のエラー88とは?点検時期のお知らせと正しい対応で解説しています。

先に機種区分を確かめる

コロナの石油給湯器のエラーコードは、潜熱回収型のアビーナGシリーズと、それ以外の給湯機とで一覧が分かれています。
そして、同じ番号でも機種区分によって意味がまったく違うコードがあります。

表示アビーナGシリーズその他の給湯機
10燃焼していないのに炎を検知水比例弁モータの異常
11着火不良給湯フローセンサの異常
20空気サーミスタの短絡データ転送異常、またはダンパーモータの異常
21レベラータンクの油面異常油比例弁の異常
22レベラータンクの水を検知ミキシング弁モータの異常

お使いの機種がどちらの区分かは、取扱説明書の表紙や本体の銘板に書かれた型式で確認できます。
型式が分からなくても、表示のしかたが手がかりになります。
アビーナGシリーズは数字だけで表示され、その他の給湯機ではA・C・d・E・F・H・J・L・P・Uといったアルファベットを含む表示が使われています。

アビーナGシリーズのエラーコード一覧

表示内容対応
2対震自動消火装置が作動確認後に入れ直し
3空焚き検知給水後に入れ直し
E1浴室リモコン通信異常点検・修理
E2メインリモコン通信異常点検・修理
10燃焼していないのに炎を検知点検・修理
11着火不良点検・修理
12燃焼途中の失火(消火)を検知点検・修理
13燃焼不良を検知点検・修理
14気化器サーミスタの断線点検・修理
15気化器サーミスタの短絡点検・修理
16凍結予防サーミスタの断線点検・修理
17凍結予防サーミスタの短絡点検・修理
18気化器ヒータの異常通電点検・修理
19空気サーミスタの断線点検・修理
20空気サーミスタの短絡点検・修理
21レベラータンクの油面異常点検・修理
22レベラータンクの水を検知点検・修理
23送風機の回転数異常点検・修理
24データ転送異常、またはプリント基板の温度異常点検・修理
25中和器の水封異常点検・修理
26中和器の電極異常点検・修理
27出湯サーミスタの断線点検・修理
28出湯サーミスタの短絡点検・修理
30給湯サーミスタの断線点検・修理
31給湯サーミスタの短絡点検・修理
32給湯異常停止装置が作動点検・修理
33熱交サーミスタの断線点検・修理
34熱交サーミスタの短絡点検・修理
35給水サーミスタの断線点検・修理
36水比例弁の異常点検・修理
37ミキシング弁の異常点検・修理
38給湯温度の高温異常点検・修理
39ふろ温度の異常点検・修理
40ふろサーミスタの断線点検・修理
41ふろサーミスタの短絡点検・修理
42風呂異常停止装置が作動点検・修理
43流水スイッチの断線点検・修理
44流水スイッチの短絡点検・修理
45三方弁の異常点検・修理
46ふろ湯張り温度異常点検・修理
47給湯フローセンサ・湯張りフローセンサの異常点検・修理
48循環ポンプの回転数異常点検・修理
49追いだき運転の異常点検・修理
50燃焼の異常点検・修理
51混合室サーミスタの断線点検・修理
52混合室サーミスタの短絡点検・修理
53中和器内の水位異常ドレン配管を確認
54中和器の寿命を検知点検・修理
55器具内の異常過熱点検・修理
59基板の異常点検・修理

その他の給湯機のエラーコード一覧

表示内容対応
1給油検知早めに給油
2対震自動消火装置が作動確認後に入れ直し
3空焚き検知給水後に入れ直し
4着火不良・燃焼異常灯油切れなら給油
5擬似火炎を検知点検・修理
6給湯サーミスタの断線点検・修理
7過熱防止装置が作動点検・修理
8異常停止装置が作動点検・修理
9メインリモコン温度調節異常点検・修理
10水比例弁モータの異常点検・修理
11給湯フローセンサの異常点検・修理
20データ転送異常、またはダンパーモータの異常点検・修理
21油比例弁の異常点検・修理
22ミキシング弁モータの異常点検・修理
25中和器の水封異常点検・修理
26中和器の電極異常点検・修理
29給水遮断弁の異常点検・修理
Aふろサーミスタの断線点検・修理
A1油温サーミスタの断線点検・修理
A2油温サーミスタの短絡点検・修理
A3凍結予防サーミスタの断線点検・修理
A4凍結予防サーミスタの短絡点検・修理
A6熱交サーミスタの断線点検・修理
A7熱交サーミスタの短絡点検・修理
A8出湯サーミスタの断線点検・修理
A9出湯サーミスタの短絡点検・修理
Cふろサーミスタの短絡点検・修理
dプリント基板の温度異常点検・修理
Eリモコン通信異常点検・修理
E1浴室リモコン通信異常点検・修理
E2メインリモコン通信異常点検・修理
F風呂運転が時間(2時間)超過点検・修理
F1ミキシング弁の異常点検・修理
F2湯張り温度の異常点検・修理
Hプリント基板異常停止が作動点検・修理
H3中和器内の水位異常ドレン配管を確認
H4中和器の寿命を検知点検・修理
H5器具内の異常過熱点検・修理
H7排気温度の温度異常点検・修理
H8排気サーミスタの断線点検・修理
H9排気サーミスタの短絡点検・修理
J送風機回転異常点検・修理
L給湯サーミスタの断線または短絡点検・修理
L1給湯温度高温の異常点検・修理
L2風呂湯張り温度異常点検・修理
L3風呂湯張り水位の異常点検・修理
P風呂異常停止サーモが作動循環口を掃除
U1フロースイッチの短絡点検・修理
U2フロースイッチの断線点検・修理
U3湯張りフローセンサの異常点検・修理
U4水位設定つまみのボリューム異常点検・修理
U5循環ポンプの回転数異常点検・修理
U6浴室サーミスタ異常点検・修理
U7風呂湯張り時の圧力と湯張り量の関係異常点検・修理
U9三方弁の異常点検・修理

点検が必要な表示の読み方

点検・修理が必要な表示は数が多いものの、いくつかの系統に分けると意味をつかみやすくなります。

系統主な表示何が起きているか
燃焼5・10・11・12・13・50火がつかない、途中で消える、燃え方が正常でない
温度センサー断線・短絡を示す各番号温度が測れず、安全のために停止している
灯油の供給21・22・A1・A2灯油の量・水の混入・温度の管理に異常がある
空気・排気19・20・23・J・H7〜H9燃焼用の空気や排気の状態に異常がある
安全停止・温度7・8・32・42・55・H5・38・L1安全装置が作動した、湯温が想定を外れた
弁・流量36・37・45・U9・F1・43・44・47・U1〜U3お湯の量や経路の制御に異常がある
ふろ回路39・40・41・46・48・49・A・C・F・L2・L3・U5・U7追いだき・湯はり・保温の制御に異常がある
中和器25・26・54・H4潜熱回収型の結露水処理に異常がある、または寿命
リモコン・基板E・E1・E2・9・U4・U6・24・59・d・H通信や制御の中枢に異常がある

断線と短絡は、どちらも温度センサーの信号が正しく読めない状態を指します。
断線は信号の経路が途切れて値が読めない状態、短絡は経路を飛ばしてつながりありえない値が返ってくる状態です。

安全に関わる表示が出たとき

燃焼や過熱に関わる表示が出た場合は、特に慎重に対応してください。

煙が出る、灯油のにおいが強い、本体のまわりに油がにじんでいる、焦げたにおいがするといった異常がある場合は、運転スイッチを入れ直さずに使用を止め、火気を近づけずに販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。

また、高温異常の表示が出ている場合は、給湯栓から想定より熱いお湯が出るおそれがあります。
手や体を直接当てる前に温度を確かめ、入浴や湯はりは見合わせてください。

灯油の質も燃焼に影響します。
業界団体は、持ち越した変質灯油や水の混じった灯油などの不良灯油を使用しないよう呼びかけており、不完全燃焼や異常燃焼のおそれがあると説明しています。

📎 出典:一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(JGKA)「不良灯油の使用禁止」

屋外タンクにたまる水の確認方法は灯油タンクの水抜きのやり方とは?|手順・頻度・水が溜まる理由を解説にまとめています。

点検を依頼するときに伝えること

伝える内容理由
表示された番号や記号(出たものすべて)不具合の部位の見当がつく
機種の型式・製造番号同じ番号でも機種で意味が違うため
設置したおおよその時期部品の在庫や交換提案の判断材料になる
どの操作をしたときに出るか給湯・湯はり・追いだきなど原因の切り分けになる
自分で確認した内容灯油・水・周囲の状況を除外できる

型式と製造番号は、本体の銘板に記載されています。
連絡先は、購入した販売店か、メーカーの修理・アフターサービス窓口です。

📎 出典:株式会社コロナ「修理・アフターサービスに関するお問い合わせ先」

よくある質問

Q1.エラーが出たら、まず何をすればよいですか?

リモコンに表示された番号や記号を正確に読み取り、機種の区分を確かめてください。
メーカーが利用者の対応を案内しているのは、1(給油)、2(損傷・油漏れを確認して入れ直し)、3(給水して入れ直し)、4(灯油切れなら給油)、53とH3(ドレン配管の確認)、P(循環口の掃除)です。
それ以外の表示は点検・修理が必要とされているため、販売店またはメーカーのサービス窓口へ連絡してください。
煙や異臭などの異常がある場合は、その場で使用を止めてください。

Q2.同じ番号なのに、調べると違う意味が出てくるのはなぜですか?

アビーナGシリーズとその他の給湯機とで、エラーコードの一覧が分かれているためです。
たとえば11は、アビーナGシリーズでは着火不良、その他の給湯機では給湯フローセンサの異常を指します。
10、20、21、22も同様に、機種区分によって意味が異なります。
取扱説明書や本体の銘板で型式を確認してから、該当する一覧を見るようにしてください。

Q3.運転スイッチを入れ直せば直りますか?

入れ直しが処置として案内されているのは、2(対震自動消火装置の作動)と3(空焚き検知)で、いずれも確認や給水を済ませてからです。
点検・修理が必要な表示の場合、入れ直しで一時的に表示が消えても、原因は残ったままです。
特に燃焼や過熱に関わる表示で入れ直しを繰り返すと、未燃の灯油がたまるなど別の危険につながるおそれがあります。
入れ直しは1〜2回までにとどめ、再発する場合は点検を依頼してください。

Q4.88が出ていますが、使い続けてもよいですか?

88は故障ではなく、使用時間が設計標準使用期間10年相当に達したことを知らせる点検時期のお知らせです。
メーカーは、表示が出ても使用はできるとしたうえで、経年劣化による重大事故を防ぐために点検(有料)を依頼するよう案内しています。
石油給湯機は長期使用製品安全点検制度の対象となる特定保守製品であり、点検を受けておくことをおすすめします。
異臭や油のにじみなどの異常がある場合は、使用を止めて連絡してください。

Q5.取扱説明書をなくしてしまいました。

表示された番号や記号と、本体の銘板に書かれた型式を控えておけば、この記事の一覧で意味を確認できます。
型式が分かれば、機種区分による意味の違いも判断できます。
点検を依頼する際は、番号と型式をそのまま伝えれば、窓口で正しく読み替えてもらえます。
取扱説明書は、メーカーのサポートページでダウンロードできる場合もあります。

まとめ

コロナの石油給湯器のエラーコードは数が多いものの、メーカーが利用者自身の対応を案内している表示は限られています。
まずはその表示に当てはまるかを確かめ、当てはまらなければ無理をせず点検を依頼する、という順序で考えると迷わずに済みます。

対応の流れを整理しておきます。

  • 表示された番号や記号を正確に読み取り、機種区分を確かめる
  • 1・2・3・4・53/H3・Pであれば、メーカーの処置に沿って確認する
  • それ以外の表示は、入れ直しを繰り返さずに点検を依頼する
  • 煙・異臭・油のにじみがあれば、その場で使用を止める
  • 88が出たら、点検時期のお知らせとして点検を依頼する

表示は、機器が自分で異常を見つけて知らせてくれたサインです。
意味を正しく読み取り、できることとできないことを分けて対応してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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