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コロナ ストーブのEUとは?油面異常検知とELとの違いを解説

コロナストーブのEU表示について、油面異常検知とEL表示との違いを解説したサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

コロナの寒冷地用大型ストーブに「EU」と表示され、運転が止まってしまった。
EUは、油面異常検知装置が作動したことを示す表示です。
灯油に関わるコードのため、まず給油を試そうと考える方が多いのですが、EUは給油では解決しない表示です。
同じ対象機種には、灯油切れを示すELという別のコードが用意されており、給油で復帰しうるのはそちらになります。
つまりEUは、灯油があるかないかではなく、灯油の量や送られ方が想定の範囲から外れていることを知らせています。
この記事では、ELとの違いから整理したうえで、油面が異常になる要因と、点検を待つあいだに確認しておくとよいことをまとめます。

目次

EUが示している状態

コロナの一覧では、EUについて次のように示されています。

項目内容
示している状態油面異常検知装置作動
対象製品VG-SAシリーズ/スペースネオ(ミニ)
メーカーが示す処置点検または修理が必要

📎 出典:株式会社コロナ|寒冷地用大型ストーブ|エラーサイン一覧

処置として、灯油の補給や清掃といった使用者側の対処は挙げられていません。
最初から点検が前提とされている表示です。

ELとEUは対象機種が同じで意味が違う

VG-SAシリーズとスペースネオ(ミニ)には、灯油に関わるコードが2つ用意されています。

表示示している内容メーカーが示す処置
EL油切れ検知装置作動灯油切れで表示することがある。それ以外は点検または修理が必要
EU油面異常検知装置作動点検または修理が必要

ELは「灯油がない」、EUは「灯油の量や送られ方がおかしい」と考えると整理しやすくなります。
ELであれば給油と給油キャップの確認で復帰する可能性がありますが、EUにはそうした案内がありません。

表示を見間違えたまま給油を繰り返しても、EUは消えません。
むしろ、供給側に異常がある状態で灯油を足すことになるため、望ましい対応とはいえません。
ELが出ている場合の対処はコロナの石油ストーブに「EL」が出る原因は灯油切れで詳しく解説しています。

表示が読み取りにくい場合は、スマートフォンで撮影して確認すると確実です。

油面とは何か

ポット式の燃焼では、燃焼ポットへ灯油を送り込んで燃やします。
このとき、送られる灯油の量が多すぎても少なすぎても、正常な燃焼にはなりません。

そのため、燃焼部へ向かう経路の途中で灯油の液面(油面)を一定の高さに保つ仕組みが設けられています。
タンクの残量が多くても少なくても、燃焼部へ送られる量が一定になるようにするための構造です。

油面異常検知装置は、この油面が想定の範囲から外れたことを検知するためのものです。
高すぎる方向に外れれば灯油が過剰に送られることになり、低すぎる方向に外れれば燃焼が維持できなくなります。

灯油が過剰に送られる状態は、あふれや異常燃焼につながるおそれがあります。
EUが表示されて運転が止まるのは、その状態に至る前に燃焼を打ち切るためです。

油面が異常になる要因

考えられる要因は、供給側・灯油の状態・検知側・設置環境に分かれます。

区分要因
供給側油面を調整する部品の動作不良、弁の固着、ポンプの不具合
灯油の状態劣化した灯油による粘りや沈殿、水分の混入、ごみの流入
経路燃料フィルターや配管の目詰まり、空気の噛み込み
検知側フロートやセンサーの劣化、配線・コネクタの接触不良
設置環境本体の傾き、外部タンクの設置高さや位置の変化
制御基板側の判定不良

このうち、ご家庭で確認できるのは設置環境と灯油の状態くらいです。
供給側の部品や検知部は本体内部にあり、分解しなければ到達できません。

とくに灯油の経路に関わる部分をご自身で分解・調整することは避けてください。
灯油漏れや火災につながるおそれがあります。

EUが出たときにやってはいけないこと

  • 灯油を足して様子を見る(EUは灯油切れの表示ではありません)
  • 運転スイッチの入れ直しを繰り返す
  • 本体を分解して内部を確認する
  • 燃料フィルターやタンクまわりを自分で外す
  • 灯油のにおいがする状態で火気を使う

灯油のにおいがする、床に灯油が漏れた跡があるといった場合は、火気を避けたうえで直ちに販売店またはコロナサービスセンターへ連絡してください。
ストーブの運転はもちろん、周囲での喫煙や暖房器具の使用も避けてください。

点検を待つあいだに確認しておくとよいこと

EUは点検が前提の表示ですが、次の項目を見ておくと診断の手がかりになります。

  1. 運転スイッチを切り、電源プラグを抜く
  2. 本体の下や周囲に、灯油が漏れた跡がないか目視する
  3. 灯油のにおいが強くないか確認する
  4. 本体が傾いていないか、置き台がぐらついていないか確認する
  5. 外部タンクを使用している場合は、タンクの設置状態とバルブの位置を確認する
  6. 灯油が前シーズンからの持ち越しでないか確認する
  7. 気づいたことをメモしておく

本体の傾きは見落とされやすい要因です。
床のたわみや置き台のゆがみ、除雪や模様替えで本体を動かした直後などは、水平が崩れていることがあります。

公的機関も、石油暖房機器には新しい灯油を使い、前シーズンの灯油を持ち越さないよう呼びかけています。

📎 出典:製品評価技術基盤機構(NITE)|シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦

変質した灯油は粘りが出たり沈殿物が生じたりすることがあり、油面を保つ仕組みの動作に影響する可能性があります。
持ち越しの灯油を使っていた場合は、その点も点検時に伝えてください。

点検を依頼するときに伝えるとよい情報

  • 本体の型式(銘板または取扱説明書に記載)
  • 表示されたのがEUかELか
  • EUが出たのが運転開始直後か、しばらく使ってからか
  • 灯油のにおいや漏れの有無
  • タンクの残量と、直近で給油した時期
  • 灯油が前シーズンからの持ち越しかどうか
  • 本体を動かした、設置を変えたといった心当たりの有無
  • おおよその使用年数と、過去の修理歴

点検までのあいだ、別の暖房で室温を確保する必要がある場合は、使用する器具の換気条件を確認したうえで併用してください。
開放式の器具を使う場合は、こまめな換気が欠かせません。

修理と交換のどちらを選ぶか

EUが出たからといって、必ず買い替えが必要になるわけではありません。
油面を調整する部品や検知部の交換、燃料経路の清掃で改善するケースもあります。

一方で、次の条件が重なる場合は交換を検討する時期といえます。

  • 使用年数が8年を大きく超えている
  • 燃料経路に広く汚れが及んでいると診断された
  • 部品の供給期間が終了している
  • 過去にも燃料まわりの修理を受けている
  • 修理見積もりが新品価格の半分に近い

年数については、コロナが設計標準使用期間を8年相当(20,000時間)としており、その時期に達すると点検時期をお知らせする「88」表示が出る機種があります。
考え方はコロナ石油ストーブの「88エラー」表示とはで解説しています。

修理費用は、部品交換で済むのか、燃料経路全体の清掃や制御基板の交換まで含むのかで幅が出ます。
出張料・技術料・部品代の合計で決まるため、実際の金額は診断後の見積もりで確認してください。
表示の全体像を確認したい場合はコロナ ストーブ エラーコード一覧をご覧ください。

よくある質問

Q1. 灯油を満タンにすればEUは消えますか。
消えません。
EUは灯油の有無ではなく、燃焼部へ送られる灯油の油面が想定の範囲から外れたことを示す表示です。
タンクが満タンでも、油面を一定に保つ仕組みに不具合があれば同じ状態が続きます。
灯油切れで表示されるのはELのほうなので、どちらが出ているかを先に確認してください。

Q2. ELとEUを見間違えることはありますか。
表示部の状態によってはありえます。
LとUは形が異なりますが、表示が小さい機種や、表示部が汚れている場合は読み取りにくいことがあります。
判断がつかない場合はスマートフォンで撮影して拡大すると確実です。
どちらの表示かによって対処が変わるため、点検を依頼する際にも正確に伝えてください。

Q3. 本体の傾きが原因になることはありますか。
可能性はあります。
油面を一定に保つ仕組みは、本体が水平に設置されていることを前提としています。
床のたわみ、置き台のゆがみ、模様替えや除雪で本体を動かしたあとなどは、水平が崩れていることがあります。
ただし、傾きだけが原因とは限らないため、確認して心当たりがあれば点検時に伝えるという扱いにしてください。

Q4. 前シーズンの灯油が残っています。関係ありますか。
関係している可能性があります。
灯油は保管状態によって変質することがあり、粘りが出たり沈殿物が生じたりすると、燃料経路や油面を保つ仕組みの動作に影響する可能性があります。
シーズンをまたいで残った灯油は使い切らず、購入した販売店などに処分方法を相談してください。
点検時に、持ち越しの灯油を使っていたかどうかを伝えると原因の切り分けに役立ちます。

Q5. 電源を入れ直せば消えますか。
一時的に消えることはありますが、復帰したとは考えないでください。
接触不良や検知部の劣化が原因の場合、条件によって判定が通ったり通らなかったりするため、表示が出たり消えたりします。
灯油の供給に関わる部分の異常を抱えたまま運転を続けることになるため、入れ直しを重ねるのは避けてください。
コロナも点検または修理を案内しているため、そのまま使用を中止して連絡してください。

まとめ

コロナの寒冷地用大型ストーブに表示されるEUは、油面異常検知装置の作動を示しています。
対象はVG-SAシリーズとスペースネオ(ミニ)で、同じ機種には灯油切れを示すELというコードも用意されています。
ELが給油で復帰しうるのに対し、EUは灯油の量や送られ方そのものに関わる表示のため、給油では解決しません。
灯油が過剰に送られる状態はあふれや異常燃焼につながるおそれがあるため、入れ直しを繰り返して運転を続けようとしないでください。
点検を待つあいだに、灯油漏れやにおいの有無、本体の傾き、灯油が持ち越しでないかを確認しておくと、原因の切り分けに役立ちます。
においや漏れがある場合は火気を避け、型式と使用年数を控えたうえで販売店またはコロナサービスセンターへ連絡してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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