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ダイニチ ファンヒーターのE12・E22とは?フラップの確認方法

ダイニチファンヒーターのE12・E22エラーとフラップの確認方法を示すサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイニチの石油ファンヒーターの運転スイッチを押したら、すぐに止まって表示部に「E12」や「E22」と出てしまい、困っていませんか。
取扱説明書のエラー表を見ても見慣れない番号で、故障なのか使い方の問題なのか判断がつかない方も多いはずです。
E12とE22は、温風吹出口の動くフラップを搭載したSGXタイプだけに出る表示で、フラップに物がはさまったり押さえられたりしたことを知らせるエラーです。
この記事では、E12・E22が出る仕組みと止まる主な場面、障害物の取り除き方と正しい設置、フラップのお手入れ、繰り返すときに修理を考える目安までを順に解説します。

目次

ダイニチ ファンヒーターのE12・E22はフラップの異常を知らせる表示

結論からお伝えすると、E12とE22は、運転スイッチを入れたときに温風吹出口のフラップ(羽根)に物がはさまったり、押さえられたりしたため自動消火した状態です。
ダイニチの公式の故障診断では、E12とE22のどちらについても同じ内容で説明されており、対処として「水平な場所に設置する」「フラップに障害物があれば取り除く」の2点が案内されています。
それでも改善しない場合に修理が必要になります。
E12・E22はまずフラップの周りと置き場所を確認するエラーで、いきなり修理を考える必要はありません。
ほかのエラー表示の意味はダイニチ ファンヒーターのエラーコード一覧と意味【補足解説付き】で一覧にしています。

📎 出典:ダイニチ工業|エラー表示「E12」で自動消火した(故障診断)/ダイニチ工業|エラー表示「E22」で自動消火した(故障診断)

公式の故障診断では、E12とE22がそれぞれどのフラップや部位に対応しているかまでは区別して公表されていません。
どちらの表示でも、確認することと対処のしかたは同じと考えて問題ありません。

SGXタイプかどうかを確認する

公式の故障診断では、E12・E22は家庭用石油ファンヒーターのSGXタイプのみの表示とされています。
お使いの機種がSGXタイプかどうかは、本体側面に表示されている型式の呼びで確認できます。
型式の末尾が「SGX」になっている機種(例:FW-3722SGX、FW-4722SGX、FW-5722SGX)が該当します。
SGXタイプ以外の機種でE12やE22に似た表示が出た場合は、表示を見間違えていないか、取扱説明書のエラー表で改めて確認してください。

SGXタイプのフラップの仕組み

SGXタイプは、温風吹出口に上下に動くフラップを備えています。
ダイニチの取扱説明書(FW-3722SGXほか)によると、フラップは燃焼量に応じて自動的に角度を変え、小火力のときは下向きにして足元を暖め、大火力のときは上げて温風を遠くまで届けます。
スイングボタンでフラップスイング運転をセットすると、フラップが上下に動きながら運転します。
また、運転を止めたあとは本体内を冷やすために約3分間ファンが回り、その後フラップが閉じる仕組みです。

運転の状態フラップの動き
運転停止中閉じている
運転開始時開いて、燃焼量に合わせた角度になる
小火力下向きにして、足元から暖める
大火力上げて、温風をまっすぐ遠くまで届ける
フラップスイング運転上下にスイングしながら温風を広げる
運転停止後約3分間ファンが回ったあとに閉じる

フラップは運転を始めるときに開く動作をするため、その動きが物や手で妨げられると、E12・E22が出て止まります。

📎 出典:ダイニチ工業|家庭用石油ファンヒーター FW-3722SGX・FW-4722SGX・FW-5722SGX 取扱説明書(PDF)

E12・E22が出る主な場面

E12・E22が出る場面を整理すると、次のようになります。

きっかけよくある場面見直し方
吹出口の前に物がある本体の前に新聞・雑誌・おもちゃ・スリッパなどを置いている吹出口の前を空ける
フラップに物がはさまったカーテンの裾や布、紙がフラップのすき間に入り込んだはさまった物を取り除く
フラップを手で押さえた・開けた子どもが触った、掃除のときに手で開けようとしたフラップに触れずに運転し直す
ペットが吹出口の前にいる犬や猫が温風の前で寝そべっている吹出口の前にスペースをつくる
本体が傾いている毛足の長いラグやキャスター付きの台の上に置いている水平で安定した床に置く
フラップや駆動部の不具合障害物がないのに毎回出る修理を相談する

特に多いのが、本体の前に置いた物や、カーテン・布がフラップに触れているケースです。
フラップは停止中に閉じているため、運転していないときには気づきにくく、運転を始めた瞬間に物に当たって止まることがあります。

⚠️ 温風吹出口の前で洗濯物や衣類を乾かすのはやめてください。
ダイニチの取扱説明書では、衣類の乾燥に使うことを禁止しており、衣類が落下して火がつき、火災の原因になるとされています。
吹出口や燃焼・温風空気取入口を衣類や紙でふさぐことも、異常燃焼や火災の原因になるため禁止されています。

E12・E22が出たときの確認と再運転の手順

E12・E22は安全装置が燃焼を止めた結果の表示なので、表示が出た時点で火は消えています。
次の順番で確認してから運転を再開してください。

順番確認・作業ポイント
1火が消えているか確認する炎確認窓に炎が見えないこと
2吹出口とフラップの周りを確認する物がはさまっていないか、前に物が置かれていないか
3障害物を取り除く本体が冷えてから、フラップを無理に動かさずに取り除く
4本体が水平か確認するラグやキャスター付きの台の上に置いていないか
5前方の空間を確認する温風の前方100cm以上、側方と後方15cm以上を空ける
6運転スイッチを押し直すフラップが開いて正常に着火するか確認する

⚠️ ダイニチの取扱説明書では、フラップの開閉中に手を入れたり触れたりしないよう注意されており、けがややけどのおそれがあるとされています。
燃焼中や消火直後は温風吹出口が熱くなっているため、障害物を取り除くのは本体が十分に冷えてからにしてください。

取扱説明書のエラー表でも、フラップに物がはさまったり押さえられたりして自動消火した場合は、フラップの障害物を取り除いてから運転スイッチを押し直し、処置をしても繰り返し作動するときは使用を中止して販売店に相談するよう案内されています。
また、フラップを手で無理に開けると、けがや故障の原因になると書かれています。

水平に置くことが大切な理由

公式の故障診断で最初に挙げられているのが、水平な場所に設置することです。
本体が傾いていると、フラップの動きに負担がかかったり、吹出口が床やラグに近づいて物に触れやすくなったりすることがあります。
取扱説明書でも、キャスターなど不安定な物の上に置いて使わないことや、傾いた状態で使わないことが注意事項として書かれています。
毛足の長いラグの上で使っている場合は、薄いマットや板を敷くなどして、本体が沈み込まないようにしましょう。
傾きや揺れで止まるE01も、同じように設置場所の見直しが対処の中心になります。
E01の詳しい確認ポイントはダイニチ 石油ファンヒーター E01とは?原因・意味と再運転できるかの判断基準で解説しています。

フラップのお手入れのしかた

SGXタイプの取扱説明書では、フラップのほこりや汚れを週に1回以上ふき取るよう案内されています。
フラップは停止中に閉じているため、次の手順で開けてからお手入れします。

手順作業ポイント
1運転を止め、本体が冷えるのを待つファンが止まってから作業する
2運転停止中にスイングボタンを約3秒間押す「ピッ」と鳴ってフラップが開く
3電源プラグをコンセントから抜く抜いた状態でお手入れする
4フラップのほこりや汚れをふき取る柔らかい布でからぶきする
5電源プラグをコンセントに差し込むフラップが自動で閉じる

フラップを手で無理に開けず、スイングボタンで開けてからお手入れするのがポイントです。
フラップの開閉中に指や布をはさまないよう、動いている間は触れないようにしてください。
お手入れのついでに、吹出口の奥にほこりがたまっていないか、燃焼・温風空気取入口やファンフィルターが汚れていないかも確認しておくと安心です。
取入口や吹出口がほこりでふさがれて本体内部が熱くなると、E09で止まることがあります。
E09の詳しい確認ポイントはダイニチ ファンヒーター E09は故障?突然止まる原因と安全な対処法で解説しています。

修理を考える目安と修理料金

次のような場合は、フラップやその駆動部、制御部の不具合が考えられるため、修理を相談してください。

  • 吹出口の周りに障害物がなく、水平に置いても、E12・E22が繰り返し出る
  • 運転スイッチを押してもフラップが開かない、途中で止まる
  • フラップが割れている、外れかけている、動くときに異音がする
  • フラップをぶつけたり、上に物を落としたりしたあとから出るようになった

ダイニチ工業に直接修理を依頼した場合、家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)の修理料金は、おおよそ6,000〜15,000円(税込)が目安として公表されています。
この料金は修理技術料と部品代を合算したおおよその金額で、複数の部品を交換する場合や、出張先・対応日時によっては追加費用がかかることがあります。
販売店経由で依頼した場合の料金は販売店ごとに異なるため、依頼先で見積もりを確認してください。

機種区分修理料金の目安(税込)修理の方法
家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)6,000〜15,000円サービス指定店の出張修理(地域により返送修理)

※修理内容・交換部品の数・地域・対応日時などにより変動します。

📎 出典:ダイニチ工業|修理のご依頼(修理料金の目安・3年保証・無料修理規定)

保証の考え方

ダイニチの家庭用石油ファンヒーターには、購入日から本体3年間の保証が付いています。
通常の使い方でフラップの駆動部などが故障した場合は、保証期間内であれば無料修理の対象になります。
ただし、購入後の移動・落下などによる故障や損傷、使用上の誤りによる故障は、保証期間内でも有料修理になると定められています。
フラップを手で無理に開けて壊してしまった場合なども、有料になる可能性があることを知っておきましょう。
修理で本体を運ぶときは、カートリッジタンクと油受皿の灯油を必ず抜いてください。

E12・E22を出さないための使い方

E12・E22は、吹出口の周りに気を配るだけで出にくくなるエラーです。

  • 温風吹出口の前には物を置かず、前方100cm以上を空ける
  • カーテンやテーブルクロスの裾が吹出口に届かない位置に置く
  • 吹出口の前で洗濯物や衣類を乾かさない
  • 小さな子どもがいる家庭では、チャイルドロックやストーブガードを活用する
  • 週に1回以上、スイングボタンでフラップを開けてほこりをふき取る

小さな子どもは、動くフラップに興味を持って触ろうとすることがあります。
取扱説明書の機種にはチャイルドロック機能があり、運転中・運転停止中のどちらでもセットできるため、いたずらや誤操作が気になる場合は活用しましょう。
ストーブガードを使う場合は、囲いに干し物を掛けないよう取扱説明書で注意されています。

よくある質問

E12とE22は何が違うのですか?

ダイニチの公式の故障診断では、E12とE22のどちらについても、運転スイッチを入れたときにフラップに物がはさまったり押さえられたりしたため自動消火したと、同じ内容で説明されています。
どちらがどの部位に対応しているかまでは公表されていないため、表示がE12でもE22でも、確認することと対処のしかたは同じと考えて問題ありません。
吹出口の周りの障害物を取り除き、本体を水平な場所に置いてから運転スイッチを押し直してください。
それでも繰り返す場合は修理を相談しましょう。

SGXタイプ以外でもE12やE22は出ますか?

公式の故障診断では、E12とE22は家庭用石油ファンヒーターのSGXタイプのみの表示とされています。
SGXタイプは温風吹出口に動くフラップを備えた機種で、フラップの動きが妨げられたときにこれらの表示が出ます。
お使いの機種がSGXタイプかどうかは、本体側面の型式の呼びが「SGX」で終わっているかで確認できます。
SGXタイプ以外で似た表示が出た場合は、表示を見間違えていないか、取扱説明書のエラー表で確認してください。

フラップにほこりがたまっているとE12・E22が出ますか?

公式の故障診断では、E12・E22の原因としてフラップに物がはさまったり押さえられたりしたことが挙げられており、ほこりそのものが原因とは書かれていません。
ただし、SGXタイプの取扱説明書では、フラップのほこりや汚れを週に1回以上ふき取るよう案内されています。
運転停止中にスイングボタンを約3秒間押すとフラップが開くので、電源プラグを抜いてから柔らかい布でふき取りましょう。
日頃からお手入れしておくと、フラップの周りの異常にも気づきやすくなります。

フラップを手で開けて掃除してもいいですか?

おすすめできません。
SGXタイプの取扱説明書では、フラップを手で無理に開けると、けがや故障の原因になると注意されています。
お手入れのときは、運転停止中にスイングボタンを「ピッ」と鳴るまで約3秒間押してフラップを開け、電源プラグを抜いてから作業してください。
お手入れのあとに電源プラグを差し込むと、フラップは自動で閉じます。
開閉中は指や布をはさまないよう、フラップに触れないようにしましょう。

障害物を取り除いてもE12・E22が出る場合はどうすればいいですか?

吹出口の周りに何もなく、本体を水平な場所に置いてもE12・E22が繰り返し出る場合は、フラップやその駆動部、制御部の不具合が考えられるため、修理を相談してください。
ダイニチの故障診断でも、水平な設置と障害物の除去を確認しても改善しない場合は修理が必要と案内されています。
ダイニチ工業に直接依頼した場合の修理料金は、家庭用石油ファンヒーター(FZシリーズを除く)でおおよそ6,000〜15,000円(税込)が目安として公表されています。
購入から3年以内であれば、保証の対象になる可能性もあります。

まとめ

ダイニチの石油ファンヒーターに表示されるE12・E22は、SGXタイプの温風吹出口のフラップに物がはさまったり、押さえられたりしたときに出るエラーです。
障害物を取り除き、本体を水平に置き直せば、再運転できることが多い表示です。

  • E12とE22は公式に同じ内容で説明されており、確認することと対処のしかたは共通
  • 本体の前に置いた物、カーテンや布、手やペットがフラップに触れていないかを確認する
  • 本体が冷えてから障害物を取り除き、水平で安定した床に置き直してから運転スイッチを押し直す
  • フラップは手で無理に開けず、スイングボタンで開けてから週1回以上お手入れする
  • 障害物がなく水平に置いても繰り返す場合は、フラップや駆動部の不具合として修理を相談する

次に取る行動は、温風吹出口の周りに物がないかを確かめ、本体を水平な床に置き直してから運転スイッチを押し直すことです。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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