MENU

扇風機の電気代は1時間いくら?DCとACの差とエアコン併用のコツ

DCとACの扇風機とエアコンを描き、1時間の電気代と併用のコツを紹介するサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

暑い日に扇風機を1日中回していると、電気代がどれくらいかかっているのか気になりませんか。
エアコンを我慢して扇風機にしたほうが節約になるのか、迷っている方も多いはずです。
結論から言うと、扇風機の電気代は1時間あたり約1円、DCモーターの機種なら1円に届かない水準です。
1日8時間、1か月使っても数十円から数百円にとどまります。
ただし、扇風機だけで暑さをしのぐのが常に正解とは限りません。
この記事では、扇風機の電気代を機種と風量ごとに整理したうえで、エアコンとの賢い併用方法と、使い方の注意点までを解説します。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

▼ 今の電気代とLooopでんきを比べてみる

目次

扇風機の電気代の目安

計算式は次のとおりです。

電気代 = 消費電力(kW)× 使用時間(h)× 電力量の目安単価(円/kWh)

目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す31円/kWhを使います。

📎 出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」

扇風機には、モーターの種類によってACモーター(交流)とDCモーター(直流)の2種類があります。
それぞれの目安は次のとおりです。

スクロールできます
種類消費電力の目安1時間1日8時間1か月(8時間×30日)
ACモーター(中〜強)30〜50W約0.9〜1.6円約7〜12円約223〜372円
ACモーター(弱)20〜25W約0.6〜0.8円約5〜6円約149〜186円
DCモーター(強)15〜25W約0.5〜0.8円約4〜6円約112〜186円
DCモーター(弱〜微風)2〜5W約0.06〜0.16円約0.5〜1.2円約15〜37円

※31円/kWhで試算した参考値です。機種と風量設定によって実際の値は変わります。

一般的なACモーターの扇風機を中程度の風量で使うと、1時間あたり約1円です。
丸1日つけっぱなしにしても30円前後という計算になります。

DCモーターの機種を弱めの風量で使えば、1か月毎日8時間使っても数十円です。
扇風機は、家電の中でもっとも電気代が小さい部類に入ります。

DCモーターとACモーターの違い

電気代の差を生んでいるのは、モーターの方式です。

比較項目ACモーターDCモーター
消費電力大きめ(30〜50W)小さい(2〜25W)
風量の段階3〜4段階程度細かく調整できる(数段階〜多段階)
微風苦手得意
運転音やや大きい静か
本体価格安い(数千円〜)高め(1万円前後〜)

DCモーターは、回転数を細かく制御できるため、微風での運転が得意です。
就寝時に体に当てても冷えすぎないやわらかい風を、少ない電力で送れます。

ただし、電気代の差だけで買い替えを考えると、元が取れないことが多い点には注意してください。

比較ACモーター(40W)DCモーター(15W)
1日8時間・夏の3か月(約90日)約893円約335円
差額—約558円

1シーズンで500円程度の差なので、本体価格の差を電気代だけで取り戻すには10年以上かかります。
DCモーターを選ぶ理由は、電気代よりも静かさと微風の快適さにあると考えたほうが実態に合っています。
今使っているAC扇風機が問題なく動いているなら、無理に買い替える必要はありません。

風量でどれくらい変わるか

同じ扇風機でも、風量によって消費電力は変わります。

風量ACモーター(例)DCモーター(例)
微風—約2W
弱約20W約5W
中約30W約10W
強約45W約20W

※機種によって異なります。

ACモーターでも、弱と強では2倍以上の差があります。
とはいえ、どの風量でも1時間あたり1〜2円以内です。
電気代を気にして風量を我慢する必要はほとんどありません。
快適さを優先して選んでください。

エアコンと比べるとどれくらい違うか

扇風機とエアコンの電気代を並べてみます。

機器消費電力の目安1時間1日8時間・1か月
扇風機(AC・中)30W約0.9円約223円
扇風機(DC・中)10W約0.3円約74円
エアコン冷房(6畳・安定運転)200〜400W約6〜12円約1,488〜2,976円
エアコン冷房(14畳・安定運転)500〜800W約16〜25円約3,720〜5,952円

※31円/kWhで試算した参考値です。エアコンの消費電力は外気温や設定温度で大きく変わります。

扇風機はエアコンの10分の1以下の電気代です。
ただし、両者は役割がまったく違います。

  • エアコン:部屋の空気そのものを冷やし、湿度を下げる
  • 扇風機:空気を動かし、体の表面から熱を奪って涼しく感じさせる

扇風機は室温を下げません。
「エアコンの代わり」ではなく「エアコンの効率を上げる道具」として使うのが、電気代の面でもっとも効果的です。

家電ごとの消費電力の大きさは【2026年最新】家電の消費電力ランキングTOP15|電気代が高い順に解説で順位づけしています。

エアコンとの併用で電気代を下げる

扇風機がもっとも力を発揮するのは、エアコンと同時に使うときです。

冷房時の室温は28℃を目安にすることが、国の省エネの目安として示されています。
ただ、28℃では暑く感じる方も多いはずです。
そこで扇風機の風を体に当てると、同じ室温でも体感温度が下がり、設定温度を上げても快適に過ごせます。

📎 出典:資源エネルギー庁 省エネポータルサイト「無理のない省エネ節約」空調

エアコンメーカーも、エアコンと扇風機やサーキュレーターを同時に使うことで部屋の空気を効果的に循環させ、省エネ効果が得られると案内しています。

📎 出典:日立の家電品「エアコンの省エネ方法について」

併用のポイントは次のとおりです。

ポイント内容
設定温度を1〜2℃上げる扇風機の風で体感温度を補う
エアコンの風向きを水平〜上向きにする冷たい空気は下にたまるため、上に送って循環させる
扇風機は部屋の空気をかき混ぜる向きに置く床付近にたまった冷気を部屋全体に広げる
直接体に当てる場合は首振りにする同じ場所に当て続けると体が冷えすぎる

設定温度を1℃上げるだけで、エアコンの消費電力は目に見えて下がります。
扇風機の電気代は1時間1円程度なので、扇風機を足してもトータルの電気代は下がるのが一般的です。

扇風機だけで過ごしてよい日・よくない日

扇風機だけで過ごすのは、電気代の面では確かに安上がりです。
しかし、状況によっては危険を伴います。

状況扇風機だけで過ごしてよいか
室温が27℃前後まで・湿度も低め扇風機だけでも快適に過ごせることが多い
夜間に外気温が下がり、窓を開けて風を通せる扇風機と外気の組み合わせで過ごせる
室温が30℃を超えるエアコンを使う
湿度が高く蒸し暑いエアコン(冷房か除湿)を使う
高齢者・乳幼児・体調の悪い人がいるエアコンを優先する

室温が高い環境で扇風機だけに頼ると、熱い空気をかき回すだけになり、屋内でも熱中症になる危険があります。
とくに高齢者は暑さを感じにくく、気づいたときには体調を崩していることがあります。
電気代を気にしてエアコンを我慢するのは避けてください。

扇風機の電気代が安いのは事実ですが、節約すべきは扇風機の使用時間ではなく、エアコンの設定温度です。
エアコンを止めて扇風機だけにするのではなく、エアコンの設定を少し上げて扇風機を足す、という考え方が安全で効率的です。

就寝時に使うときの注意点

寝るときに扇風機をつけっぱなしにする方も多いと思います。
電気代の面では、一晩つけっぱなしにしても10円前後で、問題はありません。

ただし、使い方には注意が必要です。

  • 風を体に直接当て続けない(首振りにするか、壁や天井に向けて空気を循環させる)
  • タイマーを使い、入眠後1〜2時間で止まるように設定する
  • 室温が高い夜は、エアコンを弱めに入れたうえで扇風機を併用する

風を体に当て続けると、体の表面から熱が奪われすぎて、だるさや体調不良の原因になることがあります。
体に当てるより、部屋の空気を循環させる使い方のほうが就寝時には向いています。

DCモーターの扇風機は微風での運転が得意なため、就寝時には特に向いています。
運転音が静かなのも利点です。

サーキュレーターとの違い

扇風機とよく比べられるのがサーキュレーターです。

比較項目扇風機サーキュレーター
目的人に風を当てて涼しくする部屋の空気を循環させる
風の特徴広く、やわらかい風まっすぐ遠くまで届く強い風
消費電力2〜50W10〜40W程度
向いている使い方体に当てる、就寝時エアコンと併用、部屋干し、換気

電気代はどちらも1時間あたり1円前後で、大きな差はありません。
エアコンの冷気を部屋全体に行き渡らせる目的なら、サーキュレーターのほうが効率的です。
体に風を当てて涼みたいなら扇風機が向いています。

1台で両方こなしたい場合は、首振り機能と上向き角度のある扇風機を選ぶと、空気の循環にも使えます。

冬も扇風機は使える

扇風機は夏だけのものではありません。
冬の暖房と組み合わせると、電気代の節約に役立ちます。

暖かい空気は天井付近にたまるため、エアコン暖房をつけていても足元が寒いという状態になりがちです。
扇風機やサーキュレーターを上向きにして天井付近の空気をかき混ぜると、足元まで暖かさが届きます。

  • 扇風機を天井に向けて、弱めの風量で回す
  • 人に直接風が当たらないようにする(体感温度が下がって寒く感じるため)
  • エアコンの設定温度を1℃程度下げても、快適さを保てることがある

暖房は冷房より消費電力が大きいため、設定温度を下げる効果も大きくなります。
扇風機を夏にしまい込まず、通年で使うのも一つの方法です。

タワーファン・羽根なし扇風機の電気代

最近は、細長い形のタワーファンや、羽根が見えない羽根なし扇風機も選ばれています。
電気代の傾向は次のとおりです。

種類消費電力の目安1日8時間・1か月特徴
リビング扇(AC)30〜50W約223〜372円一般的な形。価格が安い
リビング扇(DC)2〜25W約15〜186円静かで微風が得意
タワーファン20〜50W約149〜372円省スペース。風は細長く届く
羽根なし扇風機20〜40W約149〜298円掃除しやすく安全性が高い。本体は高価

※31円/kWhで試算した参考値です。機種によって異なります。

どのタイプも、1時間あたりの電気代は1円前後から1.5円程度で、大きな差はありません。
形状による電気代の差より、DCモーターかどうかの差のほうが大きいと考えてください。

選ぶときは電気代より、置き場所、掃除のしやすさ、子どもやペットがいる家庭での安全性を優先したほうが満足度は高くなります。
羽根なし扇風機は指を入れても危なくない構造なので、小さな子どもがいる家庭で選ばれることが多いタイプです。

夏のシーズン全体でいくらかかるか

6月から9月の4か月間、毎日使った場合の目安です。

使い方AC扇風機(30W)DC扇風機(10W)
1日4時間約446円約149円
1日8時間約893円約298円
1日12時間約1,339円約446円

※31円/kWhで試算した参考値です。

AC扇風機を毎日12時間使っても、1シーズンで1,300円台です。
同じ期間にエアコンを1日8時間使えば、1台で1万円を超えることも珍しくありません。
夏の電気代を左右しているのはエアコンで、扇風機はほぼ誤差の範囲だと考えてよいでしょう。

待機電力とお手入れ

扇風機は、使わない季節はプラグを抜いてしまってかまいません。
リモコン付きの機種は、コンセントにつないでいるだけで待機電力がかかりますが、1か月で数円程度です。
季節家電の待機電力の考え方についてはコンセント差しっぱなしの電気代はどれくらい?実際にかかる金額と無駄を減らす判断基準で整理しています。

羽根やガードにホコリがたまると、風量が落ちて効率が下がります。
シーズンの始めと終わりには、羽根とガードを外して掃除してください。

長年使っている扇風機で、羽根が回りにくい、異音がする、モーター部分が熱くなる、焦げたにおいがするといった症状がある場合は、使用を中止してください。経年劣化による発火事故の原因になることがあります。
とくに製造から長い年数が経った扇風機は、本体に記載された設計上の標準使用期間を確認し、超えていれば買い替えを検討してください。

部屋の空気を入れ替える換気扇の電気代については換気扇は24時間つけっぱなし?場所別の電気代と正しい使い方で解説しています。

よくある質問

Q1. 扇風機を1日つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?

一般的なACモーターの扇風機(中程度の風量・約30W)で、24時間つけっぱなしにした場合は約22円です。
強めの風量(約45W)でも約33円にとどまります。
DCモーターの扇風機を弱めの風量で使えば、1日つけっぱなしでも数円です。
1か月毎日8時間使っても、AC扇風機で200〜370円程度、DC扇風機なら数十円から200円程度です。
家電の中でもっとも電気代が小さい部類なので、電気代を気にして使用を控える必要はほとんどありません。

Q2. DC扇風機に買い替えると電気代はどれくらい安くなりますか?

1シーズンで数百円程度です。
消費電力40WのAC扇風機と15WのDC扇風機を比べると、1日8時間・夏の3か月で約558円の差になります。
DC扇風機は本体価格が高めなので、電気代の差だけで元を取るには10年以上かかる計算です。
DC扇風機を選ぶ主な理由は、運転音の静かさと、微風での快適さにあります。
今使っている扇風機が問題なく動いているなら、電気代を理由に買い替える必要はありません。

Q3. エアコンをやめて扇風機だけにしたほうが節約になりますか?

電気代だけを見れば安くなりますが、おすすめはしません。
扇風機は室温を下げないため、室温が30℃を超えるような環境では熱い空気をかき回すだけになり、屋内でも熱中症の危険があります。
効果的なのは、エアコンを止めることではなく、エアコンの設定温度を1〜2℃上げて扇風機を併用する方法です。
扇風機の風で体感温度が下がるため、設定温度を上げても快適に過ごせます。
扇風機の電気代は1時間1円程度なので、併用してもトータルの電気代は下がるのが一般的です。

Q4. 扇風機をつけたまま寝ても大丈夫ですか?

電気代の面では問題ありません。
一晩つけっぱなしにしても10円前後です。
ただし、風を体に直接当て続けると、体の表面から熱が奪われすぎてだるさや体調不良の原因になることがあります。
首振りにするか、壁や天井に向けて部屋の空気を循環させる使い方のほうが就寝時には向いています。
タイマーで入眠後1〜2時間で止まるように設定するのも有効です。
室温が高い夜は、扇風機だけに頼らずエアコンを弱めに入れて併用してください。

Q5. 扇風機とサーキュレーターはどちらが電気代は安いですか?

どちらも1時間あたり1円前後で、大きな差はありません。
違いは電気代ではなく用途です。
扇風機は広くやわらかい風で人を涼しくするのに向いており、サーキュレーターはまっすぐ遠くまで届く風で部屋の空気を循環させるのに向いています。
エアコンの冷気や暖気を部屋全体に広げたいならサーキュレーター、体に風を当てて涼みたいなら扇風機を選んでください。
1台で両方こなしたい場合は、首振り機能と上向きの角度調整がある扇風機を選ぶと、空気の循環にも使えます。

まとめ

扇風機の電気代は、1時間あたり約1円、DCモーターの機種なら1円に届かない水準です。

  • AC扇風機は1日8時間・1か月で200〜370円程度、DC扇風機なら数十円から
  • DCとACの差は1シーズン数百円。買い替えの理由は電気代より静かさと微風の快適さ
  • 扇風機は室温を下げない。エアコンの代わりではなく、効率を上げる道具として使う
  • エアコンの設定温度を1〜2℃上げて扇風機を併用すると、トータルの電気代が下がる
  • 室温が30℃を超える日や、高齢者・乳幼児がいる場合は扇風機だけに頼らない

扇風機の使用時間を我慢する必要はほとんどありません。
節約するなら、扇風機を足してエアコンの設定温度を少し上げるところから始めてみてください。

電気代が高いと感じたら、一度料金を比べてみませんか?

電気代は毎月かかる固定的な支出だからこそ、契約する電力会社や料金プランを見直すことで負担が変わる可能性があります。

「最近、電気代が高くなった」
「今の電力会社のままでいいのか気になる」

という方は、Looopでんきを選んだ場合の料金を一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

今すぐ切り替える必要はありません。
まずは現在の電気代と比較して、自分の家庭に合うか確認してみましょう。

▼ 今の電気代とLooopでんきを比べてみる

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次