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ガスストーブの設置工事は必要?|FF式の給排気筒とガス配管に必要な工事とは

壁際に設置されたFF式ガスストーブのサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ガスストーブには、置くだけで使えるものと、工事が必要なものがあります。

「自分で設置できるのか」「どんな工事が必要で、どのくらいかかるのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。

ガスファンヒーターは、ガス栓があれば工事なしで使えますが、ガス栓がなければ増設工事が必要で、ガスFF暖房機は、壁の穴あけと給排気筒の取り付けを含む専門の工事が必要です。

この記事では、タイプ別の工事の内容、工事に必要な資格、設置の条件、費用の考え方、見積もりで確認することを整理します。

ガス配管やガス接続、給排気の工事は、お客様自身で行わないでください。不備は、ガス漏れや排気の室内流入など、重大な事故につながります。

目次

タイプ別の工事の有無

タイプ工事
ガスファンヒーターガス栓があれば不要。ガス栓がなければ増設工事
ガス赤外線ストーブガス栓があれば不要。ガス栓がなければ増設工事
ガスFF暖房機必要。壁の穴あけ、給排気筒の取り付け、ガス接続、電源
ガス暖炉必要。機種により給排気や設置の工事
カセットガスストーブ不要

種類の違いは、ガスストーブとガスファンヒーターの違い|呼び方と種類の見分け方で整理しています。

ガスファンヒーターのガス栓増設

ガス栓がない部屋でガスファンヒーターを使うには、ガス栓の増設が必要です。
ガス配管の延長を伴うため、有資格者による工事になります。

項目内容
工事の内容既存のガス配管から分岐し、新しいガス栓を設置する
配管の延長距離や経路で、工事の内容と費用が変わる
依頼先ガス会社(都市ガス)、LPガス販売事業者、工事業者、販売店

仙台市ガス局の2024年の販売案内では、リンナイとノーリツのガスファンヒーター(最大暖房能力4.07kW、13A用)について、本体、ガス栓増設工事、2mのガスコードを含むセットが、配管延長5m以内で39,800円(税込)などと案内されていました。

📎 出典:仙台市ガス局 ガスファンヒーター販売のご案内

工事費は、地域、ガス会社、配管の距離で大きく異なります。
ガス会社や販売店に、見積もりを依頼してください。

賃貸でガス栓を増設する場合は、事前の許可が必要です。
詳しくは、ガスストーブを賃貸・マンションで使う条件|ガス栓の有無と管理規約で整理しています。

ガスFF暖房機の設置工事

ガスFF暖房機は、壁に固定し、給排気筒で屋外とつなぎます。
リンナイのカタログに記載された、工事の主なポイントは次のとおりです。

項目内容
壁の穴あけ機種ごとに指定された位置に、直径80mmの穴をあける
壁の内部すじかい、電気配線、ガス・水道管を避ける
排気施工パチンストッパーやスライド管ストッパーを確実に取り付ける
絶縁被覆スリーブの電気絶縁被覆は破らない。木造などではラス網を十分にカットする
ガス接続ガス接続部に不備があると火災の原因になる
資格ガス・水道・電気の工事には、専門の資格が必要

📎 出典:リンナイ ガスFF暖房機 総合カタログ

排気筒が外れる状態では、「排気筒外れ検知」が作動し、運転が停止します。
そのため、ストッパーの取り付けは、確実に行う必要があります。

給排気筒の延長

標準の取り付けでは足りない場合、給気管・排気管を延長できます。
リンナイのカタログに記載された、延長の条件です。

条件内容
長さ給気管・排気管の長さは4m以内
曲がり3か所以内
横引き2.5m以上の横引き部は、3度以上の下向き傾斜をつけ、ドレンが流れるようにする
給気管と排気管同じ長さにする
制限板12A・13Aのガスで延長する場合は、ゴムエルボ内の制限板を外す(LPガスとRHF-1006FTは対象外)
高温部延長時の金属部は高温になるため、カバーで覆い、運転中に触れないよう説明する

給排気筒を、床下や天井裏に延長することはできません。室内の空気が汚れるおそれがあるためです。

設置できない場所

リンナイのカタログでは、次の環境には設置しないよう案内されています。

環境理由
湿気の多い場所機器の劣化・故障
温泉地などの腐食性ガスのある環境、塩害のある環境腐食
海抜1,000mを超える場所点火不良などが起こることがある

工事の流れ

順番内容
1設置したい部屋、ガスの種類、壁の構造を伝え、現地調査を依頼する
2見積もりを受け、工事の内容と費用を確認する
3工事日を決める。賃貸では、許可を得ておく
4工事(穴あけ、給排気筒、ガス接続、電源)
5試運転と、使い方の説明を受ける

見積もりで確認すること

確認項目理由
本体、工事、部材の内訳何にいくらかかるかを把握する
追加費用の条件壁の材質、延長、高所などで加算されることがある
工事の資格ガスの工事に必要な資格を持つ業者か
保証工事後の保証があるか
ガスの種類都市ガス用かLPガス用か

FF暖房機は、設置状況(高所、狭所など)によって、追加費用が出ることがあります。

設置後の点検

リンナイのカタログでは、FF暖房機の快適な長期使用には、日ごろの手入れと、3年ごとの定期点検が推奨されています(費用はお客様負担)。
給排気トップが、雪や障害物でふさがれていないかも、日常的に確認してください。
点検の考え方は、ガスストーブの修理と点検|故障のサインと依頼先、買い替えの目安にまとめています。

現地調査で伝えること

伝える情報理由
設置したい部屋と壁の位置排気筒の経路を決める
建物の構造(木造、鉄筋コンクリートなど)穴あけの方法が異なる
ガスの種類機種と部材を選ぶ
賃貸かどうか許可の確認が必要
外壁の状況(高さ、足場の有無)追加費用の有無に関わる

工事の時期と予約

寒くなる時期は、暖房器具の工事の依頼が増え、予約が取りにくくなる場合があります。
秋のうちに相談しておくと、余裕をもって計画できます。
機種の在庫と工事の日程を、あわせて確認してください。

設置後に確認すること

確認項目内容
試運転点火、運転、消火が正常に行われるか
給排気トップ外から見て、ふさがれていないか
取扱説明書と保証書受け取り、保管する
点検の案内定期点検の時期と連絡先を確認する

工事を依頼する業者の選び方

観点内容
資格ガス機器設置に必要な資格を持っているか
実績同じタイプの機種の設置経験があるか
見積もり内訳が明確か
保証工事後の保証があるか
連絡先工事後の不具合に対応してもらえるか

ガス会社や、購入した販売店に、工事を含めて依頼すると、窓口が一本化されて安心です。

よくある質問

Q1. ガスファンヒーターの設置に、工事は必要ですか?

ガス栓があれば不要です。
ガス栓がなければ、増設工事が必要です。

Q2. FF暖房機を自分で取り付けられますか?

できません。
ガス・水道・電気の工事には、専門の資格が必要です。

Q3. 給排気筒は、どのくらい延長できますか?

リンナイのカタログでは、給気管・排気管の長さは4m以内、曲がりは3か所以内です。
床下や天井裏への延長はできません。

Q4. ガス栓の増設工事の費用は、いくらですか?

配管の距離や地域で異なります。
仙台市ガス局の例では、本体を含むセットで、配管5m以内で39,800円(税込)などの案内がありました。
見積もりを取って確認してください。

Q5. 賃貸でも工事できますか?

管理会社や大家さんの許可が必要です。
FF暖房機は壁の穴あけを伴うため、特に注意が必要です。

工事費用を抑える考え方

工事費用は、配管の距離や壁の構造で変わります。
置き場所を、ガス配管に近い位置にすると、工事が簡単になる場合があります。
購入と工事を同じ事業者にまとめると、セット価格になることもあります。
複数の見積もりを比べるときは、内訳が同じ条件かを確かめてください。

まとめ

ガスストーブの設置工事は、タイプで大きく異なります。
最後に、要点を整理します。

タイプ工事
ガスファンヒーターガス栓があれば不要。なければ増設
ガスFF暖房機壁の穴あけ、給排気筒、ガス接続。資格が必要
注意自分で工事しない。見積もりの内訳を確認

設置したい部屋の条件を伝えて、現地調査と見積もりを依頼してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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