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五徳の重曹掃除とは|重曹で煮る方法とペースト・つけ置きの使い分け

重曹を使い、鍋で煮洗いする五徳と容器につけ置きする五徳を描いたイラスト
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

五徳の油汚れを落とそうと重曹を用意したものの、「煮るのがいいのか、ペーストにするのがいいのか」「そもそも自分の五徳に使っていいのか」と迷っていませんか。
重曹は油汚れに強く、手肌や環境にもやさしいことから、五徳の掃除でもよく使われる洗剤です。
ただ、重曹は万能ではなく、汚れの状態に合わない使い方をすると思ったほど落ちなかったり、鍋や五徳を変色させてしまったりすることがあります。
また、重曹の使用についてはコンロメーカーによって案内が異なるため、素材に合わせた判断も欠かせません。
この記事では、重曹が五徳の汚れに効く理由と限界、重曹水拭き・ペースト・つけ置き・重曹煮の4つの使い方、素材別の可否、重曹で落ちないときの次の手までを解説します。

  • 重曹が五徳の汚れに効く理由と、重曹では落とせない汚れ
  • 重曹水拭き・ペースト・つけ置き・重曹煮の使い分けと手順
  • 重曹を使う前に確認したい素材別の可否と、よくある失敗
目次

結論|重曹は汚れの段階に合わせて4つの使い方を使い分ける

最初に結論をまとめます。

重曹は、軽い汚れには重曹水拭き、部分的な汚れにはペースト、全体の汚れにはつけ置き、層になった汚れには重曹煮と、汚れの段階で使い分けるのが効率的です。
ただし、重曹を使えるかどうかは五徳の素材とコンロメーカーの案内によって異なるため、取扱説明書の確認が前提になります。

重曹の4つの使い方を、ひと目でわかるように整理しました。

使い方向いている汚れ目安の濃度・割合目安の時間
重曹水で拭く新しい油汚れ、薄いベタつきぬるま湯1Lに大さじ1〜4杯スプレーして数分置く
重曹ペースト爪の付け根などの部分的な汚れ水1:重曹3のせて30分ほど置く
重曹つけ置き全体に広がったベタベタ汚れ40℃前後のぬるま湯1Lに大さじ1〜2杯1〜2時間
重曹で煮る層になった焦げ汚れ水1Lに大さじ4杯程度沸騰後10〜20分程度

上から順に手軽で、五徳への負担も小さい方法です。
いきなり重曹煮から始めるのではなく、弱い方法で落ちなかった分だけ次の方法へ進むのが、五徳を傷めないコツです。

重曹が五徳の汚れに効く理由

重曹の正式名称は炭酸水素ナトリウムで、水に溶かすと弱アルカリ性を示します。

重曹の3つの働き

洗剤メーカーのシャボン玉石けんは、重曹の特長として次のような働きを挙げています。
重曹は石けんと同じ弱アルカリ性で、台所の油汚れのほとんどは酸性のため、重曹で中和して汚れを落とせること。
また、重曹はやわらかい結晶なのでやさしく研磨して汚れを落とし、少し水で湿らせてペースト状にすると結晶の角がとれて、傷つけずに汚れを取り除けることです。
同社は五徳の汚れの落とし方として、大きな鍋に水を張って重曹を加えてしばらく煮たあと、重曹ペーストを塗ってスポンジでこすり洗いする方法を紹介しており、目安を水1Lに対して重曹大さじ4杯、ペーストは水1に対して重曹3の割合としています。
あわせて、アルミ鍋は変色するので避けること、取り出す際はやけどに注意すること、ゴム手袋の使用をすすめることも示しています。
なお、重曹の使用を避けたいものとして、アルミ製のもの、漆器、傷つきやすい素材のもの、銅製のもの、大理石などが挙げられています。

📎 出典:シャボン玉石けん|重曹 680g(重曹の特長と使い方)

整理すると、重曹が五徳の汚れに効く理由は次の3つです。

働き内容五徳の掃除での効果
中和弱アルカリ性で、酸性の油汚れを中和するベタついた油汚れをゆるめる
やさしい研磨やわらかい結晶が汚れをこすり落とす爪の付け根などにこびりついた汚れを落とす
加熱での洗浄重曹水を煮ることで、熱と重曹の両方で汚れを浮かせる層になった焦げ汚れを浮かせる

重曹で落とせないもの

一方で、重曹には限界もあります。
重曹は弱アルカリ性のなかでも作用が穏やかな洗剤なので、長期間焼き固められて炭化した焦げは、重曹だけではなかなか落ちません。
また、次のようなものは汚れではないため、重曹をどれだけ使っても落とせません。

  • ステンレスの五徳に出る黄色・茶色・青紫色の変色(熱による金属表面の酸化)
  • ホーローが剥がれて下地の鉄が見えている部分
  • 赤茶色のサビ

こすっても色が変わらない部分は、汚れではない可能性を疑って手を止めることが大切です。
重曹は「油汚れと、焦げになりかけの汚れに強い洗剤」と考えておくと、使いどころを間違えにくくなります。

重曹を使う前に|五徳の素材別の可否

重曹を五徳に使えるかどうかは、五徳の素材とコンロメーカーの案内によって異なります。

メーカーによって案内が異なる

リンナイは、ステンレスのごとくについて、軽い汚れには台所中性洗剤または重曹水を含ませた布で拭き取り、ひどい汚れには40℃くらいの重曹水につけおきしてから歯ブラシで汚れを落とし、最後に水洗いしてしっかり乾かすよう案内しています。

一方、パロマはコンロのお手入れに適さないものとして、酸性・アルカリ性洗剤や漂白剤、みがき粉やクレンザー、スポンジの硬い面、ナイロンたわし、金属たわしなどを挙げています。

📎 出典:リンナイ|ガスコンロ|ステンレスごとくのお手入れ方法を教えてください
📎 出典:パロマ|お手入れの前に(お手入れの道具と使用する洗剤について)

このように、重曹の使用についてはメーカーによって見解が分かれています。
重曹を使う前には、必ず自分のコンロの取扱説明書で、五徳のお手入れに使える洗剤を確認してください。

素材別の目安

素材重曹の使いやすさ注意点
ステンレス使いやすい(メーカー案内あり)変色は重曹では落ちない
ホーロー取扱説明書で使用可の場合に限る粉のまま強くこすらない、長時間の放置を避ける
鉄鋳物取扱説明書で使用可の場合に限る水や重曹水に長くつけるとサビやすい、すぐ乾かす

取扱説明書に重曹についての記載がない場合は、まず台所用中性洗剤でのお手入れを試し、それで落ちない汚れにだけ重曹を使うようにすると安心です。
その場合も、五徳の裏側など目立たない部分で試してから全体に使いましょう。

掃除を始める前の安全確認

  • すべての点火つまみが「消」の位置になっていること
  • テーブルコンロの場合は、コンロ横のガス栓が閉まっていること
  • 五徳が十分に冷めていること
  • ゴム手袋を着用すること

火を消した直後の五徳は高温になっているため、素手で触れるとやけどをするおそれがあります。

使い方1|重曹水で拭く(軽い汚れ)

調理のあとに五徳が少しテカっている程度の軽い汚れなら、重曹水をスプレーして拭き取るだけで十分です。

手順

  1. スプレーボトルにぬるま湯を入れ、重曹を溶かす(ぬるま湯1Lに対して大さじ1〜4杯が目安)
  2. 冷めた五徳を取り外し、シンクなどで重曹水をスプレーする
  3. 数分置いて、汚れをなじませる
  4. スポンジの柔らかい面や布で拭き取る
  5. 水ですすぎ、乾いた布で水気を拭き取る

重曹は冷たい水には溶けにくいため、40℃前後のぬるま湯で溶かすのがポイントです。
溶け残った粒がスプレーの口に詰まることがあるので、よく振って完全に溶かしてからボトルに入れましょう。
重曹水は、使う分だけその都度作ると、溶け残りや容器の汚れを気にせず使えます。

五徳をコンロに載せたまま重曹水を吹きかけるのは避けてください。
液がバーナーや点火プラグ、温度センサーにかかると、点火不良や炎の乱れの原因になります。

使い方2|重曹ペーストで部分的に落とす

爪の付け根や脚の部分など、汚れが一部分に集中している場合は、重曹ペーストが便利です。

手順

  1. 重曹に水を少しずつ加え、水1:重曹3の割合で練る(歯磨き粉くらいのかたさが目安)
  2. 汚れの部分にペーストを厚めにのせる
  3. 乾燥しないようラップをかぶせ、30分ほど置く
  4. ラップを外し、歯ブラシやスポンジの柔らかい面でやさしくこする
  5. 水でよくすすぎ、重曹が残らないように洗い流す
  6. 乾いた布で水気を拭き取る

ペーストは、のせて置くことで汚れをゆるめるのが主な目的です。
粉を水で湿らせることで結晶の角がとれるため、粉のままこするよりも表面を傷つけにくくなります。
それでも、ホーローの五徳を力任せにこすり続けると表面のツヤが失われることがあるため、こするときはやさしく、落ちなければもう一度ペーストをのせて置く時間を延ばすようにしましょう。

使い方3|重曹でつけ置きする

シンクに置いた白い洗い桶の中で、黒い五徳を泡立つ洗剤液につけ置きしている様子

汚れが五徳全体に広がっている場合は、重曹水にまるごとつけ置きする方法が効率的です。

手順

  1. 40℃前後のぬるま湯を容器に張る
  2. 重曹を溶かす(ぬるま湯1Lに対して大さじ1〜2杯程度)
  3. 重曹がしっかり溶けたことを確認してから、五徳を沈める
  4. 1〜2時間ほど置く
  5. 取り出して、歯ブラシで爪の付け根や細かい部分をこする
  6. 水でよくすすぎ、乾いた布で拭いて完全に乾かす

五徳が入る容器がない場合は、厚手のポリ袋を二重にして五徳と重曹水を入れ、シンクや洗い桶の中に置く方法でも代用できます。
つけ置き時間は、一晩放置するよりも1〜2時間で一度取り出してこすり、落ちなければもう一度つけ置く方が、素材への負担を抑えながら効率よく落とせます。
鉄鋳物の五徳は、長くつけるほどサビやすくなるため、つけ置きは短めにとどめ、終わったらすぐに乾かしてください。

使い方4|重曹で煮る(重曹煮)

泡立つ湯の入ったステンレス鍋で、黒いガスコンロの五徳を煮洗いしている様子

つけ置きでも落ちない、層になった焦げ汚れには、重曹を入れたお湯で五徳を煮る「重曹煮」があります。
熱と重曹の両方の力で、焦げと金属のあいだにすき間ができ、汚れが浮いてはがれやすくなります。

コンロメーカーは「水だけの煮洗い」を案内している

重曹煮は洗剤メーカーが五徳の掃除方法として紹介している一方、コンロメーカーが案内している煮洗いは、基本的に水だけで行う方法です。
リンナイは、ホーローのごとくについて、汚れがひどい場合はつけ置きしたあと台所用中性洗剤で丸洗いし、それでも汚れが取れない場合は、水を入れた大きな鍋でごとくを30分程度加熱する煮洗いをすると、さらに汚れが落としやすくなると案内しています。

📎 出典:リンナイ|ごとく(ホーローの場合)のお手入れ方法を教えてください

そのため、次の順番で試すのが安全です。

  1. まずは水だけで煮洗いする
  2. それでも落ちない場合に、取扱説明書で重曹が使えることを確認してから重曹煮を試す

水だけの煮洗いでも、熱の力でかなりの汚れが浮いてきます。
重曹煮は「水の煮洗いで落ちなかったときの次の一手」と位置づけておくと、素材への負担を最小限に抑えられます。

重曹煮の手順

  1. 五徳全体が沈む大きさの鍋を用意する(アルミ鍋は避け、ステンレスやホーローの鍋を使う)
  2. 鍋に水を張り、重曹を溶かす(水1Lに対して大さじ4杯程度が目安)
  3. 五徳を静かに沈める
  4. 火にかけ、沸騰したら中火程度に落として10〜20分煮る
  5. 火を止め、お湯が手で触れる温度になるまで冷ます
  6. トングで五徳を取り出し、浮いた汚れを歯ブラシや重曹ペーストでこすり落とす
  7. 水でよくすすぎ、乾いた布で拭いて完全に乾かす

重曹煮で注意すること

重曹煮には、水だけの煮洗いにはない注意点があります。

注意点理由対策
アルミ鍋を使わない重曹でアルミが黒く変色するステンレスやホーローの鍋を使う
水を入れすぎない加熱すると重曹が分解して泡が出て、吹きこぼれることがある鍋の7〜8分目程度にとどめる
鍋のそばを離れないお湯が減って空焚きになるおそれがある煮ている間は目を離さない
換気をする汚れが浮き出てにおいが出ることがある換気扇を回す

万が一アルミ鍋を使って黒く変色してしまった場合について、食品メーカーの共立食品は、重曹で黒く変色したアルミ鍋は人体に害を及ぼさないのでそのまま使用できるとしています。
また、変色部分を研磨剤で削り取る方法はアルミ鍋の腐食を促すため、おすすめできないとしています。

📎 出典:共立食品|【重曹】アルミ鍋が変色してしまった。このまま使用しても大丈夫でしょうか?

もうひとつ見落としやすいのが、煮るためのコンロの五徳です。
すべての五徳を外してしまうと、鍋を載せる五徳がなくなります。
五徳を外したバーナーに直接鍋を載せて加熱すると、炎が鍋底でふさがれて不完全燃焼を起こし、一酸化炭素が発生するおそれがあります。
1口ずつ順番に煮るか、カセットコンロなど別の熱源を使うようにしましょう。

五徳と一緒に重曹で掃除できる場所・避けたい場所

五徳の掃除で重曹を用意したら、ついでにコンロまわりもまとめて掃除したくなるものです。
ただし、コンロの部品は場所によって素材や役割が異なるため、重曹が向く場所と避けたい場所があります。

場所重曹の使用ポイント
トッププレート(ガラス・ホーロー)取扱説明書で確認重曹水を含ませた布で拭く程度にとどめ、粉でこすらない
汁受け・バーナーリング取扱説明書で確認素材がアルミの場合は避ける
バーナーキャップ避けるアルミ製の場合は黒く変色する、炎口に成分が残ると炎が乱れる
温度センサー・点火プラグ避ける安全機能にかかわる部品のため、乾いた布で軽く拭く程度にする
魚焼きグリルの受け皿・焼き網取扱説明書で確認素材やコーティングによって使える洗剤が異なる
レンジフードのフィルター素材によるアルミ製のフィルターは重曹で変色することがある

特に注意したいのが、アルミが使われている部品です。
アルミは重曹で黒く変色しやすく、一度変色すると元に戻すのが難しいため、素材がわからない部品には重曹を使わない方が無難です。
温度センサーや点火プラグ、立消え安全装置を重曹でこすったり、重曹水をかけたりすると、点火不良や安全装置の誤作動の原因になります。
これらの部品は、乾いた布や固く絞った布で軽く拭く程度にとどめてください。

重曹で落ちないときの次の手

重曹の4つの使い方を試しても落ちない汚れには、次のような選択肢があります。

方法向いているケース注意点
水での煮洗いを繰り返す層が厚い焦げ1回で落ちなくても、2〜3回繰り返すと落ちることが多い
セスキ炭酸ソーダ油汚れが中心の場合重曹よりアルカリ性が強い、取扱説明書で使用可の場合に限る
コンロ用の専用クリーナー部分的に残った焦げ、ステンレスの変色研磨剤入りはホーローに使わない
五徳の交換劣化が進んでいる、サビが広がっているコンロの型式に合った部品を選ぶ

酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)や塩素系漂白剤(ハイターなど)は、洗剤メーカーが金属への使用を注意しているため、五徳の汚れ落としには使わないのが安全です。
重曹より強い洗剤に切り替えるよりも、時間と熱を使って繰り返し落とす方が、五徳を傷めずに済みます。

汚れがどうしても落ちない場合は、五徳を平らな場所に置いてガタつきがないか、表面がボロボロと崩れていないかを確認してください。
機能面で問題がなければ、見た目が新品同様に戻らなくても使い続けて差し支えないケースがほとんどです。
コンロまわりから焦げ臭さが続く場合は、五徳以外の部分に汚れがたまっていることもあるため、ガスコンロから臭いがするときの見分け方と確認ポイントも参考にしてください。
なお、飲食店などで使う業務用コンロは汚れの量も質も家庭用と異なるため、業務用コンロの掃除方法で別途解説しています。

重曹掃除でよくある失敗

重曹は扱いやすい洗剤ですが、使い方を間違えると思わぬ結果になることがあります。

よくある失敗起こりうること正しいやり方
粉のままゴシゴシこするホーローの表面に細かい傷がつく水で練ってペーストにし、置いてからやさしくこする
冷たい水に溶かす溶け残りが出て、白い跡が残る40℃前後のぬるま湯でしっかり溶かす
アルミ鍋で重曹煮をする鍋が黒く変色するステンレスやホーローの鍋を使う
すすぎが不十分白い粉が残り、見た目が悪くなる水でしっかり流し、乾いた布で拭く
鋳物の五徳を長時間つけるサビが出る短時間で済ませ、すぐに乾かす
バーナーキャップも一緒に重曹煮するアルミ製のキャップが黒く変色するバーナーキャップは中性洗剤で別に洗う

特に注意したいのが、バーナーキャップの扱いです。
バーナーキャップにはアルミが使われている機種があり、五徳と一緒に重曹水につけたり煮たりすると黒く変色することがあります。
バーナーキャップは台所用中性洗剤とやわらかい歯ブラシで、炎口に沿ってやさしく洗うのが基本です。

重曹掃除のあとの仕上げと確認

重曹で汚れを落としたら、次の手順で仕上げます。

  1. 重曹が残らないよう、水でしっかりすすぐ
  2. 乾いた布で全体の水気を拭き取る
  3. 脚の付け根や爪の付け根まで、完全に乾いたことを確認する
  4. 左右・奥のバーナーを間違えないよう、正しい位置に戻す
  5. 手で軽く押して、ガタつきがないか確認する
  6. 1口ずつ点火し、炎が青く均等に出ているかを確認する

重曹の成分がわずかに残った状態で点火すると、炎の先端がオレンジ色に見えることがあります。
これは炎の中でナトリウムが反応するためで、残った成分が燃え尽きれば元の青い炎に戻るのが普通です。
数分たっても赤い炎が続く場合は、ガスコンロの火が赤くなる理由と安全に使うための確認ポイントを参考に、セット状態を見直してください。
五徳と一緒にバーナーまわりも掃除したあと火がつきにくくなった場合は、ガスコンロの火がつかないときに確認すべきポイントで切り分け方を解説しています。

つけ置きや重曹煮で出た汚れたお湯には、溶け出した油分が多く含まれています。
一度に流すと配管の中で冷えて固まることがあるため、少しずつ流し、最後に多めのお湯で流しておくと安心です。
排水口のぬめりやにおいが気になってきた場合は、キッチン排水口の掃除方法もあわせて確認してください。

五徳の掃除に使う重曹の選び方

重曹は、ドラッグストアやホームセンター、100円ショップなどで手軽に購入できます。
売り場ではいくつかの種類が並んでいるため、選び方のポイントを整理しておきます。

種類特徴五徳の掃除への向き不向き
掃除用(工業用)価格が手頃で大容量のものが多い掃除専用に使うならもっとも使いやすい
食用(食品添加物)料理にも使える品質基準を満たしている掃除にも使えるが、掃除用より割高
薬用(医薬品)医薬品の規格を満たしたもの掃除目的ならあえて選ぶ必要はない

五徳の掃除に使うなら、掃除用の重曹で十分です。
重曹煮やつけ置きでは一度に大さじ数杯を使うため、1kg前後の大容量タイプを選ぶと割安に使えます。
なお、掃除用として販売されている重曹は食用の基準を満たしていないことがあるため、料理用と掃除用は分けて保管しておきましょう。

重曹ペーストや重曹水を使うときは、手荒れを防ぐためにゴム手袋を用意しておくと安心です。
重曹煮で五徳を取り出す際に使うトングも、熱いお湯から安全に取り出すための必需品です。

よくある質問

重曹とクエン酸を混ぜて五徳を掃除すると効果がありますか?

重曹とクエン酸を混ぜると泡が出るため効果がありそうに見えますが、五徳の油汚れを落とす目的ではおすすめできません。
重曹は弱アルカリ性、クエン酸は酸性なので、混ぜると互いに中和し合い、それぞれの洗浄力が弱まってしまいます。
五徳の汚れの多くは酸性の油汚れなので、アルカリ性の重曹を単独で使う方が効果的です。
クエン酸は水あかなどのアルカリ性の汚れを落とすのに向いている洗剤で、五徳の掃除にはあまり出番がありません。
泡の力で汚れを浮かせたい場合も、重曹単独でのつけ置きや重曹煮を試しましょう。

食用の重曹で五徳を掃除しても大丈夫ですか?

食用の重曹でも、五徳の掃除に問題なく使えます。
食用の重曹は食品添加物としての品質基準を満たしたもので、成分は掃除用と同じ炭酸水素ナトリウムです。
ただし、食用の重曹は掃除用に比べて割高なことが多く、つけ置きや重曹煮で大さじ数杯ずつ使うと、コストがかさみます。
キッチンに食用の重曹しかない場合に使うのはかまいませんが、五徳の掃除を定期的に行うなら、大容量の掃除用重曹を用意しておくと経済的です。
掃除用の重曹は食用の基準を満たしていない場合があるため、料理には使わないようにしてください。

重曹で五徳を煮るとき、何分くらい煮ればいいですか?

重曹煮は、沸騰してから中火程度に落として10〜20分煮るのが目安です。
長く煮るほど汚れが落ちるわけではなく、1回の重曹煮で落ちきらない場合は、いったん冷ましてこすり、落ちない部分だけもう一度煮る方が効率的です。
煮ている間は、加熱で重曹が分解して泡が出て吹きこぼれることがあるため、鍋の水は7〜8分目程度にとどめ、そばを離れないようにしてください。
また、コンロメーカーが案内している煮洗いは水だけで行う方法なので、まずは水だけで煮て、落ちない場合に取扱説明書で重曹が使えることを確認してから試しましょう。

重曹で掃除したあと、五徳に白い跡が残ってしまいました。どうすればいいですか?

五徳に残る白い跡は、溶け残った重曹や、重曹水が乾いたあとに残った成分であることがほとんどです。
水でしっかりすすぎ直し、乾いた布で拭き取れば落ちることが多いです。
それでも落ちない場合は、ぬるま湯で濡らした布でこすってから、乾いた布で水気を拭き取りましょう。
白い跡を防ぐには、重曹を40℃前後のぬるま湯で完全に溶かしてから使うこと、掃除のあとのすすぎを念入りに行うことが大切です。
白い成分が残ったまま点火すると、炎の先端がオレンジ色に見えることがありますが、成分が燃え尽きれば元の青い炎に戻るのが普通です。

重曹を使ったら五徳が変色してしまいました。使い続けても大丈夫ですか?

まずは水でよくすすぎ、重曹の成分をしっかり落としてから、乾いた布で水気を拭き取ってください。
ステンレスの五徳に黄色や茶色の変色が見られる場合は、重曹ではなく、もともと熱によって起きていた変色が汚れの下から見えてきた可能性もあります。
変色があっても、五徳を平らな場所に置いてガタつきがなく、表面がボロボロと崩れていなければ、鍋を支える機能に大きな影響はないことがほとんどで、そのまま使い続けられます。
一方、ホーローの表面が剥がれて赤サビが出ている、変形してガタつくといった場合は、コンロの型式に合った五徳への交換を検討しましょう。

まとめ

重曹は、五徳の油汚れや焦げになりかけの汚れに効果的な洗剤ですが、汚れの段階と素材に合わせて使い分けることが大切です。
最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 重曹は弱アルカリ性で、酸性の油汚れを中和し、やわらかい結晶でやさしく研磨して汚れを落とす
  • 重曹の使用はメーカーによって案内が異なるため、取扱説明書で確認してから使う
  • 軽い汚れは重曹水拭き、部分的な汚れはペースト、全体の汚れはつけ置き、層になった汚れは重曹煮と使い分ける
  • 重曹煮は水だけの煮洗いで落ちなかったときに試し、アルミ鍋は使わない
  • ステンレスの変色やホーローの剥がれ、サビは重曹では落とせない
  • バーナーキャップはアルミ製の場合があるため、五徳と一緒に重曹で煮ない

重曹は手軽に使える分、つい強くこすったり長く煮たりしがちですが、「置いてゆるめる」使い方を意識するだけで、五徳を傷めずに汚れを落とせます。
まずは次の掃除のときに、汚れの部分に重曹ペーストをのせて30分置くところから試してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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