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乾太くんのエラー05の原因と対処法を解説!フィルターだけじゃない“見落としがちな詰まり”とは?

外壁の丸型排気口にホコリが詰まっている様子。乾太くんの排湿不良を示す詰まり事例。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

乾太くんを運転してすぐ停止する。
フィルター掃除ランプが点灯し、その後「エラー05」が表示される。

糸くずフィルターは毎回掃除しているのに、なぜ止まるのか分からない。こうした症状は珍しくありません。

エラー05は「フィルター掃除不足」という単純な警告ではありません。
乾太くんは排気温度を監視しており、空気の流れが悪くなって内部に熱がこもると安全停止します。

つまり問題は、

・フィルター
だけでなく
・本体内部
・排湿ダクト
・外壁のガラリ

まで含めた“排気経路全体”にあります。

この記事では、エラー05の意味と構造的な原因、自分で確認できる範囲と業者点検が必要な判断基準を整理します。

まずは「どこで空気の流れが止まっているのか」という視点で考えることが重要ですので、確認していきましょう。

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目次

乾太くん エラー05の意味

乾太くんの糸くずフィルター表面に大量のホコリが付着している様子。指でめくると厚く堆積している状態の接写。

エラー05は、排気温度の異常上昇を検知したときに表示される安全停止サインです。
取扱説明書に記載されている主な原因は、次のとおりです。

表示内容(取扱説明書より)

・糸くずフィルターの目詰まり
・通気性の悪い衣類がフィルターを塞いでいる
・洗濯物の入れすぎ

いずれも共通しているのは、「空気の流れが悪くなる状況」であるという点です。

乾太くんは、乾燥中に発生する高温多湿の空気を常に外へ排出しています。
その排気温度を監視しているのが温度検知サーミスタです。

排気が正常に抜けていれば温度は一定範囲に収まります。
しかし、どこかで通気が妨げられると熱が内部に滞留し、想定以上の温度上昇が発生します。

その時点で機械は、「このまま運転を続けると内部部品に負荷がかかる」と判断し、自動的に停止します。

つまりエラー05は故障表示ではなく、

空気が流れない
= 熱がこもる
= 安全のために止める

という保護動作です。

ここで重要なのは、説明書に書かれている内容は“代表例”であり、実際にはフィルター以外の通気経路も含めて考える必要があるという点です。

エラー05は「フィルターが汚れている」という単純な意味ではありません。
排気経路のどこかで流れが滞っていることを示すサインということを覚えておきましょう。


フィルター掃除しても直らない理由

乾太くんの排気経路を示した構造イラスト。ドラム内部清掃と屋外排湿筒の位置関係を説明する図解。

「フィルターは毎回掃除しているのに止まる」

この場合、疑うべきはフィルターより先の通気経路です。

乾太くんの排気経路は次のようになっています。

排気の流れ

  1. ドラム内部
  2. 糸くずフィルター
  3. 本体内部ダクト
  4. 排湿ダクト
  5. 外壁ガラリ(パイプフード)

どこか1か所でも詰まれば、温度上昇を検知します。

特に多いのが、

外壁ガラリのホコリ詰まり

外の吹き出し口(ガラリ)にホコリが堆積し、排気が十分に抜けなくなるケースです。

乾太くんの排気は高温多湿です。

メガネが一瞬で曇るレベルの湿気を含んでいるため、ガラリの羽根部分にホコリが付着しやすい構造です。

3年〜4年使用して初発生という例も珍しくありません。


実際に多い詰まりポイント

乾太くんの排気ダクト内部にびっしり詰まったホコリの堆積状況。通気が妨げられている状態の内部写真。

糸くずフィルター裏のメッシュ部

フィルター自体は掃除していても、

  • フィルター奥の細かいメッシュ部
  • フィルター受け側のカバー裏

ここに細かな粉塵が蓄積していることがあります。

大きな糸くずは取れていても、微細な繊維は通過します。


排湿ダクト内部

  • 曲がり部分
  • 接続部の段差
  • 長い横引き配管

ここにホコリが堆積すると通気抵抗が増します。

戸建てでダクトが長い住宅ほど起こりやすい傾向があります。


外壁ガラリ(パイプフード)

最も見落とされがちなのがここです。

  • 羽板形状の換気口
  • メッシュ付きタイプ
  • 防虫ネット付きタイプ

これらはホコリが絡みやすい構造です。

特にブラインド状のガラリは、湿気+繊維ホコリの付着により固着しやすくなります。


エラー05が出たときの対処手順

取り外した乾太くんの丸型フィルターに溜まった糸くずをティッシュで拭き取っている様子。掃除中の実写イメージ。

エラー05は「排気の流れが悪い」というサインです。
慌てて何度もリセットするのではなく、原因を一つずつ切り分けていくことが重要です。


① フィルターを徹底清掃する

まず最初に確認するのは、基本中の基本であるフィルター周りです。

・糸くずフィルターを取り外す
・付着したホコリを完全に除去する
・水洗い(必要に応じて中性洗剤を使用)
・フィルター奥のメッシュ部も掃除機で吸引

表面の糸くずを取るだけでは不十分な場合があります。
フィルター受け側や奥の細かいメッシュ部分に粉塵が固着していると、通気抵抗が増します。

乾燥頻度が高い家庭ほど、目に見えない微細な繊維が蓄積しやすい傾向があります。


② 洗濯物を減らして再運転する

容量オーバーも温度上昇の原因になります。

・厚手の衣類が多い
・バスタオル中心
・シーツや毛布を同時に入れている

このような場合、空気の通り道が塞がれやすくなります。

一度、洗濯物を半分程度まで減らし、運転時間や停止までの時間に変化があるか確認します。

量を減らして正常に動く場合は、過負荷が原因と判断できます。


③ 外壁ガラリを確認する

フィルターに問題がない場合、次に疑うべきは外部の排気口です。

脚立で届く範囲で確認できるなら、

・ホコリの堆積
・羽板の目詰まり
・メッシュの固着

をチェックします。

乾太くんの排気は高温多湿のため、ホコリが付着しやすい特徴があります。
数年使用すると、ガラリ内部に繊維が層状に溜まっていることがあるので確認してみましょう。

ここが詰まっていると、内部はほぼ確実に高温になります。


④ ダクトの風量や停止タイミングを観察する

運転開始後の挙動も重要な判断材料です。

・排気風が弱い
・吹き出しが極端に少ない
・通常よりも早い段階で停止する

これらは、ダクト内部や接続部で通気が妨げられている可能性を示します。

特に、

・ダクトが長い
・曲がりが多い
・横引き配管になっている

住宅では、内部堆積が起こりやすい傾向があります。


ここまで確認して改善しない場合は、ダクト内部や本体内部ファンの点検が必要になる可能性があります。

重要なのは、「フィルターを掃除した=原因解決」と決めつけないことです。

排気経路全体を順番に切り分けることで、無駄な修理依頼を防ぐことができます。


業者を呼ぶべきケース

白いリンナイ製ガス衣類乾燥機「乾太くん」の正面外観。シンプルなスクエアデザインと大きな丸窓ドアが特徴的な本体イメージ。

エラー05は自分で解消できることもありますが、無理をするべきではない状況もあります。
次に該当する場合は、点検を依頼する判断が妥当です。

・外壁ガラリが高所にあり、安全に確認できない
・ダクトが長く、曲がりも多く、自分で清掃できない
・掃除後もエラーが何度も再発する
・以前より乾燥時間が明らかに長くなっている

とくに「乾燥時間が伸びている」のは重要なサインです。
排気効率が落ちている可能性が高く、エラー表示前から負荷がかかっていることもあります。

無理に運転を続けると、

・ファンモーターへの負荷増大
・内部温度の上昇
・配線や基板への熱影響
・部品劣化の加速

につながります。

エラー05は“守るために止まっている状態”です。
止まるということは、内部が限界に近づいている可能性もあるということです。

ただしガラリやダクトの点検や清掃に関しては基本的にメーカーで対応を行っていないので注意しましょう。
設置したときの業者の連絡先や信頼できる設備業者を知っておくと安心です。


なぜガラリ詰まりは説明書に強く書かれていないのか

屋外の排湿筒ガラリ内部に糸くずが大量に詰まっている状態。排気口がほぼ閉塞している実例写真。

取扱説明書では、主な原因として

・フィルターの目詰まり
・通気性の悪い衣類
・洗濯物の入れすぎ

が中心に記載されています。
これは、利用者側で日常的に確認できる範囲を優先しているためです。

一方で、実際の現場では外部排気口の閉塞が一定割合で発生しています。

とくに使用年数が3年以上になると、ガラリ内部に繊維ホコリが蓄積しているケースが見られます。

乾太くんの排気は高温多湿です。
湿気を含んだ繊維がガラリの羽板やメッシュに付着し、時間とともに固着します。

ただし外壁部は住宅条件によって高さや形状が異なるため、すべての家庭で起きるとは限りません。

そのため説明書では一般的な原因に留められていると考えられます。

しかし実務的には、「フィルター問題がないのに止まる」場合、外部排気口を疑う価値は十分にあります。

とくに3年以上使用している家庭では、年1回の外部ガラリ確認を習慣化することで、再発リスクを下げることができますので覚えておきましょう。


再発防止の具体策

乾太くんのドラム内部を小型ブラシ付き掃除機で清掃しているイメージイラスト。定期メンテナンス作業の様子。

エラー05は一度解消しても、排気環境が変わらなければ再発する可能性があります。
重要なのは「その場しのぎ」ではなく、通気を維持する習慣をつくることです。


年1回の外部点検

大掃除のタイミングなど、年に1度は外部排気口を確認します。

・ガラリのホコリ除去
・羽板の隙間に詰まった繊維の除去
・メッシュ部の固着確認

外部は雨風の影響も受けるため、想像以上に汚れが蓄積します。
定期確認だけで、突然の停止リスクは大きく下がります。


フィルター裏の徹底清掃

日常の糸くず除去に加えて、定期的な深掃除が効果的です。

・月1回程度の水洗い
・フィルター奥メッシュの粉塵除去
・フィルター受け部の拭き取り

表面だけでなく「奥側」に意識を向けることがポイントです。
微細な繊維は目に見えにくく、徐々に通気を悪化させます。


ダクト設計の確認

住宅条件によっては、構造上詰まりやすいケースがあります。

・横引き距離が長い
・曲がりが多い
・メッシュ付きガラリを使用している

これらは通気抵抗が大きくなりやすい傾向があります。

設置時のパイプフード形状も影響します。
羽板の角度や構造によって、ホコリの溜まりやすさが変わります。

再発を繰り返す場合は、形状変更の検討が必要になることもあります。


FAQ

Q1. 乾太くんのエラー05は故障ですか?

多くの場合は故障ではありません。排気の流れが悪くなり、内部温度が上昇したことを検知する安全停止です。通気経路の確認が優先です。

Q2. フィルターを掃除してもエラー05が消えません。なぜですか?

外壁ガラリや排湿ダクト内部が詰まっている可能性があります。フィルターだけでなく排気経路全体を確認する必要があります。

Q3. 何度もリセットして使い続けても大丈夫ですか?

おすすめできません。内部過熱が続くとファンモーターや部品の劣化が進む可能性があります。原因を解消してから再運転することが重要です。

Q4. ガラリの掃除はどれくらいの頻度で必要ですか?

使用頻度にもよりますが、年1回の確認が目安です。3年以上使用している場合は特に点検を推奨します。

Q5. 業者に依頼するとどんな点検をしますか?

外部排気口の確認、ダクト内部の詰まり点検、本体内部の通気確認などを行います。再発が続く場合はダクト形状や部材の見直しを提案されることもあります。

まとめ:乾太くんを長く使うために

モダンなランドリールームにビルトイン設置されたドラム式洗濯機とガス衣類乾燥機。窓からの自然光が差し込み、観葉植物や収納棚が配置された落ち着いた空間のイメージ。

乾太くんは、洗濯の手間と時間を大きく減らしてくれる設備です。
一度生活に組み込まれると、手放しにくい存在になります。

ただし、忘れてはいけない前提があります。
排気がある家電は、必ず通気管理が必要です。

乾太くんは高温多湿の空気を外へ排出し続ける構造です。
その排気がスムーズに流れていることを前提に、乾燥性能と安全性が保たれています。

通り道のどこかで流れが滞れば、

・内部温度は上昇し
・乾燥効率は落ち
・機械は自動停止します

エラー05は、「壊れた」というサインではなく、「流れが悪くなっている」という警告です。

単なる掃除不足と決めつけるのではなく、フィルター・ダクト・外壁ガラリまで含めた通気経路全体を見直す。

この視点を持つだけで、無駄な修理や再発を防げます。

乾太くんを長く使うために必要なのは、特別な知識ではなく「排気を意識する習慣」です。

止まったときこそ、機械の声を正しく読み取ることが大切ですので、エラー05が発生した時は状態を確認しながら原因を切り分けて対処していきましょう。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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