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乾太くんのエラー90が表示されたら|原因・自分でできる対処法と修理の判断基準

明るい水色の壁のランドリールームに設置されたドラム式洗濯機と衣類乾燥機、観葉植物や棚が並ぶ清潔感のある空間
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

乾太くんを使っていたら、突然「90」というエラーコードが表示されて止まってしまった——
そんな経験はありませんか?

エラーコード90は、乾太くん(リンナイ製ガス衣類乾燥機)で比較的よく見られるエラーのひとつです。
表示されると運転が停止してしまうため、慌ててしまう方も多いかと思います。

ただ、エラー90の多くはフィルターの詰まりや排気経路の閉塞が原因であり、自分で対処できるケースも少なくありません
この記事では、エラー90が表示された際の原因・確認手順・具体的な対処法を順を追って解説します。

リンナイ公式HP:修理のお申し込みページはこちら


目次

エラーコード90とはどんなエラー?

外壁の丸型排気口にホコリが詰まっている様子。乾太くんの排湿不良を示す詰まり事例。

乾太くんのエラーコード90は、機器内部の過熱防止装置(サーマルカットオフ)が作動したときに表示されるエラーです。

乾太くんは乾燥中に高温の空気を使いますが、機器内部の温度が異常に上昇すると、安全装置が働いて運転を強制停止します。
この過熱状態が検知されたことを知らせるのがエラー90です。

エラー90が出る主な原因のまとめ

スクロールできます
原因詳細
糸くずフィルターの詰まりほこりや繊維が堆積し、内部の空気循環が妨げられる
吸気フィルターの詰まり外気の取り込みが不十分になり、過熱につながる
排湿口(吹き出し口)の閉塞排気の逃げ場がなくなり、内部に熱が籠もる
洗濯物の入れすぎ適切な空気の流れが確保できず過熱しやすくなる
風を通しにくい衣類の混入ビニール製品・防水加工の衣類など
機器本体の故障モーター・ファンベルト・電装ユニットの不具合

エラー90はガス漏れや一酸化炭素中毒などのような即座に身体的危険が及ぶエラーではありませんが、過熱状態での継続使用は火災リスクにつながる可能性があります。
エラーが出たら必ず運転を止め、落ち着いて原因を確認しましょう。


まず確認|エラー90が出たときの初期対応

壁掛けタイプの衣類乾燥機の扉を開けて内部に手を入れている様子のクローズアップ

エラー90が表示されたら、最初に以下の手順で対応してください。

  1. 運転スイッチを切る 表示されたまま放置せず、まず電源を切ります。
  2. しばらく機器を冷ます 内部が過熱した状態のため、10〜15分程度そのまま放置して冷却させます。
  3. フィルター・排気口を確認する 後述する「糸くずフィルター」「吸気フィルター」「排湿口」の順に詰まりがないかチェックします。
  4. 再起動して様子を見る 原因を取り除いたうえで再操作し、エラーが再発しないか確認します。

ポイント:エラーが出てすぐに再起動しても、過熱の原因が残っていれば再度エラー90が出ます。必ず原因の特定・解消を先に行いましょう。


自分で対処できる3つの原因と対処法

衣類乾燥機の糸くずフィルターにたまった大量のホコリをティッシュで取り除いている手元のアップ

① 糸くずフィルターのほこり詰まりを確認・清掃する

糸くずフィルターは、乾燥中に衣類から出る繊維くずを捕集するためのフィルターです。
使い続けるとほこりや繊維が積み重なり、空気の流れが悪くなります。

これが詰まると機器内部の熱が逃げにくくなり、過熱防止装置が作動してエラー90につながります。

糸くずフィルターの掃除手順

  1. 乾太くんの扉を開け、ドラム内側にある糸くずフィルターを取り出す
  2. フィルターに付着したほこりを手で取り除く
  3. 目詰まりが激しい場合は、水で洗い流して乾燥させてから戻す
  4. フィルターをしっかりはめ直し、扉を閉める

清掃の頻度の目安

使用頻度推奨清掃タイミング
毎日使用1〜2回使用ごと(理想は毎回)
週数回使用使用のたびに確認
月数回使用毎回確認・必要に応じて清掃

ポイント:乾太くんの糸くずフィルターは、使うたびに確認する習慣をつけると詰まりによるトラブルを大幅に予防できます。5分もかからない作業ですが、怠ると修理が必要な深刻なトラブルにつながることがあります。


② 吸気フィルターのほこり詰まりを確認・清掃する

吸気フィルターは、乾太くんが外気を取り込む際にほこりや汚れをブロックするためのフィルターです。
こちらも詰まると空気の流入量が減り、適切な乾燥ができなくなるとともに過熱しやすくなります。

吸気フィルターの掃除手順

  1. 乾太くんの背面または底面(機種によって位置が異なる)にある吸気フィルターを取り外す
  2. フィルターに付着したほこりを掃除機で吸い取る
  3. 汚れが目立つ場合は水洗いし、完全に乾かしてから戻す
  4. フィルターを正しくセットして元に戻す

確認ポイント

  • フィルターが変形・破損していないか
  • フィルターを外した際、奥の吸気口周辺にもほこりが溜まっていないか(溜まっている場合は掃除機で吸い取る)

ポイント:吸気フィルターは糸くずフィルターより汚れが見えにくいため、見落とされがちです。月に1回程度を目安に定期的に確認しましょう。


③ 排湿口(吹き出し口)の閉塞を確認・清掃する

排湿口(排気の吹き出し口)は、乾燥した空気を屋外に排出するための出口です。
ほこりや繊維くずが蓄積すると排気が妨げられ、機器内部に熱が籠もりエラー90が発生します。

排湿口の確認・掃除手順

  1. 排湿口(屋外側の排気出口)の位置を確認する
  2. ワイヤーチューブブラシや掃除機のノズルを使って、吹き出し口に溜まったほこりを除去する
  3. 排気ダクト内部にも詰まりがないか確認する(ダクト内が見える範囲で)

注意事項

  • 排湿口が屋根や高い壁面に設置されている場合は高所作業になります。脚立の使用や一人での作業はリスクを伴うため、無理をせずに専門業者に依頼することをおすすめします
  • 排気ダクトが長い場合や、ダクト内部の奥深くに詰まりがある場合も同様に業者への依頼が安全です

ポイント:排湿口のほこり詰まりは、特に長年使っている乾太くんで起こりやすいトラブルです。定期的に屋外側の吹き出し口を目視確認するだけでも、詰まりの早期発見につながります。


洗濯物の量・種類が原因のケースも

棚付きの洗面スペースに設置された壁掛け衣類乾燥機に洗濯物を入れる女性の様子

フィルターや排湿口に詰まりがないにもかかわらずエラー90が出る場合、洗濯物の量や種類が原因の可能性があります。

洗濯物を入れすぎていないか確認する

乾太くんには機種ごとに定められた乾燥容量があります。
これを超えて詰め込むと、ドラム内での空気循環が悪くなり、熱が十分に逃げずに過熱してしまうことがあります。

機種別の乾燥容量の目安(リンナイ 乾太くん)

機種タイプ乾燥容量
スタンダードタイプ(5kg)約5kg
スタンダードタイプ(8kg)約8kg
デラックスタイプ(9kg)約9kg
デラックスタイプ(10kg)約10kg
プレミアムタイプ(10kg)約10kg

洗濯物は乾燥前に洗濯機で脱水をしっかり行い、容量の7〜8割程度を目安に入れると過熱リスクが下がります。

風を通しにくい衣類を入れていないか確認する

以下のような衣類・製品は、乾太くんに入れると空気の流れを妨げ、過熱の原因になることがあります。

  • ビニール製品・ポリ袋・ビニール付きの衣類
  • 防水加工・撥水加工が施されたアウター
  • ゴム製品・ウレタン製品
  • 毛布・羽毛布団など大型の寝具(対応機種・容量を超える場合)

乾太くんの取扱説明書にも「乾燥できないもの」として記載があります。
該当する衣類は取り出し、残りの衣類だけで再度乾燥を試みてください。

ポイント:「入れすぎ」「乾燥不適合品の混入」はエラー90だけでなく、衣類の傷みや機器の故障につながることもあります。毎回の使用時に「量と種類」を確認する習慣が、長く乾太くんを使うコツです。


対処後の再起動手順

壁面に設置された白いガス衣類乾燥機と縦型洗濯機が並ぶコンパクトなランドリールーム。天井付近には室内物干しがあり、洗剤ボトルや収納ケースが整理されている様子。

原因を特定・解消したら、以下の手順で再起動します。

  1. 運転スイッチがオフになっていることを確認する
  2. 洗濯物の量・種類を見直す
  3. 電源を入れ直す
  4. 通常通りに乾燥コースを設定して運転を開始する
  5. しばらく様子を見て、エラーが再発しないことを確認する

再起動後にもエラー90が出る場合は、フィルター・排湿口の詰まり以外の原因(機器本体の故障)が考えられます。その場合はリンナイへの修理依頼が必要です。


改善しない場合は故障の可能性|修理の目安と依頼方法

上記の対処をすべて行っても改善しない場合、機器本体の部品に不具合が生じている可能性があります。

エラー90で考えられる故障箇所

故障箇所概要
モータードラムや送風ファンを動かすモーターの不具合により、排気・循環が正常に行われなくなる
ファンベルトモーターの動力をドラムに伝えるベルトの摩耗・切断
電装ユニット温度センサーや制御基板の不具合により、誤検知や制御不良が起こる

これらの故障は一般の方が自分で修理・交換することは難しく、専門技術者による修理が必要です。

修理費用の目安

リンナイ公式の修理料金の目安は以下の通りです。

内容費用目安(税込)
部品交換を含む修理22,000円〜49,500円程度

※実際の修理料金は、修理員が診断したうえでご案内となります。
※訪問した場合、修理を実施しなくても出張費・故障診断料が発生します。
※設置状況(高所・狭所)や作業内容(機器の取り外しなど)によって追加費用が発生することがあります。

修理依頼先

  • リンナイお客様センター(リンナイ公式):購入した販売店または公式サポートに問い合わせ
  • ガス会社・設備店:導入時に施工した業者への相談も可能

リンナイ公式HP:修理のお申し込みページはこちら

ポイント:乾太くんの購入から10年以上経過している場合、修理よりも本体の買い替えが経済的なケースもあります。修理費用の見積もりと買い替えコストを比較したうえで判断されることをおすすめします。


修理か買い替えか?判断の目安

黒い収納棚にビルトインされた2台のドラム式洗濯乾燥機とモダンなインテリアが調和したスタイリッシュな室内

修理依頼の前に、以下の基準を参考に「修理すべきか・買い替えるべきか」を検討してみましょう。

スクロールできます
判断基準修理を選ぶ買い替えを検討
使用年数5年未満10年以上
修理費用本体価格の1/3未満本体価格の1/2以上
過去の修理歴初回2回以上の修理歴あり
部品の入手可否メーカーに部品あり製造終了から時間が経過

乾太くんの新モデルは省エネ性能や乾燥品質も向上しており、長期的なランニングコストを考えると買い替えのメリットが大きい場合もあります。


乾太くんのエラー90を予防するメンテナンス習慣

エラー90は、日常的なメンテナンスによって予防できることがほとんどです。
以下の習慣を取り入れることで、トラブルの発生を大幅に減らせます。

日常的なメンテナンス

使用のたびに行うこと

  • 糸くずフィルターのほこりを取り除く(30秒〜1分で完了)
  • 乾燥前に洗濯物の量・種類を確認する

月1回を目安に行うこと

  • 吸気フィルターの確認・清掃
  • 排湿口(屋外側)の目視確認

年1回を目安に行うこと

  • 排気ダクト全体のほこり確認・清掃(専門業者への依頼も可)
  • 機器全体の動作確認(異音・振動・臭いの有無)

メンテナンスに役立つアイテム

排湿口のほこり掃除には、細長い場所に対応したキッチンブラシが便利です。
ドラッグストアやホームセンターでも入手できますが、Amazonや楽天でも幅広い種類が揃っています。

吸気フィルター周辺のほこりには、コードレスハンディ掃除機があると日常的な清掃が格段に楽になります。


乾太くんのエラーコード一覧

エラー90以外にも、乾太くんにはさまざまなエラーコードが存在します。参考として主なものを以下にまとめます。

エラーコード主な意味
90過熱防止装置の作動(本記事)
91過熱サーモスタットの作動
93排気温度過昇(高温異常)
11点火不良
12途中失火
14ガス比例弁異常
32吸排気ファン異常
42電装ユニット異常

各エラーコードについては、リンナイ公式の取扱説明書または公式サポートページにて詳細を確認することをおすすめします。


よくある質問(Q&A)

Q1. エラー90が出て運転が止まりましたが、フィルターはきれいです。他に原因はありますか?

フィルターがきれいな場合、排湿口(屋外側)の詰まり、洗濯物の入れすぎ、または乾燥不適合な衣類が混入している可能性があります。それらを確認してもなお改善しない場合は、モーターや電装ユニットなど内部部品の不具合が疑われます。リンナイのサポートに問い合わせることをおすすめします。

Q2. エラー90は自分で直せますか?

フィルター清掃・排湿口の清掃・洗濯物の見直しであれば、自分で対処できる可能性があります。ただし、内部部品(モーター・ファンベルト・電装ユニット)の交換・修理は専門技術が必要なため、リンナイまたは設備業者への依頼が必要です。

Q3. エラー90が出たまま使い続けると危険ですか?

過熱防止装置が作動してエラーが出ている状態での無理な継続使用は、火災リスクや機器のさらなる損傷につながる可能性があります。必ず運転を止め、原因を確認・解消してから再使用してください。

Q4. 掃除後に再起動してもすぐエラー90が出ます。どうすればいいですか?

掃除後も短時間でエラーが再発する場合、内部温度センサーや電装ユニットの不具合が考えられます。自己判断での修理は難しいため、リンナイのお客様センターまたは導入業者に相談してください。

Q5. 乾太くんの保証期間内でもエラー90の修理は有償になりますか?

フィルター詰まりや使い方による過熱は「保証対象外(消耗・使用方法起因)」と判断される場合があります。一方、部品の製造不具合によるものであれば保証対象となる可能性があります。保証書を確認のうえ、リンナイに問い合わせることをおすすめします。


まとめ|乾太くん エラー90への対応ポイント

ランドリールームで衣類乾燥機の前に立ち、洗濯物を持って操作する子どもたちの様子

乾太くんのエラー90は、過熱防止装置の作動を意味するエラーです。
多くの場合、フィルター詰まりや排湿口の閉塞、洗濯物の入れすぎといった「使用・メンテナンス上の問題」が原因であり、自分で対処できるケースも少なくありません。

エラー90が出たときのチェックリスト

  •  糸くずフィルターにほこりが詰まっていないか確認・清掃した
  •  吸気フィルターにほこりが詰まっていないか確認・清掃した
  •  排湿口(屋外の吹き出し口)が閉塞していないか確認した
  •  洗濯物を入れすぎていないか確認した
  •  乾燥不適合な衣類(防水品・ビニール製品など)が混入していないか確認した
  •  上記をすべて確認・対処したうえで再起動した

上記をすべて確認・対処してもエラー90が改善しない場合は、機器内部の故障が考えられます。
無理に使い続けず、リンナイのお客様センターまたは導入業者への修理依頼をご検討ください。

リンナイ公式HP:修理のお申し込みページはこちら

日常的な糸くずフィルターの清掃と、定期的な吸気フィルター・排湿口のメンテナンスを習慣にすることで、エラー90の多くは予防できます。
乾太くんを長く安全に使い続けるために、ぜひ今日から取り入れてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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