乾太くんを採用すると「ゴキブリが出る」という話を聞いて、不安になっていませんか?
結論からお伝えすると、乾太くんを設置しても、基本的にゴキブリが出ることはほとんどありません。
ただし、設置環境や工事の状態によっては侵入経路になり得る箇所があるのも事実です。
この記事では、なぜそのような話が広まっているのかという理由を整理したうえで、具体的な予防策と万が一の場合の対処法まで、わかりやすく解説します。
乾太くんの導入を検討している方も、すでに使用中の方も、ぜひ参考にしてみてください。
乾太くんとゴキブリの関係を正しく理解しよう

乾太くんはどんな機器?まず基本を押さえる
乾太くんは、リンナイが製造・販売するガス衣類乾燥機です。
ガスの燃焼熱を使って高温の熱風を発生させ、洗濯物を素早く乾かす仕組みになっています。
電気式の乾燥機と比べて乾燥時間が大幅に短く、仕上がりもふんわりすることから、近年多くのご家庭で採用されています。
乾太くんの構造上の特徴として、乾燥時に発生する湿気・糸くず・ほこりを屋外に排出するための排気口(排湿口)が外壁に設置されます。
この排気口が外と直接つながっていることが、ゴキブリ侵入の話題と関係してきます。
ゴキブリが好む環境とは
ゴキブリが好む環境を理解しておくと、対策を立てやすくなります。 ゴキブリは主に以下のような環境を好む傾向があります。
- 暗くて狭い空間(家電の裏・壁の隙間など)
- 温かく湿気のある場所
- 食べ物のニオイや有機物がある場所
- 人の目が届きにくい場所
乾太くんが停止している間の本体背面や専用台の下は、これらの条件に当てはまる可能性があります。
乾太くんそのものがゴキブリを引き寄せるというよりも、設置環境や管理状態が影響しているケースが多いといえます。
乾太くんを採用すると「ゴキブリが出る」と言われる理由

乾太くんとゴキブリの関係が話題になる背景には、主に3つの理由があります。
順番に見ていきましょう。
理由①:排気口から侵入する可能性があるから
最もよく挙げられる理由が、排気口からの侵入です。
乾太くんの排気口は外と直接つながっており、糸くずの詰まりを防ぐためにフィルターが設けられていません。
そのため、構造上は虫が侵入しやすい状態になっています。
乾太くんの使用中は高温の熱風が排気口から排出されるため、稼働中にゴキブリが入り込む可能性は低いといえます。
しかし乾太くんが停止している時間帯は話が別で、外から侵入経路になる可能性があります。
特に夜間や外出中など、長時間使用しない状態が続く場合は注意が必要です。
排気口の向きや設置場所によっては、屋外のゴキブリが近づきやすい環境になることもあります。
理由②:換気のために開けた窓から入る場合があるから
乾太くんはガス衣類乾燥機であり、開放式のガス機器に分類されます。
使用時には一酸化炭素中毒を防ぐために、十分な換気が必要です。
換気のために窓を開けると、そこからゴキブリが室内に入ってくることがあります。
室内の換気扇のみで換気が完結する環境であれば問題ありませんが、窓を開けて換気を行う場合はゴキブリの侵入に注意が必要です。
特に夏場は窓を開ける機会が増えるため、この時期にゴキブリが増えたと感じる方が多い可能性があります。
乾太くん使用時に窓を開けている場合は、必ず網戸を設置するようにしましょう。
理由③:排気口やガス配管と壁の隙間から入ることがあるから
乾太くんの設置工事が適切に行われていない場合、排気口やガス配管と壁の間に隙間が生じることがあります。
ゴキブリは1〜2mmほどの隙間でも通り抜けられるとされており、こうした施工不良が侵入経路になるケースがあります。
新築住宅でハウスメーカーに依頼する場合は、責任を持って施工してもらえることが多く、雑な工事になる可能性は低いといえます。
一方、自分で施工業者を手配する場合は業者の質にばらつきがあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
実際のところ、乾太くんでゴキブリは出るの?

SNSアンケートの結果
結論をお伝えすると、乾太くんを設置したからといって、ゴキブリが出るわけではありません。
あるSNSアンケートでは、乾太くんを使っている方に「ゴキブリが乾太くんのせいで出たと思ったことがあるか」を調査した結果、「思ったことがある」と回答したのは全体の約13%にとどまり、約87%の方が「そう思ったことはない」と回答しています。
実際に3年以上乾太くんを使用しているご家庭で、特別な対策をしなくてもゴキブリが出なかったという声も多く見られます。
ゴキブリの主な侵入経路は乾太くん以外
ゴキブリの主な侵入経路として挙げられるのは、ドアの隙間・エアコンの排水ホース・排水口・段ボールの持ち込みなど、乾太くん以外の場所がほとんどです。
乾太くんをゴキブリの原因と決めつける前に、住まい全体の侵入経路を見直すことも重要です。
神経質になりすぎる必要はありませんが、できる範囲で予防しておくと安心でしょう。
乾太くんでできるゴキブリ対策3つ

ゴキブリが入り込む可能性をできるだけ低くするために、以下の3つの対策を参考にしてみてください。
対策①:ダンパー付排湿口ガイドを取り付ける
排気口からの侵入を防ぐ最も効果的な方法が、ダンパー付排湿口ガイドの取り付けです。
通常のネットタイプのフィルターは、ほこりや糸くずが詰まって排気不良の原因になる可能性があるため推奨できません。
一方、ダンパー付タイプであれば、乾太くんの運転中は蓋が開いて排気でき、停止中は蓋が閉まって虫の侵入を防ぐ仕組みになっています。
インターネット通販で4,000〜5,000円程度から購入できます。
設置も比較的簡単で、費用対効果の高い対策といえます。
取り付けに不安がある場合は設置業者に相談してみましょう。
対策②:換気用の窓には網戸を設置する
乾太くんの換気のために窓を開ける場合は、必ず網戸を設置してください。
網戸がなければ、外から直接ゴキブリが入ってくる可能性があります。
また、小さなゴキブリ(幼虫など)は網戸の隙間をすり抜けることもあります。
より確実に防ぎたい場合は、隙間テープを使って網戸の周囲をふさいでおくと効果的です。
換気扇があれば窓を開けずに換気できるため、そちらの活用もおすすめです。
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ゴキブリホイホイ(粘着トラップ)は、乾太くん周辺の侵入確認や捕獲に手軽に使えます。本体の下・専用台の脚元などに設置しておくだけでOKです。
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対策③:設置工事後は隙間がないか確認する
乾太くんの設置工事が完了したら、排気口周辺やガス配管と壁の接続部に隙間がないかを必ず確認しましょう。
窓パネルセット(壁に穴を開けられない場合に窓から配管を通すための部材)を使用している場合は、窓とパネルの間に隙間がないかも忘れずにチェックしてください。
隙間が見つかった場合は、施工業者にパテ埋めや防虫キャップの取り付けを依頼しましょう。
自分でパテ処理を行う場合は、ホームセンターなどで入手できる防虫パテを使用すると安心です。
対策④:本体周辺の定期的な清掃を行う
乾太くんの本体背面や専用台の下は、普段から掃除が届きにくい場所です。
こうした暗くて狭い空間はゴキブリが好む環境になりやすいため、定期的に清掃して清潔を保つことが重要です。
掃除の際は、乾太くんが完全に冷えてからフレキシブルタイプの掃除機ノズルを使って吸い取ると効果的です。
ゴキブリのフン(黒い点状のもの)や卵鞘(茶色い小判形のカプセル)が見つかった場合は、早めに対処してください。
対策⑤:ゴキブリ用ベイト剤を設置する
ゴキブリ用のベイト剤(毒餌タイプ)を乾太くん周辺に設置しておくのも有効な方法です。
ブラックキャップやコンバットなど、市販の設置型ベイト剤は可燃性のスプレーと異なりガス機器の近くでも比較的安全に使用できます。
専用台の脚元・本体の背面側・壁際の隅など、ゴキブリが通りやすそうな場所に置いておくと効果的です。
定期的に交換し、常に有効な状態を保つようにしましょう。
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乾太くんを採用するメリット

ゴキブリへの不安から乾太くんの導入をためらっている方もいるかもしれませんが、乾太くんにはそれを上回る多くのメリットがあります。
| メリット | 詳細 |
|---|---|
| 乾燥時間が短い | 5kgの洗濯物をおよそ50分で乾燥。電気式乾燥機の約3分の1の時間で乾かせるため、家事効率が大幅にアップ |
| 干す手間が省ける | 外に干す必要がなく、天気を気にせず、干す・取り込む手間が不要に |
| タオルがふわふわに仕上がる | 外干しで固くなりがちなタオル類も、繊維がほぐれてふんわりと仕上がる |
| ダニや菌を死滅させられる | 80℃の高温熱風で乾燥するため、衣類に潜むダニや雑菌を死滅。アレルギー対策にも有効 |
| 生乾き臭を防げる | 部屋干し・外干しで発生しがちな生乾き臭とは無縁。毎日清潔な衣類を身につけられる |
特に恩恵を受けやすいご家庭は?
乾太くんのメリットが特に際立つのは、以下のようなご家庭です。
共働きで洗濯物を干す時間が取りにくいご家庭、小さなお子さんがいて毎日洗濯物が多いご家庭、アレルギーや喘息のある方がいてダニ対策を重視したいご家庭、花粉や外気汚染が気になる季節に外干しを避けたいご家庭などで、特に高い効果を実感しやすいといえます。
乾太くんを採用するデメリット

導入前に知っておきたいデメリットも正直にお伝えします。
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 設置スペースが必要 | 一般的な洗濯機よりひと回り大きなスペースが必要。専用台と合わせた設置スペースの確保が必要 |
| 大掛かりな工事が必要 | 排気口のために壁に穴を開ける工事が必要。賃貸住宅では設置できないケースがほとんど |
| 初期費用が高い | 本体価格+工事費で数十万円規模の初期費用がかかる |
| 洗濯機から移す手間がかかる | 洗濯終了後に乾太くんへ移し替える手間が発生。自動で乾燥まで完結しない |
| 衣類が縮むことがある | 高温乾燥のため素材によっては縮む場合が。ウール・シルクなどは低温設定か使用を避けること |
デメリットを踏まえた導入判断のポイント
初期費用の高さがネックに感じる方も多いですが、毎日の洗濯・乾燥の手間が大幅に削減されることを考えると、時間的コストとのトレードオフで満足度が高まるご家庭が多いようです。
衣類の縮みについては、乾太くんで乾かすものとそうでないものをあらかじめ分けておく運用が一般的です。
慣れてしまえばそれほど手間に感じないという声も多く聞かれます。
乾太くん導入前に確認すべき3つのポイント

ポイント①:設置条件を確認する
乾太くんを設置するには、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 都市ガスまたはプロパンガスが使用できる
- 設置できるスペースがある
- 壁に穴が開けられる、またはパネルを設置できる窓が近くにある
- 設置場所の付近にコンセントとガス栓がある
「設置が決まってから条件が合わなかった」という事態を避けるために、必ず事前に確認しておきましょう。
特にマンションや築年数が経った住宅では、ガス栓の位置や壁の構造に制約が出る場合があります。
ポイント②:サイズ選びを慎重に
乾太くんはスタンダードタイプやデラックスタイプなど、容量によって複数のラインアップがあります。
家族の人数や洗濯物の量に合ったサイズを選ぶことが重要です。
小さすぎると洗濯物が入りきらず、大きすぎるとガス代が余分にかかります。
迷った場合は設置業者に相談するのが確実です。
一般的な目安として、2〜3人家族であれば5kgタイプ、4人以上のご家庭であれば8kgタイプが適しているとされています。
毎日大量の洗濯物が出るご家庭では、容量に余裕を持たせた選択をおすすめします。
ポイント③:ランニングコストを把握しておく
リンナイの公表データによると、乾太くん1回あたりのガス代+電気代はおよそ40円程度(都市ガスの場合)です。
毎日使用すると月約1,200円ほどのコストになります。
プロパンガスの場合は1回あたり60〜100円程度と高くなる傾向があるため、ガスの種別によってコスト感が変わります。
導入後に「思ったよりコストがかかった」と感じないよう、事前にランニングコストを把握しておきましょう。
特にプロパンガスをご利用のご家庭では、ガス会社への確認もあわせておすすめします。
こんな場合はプロに相談を

ゴキブリが繰り返し発生する場合
一度駆除しても何度もゴキブリが発生する場合、乾太くん周辺や壁内部・床下などに巣が形成されている可能性があります。
このようなケースでは市販の駆除グッズだけでは根本的な解決が難しい場合があります。
害虫駆除の専門業者に依頼し、発生源の特定と根絶処理を行うことをおすすめします。
排気ダクトの取り付けに不安がある場合
設置時のダクト処理が不完全だったり、経年劣化でダクトが外れかけていたりする場合は、ゴキブリの侵入だけでなく排気不良による一酸化炭素(CO)漏れのリスクも懸念されます。
排気系統に関わる作業は、必ずガス会社や認定業者に依頼してください。
乾太くんの動作に異常が出ている場合
ゴキブリの侵入が疑われる状況で、乾太くんに異常音やエラー表示が出ている場合は、内部への侵入が機器に影響している可能性があります。
リンナイのお客様サービスセンターまたは購入店・設置業者にご連絡ください。
リンナイ お客様サービスセンター 電話:0120-054-321
よくある質問
Q. 乾太くんの排気口に防虫ネットを取り付けてもいい?
一般的な防虫ネットは詰まりの原因となり、排気不良を起こす可能性があるためおすすめできません。 防虫対策には、ダンパー付排湿口ガイドの使用が適しています。 排気系統への後付け加工は排気不良や不完全燃焼につながる恐れがあるため、必ず適切な製品を選んでください。
Q. ゴキブリが内部に侵入した可能性がある場合は?
乾太くんの使用を一時停止し、ガスの元栓を閉めたうえで、リンナイのお客様サービスセンターまたは購入店に点検を依頼してください。 自己判断での分解や内部確認は危険であり、メーカー保証が無効になる可能性もあります。
Q. 乾太くんの熱でゴキブリは死ぬ?
乾太くんのドラム内は乾燥時に60〜80℃程度の高温になります。 ゴキブリは高温に弱い生き物ですが、これをゴキブリ駆除の手段として利用することはメーカーが想定していない使い方です。 機器への影響もあるため、駆除目的での使用はおすすめできません。
Q. 乾太くん周辺にゴキブリ用の殺虫スプレーを使っても大丈夫?
乾太くんはガス機器のため、可燃性のスプレーを本体周辺で使用することは避けてください。 どうしてもスプレータイプを使用する場合は、必ずガスの元栓を閉め、本体が十分に冷えた状態で換気をしながら使用してください。 設置型のベイト剤(毒餌)や粘着トラップであれば、本体周辺への設置も比較的安全に行えます。
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Q. 賃貸住宅でも乾太くんは設置できる?
基本的に、賃貸住宅への乾太くんの設置は難しいケースがほとんどです。 壁に排気用の穴を開ける工事が必要なため、オーナーや管理会社の許可が必要になります。 窓パネルセットを使えば穴を開けずに設置できる場合もありますが、ガス栓の有無や設置スペースなどの条件もあるため、まずは管理会社に相談してみましょう。
まとめ|乾太くんとゴキブリ、正しく理解して安心して使おう

乾太くんを設置したからといって、ゴキブリが出るわけではありません。
実際のアンケートでも、約87%の方が「乾太くんでゴキブリは出ない」と回答しており、多くのご家庭で問題なく使用されています。
一方で、排気口・換気用の窓・施工時の隙間という3つの経路から侵入する可能性がゼロではないことも事実です。
この記事でご紹介した5つの対策——ダンパー付排湿口ガイドの取り付け・網戸の設置・施工後の隙間確認・定期的な清掃・ベイト剤の設置——を組み合わせることで、ゴキブリの侵入リスクをより効果的に低減できます。
乾太くんは乾燥時間の短縮・ふわふわ仕上がり・ダニ対策など、生活の質を高めてくれる優れた家電です。
ゴキブリへの過度な不安から導入をためらうより、適切な対策を取りながら上手に活用することをおすすめします。

