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ノーリツコンロのエラー12とは?|火がついてもすぐ消える原因と修理費用

ノーリツコンロのエラー12で火がついてもすぐ消える原因と修理費用を示したサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ノーリツのガスコンロで火はついたのに数秒で消えてしまい、操作部に「12」が点滅していませんか。
点火そのものはできているだけに、何が起きているのか分かりにくく、調理の途中であれば余計に困ってしまいます。
エラー12は、着火したあとに炎が消えたことを機器が検知し、ガスを自動で遮断した状態を示しています。
故障を示す表示ではなく、吹きこぼれや風といった外的な要因で消えただけというケースが多くを占めます。
この記事では、エラー12が出る原因を発生しやすい順に整理し、再点火の前に守るべき注意点、それでも直らない場合の故障部品と修理費用の目安までを解説します。

目次

エラー12は「立ち消え安全装置」が働いた表示

ノーリツのコンロに表示されるエラー12は、いったん着火したにもかかわらず、燃焼の途中で炎が消えたことを検知した表示です。
ガスコンロには立ち消え安全装置という仕組みが備わっており、炎の熱を受けている間だけガスの通り道を開いておく構造になっています。
この役割を担っているのが、バーナーのそばに立っている細い金属棒、サーモカップル(熱電対)です。
炎が消えて熱電対が冷えると、電磁弁が閉じてガスが止まり、その結果として12が表示されます。

つまりエラー12は、火が消えたのにガスだけが出続ける状態を防いだ結果ということになります。
表示が出ること自体は、安全機能が正しく働いている証拠でもあります。

エラー11との違い

似た表示に11がありますが、意味するタイミングが異なります。

コード状態主に疑う箇所
11点火操作をしたが、そもそも着火しなかった点火プラグ、乾電池、ガス供給
12着火はしたが、燃焼中に火が消えた立ち消え安全装置(熱電対)、吹きこぼれ、風

「カチカチと音はするが火がつかない」なら11、「一瞬ついてから消える」なら12と覚えておくと切り分けやすくなります。

数字の後ろに出る表示で場所が分かる

エラーコードのあとに続く数字は、どこで異常が起きたかを示しています。
-1は左コンロ、-2は右コンロ、-3は後コンロ、-5はグリル、-0はコンロ全体を意味します。
表示部に数字が出ないタイプでは、点火スイッチが点灯していればバーナー側、グリル操作部が点灯していればグリル側です。
1か所だけで起きているのか、どのバーナーでも起きるのかによって、次に確認する項目が変わります。

再点火する前に必ず守ること

原因を探る前に、安全面の確認を先に済ませてください。

火が消えたということは、その直前までガスがバーナーから出ていた可能性があり、周囲に未燃ガスが残っていることがあります。
すぐに点火ボタンを押し直すのではなく、少し時間をおいて周囲のガスが拡散してから再操作してください。
このとき窓を開けて換気しておくと確実です。

また、ガス臭さを感じる場合は、点火操作をせずガス栓と器具栓を閉め、ご契約のガス供給事業者に連絡してください。
換気扇や照明のスイッチを操作すると、接点の火花が引火の原因になることがあるため、スイッチ類には触れずに窓を開けて換気します。

火が消える5つの原因と対処

① 吹きこぼれや水滴がかかった

もっとも多いのがこのケースです。
鍋から吹きこぼれた煮汁や、洗った鍋の底についていた水滴がバーナーにかかると、その場で炎が消えます。
麺類をゆでているとき、味噌汁を温めているときなど、水分の多い調理中に突然消えたのであれば、まずこれを疑ってください。

対処としては、こぼれた液体を拭き取り、バーナーまわりが乾いてから再点火します。
濡れたまま点火しても再び消えるだけなので、水分が残っていないかを確認することが先です。

② 換気扇や窓からの強い風

見落とされやすいのが風の影響です。
レンジフードを最強で回した直後や、窓を開けて風が吹き抜けた瞬間に炎があおられて消えることがあります。
特に小さめの炎(とろ火)で調理しているときは風に弱く、消えやすくなります。

とろ火にした直後に12が出るなら、風の影響を疑う価値があります。
レンジフードの風量を落とす、窓を閉める、扇風機やサーキュレーターの向きを変えるといった対応で解消します。

③ 立ち消え安全装置の先端が汚れている

バーナーのそばに立っている金属棒の先端に煮こぼれが焦げついていると、炎の熱を正しく受け取れなくなります。
炎は出ているのに機器が「消えた」と判断してしまい、数秒後にガスが遮断されます。
毎回同じバーナーで、しかも着火後の決まったタイミングで消えるなら、この可能性が高いといえます。

対処は掃除ですが、扱いには注意が必要です。
詳しい手順は次の章で説明します。

④ 乾電池が消耗している

100V電源タイプを除く機種では、乾電池の電圧が下がると安全装置の動作が不安定になります。
電池交換サインランプが点滅していれば、新しいアルカリ乾電池に交換してください。
ノーリツは交換の目安を6か月〜1年程度としており、サインが出ていなくても電圧が下がっていることがあります。
買い置きの電池は自然放電で容量が減っている場合があるため、新しく購入したものを使うほうが確実です。

📎 出典:株式会社ノーリツ よくあるご質問「コンロの電源ランプが点滅して電源が入らない」

電池の種類で迷ったときはガスコンロの電池はマンガンとアルカリどちらが正解?交換時期・選び方を徹底解説を参考にしてください。

⑤ ガス栓の開き方が足りない・供給側の問題

ガスコックが中途半端にしか開いていないと、点火はできても燃焼を維持できるだけのガスが届かず、途中で消えることがあります。
コンロ下のガスコックが全開になっているか確認してください。

すべてのバーナーで12が出る場合は、給湯器やガスファンヒーターなど、ほかのガス機器が使えるかを試します。
どの機器も使えないのであればコンロ側の問題ではなく、ガスメーターの安全装置が作動している可能性があります。
その場合はメーターの復帰操作を行い、それでも改善しなければ供給事業者に連絡してください。

掃除の手順と、触ってはいけない部品

汚れが原因と判断した場合の手順です。
作業はコンロが完全に冷えてから行ってください。
消火直後は高温で、やけどのおそれがあります。

手順内容
1五徳とバーナーキャップを外す(手で外せます)
2バーナーリングカバーが外せる機種はあわせて外す
3キャップ裏側の溝(スリット部)の詰まりを取り除く
4水を含ませてかたく絞った布で、周辺の煮こぼれを拭き取る
5乾いた布で水分を残さず拭き取る
6完全に乾かし、位置を合わせて元に戻す

ここで重要なのが、点火プラグ・立ち消え安全装置・温度センサーは取り外せないという点です。
外そうとして力を加えると、位置がずれたり傾いたりして、安全機能が正しく働かなくなるおそれがあります。
特に立ち消え安全装置はエラー12の中心にある部品なので、無理に動かすと症状が悪化しかねません。
これらの部品は、布でそっと拭く程度にとどめてください。
なお、洗剤の使用はメーカーが推奨していません。

バーナーキャップを戻すときは、本体側の突起と切り欠きを合わせ、上から押しても動かない状態まで収めます。
掃除の直後だけ12が出るようになったのであれば、キャップの座りが原因である可能性が高いといえます。

グリルや五徳の焦げつきが気になる場合の落とし方は、ガスコンロから臭いがする原因と対処法とは?ガス臭・焦げ臭・異臭を徹底解説でも解説しています。

改善しないときに考えられる故障と修理費用

ここまでの項目を確認しても直らない場合、制御部品の不具合が疑われます。
ノーリツが公表しているエラー12の想定故障部品と修理参考料金は次のとおりです。

項目内容
考えられる故障部品サーモカップル(熱電対)/器具栓(ガス電磁弁)/サーミスターセンサー(温度センサー)/温調操作基板/本体基板
修理参考料金13,000円〜45,000円程度(税込)
備考出張費(上限3,300円)と故障診断料を含んだ金額

金額の幅が広いのは、交換する部品によって差が出るためです。
サーモカップル単体の交換であれば下限側に収まりますが、本体基板の交換となると上限側に寄ります。
また、この金額は部品を1つ交換した場合の目安であり、複数箇所が故障していると超えることがあります。
修理をしなかった場合や、部品がなく修理対応ができなかった場合でも、出張料と故障診断料は発生します。

📎 出典:株式会社ノーリツ よくあるご質問「コンロのエラー表示【12】が点滅」

修理と交換を分ける判断基準

判断の軸は使用年数です。
ノーリツはガスコンロの設計上の標準使用期間を製造から10年としています。
さらに、補修用性能部品の保有期間は製造打ち切り後5年間と定めています。
給湯器と比べて部品の保有期間が短いため、年数が経つほど「部品がなく修理できない」と言われる可能性が高まります。

使用年数判断の目安
5年未満修理を優先。保証期間内なら無償対応の可能性もある
5〜8年程度修理費用が3万円を超えるようなら交換と比較する
10年以上交換を軸に検討。部品供給が終了している場合がある

判断の材料としてもう一つ挙げておきたいのが、発生頻度です。
サーモカップルは炎に直接あぶられ続ける部品のため、経年で反応が鈍くなっていきます。
掃除をしても12が月に何度も出る、以前より消えるまでの時間が短くなったといった変化があれば、部品の劣化が進んでいると考えられます。
この段階で1本だけ交換しても、ほかのバーナーが同じ経過をたどることが多いため、10年前後であれば交換のほうが結果的に安くつくこともあります。

📎 出典:株式会社ノーリツ「【製品の寿命】点検・取り替えの目安について」

エラー12を減らすための使い方

日常の中でできる対策を挙げます。

  • 吹きこぼれたらその日のうちに拭き取る(固着すると取れなくなる)
  • 鍋底の水滴を拭いてから火にかける
  • とろ火で長く煮るときはレンジフードを最弱にする
  • 鍋のサイズに対して火力を上げすぎない(炎が鍋底からはみ出すと風にあおられやすい)
  • 半年から1年を目安に乾電池を交換する

特に効果が大きいのは吹きこぼれの処理です。
煮汁が乾いて固まると、立ち消え安全装置の先端に膜のように残り、通常の拭き掃除では落ちにくくなります。
その都度拭き取っておくだけで、発生頻度は大きく下がります。

なお、エラー表示が出ないまま火がつかない、あるいは消えるという場合は別の原因が考えられます。
その場合はガスコンロの火がつかない原因とは?まず確認すべきポイントと正しい対処判断もあわせて確認してください。

よくある質問

Q1. エラー12が出た直後に、すぐ点火し直しても問題ありませんか。

すぐの再点火は避けてください。
火が消える直前までガスが出ていた可能性があり、周囲に未燃ガスが残っていることがあります。
少し時間をおいて拡散させ、窓を開けて換気してから操作するほうが安全です。
また、消えた原因が取り除かれていなければ、再点火しても同じ結果になります。
吹きこぼれや水滴を拭き取ってから操作してください。

Q2. 一度だけ12が出ましたが、その後は普通に使えています。修理は必要ですか。

一度きりで再発していないのであれば、吹きこぼれや風など一時的な要因で消えた可能性が高く、修理の必要はありません。
立ち消え安全装置が正しく働いた結果と考えてよいでしょう。
気にすべきなのは繰り返す場合です。
週に何度も出る、特定のバーナーだけで必ず出るといった状態であれば、部品の汚れや劣化を疑って点検を検討してください。

Q3. 掃除をしたら直りましたが、しばらくするとまた出ます。

汚れが原因であることは間違いありませんが、掃除で取り切れていない可能性があります。
バーナーキャップ裏側の溝や、立ち消え安全装置の根元は汚れが残りやすい箇所です。
一方で、掃除の間隔が短くなってきている場合は部品の劣化も考えられます。
以前は数か月に一度で済んでいたものが毎月必要になっているようであれば、点検を依頼したほうがよいでしょう。

Q4. グリルでだけ12が出ます。原因は違いますか。

原因の考え方は同じで、グリルバーナーの立ち消え安全装置が炎を検知できていない状態です。
グリルの場合、魚や肉から出た脂が庫内に飛び散り、それが安全装置の先端に付着して起きるケースが目立ちます。
受け皿と焼き網の掃除に加えて、庫内の奥まで汚れが残っていないかを確認してください。
脂は冷えると固まるため、使用後の温かいうちに拭き取ると落としやすくなります。

Q5. 立ち消え安全装置は自分で交換できますか。

自分での交換はできません。
立ち消え安全装置はガスの遮断に直結する部品で、取り付け位置がわずかにずれるだけでも正しく機能しなくなります。
メーカーも取り外しできない部品として案内しており、無理に触ると安全機能そのものが働かなくなるおそれがあります。
交換が必要と判断された場合は、必ずメーカーの修理窓口に依頼してください。

まとめ

ノーリツコンロのエラー12は、着火したあとに炎が消え、立ち消え安全装置が働いたことを知らせる表示です。
火が消えたのにガスだけが出続ける状態を防いでいるという意味で、安全機能が正しく動いた結果でもあります。

確認する順番は、まず消えた直前の状況を思い出すことから始まります。
吹きこぼれや水滴、レンジフードの風といった外的な要因であれば、拭き取りや風量調整で解消します。
毎回同じバーナーで、決まったタイミングで消えるなら、立ち消え安全装置まわりの汚れを疑ってください。

掃除をしても改善しない場合は制御部品の不具合が考えられ、修理費用の目安は13,000円〜45,000円程度です。
設置から10年前後が経過している場合は、部品供給の状況も踏まえて交換を検討する段階といえます。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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