ノーリツのガスコンロに「71」や「51」「66」といった数字が点滅していて、何度リセットしても消えない。
そんな状況でこのページを開いた方が多いはずです。
先に結論をお伝えすると、これらは内部部品の故障を示すコードで、利用者側の操作では解消しません。
そして、コンロのエラーの中では修理費用が高くなりやすい部類にあたります。
この記事では、それぞれのコードが示している部位、公式に公開されている費用の水準、そして修理と買い替えのどちらを選ぶかの判断基準までを整理して解説します。
この記事で扱うコードと想定される部位
| コード | 想定される部位 |
|---|---|
| 51・71 | ガス電磁弁/本体基板 |
| 66 | 火力調整モーターユニット/本体基板 |
| 70・72・73 | 電子部品(基板・ガス電磁弁など) |
| 76 | 通信エラー(基板間の信号のやりとり) |
| 54・60・80 | 部品の不具合(内容は機種による) |
いずれも共通しているのは、掃除や電池交換では改善しないという点です。
バーナーキャップを外して洗っても、新しい乾電池に替えても、表示は消えません。
なお、コードのあとに続く数字(-1は左コンロ、-2は右コンロ、-3は後コンロ、-5はグリル、-0はコンロ全体)は発生場所を示しています。
修理を依頼する際は、この数字もあわせて伝えてください。
エラー71はガス電磁弁の不具合
このグループで唯一、ノーリツが故障部品と修理参考料金を公開しているのが71です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 考えられる故障部品 | ガス電磁弁/本体基板 |
| 修理参考料金 | 24,000円〜64,000円程度(税込) |
| 備考 | 出張費(上限3,300円)と故障診断料を含んだ金額 |
ガス電磁弁は、バーナーへのガスの通り道を電気的に開け閉めしている部品です。
点火操作をすると弁が開いてガスが流れ、消火操作や安全装置の作動で弁が閉じます。
立ち消え安全装置が炎の消失を検知したときにガスを止めているのも、この弁です。
つまりガス電磁弁は、安全機能の最終的な出口にあたる部品です。
ここに異常が検知されている状態は、他のエラーとは意味合いが異なります。
51も同じくガス電磁弁系統に関わるコードとされています。
70・72・73についても、基板やガス電磁弁を含む電子部品の不具合として案内されており、71と近いグループに位置づけられます。
エラー66は火力調整モーターの不具合
66は、火力調整モーターユニットの不具合とされています。
ノーリツのコンロは、つまみやボタンの操作をモーターが受けて、ガスの流量を機械的に変える仕組みになっています。
この部品に異常があると、次のような症状が出ます。
- 火力を変えようとしても反応しない
- 中火にしたつもりが強火のまま変わらない
- 操作していないのに火力が勝手に変わる
火力が変えられない状態での調理は、空焚きや吹きこぼれにつながります。
症状が出ているバーナーの使用は控えてください。
76は通信エラー
76は、基板どうしの信号のやりとりに異常が生じている状態を示します。
操作部と本体側の制御が噛み合わなくなるため、操作全体が受け付けられなくなることがあります。
配線(ハーネス)の接触不良が原因であれば比較的軽微ですが、基板そのものの不具合であれば交換が必要です。
どちらであるかは診断しないと分かりません。
費用の水準を把握しておく
コンロの修理費用は、部品によって差が出ます。
ノーリツが公開している3つのコードを並べると、その傾向が見えてきます。
| コード | 主な故障部品 | 修理参考料金 |
|---|---|---|
| 11 | 点火プラグ/イグナイター/点火マイクロスイッチ/高圧コード/本体基板 | 13,000円〜45,000円程度 |
| 20 | LED基板/エンコーダ基板/ハーネス/本体基板 | 13,000円〜46,000円程度 |
| 71 | ガス電磁弁/本体基板 | 24,000円〜64,000円程度 |
読み取れるのは、ガス電磁弁が絡むと下限も上限も一段高くなるということです。
点火系や表示系の部品であれば13,000円程度から対応できるのに対し、71は下限でも24,000円からとなっています。
51・66・70・72・73・76・80・54・60については、コードごとの参考料金が個別に公開されていません。
ただし、いずれも同じ内部部品の交換作業になるため、この表の範囲が目安になります。
正確な金額は、型番と表示されているコードをメーカーに伝えて確認してください。
なお、販売店のサイトに載っているコード別の料金表を鵜呑みにしないでください。
修理参考料金は改定されており、数年前の記事の金額は現在の値と一致しません。
実際、71は以前21,000円〜58,000円程度と案内されていた時期があり、現在の24,000円〜64,000円程度とは差があります。
リセットを試す価値はあるか
依頼前に一度だけ試す価値はあります。
乾電池を2本とも抜き、数分置いてから入れ直してください。
100V電源タイプの機種では、電源プラグを抜いて数分待ってから差し直します。
一時的な誤検知であれば、これで表示が消えることがあります。
ただし、消えても繰り返し出るようなら、部品の劣化が進んでいるサインです。
特にこのグループのコードは、放置して自然に治るものではありません。
電池の状態が原因で誤作動しているケースもあるため、あわせて確認しておくとよいでしょう。
電池の選び方はガスコンロの電池はマンガンとアルカリどちらが正解?交換時期・選び方を徹底解説で解説しています。
何度もリセットを繰り返して使い続けることは避けてください。
機器が異常を検知して止めている状態を無理に解除しても、原因は残ったままです。
修理と買い替えを分ける判断基準
ノーリツはガスコンロの設計上の標準使用期間を製造から10年、補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後5年間としています。
また、10年を超えた製品では部品供給が終了している場合があるとも案内しています。
| 使用年数 | 判断の目安 |
|---|---|
| 5年未満 | 修理を優先。保証期間内なら無償対応の可能性もある |
| 5〜8年程度 | 見積もり額を確認したうえで買い替えと比較する |
| 10年以上 | 買い替えを軸に検討。部品供給が終了している場合がある |
このグループで特に考えたいのが、修理費用の上限が本体の買い替え費用に近づくという点です。
71で上限側の64,000円程度となった場合、標準的な機能のビルトインコンロを工事費込みで新調する金額と大きく変わらなくなります。
さらに、診断の結果として故障箇所が複数見つかれば、参考料金を超えることもあります。
判断の手順としては、次のように進めるのが現実的です。
1. 型番と使用年数を確認する 2. メーカーに連絡し、部品供給の可否を先に確認する 3. 訪問診断で見積もりを取る 4. 買い替えの費用と比較して決める
注意点として、修理をしなかった場合や、修理対応ができなかった場合でも、出張料と故障診断料は発生します。
比較検討のために診断を受ける場合も、この費用は見込んでおいてください。
使用年数が10年を大きく超えているなら、診断を受ける前の段階で買い替えを軸に考えるほうが合理的なこともあります。
買い替えを選んだ場合の古い機器の処分方法は、ガスコンロの捨て方・処分方法を徹底解説|費用・手順・注意点まとめにまとめています。
修理までの間に気をつけること
ガス電磁弁や火力調整モーターに異常が出ているバーナーは、使用を中止してください。
これらはガスの流量と開閉を担う部品であり、意図した操作どおりに動かない可能性があります。
他のバーナーが正常であれば、そちらを使ってください。
また、コンロを分解して自分で部品を交換することは避けてください。
ガス電磁弁の交換はガスの気密性の確認を伴う作業で、誤った取り付けはガス漏れに直結します。
メーカー保証の対象外にもなります。
エラー表示が出ないまま点火できない症状も混在している場合は、別の原因が重なっている可能性があります。
その場合はガスコンロの火がつかない原因とは?まず確認すべきポイントと正しい対処判断もあわせて確認してください。
よくある質問
Q1. 71が出ていますが、ガス漏れの心配はありませんか。
エラーが表示されている状態では、機器側でそのバーナーへのガス供給は止まっています。
異常を検知して停止しているため、ガスが出続けている状態ではありません。
ただし、ガス臭さを感じる場合は話が別です。
その場合は点火操作をせず、ガス栓を閉め、窓と戸を開けて換気し、ご契約のガス事業者に連絡してください。
このとき換気扇や照明のスイッチは操作しないでください。
Q2. リセットすると使えるので、そのまま使っています。問題ありますか。
おすすめできません。
機器が異常を検知して停止している状態を解除しているだけで、原因は残っています。
特にガス電磁弁や火力調整モーターに関わるコードは、ガスの流量と開閉に直結する部品の不具合です。
操作どおりに火力が変わらない状態での調理は、空焚きや吹きこぼれの原因になります。
早めに診断を受けてください。
Q3. 修理費用が6万円を超えると言われました。買い替えたほうがよいですか。
使用年数によります。
5年未満であれば修理を選ぶ合理性がありますが、10年前後が経過しているなら買い替えを軸に考えるほうが自然です。
修理をしても他の部品が同じ時期に劣化していくため、続けて故障する可能性があります。
また、部品供給の期限も近づいています。
見積もり額と、買い替え費用の両方を並べて比較してください。
Q4. 部品供給が終了しているかは、先に確認できますか。
できます。
メーカーの修理受付に型番を伝えれば、その時点で部品の在庫状況を確認してもらえます。
訪問前に「部品がない」と分かれば、出張料と診断料をかけずに判断できます。
型番は本体前面の下部、グリル扉を開けた庫内の側面、コンロ下の引き出しを外した奥などに記載されています。
連絡の前に控えておいてください。
Q5. 同じコードが複数のバーナーで出ています。まとめて直せますか。
診断のうえで、必要な部品をまとめて交換することになります。
ただし、交換部品が増えれば費用は参考料金を超えます。
複数箇所で同じ症状が出ているということは、部品全体が同じように劣化していると考えられます。
この状態で1回の修理をしても、別の箇所が続けて不調になる可能性が高いといえます。
買い替えとの比較を強くおすすめする段階です。
まとめ
ノーリツコンロのエラー51・54・60・66・70・71・72・73・76・80は、ガス電磁弁や火力調整モーター、制御基板といった内部部品の不具合を示すコードです。
掃除や電池交換では解消せず、修理の手配が必要になります。
このうち71については、ガス電磁弁と本体基板が想定される故障部品で、修理参考料金は24,000円〜64,000円程度が目安です。
点火系や表示系のコード(13,000円台から)と比べると、下限も上限も一段高くなります。
判断の手順は、型番と使用年数を確認し、部品供給の可否を先に問い合わせ、そのうえで診断を受けるという流れが現実的です。
修理をしない場合でも出張料と診断料はかかるため、その費用も見込んでおいてください。
症状が出ているバーナーの使用は控え、分解は絶対に行わないでください。
使用年数が10年を超えている場合は、修理を前提とせず買い替えも含めて判断することをおすすめします。

