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サンポットストーブのエラー07とは?過熱防止装置が作動する原因と正しい対処法

屋外に置いてあるサンポット製の石油ストーブ本体を正面から撮影した様子。前面のガード越しに燃焼部と内部構造が見え、右下には操作パネルが配置されている。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

サンポットの灯油ストーブを使用していて、突然「エラー07」が表示されると、不安になります。
「故障なのか」「使い続けて大丈夫なのか」「すぐ修理が必要なのか」と悩む方も多いでしょう。

結論から言うと、エラー07は“過熱防止装置が作動したことを知らせる安全エラー”です。
多くのケースで、ファンやフィルター、ストーブ内部に溜まった埃(ほこり)が原因となっています。

この記事では、

・エラー07の正しい意味
・なぜ埃が原因でエラーが出るのか
・自分でできる対処と、業者に任せるべき判断基準

をわかりやすく解説します。


目次

サンポットストーブのエラー07の意味

サンポットの取扱説明書では、エラー07は以下のように説明されています。

「過熱防止装置作動(機器内部温度異常)」

これは故障表示ではなく、安全装置が正常に働いた結果として表示されるエラーです。

ストーブ内部の温度が異常に高くなったと判断された場合、
・燃焼を停止
・灯油の供給を止める
という動作を行い、火災や機器損傷を防ぎます。


過熱防止装置とは何か?

過熱防止装置は、ストーブに必ず搭載されている安全機能のひとつです。

・内部温度が想定以上に上昇した
・冷却や排熱が正常に行われていない
こうした状態をセンサーが検知すると、自動的に運転を停止します。

そのため、エラー07が出た=危険な状態になる前に止まったと考えて問題ありません。


エラー07が出る主な原因は「埃詰まり」

ホコリが大量に付着して目詰まりしている、暖房機器本体背面の冷却ファンカバーの状態がわかる様子

サンポットストーブのエラー07で、最も多い原因は埃(ほこり)の蓄積です。

ストーブ内部で何が起きているのか

サンポットのストーブは、

  • 背面や側面から空気を吸い込む
  • ファン(フィン・プロペラ)で内部を冷却
  • 温風を前面から吹き出す

という構造になっています。

しかし、使用を続けるうちに、

  • 背面の吸気口
  • ファン(フィン)
  • フィルター
  • ストーブ内部

に少しずつ埃が付着・固着していきます。

その結果、空気の流れが悪くなり、内部に熱がこもるようになります。
これを温度センサーが検知し、「過熱状態」と判断してエラー07が表示されます。


こんな状態だとエラー07が出やすい

サンポット製のストーブを上から撮影いた様子

次のような使い方をしている場合、エラー07が発生しやすくなります。

  • ストーブを数年掃除していない
  • ペットの毛やホコリが多い環境
  • カーテンや家具で背面がふさがれている
  • フィルター清掃をほとんどしていない
  • 長時間連続運転が多い

特に「見た目はそこまで汚れていない」場合でも、内部には想像以上に埃が溜まっていることが多いです。


エラー07が出た時に自分でできる対処方法

清掃用品を上から見下ろした構図で、木目のテーブルの上に青と白を基調としたブラシ、スポンジ、ゴム手袋、スプレーボトル、ローラーなどが整然と並んでいる様子を表した横長のイメージ。

エラー07が出た場合、まずは以下の作業を行ってください。

① 電源を切り、完全に停止させる

安全のため、必ず電源を切り、ファンが完全に止まってから作業します。

② 背面のファン(フィン)周辺を掃除する

  • 掃除機で吸い取る
  • 柔らかいブラシで埃を落とす

※回転部分に手を入れないよう注意してください。

③ フィルターがある場合は清掃する

フィルターが取り外せる機種は、水洗いまたは掃除機で清掃します。
完全に乾かしてから戻してください。

④ 周囲の障害物を取り除く

  • 背面が壁に近すぎないか
  • カーテンなどで覆われていないか
    を確認します。

これらを行ったあと、再度点火してエラーが出なければ、埃詰まりが原因だった可能性が高いです。

またオフシーズンには埃が被らないようにカバーをかけておくのも有効でしょう。


掃除しても直らない場合はどうする?

ストーブ内部に大量に埃が溜まっている様子

表面の掃除をしてもエラー07が再発する場合、

  • ファンに埃が固着している
  • ストーブ内部に大量の埃が溜まっている
  • 内部センサー周辺が汚れている

といった状態が考えられます。

この場合、分解清掃が必要になるため、無理に自分で対応せず、

  • 灯油を供給している会社
  • ストーブの修理業者
  • メーカーサービス

へ連絡するのが安全です。

無理な分解は、故障や事故の原因になります。


FAQ(よくある質問)

Q1. サンポットストーブのエラー07は故障ですか?
いいえ、故障ではありません。エラー07は「過熱防止装置」が作動したことを知らせる安全表示です。ストーブ内部の温度が異常に上がったと判断された際、自動的に運転を停止します。

Q2. エラー07が出たまま使い続けても大丈夫ですか?
おすすめできません。原因の多くは埃詰まりですが、放置すると再発を繰り返したり、内部部品の劣化につながる可能性があります。必ず原因を取り除いてから使用してください。

Q3. 自分で掃除すれば直ることはありますか?
はい、多くの場合は背面のファン(フィン)やフィルター周辺の清掃で改善します。ただし、内部に固着した埃がある場合は、分解清掃が必要になることがあります。

Q4. エラー07が頻繁に出るのはなぜですか?
ストーブ内部に埃が溜まり、空気の流れが悪くなると熱がこもりやすくなります。掃除不足や、カーテン・家具による吸排気の妨げが原因になっているケースが多いです。

Q5. 掃除しても直らない場合はどうすればいいですか?
内部の埃詰まりや部品劣化が考えられるため、無理に使わず、灯油を供給している会社や修理業者、メーカーサービスに点検を依頼してください。

まとめ:エラー07は「故障」ではないが、放置はNG

サンポット製のストーブ。落ち着いた雰囲気の室内で静かに燃焼している様子

エラー07自体は故障表示ではありません。
しかし、原因を解消せずに使い続けることは危険です。

・再発を繰り返す
・内部部品の劣化が進む
・最悪の場合、別の故障につながる

といったリスクがあります。

「一度直ったから大丈夫」と思わず、根本原因(埃詰まり)をしっかり解消することが重要です。

サンポットストーブのエラー07は、

  • 過熱防止装置が作動した安全エラー
  • 主な原因はファン・フィルター・内部の埃詰まり
  • まずは清掃と設置環境の確認
  • 直らない場合は業者対応が必要

という位置づけです。

突然表示されても慌てず、「安全装置が正常に働いたサイン」として、落ち着いて対処してください。
定期的な清掃を行うことで、エラー07は十分に予防できますので、日頃から心がけておきましょう。


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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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