サンポットの石油ストーブに「E05」が表示されると、点火できない、あるいは運転中に火が消えてしまう症状が発生します。
それまで問題なく使えていたのに突然停止すると、「故障なのか」「修理はいくらかかるのか」と不安になる方も多いはずです。
E05は、いわゆる“燃焼が成立しなかった”または“燃焼を維持できなかった”ことを示す停止コードです。
単純な灯油切れだけでなく、灯油の流量不足、空気混入、燃焼ポット内部の不具合、給排気条件の悪化など、複数の要因が絡んで発生することがあります。
実際の現場では、
「灯油は入っているのに止まる」
「リセットすると一度はつくが、また消える」
といったケースも少なくありません。
そのため、闇雲に再点火を繰り返すのではなく、どの系統に問題があるのかを冷静に切り分けることが重要になります。
供給側の問題なのか、設置環境の問題なのか、それともストーブ内部の劣化なのかによって、対処方法はまったく変わります。
この記事では、
・メーカーが示す公式原因
・実際の現場で多い内部トラブル
・タンクや配管側の具体的な不具合例
・自分で確認できる範囲と業者判断の基準
を整理します。
単なる灯油切れではないケースも多いため、原因の切り分けが重要です。
「寒いのに暖房が使えない……」そんな急なエラーへの備えとして、ファンヒーターや対流式ストーブを1台常備しておくのも一つの選択です。ポータブル式で設置工事が不要なため、必要なときにすぐ使え、修理や点検までの一時的な暖房としても役立ちます。
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サンポット E05の公式原因

メーカー資料では、E05は以下の内容とされています。
【点火安全装置/燃焼制御装置】
・点火不良
・途中で火が消えたとき
確認事項としては次の通りです。
・油タンクのバルブが閉じていないか
・ゴム製送油管に空気だまりがないか
・油タンクに灯油があるか
・定油面器の安全装置が作動していないか
まずはこの基本確認が出発点になります。
E03との違いは?
公式HPではE03についてもE05と同じ内容で公表されています。
【点火安全装置/燃焼制御装置】
・点火不良
・途中で火が消えたとき
ただ実際の現場で多いのはE03が点火不良、E05が途中で火が消えたとき(途中失火)が非常に多いです。
つまり、最初から灯油がきていないのであればE03が多く、灯油は来ているけど油量が少ない、流量が弱いなどがE05という切り分けが正しいでしょう。

製品の取扱説明書にもE03とE05で切り分けされているので、お使いのストーブの説明書をお持ちであれば念の為、確認してみると良いでしょう。
まず確認するべきポイント

E05が表示されたとき、いきなり「本体故障」と決めつけるのは早計です。
実際には、利用者側で確認できる基本項目の中に原因が隠れていることが少なくありません。
特に石油ストーブは、
「燃料がある」=「正常に供給されている」
とは限らない設備です。
まずは供給系統から順に確認していきます。
1. 灯油残量の確認
単純な灯油切れはもっとも多い原因ですが、「残っているように見える」状態でも流量不足が起きていることがあります。
確認すべきポイントは次の通りです。
・本当にタンクに十分な灯油が入っているか
・タンク底に水が溜まっていないか
・灯油が古くなっていないか
特に寒冷期は、タンク底に溜まった水が凍結し、フィルター部分を塞ぐことで実質的な流量不足が発生します。
見た目では灯油があっても、ストーブまで届いていないケースは珍しくありません。
また、長期間保管された灯油は劣化しやすく、燃焼不良の原因になることもあります。
2. バルブ・送油ホースの確認
次に確認するのが、物理的な供給経路です。
・タンクのバルブが完全に開いているか
・ホースに折れや潰れがないか
・ホース内に空気が混入していないか
灯油ホースに空気が入ると、燃焼が安定せず途中消火することがあります。
特に灯油を補充した直後や、タンク交換後に発生しやすい傾向があります。
また、古いホースはひび割れが発生し、灯油漏れを起こすこともありますので注意が必要です。
3. 定油面器の確認
定油面器は、ストーブ内部に一定量の灯油を供給する重要な部品です。
・安全装置が作動していないか
・異物混入による動作不良がないか
・リセット後に再点火できるか
定油面器の安全装置が作動すると、灯油供給が遮断されます。
この状態では何度点火操作をしてもE05が再発します。
リセット操作で正常復帰する場合は、一時的な供給不安定が原因と考えられます。
しかし、リセットしてもすぐに再発する場合は、内部詰まりや流量不足の可能性が高くなります。
ここまでの確認で正常に戻る場合は、単純な供給不良です。
しかし、
・灯油は十分にある
・バルブやホースも問題ない
・定油面器も作動していない
にもかかわらずE05が消えないケースが存在します。
その場合は、供給側ではなく、ストーブ内部や燃焼環境に原因がある可能性を疑う必要があります。
煤詰まりが原因になるケース

気化式ストーブでは、燃焼ポット内部に煤(すす)が溜まることで異常停止することがあります。
特に次の使い方をしている場合は注意が必要です。
・常にエコモード運転
・微小燃焼中心の使用
・低出力で長時間運転
低温燃焼が続くと、未燃焼成分が溜まりやすくなり、燃焼リングの劣化やポット内の酸化、鉄屑の堆積が発生します。
結果として、
・灯油は来ている
・タンクも問題ない
・しかし燃焼が安定しない
という状態になります。
基本的には送油する管を取り外し、専用の煤を除去する工具で解消できますが、燃焼ポット内まで鉄屑カスなどが溜まっていると解消ができません。
この場合、分解清掃や部品交換が必要になることが多く、個人での対応は難しい作業ですのでメーカーを呼びましょう。
➡長府公式HPより(旧サンポット):修理依頼受付フォーム
設置環境による影響

給排気の条件が悪いと、煤の発生だけでなく部品への負荷が増えます。
例えば、
・給排気筒がメーカー基準より長い
・曲がりが多い
・排気抵抗が大きい
・寒冷環境でドラフトが不安定
こうした環境では燃焼が乱れやすく、
部品劣化 → 燃焼不良 → E05発生
という流れになることがあります。
灯油流量が正常でも、内部状態でエラーが出る代表例です。
またメーカーが発表しているストーブの設置基準として「3m3曲」が正しい上限となりますので、それ以上の給排気が延長となっていないか確認もしてみましょう。

(※サンポット石油ストーブ:取扱説明書より抜粋)
灯油がきていない、流量が弱い場合の具体例

灯油の供給量が不足している場合もE05が出ます。
ここからは設備側の原因です。
集合住宅の場合
・ドリップメーターの故障
・オイルサーバーの故障
・送油ポンプの能力低下
集合住宅では個人で触れない部分に原因があることもあります。
ドリップメーターも古くなってくるとメーター内で固着して、灯油の流れが弱い、もしくは流れてこなくなる場合があります。
200L以上の大型タンク
・タンク下部フィルターの凍結
・ストレーナーのゴミ詰まり
・水混入による底部凍結
大型タンクはストレーナーが目視可能な場合が多く、
ここが詰まると流量が落ちます。
90Lのタンク
・古いタンク内部のサビ
・茶こし程度の簡易ストレーナー詰まり
・水混入による凍結
・配管内のゴミ詰まり
小型タンクは内部状態が悪化しやすく、
タンクが古いほど詰まりのリスクが高まります。
自分で対応できる範囲

E05が出た直後は焦りやすいですが、まずは“触ってよい範囲”を冷静に整理することが重要です。
石油ストーブは燃焼機器です。分解や内部清掃は原則として専門対応が前提になります。
利用者側で確認・対応できるのは、あくまで外部の供給系統までです。
確認すべき内容は次の通りです。
・灯油残量確認
・タンクバルブの開閉確認
・送油ホースの折れ・潰れ確認
・タンク下部の凍結確認
・本体の簡易リセット操作
ここでのポイントは、「見た目」ではなく「流れているかどうか」を意識することです。
例えば、
灯油は入っている → しかしタンク底で凍結している
バルブは開いている → しかしストレーナーが詰まっている
といったケースもあります。
また、簡易リセットで一度正常復帰しても、短時間で再発する場合は根本原因が残っています。
リセットを何度も繰り返す行為は、未燃焼灯油の蓄積や異常燃焼のリスクを高めるため避けるべきです。
ここまで確認して改善しない場合は、内部要因の可能性が高まります。
業者へ依頼する判断基準
「どこでプロに切り替えるか」は非常に重要です。
無理に自己判断を続けると、結果的に修理費が高くなることもあります。
以下の状態であれば、依頼判断です。
・リセット後すぐ再発する
・灯油残量・バルブ・配管に問題がない
・一定時間おきにエラーE05が再発する
・煤の臭いが強くなっている
・燃焼音がいつもと違う
特に「毎年同じ時期に出る」は、設置環境や内部堆積の可能性が高いサインです。
どこに依頼すべきか
状況によって依頼先は変わります。
● タンク・流量が怪しい場合
→ 灯油業者へ点検依頼
タンク内ストレーナーや配管詰まりであれば、メーカーでは基本的に対応していないことが多いので、供給会社を呼びましょう。
作業が発生しなければ点検料のみ、もしくはサービスになるケースもあります。
● 本体内部が疑わしい場合
→ メーカーサービスへ依頼
燃焼ポット清掃、ノズル詰まり、センサー不良などは専門工具が必要です。
無理に触ると逆に状態を悪化させる可能性があります。
E05は「重大故障」とは限りません。
しかし、再発を繰り返すE05は放置すべき症状ではありません。
供給側か、本体側か。
そこを切り分けてから依頼することで、無駄な出張費や二重修理を避けることができます。
FAQ
Q1. サンポットのE05は故障ですか?
必ずしも故障とは限りません。E05は「燃焼が成立しなかった」「途中で消えた」という結果を示すコードです。灯油供給不足や空気混入、凍結など外部要因でも発生します。ただし、確認しても再発する場合は内部部品の劣化や煤堆積の可能性があります。
Q2. 灯油は入っているのにE05が出るのはなぜですか?
灯油が“ある”ことと“正常に流れている”ことは別です。タンク下部のストレーナー詰まり、水混入による凍結、ドリップメーターや電磁ポンプの不具合などで流量が不足すると途中消火します。また、内部の煤詰まりでも同様の症状が出ます。
Q3. 何度もリセットして使っても大丈夫ですか?
再点火を繰り返すのは推奨できません。未燃焼灯油の蓄積や異常燃焼につながる可能性があります。一度リセットして再発する場合は、原因が解消していないと判断するべきです。
Q4. 修理費用はどれくらいかかりますか?
原因によって異なりますが、出張点検のみであれば数千円程度から、本体内部清掃や部品交換になると1〜4万円台になることがあります。まずは灯油業者によるタンク点検で切り分ける方法もあります。
Q5. エコモード運転はE05と関係ありますか?
気化式ストーブの場合、微小燃焼中心の使用は煤が溜まりやすくなる傾向があります。低出力運転が長期間続くと燃焼ポット内に堆積が進み、燃焼不安定からE05が発生することがあります。
まとめ:E05は“灯油があるかどうか”だけでは判断できない

サンポットのE05は、単純な灯油切れだけで発生するエラーではありません。
表示されているのは「燃焼が成立しなかった」「途中で消えた」という結果であり、その裏には複数の原因が隠れています。
原因は大きく分けて次の3つに整理できます。
・灯油供給不良
・タンク・配管の詰まりや凍結
・ストーブ内部の煤詰まりや部品劣化
まず疑うべきは供給側ですが、そこに問題が見当たらない場合は、内部要因の可能性が高まります。
特に気化式タイプでエコモードや微小燃焼を中心に使用している場合、低温燃焼が続くことで煤が蓄積しやすくなります。
灯油は正常に届いていても、燃焼ポット内部の状態が悪ければ炎は安定しません。
「灯油はあるのに止まる」という症状は、まさにこの典型例です。
E05が出たときに大切なのは、
・供給側か
・内部側か
・設置環境か
このどこに原因があるのかを切り分けることです。
無理な再点火を繰り返すよりも、一度落ち着いて確認項目を整理し、必要であれば早めに点検依頼を行う方が、結果的に修理費やトラブル拡大を防ぐことにつながります。
E05は「壊れた」というより、「途中で燃焼条件が成立しなくなった」というサインです。
その意味を理解して対応すれば、過度に不安になる必要はありません。
「寒いのに暖房が使えない……」そんな急なエラーへの備えとして、ファンヒーターや対流式ストーブを1台常備しておくのも一つの選択です。ポータブル式で設置工事が不要なため、必要なときにすぐ使え、修理や点検までの一時的な暖房としても役立ちます。
・石油ファンヒーター:安全で持ち運びも簡単!
・対流式ストーブ:開放式で火力が強く電源不要で点火可能!災害時にもおすすめ!

