トヨトミの石油ファンヒーターのスイッチを入れたのに火がつかず、表示部に「E-2」と出て止まってしまった——そんな場面で困っていませんか。
E-2は、点火安全装置が作動したことを示す表示です。
トヨトミは原因の一つとして、燃焼部にシリコーン酸化物が付着したことを挙げており、身近な日用品が関係していることがあります。
対処法としてまず案内されているのは、しばらく待ってから電源プラグを差し直して再点火することですが、それでも改善しない場合は修理が必要になります。
この記事では、E-2が出る仕組みと、シリコーン酸化物が付着する意外な原因、自分で試せる対処法、修理が必要になる目安までを解説します。
- E-2が示す「点火安全装置」の意味と、シリコーン酸化物の関係
- 自分で試せる対処法と、油受けの確認ポイント
- シリコーン配合製品を避けるべき理由と、修理が必要になる目安
E-2は点火安全装置が作動したことを示す表示
結論から言うと、E-2はストーブが点火できない状態を検知し、安全のために運転を止めたことを知らせる表示です。
トヨトミは石油ファンヒーターのE-2について、点火安全装置が作動したものとし、燃焼部にシリコーン酸化物が付着したことをその一因として挙げています。
処置としては、しばらく待って電源プラグを差し直してから再点火すること、油受けざらに水やごみが混入しているときは取り除くことが案内されており、それでも改善しなければ修理が必要としています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | E-2 |
| 意味 | 点火安全装置が作動した |
| 考えられる原因 | 燃焼部へのシリコーン酸化物の付着 |
| 自分で対処できるか | 可能(電源プラグの差し直し、油受けざらの確認) |
| 修理を考える目安 | 上記の処置をしても改善しない場合 |
FF式・煙突式ストーブにも同じ「E-2」という表示がありますが、意味は異なります。
FF式・煙突式ストーブのE-2は、点火ヒーターや電磁ポンプなどの不具合によって点火安全装置が作動したことを示す表示で、修理が前提です。
一方、石油ファンヒーターのE-2は、シリコーン酸化物の付着という原因がはっきりしている場合があり、まず自分で試せる対処が案内されている点が異なります。
ご自宅の機器がどちらのタイプかを確認したうえで、この記事を読み進めてください。
FF式・煙突式ストーブのE-2についてはトヨトミ FF式ストーブのE-2とは?点火しないときの修理判断で解説しています。
シリコーン酸化物が燃焼部に付着する仕組み
点火を邪魔する薄い膜
トヨトミの取扱説明書では、石油ファンヒーターで暖房する部屋では、シリコーンを配合した枝毛用コート液やヘアートリートメントを使用しないよう注意されています。
使用すると、点火ミスや途中消火など故障の原因になるとされています。
シリコーンを含む製品が空気中に漂い、燃焼部やその周辺に付着すると、酸化して膜のようなものを形成し、点火や燃焼の妨げになると考えられます。
本記事では、この取扱説明書を一例として説明しています。
機種によって表示や部品構成が異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。
意外と身近なシリコーン配合製品
取扱説明書では、髪のケア用品を明示的に挙げていますが、注意が必要なのはそれだけではありません。
シリコーンが配合されている商品には、化粧品類、衣類の防水剤・柔軟剤、家具などのつや出し剤・保護剤なども含まれるとされ、これらもファンヒーターと同時に使用しないよう案内されています。
「暖房している部屋で洗濯物にスプレー式の防水剤を使った」「家具につや出し剤を吹きかけた」といった何気ない行動が、E-2の原因になっていることがあります。
| シリコーン配合製品の例 | 使う場面 |
|---|---|
| 枝毛用コート液・ヘアートリートメント | ドライヤー前後のヘアケア |
| 化粧品類 | 整髪料、スタイリング剤など |
| 衣類の防水剤・柔軟剤 | 洗濯、部屋干しの前 |
| 家具などのつや出し剤・保護剤 | 掃除、家具の手入れ |
やむを得ずこれらを使う場合は、取扱説明書に従って、ファンヒーターの運転を一時的に停止し、使用後は十分に換気してシリコーン等の成分を屋外に排出してから運転を再開するようにしてください。
E-2が出たときにまず試せる対処法
電源プラグを差し直して再点火する
トヨトミが案内している処置は、しばらく待って電源プラグを差し直してから再点火することです。
手順は次のとおりです。
- 運転スイッチを押して「切」にする
- しばらく待つ(本体が冷えるまで)
- 電源プラグをコンセントから抜き、差し直す
- 運転スイッチを押して再点火する
取扱説明書では、消火後すぐに再点火すると異常音が出ることがあるとされているため、本体が十分に冷えるのを待ってから操作することが大切です。
油受けざらの水やごみを取り除く
トヨトミの処置にはもう一つ、油受けざらに水やごみが混入しているときは取り除くことが案内されています。
取扱説明書では、油受けは灯油を通すが水は通しにくいフィルターでできており、水やごみがたまると、油タンクに灯油があるのに給油の表示が点灯することがあると説明されています。
水の混入は給油表示だけでなく、燃焼全体の不安定さにもつながるため、E-2が出たときにあわせて確認しておくとよいでしょう。
- 運転スイッチを押して「切」にし、本体が冷えるのを待つ
- 電源プラグをコンセントから抜く
- 油タンクを取り出す
- 油受けを取り出し、水やごみを取り除く(灯油で洗い、水では洗わない)
- 油受けを元どおりセットし、油タンクを本体に戻す
- 電源プラグを差し直し、再点火する
点火操作を繰り返さない
E-2が出たあと、何度も運転スイッチを入れ直したくなるかもしれません。
しかし、取扱説明書では、点火ヒーターの故障が原因で運転を停止したときはバーナー底に灯油がたまるとされており、点火しないまま操作を繰り返すと、バーナー内に灯油がたまって危険な状態になるおそれがあります。
しばらく待って電源プラグを差し直す処置を1回試して、それでも点火しない場合は、それ以上繰り返さず、販売店に相談してください。
万一、灯油がたまった状態が疑われる場合は、完全に乾燥させてから使用するよう取扱説明書に記載されており、この点についても販売店に相談することが案内されています。
修理が必要になる目安
上記の対処をしても改善しない場合、トヨトミは修理が必要としています。
考えられる原因としては、点火ヒーターの赤熱不足、バーナーサーミスタの不良、点火ヒーター・電磁ポンプ・ブロアモーターなどの故障が挙げられています。
これらは本体内部の部品であり、利用者が自分で点検・修理することはできません。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 電源プラグを差し直しても改善しない | 販売店に連絡 |
| 油受けざらの水・ごみを取り除いても改善しない | 販売店に連絡 |
| 点火しないまま何度か操作を繰り返してしまった | それ以上操作せず販売店に連絡 |
| 燃焼部にシリコーン系製品の付着に心当たりがある | 状況を伝えたうえで販売店に相談 |
販売店に連絡する際は、表示された「E-2」、本体の銘板にある型式と製造年、E-2が出た状況(点火操作の回数、直前にシリコーン配合製品を使っていなかったかなど)を伝えると、点検がスムーズに進みます。
石油ファンヒーターの保証期間は購入日から3年間、補修用性能部品の保有期間は製造打切り後6年です。
使用年数が長い場合は、これらの目安もあわせて修理か買い替えかを判断する材料にしてください。
E-2を防ぐために日頃からできること
- 暖房している部屋では、シリコーンを配合したヘアケア用品・化粧品・防水剤・つや出し剤などの使用を控える
- やむを得ず使う場合は、ファンヒーターの運転を止め、使用後に十分換気してから運転を再開する
- 燃焼空気取入口(給気フィルター)を週1回以上掃除する
- 油受けの水やごみを定期的に確認し、たまっていれば取り除く
- 変質した灯油や不純灯油(水・ごみの混じった灯油)を使わない
- 2年に1回程度、シーズン終了後などに販売店で定期点検を受ける
暖房している部屋でのシリコーン配合製品の使用を控えることが、もっとも手軽で効果的な予防策です。
家族の誰かがヘアケア用品や柔軟剤入りの製品を使っていないか、一度確認してみてください。
よくある質問
Q1. E-2が出ました。すぐに修理が必要ですか?
すぐに修理が必要とは限りません。
トヨトミは、E-2の処置としてまず、しばらく待って電源プラグを差し直してから再点火することと、油受けざらの水やごみを取り除くことを案内しています。
これらを試して改善すれば、そのまま使用を続けられます。
処置をしても改善しない場合は、点火ヒーターやバーナーサーミスタなど内部の部品に不具合がある可能性があるため、修理が必要です。
その場合は販売店に連絡してください。
Q2. シリコーン酸化物とは何ですか?なぜ点火に影響するのですか?
シリコーンが配合されたヘアケア用品や化粧品、防水剤、つや出し剤などを暖房中の部屋で使うと、その成分が空気中に漂い、燃焼部などに付着することがあります。
これが酸化してできるのがシリコーン酸化物です。
燃焼部に付着すると、点火や燃焼の妨げになると考えられています。
トヨトミの取扱説明書では、石油ファンヒーターで暖房する部屋ではシリコーン配合製品の使用を控えるよう案内されています。
Q3. 家族が使っているヘアケア用品にシリコーンが入っているか分かりません。
商品パッケージの成分表示や、メーカーの注意書きを確認してください。
トヨトミの取扱説明書では、注意表示がされている商品だけでなく、注意表示がなくてもシリコーンが配合されている化粧品類、衣類の防水剤・柔軟剤、家具のつや出し剤・保護剤なども同時使用を控えるよう案内されています。
判断が難しい場合は、暖房中の部屋でのスプレー製品の使用そのものを控えめにするのが無難です。
やむを得ず使う場合は、ファンヒーターを一時停止し、使用後に十分換気してから運転を再開してください。
Q4. 点火操作を何度か繰り返してしまいました。大丈夫でしょうか?
点火しないまま操作を繰り返した場合、バーナー内に灯油がたまっている可能性があります。
取扱説明書では、点火ヒーターの故障が原因で運転を停止したときはバーナー底に灯油がたまるとされ、完全に乾燥させてから使用するよう案内されています。
何回操作したか、どのような状況だったかを含めて販売店に相談してください。
それ以上自分で点火操作を続けることは避け、使用を控えてください。
Q5. E-2が出たあと、灯油のにおいが強くなりました。
点火操作を繰り返したことで、燃えなかった灯油がバーナー内に残っている可能性があります。
窓を開けて換気し、それ以上の点火操作はしないでください。
取扱説明書では、油漏れやにおい、すすの発生、炎の状態など異常や故障と思われるときは使用しないよう案内されています。
状況を販売店に伝え、点検を依頼してください。
まとめ
トヨトミの石油ファンヒーターに表示されるE-2は、点火安全装置が作動したことを示す表示で、燃焼部へのシリコーン酸化物の付着が原因の一つとされています。
次のポイントを押さえて対応してください。
- E-2はまず、しばらく待って電源プラグを差し直し、油受けざらの水やごみを確認する
- ヘアケア用品や防水剤、つや出し剤などシリコーン配合製品が原因になることがある
- 点火操作を何度も繰り返すと、バーナー内に灯油がたまるおそれがある
- 処置をしても改善しない場合は、内部部品の不具合が考えられ、修理が必要
- 暖房中の部屋でのシリコーン配合製品の使用を控えることが予防になる
E-2は自分で試せる対処がある表示ですが、それでも直らない場合は無理をせず、販売店に相談してください。

