トヨトミのFF式ストーブが点火しなかったり途中で止まったりして、表示部に「E-13」と出た——そんな状況で、何が起きているのか分からず不安になっていませんか。
E-13は、バーナーの温度を見張るバーナーサーミスタが断線したか、バーナーの中に灯油がたまったことを示す表示です。
メーカーは修理が必要な故障としており、とくに灯油がたまった状態での点火は異常燃焼につながるおそれがあるため、慎重な対応が求められます。
この記事では、E-13が示す2つの意味と、バーナー内に灯油がたまる主な原因、表示が出たときにやってはいけないこと、販売店へ伝える内容、修理か買い替えかを考える目安までを解説します。
- E-13が示す「サーミスタ断線」と「灯油たまり」の2つの意味
- バーナー内に灯油がたまる原因と、たまった状態で点火する危険
- 販売店へ連絡するまでの手順と、修理・買い替えの判断材料
E-13は修理が必要な故障を示す表示
結論から言うと、E-13はバーナーまわりの温度監視ができなくなったか、バーナーに灯油が残ってしまったことを知らせる表示です。
トヨトミはFF式・煙突式ストーブのE-13について、バーナーサーミスタが断線した、またはバーナー内に灯油がたまったものとし、修理が必要な故障なので購入した販売店へ表示内容を連絡するよう案内しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 表示 | E-13 |
| 意味 | バーナーサーミスタが断線した/バーナー内に灯油がたまった |
| 故障かどうか | 修理が必要な故障 |
| 自分で対処できるか | 不可(使用を止めて販売店に連絡) |
| やってはいけないこと | 点火操作の繰り返し、電源プラグを抜いての放置、本体の分解 |
E-13は、同じ表示で2つの異なる状態を知らせている点が特徴です。
どちらが原因かは利用者には判別できないため、表示が出た時点で運転を止め、販売店の点検を受けるのが基本です。
E-13が示す2つの意味
バーナーサーミスタの断線
バーナーサーミスタは、バーナー部分の温度を検知するセンサーです。
サーミスタは温度によって電気の流れやすさ(抵抗値)が変わる部品で、ストーブはその変化を読み取ってバーナーの状態を判断しています。
トヨトミの取扱説明書に掲載された配線図にも、室温を測るルームサーミスタとは別に、バーナーサーミスタが記載されています。
このセンサーが断線すると、ストーブはバーナーの温度を正しく把握できなくなります。
温度が分からないまま燃焼を続けるのは危険なため、断線を検知した時点で運転を止め、E-13を表示すると考えられます。
断線の原因としては、長年の加熱と冷却の繰り返しによる劣化や、配線の接続部の不具合などが考えられますが、いずれも本体内部の部品で、点検と交換は販売店の作業になります。
バーナー内に灯油がたまった
もう1つの意味が、バーナーの中に灯油がたまった状態です。
トヨトミのFF式ストーブの多くは「ポット式」と呼ばれるバーナーを採用しており、取扱説明書の例でも燃焼方式はポット式と記載されています。
ポット式は、容器状のバーナーに灯油を送り込み、熱で気化させながら燃やす方式です。
点火がうまくいかないまま灯油だけが送られると、燃えなかった灯油がバーナーの底に残ってしまいます。
灯油がたまった状態で点火すると、たまった灯油が一度に燃えて炎が大きくなったり、黒い煙やすすが出たりする異常燃焼につながるおそれがあります。
E-13は、こうした危険な状態で燃焼を始めないよう、運転を止めて知らせる役割を担っていると考えられます。
バーナー内に灯油がたまる主な原因
トヨトミの取扱説明書には、バーナー内に灯油がたまるきっかけとなる状況がいくつか記載されています。
| 原因 | どういう状況か | 関連する表示 |
|---|---|---|
| 点火操作の繰り返し | 点火しないのに運転スイッチの入・切を何度も繰り返した | E-22(着火ミス3回)など |
| 点火ヒーターの故障 | 点火ヒーターの不具合で点火しないまま停止した | E-2(点火安全装置の作動) |
| 定油面器の灯油面の上昇 | 油タンクと本体の落差が大きすぎるなどで、灯油の量を一定に保つ部品から灯油があふれた | E-OF(定油面器の油面上昇) |
| 部品の劣化 | 送油や燃焼に関わる部品の劣化で、灯油の供給と燃焼のバランスが崩れた | 状況による |
取扱説明書では、1〜2回点火操作をして点火しなかった場合は何回も点火しないよう案内しており、その理由としてバーナー内に灯油がたまることを挙げています。
また、安全装置の説明では、点火ヒーターの故障が原因で運転を停止したときはバーナーの底に灯油がたまるとし、たまった灯油をふき取ってから使用するよう、販売店への相談を促しています。
E-13の前に、点火しないためにスイッチを何度も入れ直していた場合は、そのこと自体が灯油たまりの原因になっている可能性があります。
販売店に連絡する際は、E-13が出るまでに何回くらい点火操作をしたかも伝えてください。
本記事では、この取扱説明書を一例として説明しています。
バーナーの構造や表示の出方は機種によって異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。
E-13が出たときにやること・やってはいけないこと
E-13は、対応を誤ると異常燃焼につながるおそれがある表示です。
次の点を守って、販売店に連絡してください。
点火操作をしない
E-13が出たら、それ以上の点火操作はしないでください。
灯油がたまっている状態で点火すると異常燃焼のおそれがあるうえ、点火しなければさらに灯油が送られ、たまる量が増えてしまいます。
「一度だけ試してみる」という操作も、E-13の場合は避けるのが安全です。
万一、灯油がたまった状態で点火してしまったら
取扱説明書では、バーナー内に灯油がたまったことに気づかずに点火してしまった場合の対応も記載されています。
その場合は、運転スイッチを押し直して「切」にし、たまった灯油が燃えつきるまで待つよう案内されています。
このとき、電源プラグをコンセントから抜かないことが重要です。
電源プラグを抜くと燃焼用の送風が止まり、排ガスがうまく排出されなくなるおそれがあります。
燃えつきるまでの間は、ストーブから少し離れて様子を見守ってください。
炎が異常に大きい、煙が止まらない、室内に煙やにおいが充満するといった場合は、窓を開けて換気し、無理に近づかず、必要に応じて消防への通報も含めて安全を優先してください。
本体を分解しない・中の灯油をふき取ろうとしない
バーナーの中の灯油を自分でふき取ろうとして、前面パネルや燃焼部を外すのは避けてください。
取扱説明書では、電装部品や燃焼部の取り外し・分解をしないよう明記されています。
燃焼部は正しく組み付けられていないと異常燃焼や排ガス漏れの原因になるため、灯油のふき取りを含め、内部の作業は販売店に任せてください。
販売店に連絡するまでの手順
- 運転スイッチを押して「切」にし、それ以上の点火操作はしない
- 灯油のにおいが強いときは、窓を開けて換気する
- 表示部の「E-13」を写真に撮るかメモしておく
- 本体の銘板で型式と製造年を確認する
- E-13が出るまでの経緯を整理する(点火しなかった回数、ほかの表示が出ていたか、直前の給油など)
- 購入した販売店、またはトヨトミの相談窓口に修理を依頼する
とくに、E-13の前にE-2やE-22など別の表示が出ていなかったかは、原因を絞り込む大きな手がかりになります。
前の表示が点火系の不具合を示していれば、点火ヒーターなどもあわせて点検する必要があるためです。
販売店に連絡する前に確認しておきたいこと
E-13の原因は本体内部にありますが、灯油の供給まわりの状態は外から確認できます。
本体が冷えていて電源プラグを抜いた状態で、次の点を見ておくと、販売店に状況を伝えやすくなります。
| 確認項目 | 見るところ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 油漏れ・にじみ | 置台や本体の下、油タンクの周り | 灯油が漏れていれば使用しない |
| 灯油の状態 | 色がついていないか、昨シーズンの灯油ではないか | 変質灯油・水の混じった灯油は使わない |
| 別置きタンクの設置位置 | タンクの油出口と本体の高さの差 | 落差が大きすぎると定油面器からあふれることがある |
| 給排気筒 | 接続部の外れ・ゆるみ、屋外トップの雪や氷 | 異常があれば使用しない |
別置きの油タンクを使っている場合は、タンクの設置位置にも注目してください。
トヨトミは、油タンクの油出口と本体の落差が高すぎる(2.5m以上)と、定油面器内の灯油面が上昇し、定油面器から灯油があふれることがあると案内しています。
2階の部屋で使っているストーブに、屋外の高い位置のタンクから灯油を送っているなど、設置の条件によっては灯油の供給が過剰になる可能性があるため、心当たりがあれば販売店に伝えてください。
ここで何か異常が見つかった場合も、E-13が出た以上、バーナー内の灯油の処理とサーミスタの点検は販売店に依頼するのが安全です。
修理か買い替えかを判断する目安
E-13の修理内容は、原因によって変わります。
バーナー内の灯油の除去と点火まわりの点検で済む場合もあれば、バーナーサーミスタや点火ヒーター、送油に関わる部品の交換が必要になる場合もあります。
費用は販売店の点検・見積もりで確認するのが確実です。
判断材料になるのが、保証期間と補修用性能部品の保有期間です。
トヨトミは、FF式ストーブの保証期間を購入日から3年間(製品により異なる)、補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後8年(一例)とし、生産終了から10年以上たった製品は修理を受け付けられないと案内しています。
| 使用年数・状況 | 考え方 |
|---|---|
| 保証期間内(購入から3年以内が目安) | 保証書を用意して販売店に相談する(内容によっては有料) |
| 購入から数年で、E-13以外の不具合がない | 部品交換や点検を前提に見積もりを取る |
| 設計標準使用期間(取扱説明書の例では8年)を超えている | ほかの部品の劣化も踏まえ、修理と買い替えを比べる |
| 生産終了から10年以上たっている | 部品がなく修理できない可能性が高いため、買い替えを検討する |
E-13が出る前から点火しにくい、においが強い、炎が黄色っぽいといった変化があった場合は、燃焼まわり全体の劣化が進んでいることも考えられます。
年数の長いストーブの判断材料は石油ストーブの寿命は何年?故障との違いや交換の判断基準を徹底解説で詳しく整理しています。
再点火のあとにE-13以外のコードが表示された場合は、トヨトミ製 FF式・煙突式ストーブのエラーコード一覧|原因と正しい対処法を徹底解説で表示の意味を確認できます。
E-13を防ぐために日頃からできること
バーナーサーミスタの劣化は避けられませんが、灯油たまりの多くは使い方で防ぐことができます。
- 点火しなかったときは、1〜2回で操作をやめて販売店に相談する
- 灯油はJIS1号灯油を使い、シーズン中に使い切って持ち越さない
- 油受けの水やごみを定期的に取り除き、灯油の供給を安定させる
- 別置きタンクを新設・移設するときは、落差などの設置条件を販売店に確認してもらう
- 2年に1回程度、シーズン終了後などに販売店で定期点検を受ける
- シーズン終了後は油タンクや油受けざらの灯油を抜き取ってから保管する
なかでも大切なのは、「点火しない」と感じた時点で操作を止めることです。
寒い朝ほど何度もスイッチを押したくなりますが、そのたびにバーナー内の灯油が増えていく可能性があります。
FF式ストーブの給排気や燃焼の仕組みについてはFF式石油ストーブとは?仕組み・メリット・設置時の注意点まで徹底解説、煙突式については煙突式石油ストーブとは?仕組みと特徴をわかりやすく解説でも紹介しています。
よくある質問
Q1. E-13が出たあと、もう一度点火してみてもいいですか?
おすすめできません。
E-13はバーナーサーミスタの断線か、バーナー内に灯油がたまったことを示す表示で、トヨトミは修理が必要な故障としています。
灯油がたまっている場合、その状態で点火すると、たまった灯油が一度に燃えて炎が大きくなったり、煙やすすが出たりするおそれがあります。
また、点火しなければさらに灯油が送られ、たまる量が増えてしまいます。
E-13が出たら点火操作はせず、表示内容と経緯をメモして販売店に連絡してください。
Q2. バーナー内にたまった灯油は、自分でふき取れますか?
自分でふき取ることは避けてください。
バーナーは本体の内部にあり、前面パネルや燃焼部を取り外さないと手が届きません。
トヨトミの取扱説明書では、電装部品や燃焼部の取り外し・分解をしないよう明記されています。
燃焼部は正しく組み付けられていないと、異常燃焼や排ガス漏れの原因になるおそれがあります。
取扱説明書でも、点火ヒーターの故障でバーナーの底に灯油がたまった場合は、販売店に相談するよう案内されています。
灯油の除去は、原因の点検とあわせて販売店に依頼してください。
Q3. 灯油がたまっているのに気づかず点火してしまいました。どうすればいいですか?
慌てて電源プラグを抜かないことが大切です。
トヨトミの取扱説明書では、灯油がたまったことに気づかずに点火した場合は、運転スイッチを押し直して「切」にし、たまった灯油が燃えつきるまで待つよう案内されています。
電源プラグを抜くと燃焼用の送風が止まり、排ガスがうまく排出されなくなるおそれがあります。
燃えつきるまではストーブから少し離れて見守り、炎が異常に大きい、煙が止まらないといった場合は換気をしたうえで無理に近づかず、必要に応じて消防に相談してください。
落ち着いたあとは使用を控え、販売店に点検を依頼してください。
Q4. E-13とE-22はどう違いますか?
E-22は着火ミスを3回繰り返したことを示す表示で、点火を試みたのに火がつかなかった状態を知らせます。
E-13は、バーナーサーミスタの断線か、バーナー内に灯油がたまった状態を示す表示です。
点火に失敗するとバーナーに灯油が残ることがあるため、E-22のあとに点火操作を繰り返した結果、E-13が出るという流れも考えられます。
どちらもトヨトミは販売店への連絡を案内しているため、表示された順番やそれまでの操作の回数をそのまま伝えると、原因の特定がスムーズになります。
Q5. 修理のあと、同じことを繰り返さないためにはどうすればいいですか?
いちばん大切なのは、点火しないときに操作を繰り返さないことです。
トヨトミの取扱説明書でも、1〜2回点火操作をして点火しなかった場合は何回も点火せず、販売店に連絡するよう案内されています。
あわせて、変質した灯油や水の混じった灯油を使わない、油受けの水やごみを定期的に取り除く、別置きタンクの設置条件を販売店に確認してもらうといった点も、灯油の供給を安定させることにつながります。
2年に1回程度の定期点検で点火まわりや送油経路を見てもらうと、不具合の芽を早めに見つけやすくなります。
まとめ
トヨトミのFF式・煙突式ストーブに表示されるE-13は、バーナーサーミスタの断線、またはバーナー内に灯油がたまったことを示す表示で、メーカーは修理が必要な故障としています。
次のポイントを押さえて対応してください。
- E-13は「サーミスタの断線」と「灯油たまり」の2つの意味を持つ表示
- 灯油がたまった状態で点火すると、炎が大きくなるなど異常燃焼のおそれがある
- 点火操作の繰り返しや点火ヒーターの故障は、灯油たまりの主なきっかけになる
- E-13が出たら点火操作をせず、本体を分解せずに販売店に連絡する
- 万一たまった灯油に点火してしまったら、運転スイッチを「切」にして電源プラグは抜かずに燃えつきるのを待つ
- 点火しないときは1〜2回で操作を止めることが、E-13の予防につながる
E-13は、危険な燃焼を未然に防ぐための大切な表示です。
無理に使おうとせず、それまでの経緯を整理して販売店に点検を依頼してください。

