MENU

トヨトミ FF式ストーブのHHH4とは?点火できないときの対応

トヨトミFF式ストーブのHHH4と点火できないときの対応を解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

トヨトミのFF式ストーブに「HHH4」と表示され、運転スイッチを押しても点火しなくなった——そんな状況で、どうすれば使えるようになるのか困っていませんか。
HHH4は、不完全燃焼防止装置がさらに連続して作動したため、再点火防止機能が働いたことを示す表示です。
この表示が出ると、以後の点火操作ができなくなるよう設計されており、利用者が自分で元に戻すことはできません。
それは、不完全燃焼の危険がある状態で使い続けることを防ぐための、最後の安全装置だからです。
この記事では、HHH4が出たときの最初の行動、自分で解除しようとしてはいけない理由、販売店に伝える内容、修理を待つ間の注意点、修理か買い替えかを考える目安までを解説します。

  • HHH4が示す「再点火防止機能」の意味と、ここに至るまでの流れ
  • 表示が出たときの換気・体調確認と、販売店への連絡
  • 修理を待つ間の暖房の注意点と、修理・買い替えの判断材料
目次

HHH4は再点火防止機能が働き、点火できなくなった表示

結論から言うと、HHH4は不完全燃焼防止装置が繰り返し作動したため、ストーブがこれ以上の使用を止めるために自ら点火できない状態にしたことを示す表示です。
トヨトミの取扱説明書では、HHH4について、さらに不完全燃焼防止装置が連続作動して再点火防止装置が働いたものとし、販売店まで連絡するよう案内しています。
また、安全装置の説明では、再点火防止機能が作動すると以後の点火操作ができなくなるとされています。

項目内容
表示HHH4
意味不完全燃焼防止装置がさらに連続作動し、再点火防止機能が働いた
点火できるかできない(以後の点火操作ができなくなる)
自分で対処できるか不可(販売店に連絡)
最初にすること部屋の換気と体調の確認

📎 出典:トヨトミ公式|FF式石油ストーブ FF-S36BT・FF-S45BT・FF-S55BT 取扱説明書(PDF)

本記事では、この取扱説明書を一例として説明しています。
機種によって表示や安全装置の設定が異なる場合があるため、お手元の取扱説明書もあわせて確認してください。

まずは換気と体調の確認を

HHH4は、不完全燃焼防止装置が何度も作動した末に出る表示です。
つまり、それまでの間に、室内の空気が汚れる状態が繰り返し起きていた可能性があります。
表示を見たら、ストーブのことより先に、部屋の換気と家族の体調の確認を行ってください。

  1. 運転スイッチを押して「切」にする
  2. 窓やドアを開けて、部屋を十分に換気する
  3. 頭痛・吐き気・めまい・体のだるさがないか、家族の様子も含めて確認する
  4. 症状がある人がいれば、すぐに屋外の新鮮な空気のある場所へ移動する
  5. 症状が重い、意識がもうろうとしている人がいる場合は、迷わず救急車を呼ぶ

一酸化炭素は、においも色もない気体です。
東京都保健医療局は、一酸化炭素は無味無臭で極めて毒性が強く、空気中の濃度が0.02%(200ppm)に上昇すると頭痛などが起こり、濃度が上がると吐き気やめまいなどの症状が進み、最悪の場合は死に至ると説明しています。

📎 出典:東京都保健医療局|一酸化炭素中毒に注意しましょう

ここ数日から数週間、ストーブを使っている部屋で頭痛やだるさ、吐き気を感じることが多かった場合は、医療機関で相談する際に、FF式ストーブで不完全燃焼の表示が繰り返し出ていたことを伝えてください。

HHH4に至るまでの流れ

不完全燃焼防止装置の3つの段階

トヨトミの取扱説明書では、不完全燃焼防止装置の働きが3つの段階で説明されています。
HHH4は、その最後の段階にあたります。

スクロールできます
段階表示働き取扱説明書の処置
1E-61・E-62・E-63室内空気の汚れを検知して自動停止換気し、異常がないことを確認して再点火
2HHH1〜HHH3連続して作動したことを通知し、自動停止換気・確認のうえ、電源プラグを差し直して再点火(繰り返すときは販売店に連絡)
3HHH4さらに連続して作動したため、再点火防止機能が働いて自動停止以後の点火操作ができない(販売店に連絡)

E-61などの表示やHHH1〜3の表示が出るたびに再点火して使い続け、それでも不完全燃焼防止装置が作動し続けた結果として、HHH4に至ります。
HHH4が出たということは、これまでの換気や確認では原因が取り除けていなかったということです。

ストーブの中で何が起きている可能性があるか

FF式ストーブは、燃焼用の空気を屋外から取り込み、排ガスを屋外へ出す仕組みのため、正常であれば室内の空気は汚れません。
不完全燃焼防止装置が繰り返し作動するのは、次のような異常が続いている可能性があるためと考えられます。

考えられる原因内容
給排気筒の外れ・傷み接続部の外れや、パッキン・ゴム製リングの劣化で排ガスが室内に漏れる
給排気筒トップのふさがり屋外のトップが雪などでふさがれ、排ガスが室内に漏れる
排ガスの再吸い込み風がよどむ場所で排ガスを再び吸い込み、不完全燃焼を起こす
燃焼部の劣化燃焼リングやバーナー、燃焼筒、熱交換器の変形や劣化
燃焼用空気の不足燃焼用送風機の不具合などで燃焼に必要な空気が足りない

どれが原因かは、販売店の点検で確認することになります。

自分で解除しようとしてはいけない理由

HHH4が出ると、どうにかして使えるようにしたいと考えるかもしれません。
しかし、次のような行動は避けてください。

電源プラグの抜き差しを繰り返さない

HHH1〜3のときは、取扱説明書の処置として電源プラグの差し直しが案内されていますが、HHH4の処置は「販売店まで連絡」です。
取扱説明書でも、再点火防止機能が作動すると以後の点火操作ができなくなるとされています。
電源プラグの抜き差しや運転スイッチの操作を繰り返して、無理に点火させようとしないでください。

分解や改造をしない

再点火防止機能は、不完全燃焼の危険がある状態での使用を防ぐための安全装置です。
本体を分解したり、安全装置の働きを妨げるような改造をしたりすることは、取扱説明書でも禁止されています。
取扱説明書では、改造して使用しないこと、故障や破損した状態で使用しないこと、不完全な修理は危険であることが明記されています。
安全装置を無効にして使うことは、一酸化炭素中毒の危険を自ら招く行為です。

原因が分かっても自己判断で使用を再開しない

屋外の給排気筒トップが雪でふさがれていたなど、原因に心当たりがある場合もあるかもしれません。
その場合も、雪を取り除いたことを販売店に伝え、点検を受けてから使用を再開してください。
繰り返しの不完全燃焼で、燃焼部や給排気筒にすすの付着などの影響が残っている可能性もあるためです。

販売店に連絡するときに伝えること

HHH4の点検では、なぜ不完全燃焼防止装置が繰り返し作動したのかを突き止めることが重要です。
次の情報をまとめておくと、原因の特定がスムーズになります。

  • 表示された「HHH4」と、その写真
  • 本体の銘板にある型式と製造年
  • それまでにE-61などやHHH1〜3が出ていたか、出ていたならおおよその回数と時期
  • 表示が出たときの天候(雪、強風など)
  • 屋外の給排気筒トップの状態(雪でふさがれていなかったか、周りに雪の山がないか)
  • 室内側の給排気筒の接続部に、外れや傷みが見えるか
  • 最近の炎の色、においやすすなどの変化
  • 家族に頭痛などの体調変化がなかったか

屋外の給排気筒トップや室内側の接続部は、本体と給排気筒が冷えてから、外から見える範囲で確認してください。
接続部が外れていても、自分で直して使用を再開することはせず、その状態のまま販売店に伝えてください。

修理を待つ間の暖房の注意点

HHH4が出たストーブは、修理が終わるまで使えません。
修理を待つ間に別の暖房を使う場合は、次の点に注意してください。

スクロールできます
暖房の種類注意点
エアコン・電気ヒーターコンセントの容量に注意し、延長コードやたこ足配線での使用は避ける
石油ファンヒーター・対流式ストーブなど室内の空気で燃焼し排ガスを室内に出すため、取扱説明書に従ってこまめに換気する
電気毛布・厚手の衣類など補助的に使い、就寝時の暖房器具の使い方に注意する

とくに、石油ファンヒーターや対流式ストーブなどの開放式の暖房器具は、FF式と違って排ガスを室内に出します。
不完全燃焼の表示でFF式ストーブが止まっている状況で、換気をせずに開放式の暖房器具を使い続けるのは避けてください。
電源のいらない対流式ストーブの特徴は対流式ストーブとは?部屋全体が自然にあたたまる暖房方式を徹底解説で解説しています。

寒冷地で暖房が長く止まると、室温の低下による水道管の凍結などにもつながるため、修理の依頼は早めに行い、訪問までの日数も確認しておくと計画が立てやすくなります。

修理か買い替えかを判断する目安

HHH4の修理内容は、点検で分かった原因によって変わります。
給排気筒の部品交換で済む場合もあれば、燃焼部や不完全燃焼防止装置に関わる部品の交換が必要になる場合もあるため、費用は販売店の点検・見積もりで確認するのが確実です。

判断材料になるのが、保証期間と補修用性能部品の保有期間です。
トヨトミは、FF式ストーブの保証期間を購入日から3年間(製品により異なる)、補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後8年(一例)とし、生産終了から10年以上たった製品は修理を受け付けられないと案内しています。

📎 出典:トヨトミ公式サイト|修理のご案内(FF式ストーブ)

使用年数・状況考え方
保証期間内(購入から3年以内が目安)保証書を用意して販売店に相談する(内容によっては有料)
購入から数年で、HHH4以外の不具合がない点検結果に応じた修理の見積もりを取る
設計標準使用期間(取扱説明書の例では8年)を超えている燃焼部全体の劣化も踏まえ、修理と買い替えを比べる
生産終了から10年以上たっている部品がなく修理できない可能性が高いため、買い替えを検討する

不完全燃焼に関わる不具合は安全に直結するため、修理できない場合は使用を続けないことが大切です。
年数の長いストーブの判断材料は石油ストーブの寿命は何年?故障との違いや交換の判断基準を徹底解説で詳しく整理しています。
FF式ストーブを買い替える場合は、給排気筒の工事も含めて販売店に依頼することになるため、給排気筒トップの設置位置が雪に埋もれにくいかどうかも、あわせて相談しておくと安心です。
FF式の仕組みや設置時の注意点はFF式石油ストーブとは?仕組み・メリット・設置時の注意点まで徹底解説で紹介しています。

HHH4を繰り返さないために

修理のあと、同じことを繰り返さないためには、E-61などの最初の表示が出た段階で原因を取り除くことが何より大切です。

  • E-61などやHHH1〜3が出たら、再点火の前に給排気筒や屋外トップの状態を必ず確認する
  • 心当たりの原因がないまま不完全燃焼の表示が繰り返すときは、早めに販売店に相談する
  • 積雪期は、屋外の給排気筒トップが雪でふさがれていないかをこまめに確認する
  • 給排気筒の接続部やゴム製リングの状態を、シーズンに1回以上点検する
  • 2年に1回程度、シーズン終了後などに販売店で定期点検を受ける
  • ストーブを使う部屋に住宅用の一酸化炭素警報器を設置しておく

不完全燃焼の表示ごとの対応は、トヨトミ製 FF式・煙突式ストーブのエラーコード一覧|原因と正しい対処法を徹底解説でも確認できます。

よくある質問

Q1. HHH4は、電源プラグを抜き差しすれば解除できますか?

HHH4は、利用者の操作で解除できる表示ではありません。
トヨトミの取扱説明書では、再点火防止機能が作動すると以後の点火操作ができなくなるとし、HHH4の処置として販売店への連絡を案内しています。
HHH1〜3のときは電源プラグの差し直しが処置に含まれていますが、HHH4では案内が異なります。
不完全燃焼防止装置が繰り返し作動した原因が残ったまま使えるようにすることは危険なため、電源プラグの抜き差しや運転スイッチの操作を繰り返さず、販売店に点検を依頼してください。

Q2. HHH4が出る前に、何か前触れはありましたか?

多くの場合、HHH4の前には、不完全燃焼防止装置の作動を示すE-61・E-62・E-63や、連続作動を知らせるHHH1〜3が表示されていたと考えられます。
トヨトミの取扱説明書では、不完全燃焼防止装置の働きを3つの段階で説明しており、HHH4は最後の段階です。
これまでにこうした表示が出ていた場合は、そのおおよその回数や時期を販売店に伝えてください。
ほかにも、炎が黄色っぽい、排ガスのにおいがする、屋外の給排気筒トップからすすが出ていたといった変化があれば、原因を探る手がかりになります。

Q3. 屋外の給排気筒トップが雪で埋まっていました。雪を取り除けば使えますか?

雪を取り除いても、HHH4の状態では点火できません。
また、雪によるふさがりが原因だったとしても、繰り返しの不完全燃焼で燃焼部や給排気筒に影響が残っている可能性があります。
トヨトミの取扱説明書では、給排気筒トップの周りが雪でふさがれたまま使用すると、排ガスが室内に漏れて危険だと警告しています。
雪でふさがれていたことを販売店に伝え、点検を受けてから使用を再開してください。
修理のあとは、トップの周りをこまめに除雪し、落雪や雪の山でふさがれないようにすることが再発の防止につながります。

Q4. 修理を待つ間、石油ファンヒーターを使っても大丈夫ですか?

使うこと自体はできますが、換気に注意が必要です。
石油ファンヒーターや対流式ストーブなどの開放式の暖房器具は、室内の空気を使って燃焼し、排ガスを室内に出します。
FF式ストーブとは仕組みが異なるため、取扱説明書に従ってこまめに換気しながら使ってください。
とくに、FF式ストーブが不完全燃焼の表示で止まっている状況では、室内の空気の状態に気を配ることが大切です。
エアコンや電気ヒーターを使う場合は、コンセントの容量に注意し、延長コードやたこ足配線での使用は避けると安心です。

Q5. HHH4が出たストーブは、買い替えたほうがいいですか?

HHH4が出たからといって、必ず買い替えが必要になるわけではありません。
点検の結果、給排気筒の部品交換などで直る場合もあります。
判断の目安になるのは、保証期間や部品の保有期間、使用年数です。
トヨトミは、FF式ストーブの補修用性能部品の保有期間を製造打ち切り後8年(一例)とし、生産終了から10年以上たった製品は修理を受け付けられないと案内しています。
使用年数が長く、燃焼部全体の劣化が進んでいる場合は、修理費用と買い替えを比べて検討してください。
いずれの場合も、修理できないまま使用を続けることは避けてください。

まとめ

トヨトミのFF式・煙突式ストーブに表示されるHHH4は、不完全燃焼防止装置がさらに連続して作動し、再点火防止機能が働いたことを示す表示です。
次のポイントを押さえて対応してください。

  • HHH4が出ると以後の点火操作ができなくなり、利用者の操作では解除できない
  • 表示が出たら、まず換気と体調の確認を行い、症状がある人がいれば屋外へ移動する
  • 電源プラグの抜き差しや分解・改造で無理に使えるようにしない
  • それまでの表示の経緯や屋外トップの状態をまとめて、販売店に連絡する
  • 修理を待つ間に開放式の暖房器具を使う場合は、こまめに換気する
  • 保証期間・部品の保有期間・使用年数をもとに、修理か買い替えかを判断する

HHH4は、不完全燃焼の危険から家族を守るための最後の安全装置です。
点火できない不便さはありますが、無理に使おうとせず、販売店の点検を受けてから安全に使用を再開してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

目次