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掃除機の壊れやすいメーカーとは?すぐ壊れる掃除機の特徴と失敗しない選び方

リビングのラグを、スティック型掃除機で掃除している使用シーン。
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

掃除機を買い替えるとき、多くの人が気にするのが「どのメーカーが壊れやすいのか」という点ではないでしょうか。
実際に、購入して数年で動かなくなった、吸引力が急に落ちた、バッテリーが持たなくなったといった経験をした方も少なくないはずです。

ただ、現在の掃除機市場を冷静に見ると、特定のメーカーだけが一方的に壊れやすいという事実はありません。
同じメーカーでも、モデルや構造によって寿命や故障ポイントも大きく異なります。

重要なのは、「壊れやすいメーカー探し」ではなく、壊れやすくなる掃除機の特徴を把握して避けることです。

この記事では、掃除機が壊れる典型的な原因、壊れやすい掃除機に共通する特徴、メーカー選びで見るべき本当の判断軸を整理します。
これから掃除機を購入・買い替えする方が、後悔を避けるための実用的な判断材料として活用できる内容にまとめていますのでぜひご参考ください。


目次

掃除機が「壊れた」と感じる主な原因

ラグの上をキャニスター型掃除機の床用ヘッドで掃除している様子。

掃除機の不調や故障には、実はかなりはっきりした傾向があります。
重要なのは、「本当に故障しているケース」と「故障だと誤認されやすい状態」が混在している点です。

特に近年は、保護機能や安全装置が高度化しているため、
止まる=壊れた
吸わない=寿命
と早合点されやすくなっています。

まずは、よくある症状ごとに「何が起きている状態なのか」を整理していきましょう。


電源が入らない・途中で止まる

この症状は、最も「壊れた」と判断されやすいものの一つです。
ただし、原因は必ずしもモーター故障とは限りません。

考えられる要因としては、

  • フィルターやダストカップの目詰まり
  • 吸引経路の詰まりによる負荷増大
  • モーター温度上昇による自動停止
  • コードレス掃除機の電圧低下

といった保護動作が多く含まれます。

最近の掃除機は、モーターを守るために異常負荷がかかると自動的に停止する設計が主流です。
一時的に止まっただけでも「完全に壊れた」と感じてしまうケースは少なくありません。


吸引力が極端に弱くなる

吸引力低下も、実際の故障より使用状態の影響が大きい症状です。

よくある原因として、

  • フィルター清掃不足
  • ダストカップ満杯
  • 細かい粉じんの付着
  • ヘッド内部の絡まり

などが挙げられます。

特にサイクロン式やコードレス掃除機では、
「ゴミは見えているのに吸わない」
「買ったときより明らかに弱い」

と感じやすくなります。

この段階では、モーター自体は正常で、空気の流れが阻害されているだけのケースが多く、ユーザー側では故障と劣化の区別がつきにくいポイントです。


異音や異臭が出る

異音・異臭は、故障の一歩手前か、既にダメージが進行している可能性がある症状です。

具体的には、

  • ヘッド内部に異物が入り込んだ
  • ブラシやベルトに負荷がかかっている
  • モーター周辺に細かいゴミが侵入している

といった状態が考えられます。

焦げたような臭いが出る場合は、モーターや配線への負荷が限界に近づいているサインであり、この段階になると、修理か買い替えの判断が必要になるケースが増えます。


すぐに熱くなり安全装置が作動する

「数分使っただけで止まる」「本体が異常に熱い」といった症状も、故障と誤認されやすい代表例です。

実際には、

  • 高負荷モードの連続使用
  • フィルターや吸気口の詰まり
  • 室温が高い環境での使用

などが重なり、設計通りに安全装置が働いているだけというケースも多くあります。

特にコードレス掃除機は、軽量化と引き換えに冷却余裕が小さくなっているため、連続使用時間の限界が分かりにくい傾向があります。


コードレス掃除機のバッテリーが持たない

近年もっとも「壊れた」と感じられやすい原因が、このバッテリー問題です。

多くの場合、

  • 電源は入るがすぐ切れる
  • フル充電しても使用時間が短い
  • 強モードにすると即停止する

といった症状が出ます。

これは本体故障ではなく、バッテリーの性能低下=消耗品の寿命であることがほとんどです。

コードレス掃除機では、モーターより先にバッテリーが限界を迎える設計が一般的なため、「掃除機が壊れた」と感じるタイミングと、実際の寿命が一致しやすくなっています。


「故障」と「劣化」を見分けにくくなった理由

ここまで見てきた通り、
現在の掃除機は安全性・省電力・軽量化が進んだ結果、

  • 自動停止
  • 出力制御
  • 保護動作

が頻繁に介入する構造になっています。

そのため、完全に壊れる前に止まる=壊れたと感じるという認識が生まれやすくなりました。

この「誤認」が、特定メーカーが壊れやすいという印象につながっているケースも少なくありません。


壊れやすい掃除機に共通する構造的な特徴

カーペットの上に置かれたキャニスター型掃除機と、床用ノズルの接写。

集じん方式による違い

掃除機の壊れやすさを左右する最大の要素のひとつが、集じん方式です。

紙パック式

  • ゴミと一緒にフィルター機能も交換される
  • モーター部にゴミが到達しにくい
  • 構造が比較的シンプル

結果として、寿命は10年以上使われるケースも珍しくありません。

サイクロン式

  • ゴミと空気を遠心分離する構造
  • フィルターや内部経路が複雑
  • 手入れ不足でモーターに負荷がかかりやすい

吸引力は維持しやすい一方、分解清掃を誤ると故障につながるリスクがあります。


コードレス掃除機が壊れやすいと言われる理由

コードレス掃除機は利便性が高い反面、構造上の弱点を抱えています。

  • バッテリーが消耗品である
  • 高出力化による発熱負荷
  • 本体軽量化による耐久マージンの少なさ

一般的に、リチウムイオンバッテリーの寿命は3〜4年程度です。
このタイミングで「電源が入らない」「数分で切れる」といった症状が出ると、故障と感じやすくなります。

実際には、本体ではなくバッテリー寿命が掃除機の寿命を決めているケースが大半です。


ヘッド・ブラシ機構の複雑化

最近の掃除機は、絡まり防止・自走機能・センサー制御など、ヘッド部分の機構が高度化しています。

その反面、

  • ブラシモーターの故障
  • 髪の毛や糸の巻き込みによる負荷
  • ギア部の摩耗

といったトラブルが起きやすくなっています。
シンプルな床ブラシ構造の掃除機は、結果的に壊れにくい傾向があります。


「壊れやすいメーカー」と感じられやすい条件

キッチンカウンター上の食べこぼしを、ハンディタイプのダイソン製コードレス掃除機で吸い取っている様子。

現在の掃除機市場では、特定のメーカーが一律に壊れやすいという状況はほぼ見られません。
それにもかかわらず、「このメーカーは壊れやすい」という評価が定着してしまうケースがあります。

その多くは、製品そのものの欠陥ではなく、条件付きで不満が噴出しやすい構造を抱えていることが原因です。
ここでは、ユーザー側の評価が一気に下がりやすい代表的な条件を整理します。


アフターサポートが弱いと評価が急落しやすい

掃除機は、完全に壊れなくても「相談したい場面」が必ず発生する家電です。
その際にサポート導線が弱いと、製品評価は一気に悪化します。

具体的には、

  • 問い合わせ先が公式サイト内で見つけにくい
  • 電話受付時間が極端に短い、または平日のみ
  • 修理受付が一部地域・店舗に限定されている
  • チャットやメール対応が形だけで実質機能していない

といった状態です。

この場合、
軽微な不具合や確認事項であっても解決までに時間がかかり、
「直せない=壊れたまま」という印象が残りやすくなります。

結果として、実際の故障率以上に「壊れやすいメーカー」という評価が広まりやすくなります。


極端に安価なモデル中心のメーカーは不満が集中しやすい

価格を最優先にした掃除機メーカーやシリーズでは、
一定の割り切り設計が行われていることが少なくありません。

たとえば、

  • モーター耐久性を最低限に抑える
  • バッテリー容量やセル品質をコスト優先で選定
  • 内部配線・放熱経路を簡略化
  • 静音・冷却より軽量化を優先

といった設計です。

初期使用では問題なく動作しても、毎日使う家庭や、強モード使用が多い環境では、劣化の進行が目に見えて早くなる傾向があります。

この結果、
「数年で使えなくなった」
「前の掃除機より寿命が短い」
という体験談が増え、メーカー全体の評価に波及します。


保証・部品保有期間が見えにくいメーカーは評価を落としやすい

掃除機は、故障した瞬間に価値がゼロになる家電ではありません。
しかし、修理できるかどうかが不透明な場合、ユーザーの印象は急激に悪化します。

掃除機には補修用性能部品の保有期間があり、多くのメーカーでおおむね6年程度とされています。
この情報が、

  • 製品ページに記載されていない
  • 問い合わせないと分からない
  • モデルごとの差が説明されていない

といった状態だと、故障時に「直せないかもしれない」という不安が先行します。

結果として、実際には修理可能な故障であっても、買い替えざるを得ない状況になり、「壊れやすい」という印象だけが残ることになります。


評価が落ちるのは「壊れたから」ではなく「行き場がないから」

ここで重要なのは、
これらの条件に当てはまるメーカーが、必ずしも故障率が高いわけではない点です。

  • 相談先が分からない
  • 修理の道筋が見えない
  • 続けて使える保証が想像できない

この「行き場のなさ」が、メーカー評価を一段階下げてしまう大きな要因になっています。

つまり、壊れやすいメーカーと感じられるかどうかは、製品寿命そのものよりも、故障後の体験で決まるというのが実情です。


壊れにくい掃除機を選ぶための現実的な判断基準

延長パイプを装着したダイソン製のコードレス掃除機を両手で持ち、全体構造とサイズ感が分かる正面イメージ。

掃除機選びで失敗しないためには、メーカー名や評判だけで判断しないことが重要です。
実際には、購入前に確認できるいくつかの条件を押さえるだけで、故障や早期買い替えのリスクは大きく下げられます。

ここでは、日常使用を前提にした「現実的に効く判断基準」を整理します。


集じん方式が使用頻度に合っているか

まず確認すべきは、掃除機の集じん方式です。
これは耐久性とメンテナンス負荷に直結します。

  • 使用頻度が高い家庭
  • ゴミの量が多い
  • こまめな手入れが苦手

この条件に当てはまる場合、構造がシンプルでゴミ管理が明確な方式のほうが、結果的に長持ちします。

逆に、手入れ前提の構造を選んでしまうと、清掃不足 → 負荷増大 → 不調という流れに入りやすくなります。

ここで重要なのは、性能の高さより、維持しやすさです。


コードレス掃除機はバッテリー着脱が可能か

コードレス掃除機を選ぶ場合、バッテリーが着脱できるかどうかは非常に重要な判断材料です。

  • 本体ごと修理に出す必要がある
  • バッテリー交換費用が高額
  • 交換までの期間使えない

といった状況は、「壊れた」という印象を強く残します。

着脱式であれば、バッテリー劣化=掃除機の寿命という最悪の事態を回避しやすくなります。


フィルター・消耗品が継続購入できるか

掃除機は、購入後も消耗品と付き合い続ける家電です。

  • フィルター
  • 紙パック
  • ブラシ・ノズル

これらが数年後も入手できるかどうかは、製品寿命を大きく左右します。

販売ページで性能ばかり強調されていても、消耗品情報が分かりにくい場合は注意が必要です。

使い続けられるかどうかという視点で確認することが重要です。


サポート窓口が明確かどうか

壊れにくさは、製品構造だけで決まりません。
「困ったときにどう動けるか」も含めて評価する必要があります。

  • 公式サイトで問い合わせ先がすぐ分かる
  • 修理の流れが明記されている
  • 保証内容が具体的に書かれている

この条件を満たしていれば、
軽微な不具合でも「壊れたまま放置」になる可能性は下がります。

逆に、窓口が曖昧なメーカーほど、
不満がそのまま「壊れやすい」という評価に変わりやすくなります。


価格帯が極端に安すぎないか

掃除機は、価格と耐久性のバランスが比較的分かりやすい家電です。

極端に安いモデルでは、

  • 耐久マージンが小さい
  • 放熱や保護設計が簡略化されている
  • 使用条件の想定が軽い

といった傾向が見られます。

その結果、「普通に使っていただけなのに壊れた」という体験につながりやすくなります。

一般家庭であれば、2〜5万円台の中価格帯が、性能・耐久・サポートのバランスを取りやすいゾーンです。


判断基準は「性能」ではなく「継続使用のしやすさ」

ここまで挙げた基準に共通しているのは、瞬間的なスペックではなく、使い続けられるかどうかという視点です。

  • 手入れが現実的か
  • 劣化したときの逃げ道があるか
  • 相談・修理の導線が見えるか

これらを満たしていれば、結果的に「壊れにくい掃除機だった」という評価になりやすくなります。


FAQ(よくある質問)

Q1. 本当に「壊れやすいメーカー」は存在しないのですか?

現在の掃除機市場では、特定のメーカーだけが一律に壊れやすいという傾向は見られません。
実際には、集じん方式やバッテリー構造、使用頻度、メンテナンス状況によって寿命が大きく変わります。
そのため、メーカー名よりも「壊れやすい条件を避けられているか」が重要になります。


Q2. コードレス掃除機はやはり壊れやすいのでしょうか?

コードレス掃除機は、本体よりも先にバッテリーが寿命を迎えやすい構造です。
そのため「壊れた」と感じやすい傾向がありますが、必ずしも本体故障とは限りません。
バッテリー着脱式を選ぶことで、実質的な寿命を延ばすことは可能です。


Q3. 安い掃除機はすぐ壊れますか?

すべての安価モデルが壊れやすいわけではありませんが、
極端に価格を抑えた製品では、耐久性や放熱設計が最小限になっている場合があります。
使用頻度が高い家庭では劣化が早く進みやすいため、価格と使用条件のバランスが重要です。


Q4. 掃除機が途中で止まるのは故障ですか?

フィルター詰まりや高負荷運転による安全装置作動など、
故障ではなく保護機能が働いているケースも多くあります。
繰り返し発生する場合は、清掃や使用環境を見直す必要があります。


Q5. 壊れにくさを重視するなら何を最優先で見るべきですか?

メーカー名よりも、

  • 集じん方式が使用頻度に合っているか
  • バッテリーや消耗品を交換できるか
  • サポートや修理の導線が明確か
    といった「使い続けられる条件」を重視することが重要です。

まとめ

床に散らばったゴミを、フロアヘッド付きのダイソン製のコードレス掃除機で掃除している場面。

実際には、壊れやすさはメーカー名では決まらず、構造と使われ方でほぼ決まるというのが現実でしょう。

  • メーカー単位で壊れやすさが決まるわけではない
  • 集じん方式とバッテリー構造が寿命を大きく左右する
  • コードレス掃除機は、性能より先にバッテリーが限界を迎えやすい
  • 機構が複雑なほど、故障や不調のリスクは高くなる
  • サポート体制や部品供給の分かりやすさは、実質的な寿命に直結する

これらを踏まえて選べば、
「思ったより早く使えなくなった」
「修理できずに買い替えになった」
といった後悔は大きく減らせます。

掃除機選びでは、派手な機能やイメージ、口コミの断片よりも、構造と自分の使い方が合っているかを基準にすることが重要です。

結果として、「壊れにくかった」と感じる一台は、最初から無理のない条件で使われていた掃除機だった、というケースがほとんどです。

ここまで整理した判断軸をもとに選べば、メーカー名に振り回されず、長く使える掃除機にたどり着けるはずですので是非ご参考していただけると幸いです。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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