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石油ストーブの芯交換のやり方とは|対流式・反射式の手順と、FF式で自分で交換しない理由

石油ストーブの芯交換のやり方を紹介する、芯と燃焼部の写真を使ったサムネイル
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

点火しにくくなった、炎が不安定、変な臭いがする。
そんなときに頭に浮かぶのが「芯の交換」です。
ただし、芯交換は、すべての石油ストーブで自分でできるわけではありません。自分で交換しやすいのは、芯式の対流式・反射式。
FF式や石油ファンヒーターは、取扱説明書を確認し、無理に分解しない
のが基本です。
また、芯交換は、ネジ一本の取り違えや、芯のなじませ方ひとつで、仕上がりが変わる作業です。
初めてなら、手順を一通り読んでから、落ち着いて取りかかってください。
この記事では、タイプ別の考え方と、対流式・反射式の芯交換の手順、うまくいかないときの原因を解説します。

目次

まず、自分で交換できるタイプかを確認

スクロールできます
タイプ芯交換の考え方
対流式取扱説明書に手順がある機種が多い。自分で交換する人もいる
反射式同上
FF式機種によって異なる。使用者が交換する前提でない場合がある。取扱説明書で確認し、基本は販売店・メーカーに相談
石油ファンヒーター芯を使わない気化式のため、芯交換はない。不調は販売店・メーカーに相談
煙突式機種による。取扱説明書で確認

FF式・石油ファンヒーターを、自己判断で分解するのはおすすめしません。点火異常や不完全燃焼のおそれがあります。不具合があるときは、販売店・メーカーに相談してください。
芯の基本は、石油ストーブの芯とは何かを解説した記事で紹介しています。

FF式やファンヒーターで自分で分解しないほうがよいのは、ファンヒーターは芯を使わない気化式で、FF式も芯式とは違い、ポンプやセンサー、制御基板を使って、燃焼を細かく管理しているためです。
部品を一つ外しただけでも、制御が正しく働かなくなり、不完全燃焼や異常燃焼につながるおそれがあります。

交換前に確認すること

確認項目内容
取扱説明書機種ごとに手順が異なる。まず説明書を確認する
型番ストーブ本体のラベルで確認する
適合する芯型番に合った種類・寸法の芯を用意する
保証保証期間内の場合、自分で分解すると保証の対象外になることがある
作業場所換気できて、灯油をこぼしてもよい場所

説明書がない場合は、メーカーの公式サイトで取扱説明書を探すか、型番を伝えて販売店・メーカーに相談しましょう。

作業場所は、新聞紙や古いタオルを広げられる、屋外のベランダや玄関、土間などが向いています。
灯油のにおいが室内にこもると、気分が悪くなることがあるため、窓を開けて換気できる場所を選んでください。

準備するもの

ホームセンターなどの解説では、次のものが準備するものとして挙げられています。

道具用途
替え芯交換用の芯(適合品)
プラスドライバーネジの取り外し
ペンチ筒の引き抜きなど
スパナ(8mm)芯案内筒のボルトの取り外し
マイナスドライバーすき間に差し込んで筒を外す(あると便利)
手袋分解時の保護
給油ポンプタンクの灯油を抜く

※必要な工具は機種によって異なります。
取扱説明書で確認してください。
給油ポンプの使い方は、灯油ポンプの使い方を解説した記事で紹介しています。

そのほかに、取り外したネジや部品を入れる小皿やトレイ、灯油をふき取る古布、作業の手順を撮影しておくスマートフォンがあると便利です。
分解の途中で、部品の位置を写真に残しておくと、組み立ての際に迷いません。

交換前の準備

手順内容
1消火して、本体が十分に冷めるまで待つ
2乾電池を使う機種は、電池を取り外す
3タンクの灯油を、給油ポンプで抜き取る
4灯油をこぼしたら拭き取り、火の気のない場所で作業する

消火直後の本体は高温です。必ず十分に冷めてから作業してください。作業中は火気を近づけないでください。

対流式・反射式の芯交換の手順

ここでは、メーカーの交換用芯の資料(トヨトミ)と、ホームセンターなどの解説に共通する流れを、まとめて紹介します。実際の手順は機種ごとに異なります。
必ず、お持ちのストーブの取扱説明書に従ってください。

手順内容
1本体を分解できるよう、燃焼筒・タンク・つまみなどを取り外す
2本体下部などの止めネジを外し、本体のキャビネットを持ち上げて取り外す
3対震自動消火装置を作動させて、芯を下げる(機種による)
4残った灯油を吸い取り、タンクから置き台などを外して清掃する
5芯調節器(芯を支える部品)を、ネジや蝶ナットを外して取り外す
6古い芯を、ガイドピンなどを外して引き抜く
7新しい芯を、しわが出ないよう均一になじませて取り付ける
8芯調節器を元の位置に戻し、ネジを均等に少しずつ締める
9芯調節器の上面と、芯案内筒の上面の高さが揃っているか確認する
10芯をいっぱいに上げ、高さが揃っていることを確認する(標準の高さは機種による)
11本体と燃焼筒を元通りに組み立てる。燃焼筒が芯の上にのっていないことを確認する
12電池を入れ、給油する

手順のポイント

ポイント内容
ネジの管理ネジの種類が違うことがある。取り違えないよう、置き場所を分ける
筒の抜き差し無理に力を入れず、説明書の指示に従う
芯の取り付け芯の端がねじれたり、しわが寄ったりしないように
高さの確認高さが揃わないと、片燃えの原因になる
芯の先端はさみで先端を切らない

トヨトミ RR-GER25の例では、芯の標準の高さは、しんをいっぱいに上げたとき約6mmです。
確認には、専用のしん高さ確認ゲージを使うと記載されています。
分解の流れは、石油ストーブの分解掃除を解説した記事でも紹介しています。

各手順で気をつけたいこと

手順の表だけでは分かりにくい、つまずきやすい点を補足します。

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手順つまずきやすい点対処
1〜2ネジが固くて外れない無理に回さず、ドライバーの大きさが合っているか確認する。灯油汚れで滑りやすいときは、布で拭く
3〜4灯油が残っていて、こぼれる事前にポンプで抜き、トレイや布を下に敷く
5〜6古い芯が固着して抜けない説明書の指示を確認し、ガイドピンなどの外し忘れがないか見る。力任せに引かない
7新しい芯にしわが寄る芯を手でなじませながら、全周が均一になるように入れる
8〜10芯の高さが揃わないネジを片側だけ強く締めていないか確認し、均等に締め直す
11燃焼筒の位置が合わない芯の上に燃焼筒がのっていないか、取り付けの向きが正しいかを見直す

特に、手順9〜10の高さの確認は、仕上がりを左右します。
芯調節器と芯案内筒の上面の高さが揃っていないと、炎の高さが場所によってばらつき、片燃えやすすの原因になります。

交換後の確認

確認項目内容
給油後に待つ給油後20分以上待ってから点火する(トヨトミの資料)
点火と燃焼点火して、炎が均一に出ているか確認する
対震自動消火装置芯が確実に下がるか、2〜3回確認する(トヨトミの資料)
臭い・煙異常な臭いや煙が出ていないか

芯に灯油が十分に吸い上がらないうちに点火すると、芯を傷めます。給油後は、必ず説明書に記載された時間を待ってから点火してください。
最初は、芯に灯油がなじむまで、においや煙が出ることがあります。
異常が続く場合は、使用を中止して、販売店・メーカーに相談してください。

交換後にうまくいかないときの原因

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症状考えられる原因確認すること
点火しない芯に灯油がまだなじんでいない給油後の待ち時間を取ったか。タンクに灯油が入っているか
炎が片寄る芯の高さの不揃い、しわ芯調節器の高さ、芯の取り付け状態
すすが出る芯が高すぎる、燃焼筒の位置のずれ芯の高さを標準に合わせ、燃焼筒の位置を確認
臭いが強い芯がなじむまでの一時的なもの、または灯油の質しばらく様子を見る。続く場合は灯油を入れ替える
対震自動消火装置が働かない組み立て時の不具合説明書に従い、芯が下がるか再確認。直らなければ使用しない

対震自動消火装置が正しく働かない場合は、使用を中止して、販売店・メーカーに相談してください。

古い芯・灯油の処分

対象処分方法
古い芯乾燥させてから、ビニール袋に入れて廃棄する(トヨトミの資料)。自治体のルールに従う
古い灯油販売店などに相談する

灯油の処分は、古い灯油の処分方法を解説した記事で紹介しています。

やってはいけないこと

NG行為理由
説明書を見ずに分解する機種ごとに構造が違う
適合しない芯を使う正しく燃焼しない
芯の先端をはさみで切る特殊な繊維のため、メーカーが注意している
熱いうちに作業するやけどの危険
火気の近くで作業する灯油に引火するおそれ
給油直後にすぐ点火する芯を傷める
ガソリンを入れる火災・爆発の危険

ガソリンの危険性は、石油ストーブにガソリンを入れる危険性を解説した記事で紹介しています。

自分で交換するか、業者に頼むかの目安

状況目安
対流式・反射式で、説明書に交換手順がある自分で交換できる場合がある
説明書がない、手順が複雑販売店・メーカーに相談する
FF式・石油ファンヒーター基本は販売店・メーカーに相談する
保証期間内自分で分解せず、メーカーに相談する
古い機種で、部品が見つからない修理より、買い替えが現実的な場合がある

古い機種は、芯だけでなく、他の部品も劣化していることがあります。交換に迷う場合は、費用と手間をふまえて、修理するか買い替えるかを検討してください。
どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブの芯は、自分で交換できますか?

対流式・反射式で、取扱説明書に手順がある機種は、自分で交換できる場合があります。
FF式・石油ファンヒーターは、基本は販売店・メーカーに相談してください。

Q2. 芯交換に必要な道具は何ですか?

替え芯、プラスドライバー、ペンチ、スパナ、マイナスドライバー、手袋、給油ポンプが目安です。
機種によって異なるため、説明書で確認してください。

Q3. 芯交換のあと、すぐ点火していいですか?

トヨトミの資料では、給油後20分以上待ってから点火するよう記載されています。
灯油が芯に十分吸い上がる前に点火すると、芯を傷めます。

Q4. 芯の高さが揃わないとどうなりますか?

片燃えなど、燃焼の不具合の原因になります。
トヨトミ RR-GER25の例では、いっぱいに上げたときの標準の高さは約6mmです。

Q5. 古い芯は、どう捨てればいいですか?

トヨトミの資料では、乾燥させてからビニール袋に入れて廃棄すると記載されています。
自治体のルールも確認してください。

まとめ

芯交換は、対流式・反射式で、説明書に手順がある機種であれば、自分でできる場合があります。
一方で、FF式・石油ファンヒーターは、基本は販売店・メーカーへの相談がおすすめです。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
対象対流式・反射式(説明書に手順があるもの)
準備適合する芯、工具、灯油を抜く、冷ます
手順分解→古い芯を外す→新しい芯を取り付ける→高さを確認
交換後給油後20分以上待って点火。対震装置を確認
注意説明書に従う。先端を切らない。ガソリン厳禁
FF式・ファンヒーター基本は販売店・メーカーに相談

まずは、お使いのストーブのタイプと型番を確認し、取扱説明書の交換手順を読むところから始めてみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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