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石油ストーブのタンク容量と燃焼時間|5L・9Lは何時間もつかを計算で確かめる方法

白い石油ファンヒーターと5L・9Lの灯油タンクを使い、タンク容量と燃焼時間の関係や計算方法を紹介するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

石油ストーブを選ぶとき、「タンクは何リットルあれば足りるのか」「給油なしで何時間使えるのか」が気になります。
カタログには「連続燃焼時間」という数字がありますが、これはタンクの大きさと、火力で大きく変わります。
この記事では、燃焼時間=タンク容量(L)÷燃料消費量(L/h)という計算式をもとに、トヨトミ・コロナの取扱説明書や仕様表の数値で、タンク容量と燃焼時間の関係を整理します。
5Lや9Lのタンクで何時間もつかも、早見表で確かめられます。

目次

燃焼時間の計算式

燃焼時間(h)= タンク容量(L)÷ 燃料消費量(L/h)

たとえば、トヨトミ RB-25C は、タンク容量4.9L、最大燃料消費量0.243L/h なので、4.9 ÷ 0.243 ≒ 20.2時間です。
取扱説明書の「連続燃焼時間 約20時間」と一致します。

用語意味
タンク容量灯油を入れられる量。油量計の「満」の目安まで入れる(機種による)
燃料消費量1時間に使う灯油の量。最大〜最小の範囲
連続燃焼時間(燃焼継続時間)タンクを満たした状態から、灯油がなくなるまでの時間の目安

連続燃焼時間は、「つけっぱなしにしてよい時間」ではありません。就寝時・外出時は必ず消火してください。詳しくは、つけっぱなしについて解説した記事をご覧ください。

計算式を逆に使う

計算式を変形すると、「必要な連続燃焼時間から、必要なタンク容量」や「タンク容量から、使える燃料消費量」も求められます。

知りたいこと計算式例
燃焼時間タンク容量 ÷ 燃料消費量4.9L ÷ 0.243L/h = 約20.2時間
必要なタンク容量燃料消費量 × 使いたい時間0.3L/h × 8時間 = 2.4L
1日の消費量燃料消費量 × 1日の使用時間0.243L/h × 8時間 = 約1.9L
給油の間隔(日)タンク容量 ÷ 1日の消費量4.9L ÷ 1.9L = 約2.5日

確認できた機種のタンク容量と燃焼時間

開放式の対流式・反射式

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機種方式タンク容量連続燃焼時間燃料消費量出典
トヨトミ RS-S23C反射形3.6L約16.4時間最大0.219L/h取扱説明書
トヨトミ RS-H290反射形3.6L約12.9時間記載なし販売ページ
コロナ SX-CE280Y対流形4.0L約14.5時間最大0.275L/h取扱説明書
コロナ SX-E2925Y反射形4L14.3時間・19.1時間記載なし販売店ページ
トヨトミ RS-G3024反射形(電池レス)4.0L13.7〜17.1時間0.294〜0.234L/h販売店ページ
トヨトミ RB-25C(RB-G2524)対流形4.9L約20時間(20.2〜40.2時間)0.243〜0.122L/h取扱説明書/販売店ページ
トヨトミ KS67H対流形6.3L最大9.7時間最大0.647L/h販売店ページ

※販売店ページの表記では、暖房出力の単位が「kW/h」のものがあります。
表の数値は、各ページの記載をそのまま使っています。
SX-E2925Y の「14.3時間・19.1時間」は、強・弱の対応が判読できなかったため、2つの値を記載しています。

石油ファンヒーター

機種タンク容量連続燃焼時間
コロナ FH-VX3626BY7.2L強燃焼時 20.6時間/弱燃焼時 126.3時間

※FF式のコロナ FF-AG6823H は、取扱説明書にタンク容量の記載がなく、連続燃焼時間の記載もありません(灯油1Lあたりの運転時間が、火力により約1.3〜4.5時間)。

傾向

確認できた開放式の対流式・反射式のタンク容量は、おおむね3.6〜6.3Lの範囲でした。小型の機種ほどタンクが小さく、暖房出力が大きい機種ほどタンクも大きい傾向があります。ただし、タンクが大きくても、燃料消費量も多ければ、連続燃焼時間は短くなります(KS67H は6.3Lで最大9.7時間)。

計算で確かめる

表の連続燃焼時間が、計算式と合っているかを確かめてみます(当サイト計算)。

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機種計算結果表の値
トヨトミ RS-S23C3.6 ÷ 0.219約16.4時間約16.4時間
コロナ SX-CE280Y4.0 ÷ 0.275約14.5時間約14.5時間
トヨトミ RS-G3024(強)4.0 ÷ 0.294約13.6時間13.7時間
トヨトミ RS-G3024(弱)4.0 ÷ 0.234約17.1時間17.1時間
トヨトミ RB-G2524(弱)4.9 ÷ 0.122約40.2時間40.2時間
トヨトミ KS67H6.3 ÷ 0.647約9.7時間最大9.7時間

どの機種も、計算式と表の値がほぼ一致します。
つまり、連続燃焼時間が書かれていない機種でも、タンク容量と燃料消費量が分かれば、燃焼時間は自分で計算できるということです。

5L・9Lのタンクで何時間もつか(早見表)

今回確認した範囲に、9Lのタンクを持つ石油ストーブは見当たりませんでした。下の表は、計算式を使った参考値です。実際の機種の連続燃焼時間は、取扱説明書や仕様表で確認してください。

燃料消費量ごとの燃焼時間

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燃料消費量目安となる火力・機種の例5Lのタンク9Lのタンク
0.12L/h小型対流式の最小火力(RB-G2524 最小0.122L/h)約41.7時間約75.0時間
0.2L/h反射式の中火力、FF式の最小(FF-AG6823H 最小0.220L/h)約25.0時間約45.0時間
0.3L/h小型反射式・対流式の最大(RS-G3024 最大0.294L/h など)約16.7時間約30.0時間
0.4L/h出力の大きめの機種約12.5時間約22.5時間
0.65L/h大型対流式の最大(KS67H 最大0.647L/h)約7.7時間約13.8時間

※実際の消費量は、火力、室温、灯油の状態で変わります。

読み方のポイント

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ポイント内容
同じタンクでも火力で燃焼時間が数倍違う
9Lのタンクが必要になる場面出力の大きい機種で、給油の回数を減らしたいとき。ただし、満タン時の重さも増える
5L前後で足りる場面小型機種で、1日数時間の使用。毎日給油する運用

満タン時の重さの目安

タンクが大きいと、給油の回数は減りますが、満タンのタンクは重くなります。
灯油の比重を約0.8と仮定して(当サイトの仮定。
実際の値は取扱説明書や灯油の仕様を参照)、満タンの灯油の重さを計算します。

タンク容量灯油の重さ(約0.8kg/L)
3.6L約2.9kg
4.9L約3.9kg
5L約4.0kg
7.2L約5.8kg
9L約7.2kg

この重さに、タンク自体の重さが加わります。
タンクを取り出して給油する機種では、持ち運びの負担も考えます。
特に、高齢の方が使う場合は、給油の回数と、1回あたりの重さのバランスが大切です。

火力で変わる燃焼時間

燃料消費量は、火力によって変わります。
連続燃焼時間の表記が、2つの値(範囲)になっている機種は、強火力と弱火力のときの値です。

機種強(最大)火力弱(最小)火力
トヨトミ RB-G252420.2時間40.2時間
トヨトミ RS-G302413.7時間17.1時間
コロナ FH-VX3626BY(ファンヒーター)20.6時間126.3時間
コロナ FF-AG6823H(灯油1Lあたり)約1.3時間約4.5時間

弱い火力で長く使えるかは、機種の「火力の幅」で決まります。反射式 RS-G3024 のように最小が最大の約8割の機種は、弱火にしても燃焼時間は大きく変わりません。火力の幅が大きい機種ほど、弱火で長時間使えます。火力の幅と燃費の関係は、燃費のいい石油ストーブの選び方を解説した記事で整理しています。

給油の目安と、給油のときの注意

給油のタイミング

メーカー・機種取扱説明書の記載
トヨトミ RB-25C油量計の針が「0」を示す前に給油する
コロナ SX-CE280Y給油サインに赤色が出たら給油の予告。約1〜2時間で灯油がなくなる
共通灯油がなくなる前に消火して給油する。灯油が切れると、火力が落ちて消える

給油量の目安

メーカー・機種取扱説明書の記載
トヨトミ RB-25C油量計の「満」の位置。「危」の位置まで入れると溢れることがある
トヨトミ RS-S23C油量計の上部付近まで。入れすぎるとあふれる
コロナ SX-CE280Y油量計の適量位置まで黒色に変わったらやめる

入れすぎは、あふれ・油漏れの原因になります。給油は消火して、本体が十分に冷えてから、火の気のない場所で行い、こぼれた灯油は必ず拭き取ってください。給油の手順は、石油ストーブの使い方を解説した記事で紹介しています。

給油の頻度の目安

条件計算例
RB-25C(4.9L)を、最大火力で毎日8時間使う1日の消費 約1.9L → 約2.5日に1回の給油
RB-25C を最小火力(0.122L/h)で毎日8時間使う1日の消費 約1.0L → 約5日に1回の給油
SX-CE280Y(4.0L)を、最大火力で毎日8時間使う1日の消費 約2.2L → 約1.8日に1回の給油
RB-25C を最大火力で毎日4時間使う1日の消費 約1.0L → 約5日に1回の給油

※タンクを満たしてから、次の給油までの目安です。
実際には、灯油が少なくなる前に給油します。

1シーズンの給油回数

150日、毎日8時間使うと仮定して、1シーズンに何回給油することになるかを計算します(当サイト計算。
最大火力で使い続けた場合の上限の目安)。

機種・火力1シーズンの灯油量タンク容量給油回数
RB-25C 最大約292L4.9L約60回
RB-G2524 最小約146L4.9L約30回
SX-CE280Y 最大約330L4.0L約83回
RS-S23C 最大約263L3.6L約73回

最大火力で使い続けると、1シーズンで60〜80回も給油することになります。
これは、2日に1回程度のペースです。
給油の手間を減らしたいか、タンクの重さを避けたいかで、機種の選び方も変わります。
18Lのポリタンク1缶で、RB-25C(4.9L)の約3.7タンク分です。
灯油の持ち運びやタンクの選び方は、灯油タンクの容量を解説した記事をご覧ください。

FF式・石油ファンヒーターのタンク

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タイプタンクの考え方
対流式・反射式本体に油タンクがある。取り出して給油する機種と、給油口から入れる機種がある
FF式別置きの油タンクとつなぐ機種がある。コロナ FF式では、送油バルブを閉じて給油。油タンクが空になると、油切れ表示が出て消火し、給油後に空気抜きが必要な場合がある
石油ファンヒーターカートリッジタンクを取り外して給油する機種が多い(機種による)。FH-VX3626BY は7.2L

FF式で油タンクを空にすると、送油経路に空気が入ります。早めに給油してください(コロナ FF式の取扱説明書)。FF式の仕組みはFF式石油ストーブを解説した記事で整理しています。

タンクを選ぶときのチェックリスト

確認項目見るところ
1日の使用時間1日4時間か8時間かで、必要なタンク容量が変わる
給油の手間給油の回数を減らしたいか。タンクは重くならないか
連続燃焼時間最大・最小の両方を見る
給油の方法タンクを取り出す形式か。給油口の位置
油量計・給油サイン残量が見やすいか
灯油の保管18L缶、ホームタンクの運用。火気・雨水・直射日光を避ける

どのタイプでも、開放式は使用中に1時間に1〜2回を目安に窓を開けて換気してください。就寝中や、長時間その場を離れるときは必ず消火し、給油は消火して冷めてから行ってください。ガソリンは絶対に入れないでください。

よくある質問

Q1. 石油ストーブのタンクは、何リットルが多いですか?

今回確認した開放式の対流式・反射式では、3.6〜6.3Lでした(トヨトミ RS-S23C 3.6L、コロナ SX-CE280Y 4.0L、トヨトミ RB-25C 4.9L、トヨトミ KS67H 6.3L)。
石油ファンヒーターの FH-VX3626BY は7.2Lです。

Q2. 5Lのタンクは、何時間もちますか?

燃料消費量で決まります。
計算式は、5 ÷ 燃料消費量(L/h)です。
0.12L/hなら約41.7時間、0.3L/hなら約16.7時間、0.65L/hなら約7.7時間です。
実際の機種の連続燃焼時間は、取扱説明書で確認してください。

Q3. 9Lのタンクの石油ストーブはありますか?

今回確認した範囲では、見当たりませんでした。
9Lという数字は、計算の目安として表にしています。
機種ごとのタンク容量は、取扱説明書や仕様表で確認してください。

Q4. 連続燃焼時間が20時間なら、一晩つけっぱなしでも安全ですか?

いいえ。
連続燃焼時間は、タンクの灯油がなくなるまでの目安です。
就寝時・外出時は必ず消火するよう、取扱説明書に記載されています。

Q5. タンクの灯油が少なくなったら、どうすればいいですか?

灯油がなくなる前に、消火して給油します。
トヨトミは油量計の針が「0」を示す前に、コロナ SX-CE280Y は給油サインが赤色になったら給油の予告です。
給油は、消火して本体が冷えてから、火の気のない場所で行います。

まとめ

タンク容量と燃焼時間の関係は、計算式で確かめられます。
最後に、この記事のポイントを整理します。

ポイント内容
計算式燃焼時間(h) = タンク容量(L) ÷ 燃料消費量(L/h)
確認できたタンク容量開放式の対流式・反射式は3.6〜6.3L。ファンヒーター例は7.2L
5L・9L9Lの石油ストーブは確認できず。計算の目安として早見表を掲載
火力の幅弱火で長く使えるかは、機種の火力の幅で決まる
給油「0」の前、給油サインで。消火して冷えてから
給油回数最大火力で毎日8時間使うと、1シーズンで約60〜80回
連続燃焼時間つけっぱなしにしてよい時間ではない

まずは、お持ちの機種(または候補の機種)の取扱説明書で、「タンク容量」と「燃料消費量」の欄を確認してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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