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ガスストーブとエアコン暖房はどちらが安い?1時間あたりの光熱費を試算

ガスストーブとエアコン暖房のどちらが安いか、1時間あたりの光熱費を比較するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

冬の暖房で、ガスストーブ(ガスファンヒーター)とエアコンのどちらが光熱費を抑えられるのか、気になる方は多いのではないでしょうか。

結論から言うと、どちらが安いかは、ガスの種類(都市ガスかLPガスか)、エアコンの効率、契約している料金によって変わります。

同じ熱量を作るときの1時間あたりの費用は、エアコンの効率(COP)が高い条件では、都市ガスのガスファンヒーターよりエアコンのほうが低くなりやすい、という試算結果になります。

ただし、これは仮定した単価と効率にもとづく計算です。

この記事では、仮定を明示したうえで試算し、金額以外の違いもあわせて整理します。

目次

試算の前提

単価は、地域や契約で大きく変わるため、3パターンずつ仮定します。
実際の単価は、検針票や料金表で確認してください。

項目低め中間高め
都市ガス(円/m³)150200250
LPガス(円/m³)400600800
電気(円/kWh)273135

これらの単価は、当サイトが試算のために置いた仮定です。
公式の最新単価ではありません。

項目前提
ガスの熱量都市ガス 12.5kWh/m³、LPガス 30.3kWh/m³(当サイトの計算で使っている値)
ガスファンヒーターの熱量リンナイのRC-Y4002PEの暖房能力4.07kWを例にする
ガス消費量簡単のため、暖房能力と同じ4.07kWとして計算する(実際の消費量はカタログで確認)
エアコン暖房能力4.0kWの機種。COPは3と5の2パターンを仮定する

📎 出典:リンナイ ガスファンヒーター 総合カタログ

COP(成績係数)は、使った電気エネルギーに対して、何倍の熱を取り出せるかを表す数値です。
エアコンのCOPは、外気温や運転条件によって変わるため、ここでは仮に3と5を置きます。

1時間あたりの費用

ガスファンヒーター(4.07kW)

条件1時間あたり(円)
都市ガス 150円/m³約48.8
都市ガス 200円/m³約65.1
都市ガス 250円/m³約81.4
LPガス 400円/m³約53.7
LPガス 600円/m³約80.6
LPガス 800円/m³約107.5

計算式は「4.07kW ÷ 熱量(kWh/m³)× 単価」です。
たとえば都市ガス200円/m³では、4.07 ÷ 12.5 × 200 ≒ 65.1円です。

エアコン(暖房能力4.0kW)

条件電気27円/kWh電気31円/kWh電気35円/kWh
COP 3約36.0円約41.3円約46.7円
COP 5約21.6円約24.8円約28.0円

計算式は「4.0kW ÷ COP × 電気単価」です。
たとえばCOP3・31円/kWhでは、4.0 ÷ 3 × 31 ≒ 41.3円です。

熱量1kWhあたりに直して比べる

暖房能力が違うため、「1kWhの熱を作るのにいくらかかるか」に直すと、比べやすくなります。

方式条件1kWhの熱あたり(円)
都市ガス150円/m³12.0
都市ガス200円/m³16.0
都市ガス250円/m³20.0
LPガス400円/m³13.2
LPガス600円/m³19.8
LPガス800円/m³26.4
エアコン COP3電気27〜35円9.0〜11.7
エアコン COP5電気27〜35円5.4〜7.0

この試算では、エアコンはCOPが3でも、ガスより1kWhあたりの費用が低くなります。
都市ガスが安い地域や、エアコンの効率が下がる条件では、差が小さくなったり、逆転したりすることもあり得ます。

この表は、仮定した単価と効率にもとづく試算です。実際の光熱費は、お住まいの料金、機種、部屋の条件で変わります。

金額以外の違い

光熱費だけでなく、暖まり方や使い勝手も違います。

項目ガスファンヒーターエアコン
暖房能力(例)4.07kW(木造11畳めやす)機種による
設置置くだけ。ガス栓とガスコードが必要取付工事が必要
換気必要(室内の空気で燃やす開放式)燃焼しないため、燃焼のための換気は不要
立ち上がり温風が出るため、スポット暖房に向く部屋全体を暖める運転に向く
電気消費電力14〜20W(リンナイのカタログ)消費電力が大きい
停電時使えない使えない

ガスファンヒーターは、室内の空気を使って燃やす開放式のため、リンナイのカタログでも換気が案内されています。
エアコンにはこの換気の必要がありません。
リンナイのガスファンヒーターについては、リンナイのガスストーブ比較|ファンヒーター・赤外線・FFの違いで整理しています。

使い分けの考え方

場面考え方
部屋全体を長時間暖めるエアコンを主にし、効率を活かす
帰宅直後、短時間に暖めたいガスファンヒーターのスポット暖房が向く
脱衣所、玄関など工事のない場所ガスファンヒーターやカセットガス式
都市ガスが安い地域ガスファンヒーターの費用差が小さくなる
LPガスの地域ガス単価が高めなので、エアコンとの差が出やすい

ガスファンヒーターとエアコンを併用し、場面で使い分ける家庭もあります。
ガス代全体の考え方は、ガスストーブのガス代の記事でも整理しています。

試算の読み方と注意点

この記事の数字を読むときは、次の点に注意してください。

注意点内容
単価は仮定都市ガス・LPガス・電気は、地域や契約で大きく異なる
燃料費調整実際の請求は、燃料費調整額などで変動する
COPは条件で変わる外気温や運転条件で変わるため、3と5は仮定
部屋の条件広さ、断熱、設定温度で、必要な熱量が変わる
連続運転の前提実際は、温度に応じて出力が変わるため、1時間ずっと最大とは限らない

自宅の数字で計算する手順

  • 検針票で、ガスの単価(円/m³)と電気の単価(円/kWh)を確認する
  • ガスは、熱量(都市ガス12.5kWh/m³、LPガス30.3kWh/m³)で割って、1kWhの熱あたりの費用にする
  • エアコンは、電気単価をCOPで割る
  • 比べたい時間に、必要な熱量をかけて、金額を出す

エアコンのCOPは、カタログの値や、運転条件の違いを見て決めてください。
ガスの単価は、基本料金と従量単価に分かれる契約もあります。
その場合は、従量単価で計算します。

契約の見直しで変わること

光熱費の差は、機器の違いだけでなく、契約の違いでも変わります。

見直すこと考え方
ガスの料金メニュー使用量に応じた料金メニューがある場合がある
電気の料金メニュー時間帯で単価が変わるメニューがある場合がある
LPガスの単価事業者ごとに異なる

契約を確認すると、同じ機器でも、1時間あたりの費用が変わります。
乗り換えを検討する前に、現在の検針票の単価と、使用量を確認してください。

よくある質問

Q1. ガスストーブとエアコンは、どちらが安いですか?

この記事の仮定では、エアコンのほうが1kWhの熱あたりの費用が低くなりました。
ただし、単価、エアコンの効率、使い方で結果は変わります。
検針票の単価で計算し直してみてください。

Q2. LPガスでは、差が大きくなりますか?

LPガスは、都市ガスより単価が高めの傾向があり、この試算でも1時間あたりの費用が高くなりました。
LPガスの地域では、エアコンとの差が大きくなりやすいです。

Q3. COPは、実際にはどのくらいですか?

機種や外気温、運転条件で変わります。
この記事では仮に3と5を置きました。
お持ちのエアコンのカタログで確認してください。

Q4. ガスファンヒーターの電気代は、どのくらいかかりますか?

リンナイのカタログでは、暖房時の消費電力は14〜20Wです。
電気代は1時間あたり1円未満の水準です。
詳しくは、ガスファンヒーターの電気代で整理しています。

Q5. 併用するメリットはありますか?

帰宅直後はガスファンヒーターで素早く暖め、部屋が暖まったらエアコンに切り替えるなど、場面で使い分けられます。
ガスを使うときは、換気を忘れないでください。

まとめ

ガスストーブとエアコンの光熱費は、単価と効率の仮定で結果が変わります。
最後に、要点を整理します。

ポイント内容
試算結果仮定した条件では、エアコンの1kWhあたり費用が低い
ガスの地域差都市ガスよりLPガスのほうが高い
金額以外換気、設置工事、立ち上がりが異なる
使い分け全体を長く暖めるならエアコン、スポットならガス

検針票の単価とお持ちの機種の数値で、一度計算し直してみてください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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