ガスストーブを使っていて、「ガスのようなにおいがする」「焦げ臭い」「使い始めに変なにおいがした」と不安になったことはありませんか。
においの種類によって、原因も対処も大きく異なります。
ガスストーブのにおいは、まず「ガスそのもののにおい(ガス漏れの疑い)かどうか」を最優先で見分け、そうでなければ、ホコリ・建材・スプレーなどの原因を順に確認します。
この記事では、においの種類別の確認点と、ガス臭いときの行動、連絡先を整理します。
ガスのにおいがするとき(最優先)
ガスには、漏れたときに気づけるよう、独特のにおいが付けられています。
ガスのにおいがするときは、ガス漏れの可能性があります。
ガスのにおいがしたら、火を使わず、ガス栓を閉め、窓を開けて換気し、ガス事業者に連絡してください。
| 順番 | 行動 | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 火を消す。ガスストーブを止める | 引火を防ぐ |
| 2 | ガス栓を閉める(使っていた機器のガス栓、元栓) | ガスの供給を止める |
| 3 | 窓や戸を大きく開け、換気する | ガスを外に出す |
| 4 | 電気のスイッチ(換気扇、照明など)の操作を避ける | 火花による引火を防ぐ |
| 5 | ガス事業者に連絡する | 原因を調べてもらう |
連絡先は、お住まいのガスの種類で異なります。
| ガスの種類 | 連絡先 |
|---|---|
| 都市ガス | 契約しているガス会社(東京ガス、大阪ガスなど)の緊急窓口 |
| LPガス | 契約しているLPガス販売事業者 |
連絡先の電話番号は、ガスメーター付近や検針票に記載されています。
日ごろから、見える場所に控えておくと、緊急時に慌てません。
においの種類別の確認点
ガスのにおいではない場合に、考えられる原因を整理します。
| においの種類 | 考えられる原因 | 対処の考え方 |
|---|---|---|
| 使い始めの、油や塗料のようなにおい | 建材や部品のにおい | 換気して様子を見る。続く場合は相談する |
| ホコリが焦げるようなにおい | シーズン初めの、内部のホコリが焼けている | 換気し、吸込口やフィルターを掃除する |
| 焦げ臭い、プラスチックが焼けるにおい | 周囲の物が熱で焦げている、内部の異常 | すぐに消火し、電源プラグを抜く。周囲を確認する |
| 酸っぱい、薬品のようなにおい | フロンガスや塩素系溶剤、スプレーの影響 | 使用をやめ、換気する |
| 湿ったカビのようなにおい | フィルターや部屋の汚れ | フィルターを掃除する |
| 排気の独特のにおい | 換気不足、不完全燃焼の疑い | 消火して換気する |
使い始めのにおい
リンナイのカタログには、暖房時に建材などのにおいが出ることがあると記載されています。
特に、シーズンの最初の使用や、新品を使い始めたときに、においを感じることがあります。
短時間で消えることが多いですが、換気を十分にして使ってください。
ホコリが焼けるにおい
長期間使わなかったあとに運転すると、吸込口や内部にたまったホコリが熱で焼けて、においが出ることがあります。
使い始める前に、エアフィルターと吸込口のホコリを掃除しておくと、軽減できます。
掃除の方法は、ガスストーブのフィルター掃除|お手入れの頻度とフィルター点滅の意味で整理しています。
薬品やスプレーのにおい
リンナイのカタログでは、フロンガスや塩素系溶剤を使用しないよう案内されています。
これらを使うと、腐食性のガスが発生し、金属のさびや異臭、健康被害、故障の原因になります。
また、スプレー缶を機器の近くに置くと、破裂のおそれがあります。
| 使用を避けたい物 | 理由 |
|---|---|
| フロンガスを含む製品 | 腐食性のガスが発生するおそれ |
| 塩素系溶剤 | 同上 |
| スプレー缶(機器の近く) | 熱で破裂するおそれ |
殺虫剤、消臭スプレー、塗料などを使う場合は、ストーブを消し、換気してから行ってください。
焦げ臭いとき
焦げ臭いにおいは、危険のサインの場合があります。
| 確認すること | 対応 |
|---|---|
| 吹出口の前に、洗濯物やカーテンがないか | 距離を取る |
| 吸込口にホコリや異物が詰まっていないか | 電源を抜いて冷めてから掃除する |
| 本体や周囲が異常に熱くないか | 消火して様子を見る |
| においが続く、煙が出る | 使用をやめ、メーカーに連絡する |
煙が出たり、焦げ臭いにおいが続いたりするときは、使用を続けず、消火して電源プラグを抜いてください。
タイプ別のにおい
| タイプ | 注意点 |
|---|---|
| ガスファンヒーター | 開放式のため、室内の空気に影響する。換気が必要 |
| ガスFF暖房機 | 排気は屋外に出る。室内の排気のにおいは通常出にくい |
| 赤外線ストーブ | 開放式。換気扇または換気設備のある部屋で使用する |
| カセットガスストーブ | ボンベ取付時にガスのにおいがするときは、装着不良のおそれ。においが消えるまで点火しない(イワタニのマイ暖の取扱説明書) |
においを減らす日常の工夫
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 使い始め前の掃除 | フィルターと吸込口のホコリを掃除する |
| 換気 | 1時間に1〜2回の換気を行う |
| 使用環境 | スプレーや溶剤を使うときは、消火して換気する |
| 定期的な点検 | においが続く場合は、メーカーに相談する |
換気のしかたは、ガスストーブの換気のしかた|頻度と窓の開け方、換気扇の使い方にまとめています。
ガスのにおいの仕組み
都市ガスもLPガスも、もともとはほとんどにおいがありません。
漏れたときに気づけるよう、独特のにおいが付けられています。
このため、「ガスのにおい」を感じたら、微量でも漏れているおそれがあります。
ガスのにおいがしたときに避ける行動
| 避ける行動 | 理由 |
|---|---|
| ライターやマッチを使う | 引火のおそれ |
| 換気扇や照明のスイッチの操作 | 火花による引火のおそれ |
| 電話をその場で使う | 室内ではなく、屋外に出てから連絡する |
| 原因を探して使い続ける | 危険が増す |
換気は、スイッチを使わずに、窓や戸を開けて行います。
連絡は、窓を開けたあと、安全な場所からガス事業者へ行います。
都市ガスとLPガスで違うこと
都市ガスは空気より軽く、天井近くにたまりやすいとされています。
LPガスは空気より重く、床近くにたまりやすいとされています。
ガス警報器の設置高さも、ガスの種類で異なります。
取扱説明書の指示に従って設置してください。
におい以外のサインも確認する
ガス漏れや不完全燃焼は、においだけでなく、他のサインにも現れることがあります。
| サイン | 考え方 |
|---|---|
| 炎の色が普段と違う | 燃焼の異常のサイン。消火して点検する |
| すすが付く | 不完全燃焼のおそれ。使用をやめて相談する |
| 警報器が鳴る | 窓を開けて換気し、ガス事業者に連絡する |
| 頭が重い、気分が悪い | 換気不足のおそれ。消火して換気する |
においが気になるとき、日ごろから、換気とお手入れを心がけておくと、異変に気づきやすくなります。
よくある質問
Q1. ガスストーブからガスのにおいがします。どうすればよいですか?
火を使わず、ガス栓を閉め、窓を開けて換気し、ガス事業者に連絡してください。
電気のスイッチの操作は避けます。
Q2. 使い始めに、変なにおいがします。故障ですか?
建材や部品のにおいである場合があります。
換気をして様子を見て、続く場合は取扱説明書の連絡先に相談してください。
Q3. ホコリが焦げるにおいは、危険ですか?
シーズン初めに内部のホコリが焼けて出ることがあります。
フィルターと吸込口を掃除して、換気しながら使います。
焦げ臭さが強い、煙が出る場合は、使用をやめてください。
Q4. スプレーを使ったら、においが続きます。
スプレーの成分が機器に影響する場合があります。
換気し、においが残るときはメーカーに相談します。
Q5. LPガスのにおいも、同じですか?
LPガスにも、漏れに気づけるようにするためのにおいが付けられています。
LPガスは空気より重く、低い場所に溜まりやすいとされています。
同様に、ガス栓を閉め、換気し、販売事業者に連絡してください。
においが気になったときの記録
においの種類、強さ、発生した時間帯、使っていた機器、運転の状態をメモしておくと、メーカーやガス事業者に相談するときに役立ちます。
スマートフォンで本体の銘板を撮影しておくと、型番や製造年をすぐに伝えられます。
においの原因が分からないまま使い続けることは避け、迷ったときは使用を止めて、メーカーやガス事業者に問い合わせてください。
まとめ
においは、種類を見分けることで、対処が決まります。
最後に、要点を整理します。
| においの種類 | 最初の行動 |
|---|---|
| ガスのにおい | 火を使わず、ガス栓を閉め、換気し、ガス事業者に連絡 |
| 焦げ臭い・煙 | 消火して電源プラグを抜く |
| 使い始めのにおい | 換気して様子を見る |
| ホコリ・カビのにおい | フィルターと吸込口を掃除する |
迷ったときは、安全側に判断して、使用を止めて連絡してください。

