リンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」は、安全装置が非常に多く搭載されており、異常が起きると必ずエラー表示または自動停止します。
これは故障を知らせるためだけのものではなく、危険な状態で使い続けさせないための仕組みです。
ただし、表示された内容によっては
・掃除や換気で再運転できるケース
・一度止めて様子を見るケース
・修理点検が前提になるケース
がはっきり分かれます。
ここでは、リンナイ公式情報をもとに、エラーコード別に「原因」と「使用可否の判断基準」を整理します。
まず押さえておきたい判断の考え方

リンナイ乾燥機のエラーは、大きく分けて次の3系統です。
- 通気・排湿・フィルター系(詰まり・過熱)
- ガス・燃焼系(点火・立消え)
- 電気・回転・水関連(モーター・漏水・漏電)
このうちフィルターや排湿が原因のものは再運転できる可能性あり、燃焼・電気系は原則として無理に使わない、これが基本線になります。
リンナイ乾燥機(乾太くん)エラーコード一覧と対処判断
表示なし(消灯)/00(再通電 点滅)
内容:停電時安全装置が作動
原因:停電・電源プラグ抜け
判断:故障ではありません
- 再通電後、自動で約20分の冷却運転が入る
- 冷却終了後に再運転すればOK
- 途中で無理に操作しないことが重要
05(点滅)
内容:湿度検知サーミスタ異常(フィルター詰まり)
主な原因:
- 糸くずフィルターの目詰まり
- 洗濯物の入れすぎ
- 排湿筒の詰まり
判断:
➡ 清掃・量調整で再運転可能
➡ 何度も出る場合は修理点検
11(点滅)
内容:立消え安全装置(点火しない)
主な原因:ガス栓が閉まっている・開き不足
判断:
➡ ガス栓確認後、再運転可
➡ 繰り返す場合は使用中止
12(点滅)
内容:使用中に炎が消えた
主な原因:
- ガス供給不足
- 室内酸素不足
判断:
➡ 十分に換気してから再運転
➡ 再発するなら修理相談
14(点滅)
内容:過熱防止装置作動
主な原因:
- フィルター詰まり
- 洗濯物過多
- 排湿筒詰まり
- 機器内部のほこり
判断:
➡ 清掃後に再運転
➡ 再発時は修理点検必須
15(点滅)
内容:排気温サーミスタ異常
原因:排湿筒の詰まり
判断:
➡ 修理点検が前提
16(点滅)
内容:衣類温サーミスタ異常
主な原因:
- フィルター詰まり
- 洗濯物の入れすぎ
判断:
➡ 清掃・量調整後に再運転可
17(点滅)
内容:漏水安全装置作動
原因:本体底部への浸水
判断:
➡ 即使用中止・修理点検
24(点滅)
内容:スタート/一時停止スイッチ回路異常
原因:
- スイッチ長押し
- 回路ショート
判断:
➡ 再運転できなければ修理点検
32(点滅)
内容:吹出温サーミスタ異常
原因:
- フィルター詰まり
- 排湿不良
- 洗濯物過多
判断:
➡ 清掃後に再運転
➡ 改善しなければ修理
45(点滅)
内容:ドラム回転異常
原因:
- 洗濯物の入れすぎ
- モーター不良
判断:
➡ 量調整で改善しなければ修理点検
61(点滅)
内容:排湿ファン回転異常
原因:
- フィルター・排湿筒詰まり
- モーター故障
判断:
➡ 清掃で改善しなければ修理点検
62(点滅)
内容:連続不着火(5回)
原因:ガス供給不足
判断:
➡ ガス栓確認後に再運転
➡ 再発時は使用中止
表示なし(消灯)※電流ヒューズ/漏電安全装置
内容:過電流・漏電検知
原因:電気回路異常
判断:
➡ 使用禁止・修理必須
エラーが出たときにやってはいけないこと

乾太くんにエラーが表示されたとき、多くの場合で本体はすでに“危険を回避する動作”に入っています。
この状態で誤った対応をすると、故障が軽症で済んだはずのケースでも、修理範囲が一気に広がることがあります。
何度も強制的に再運転する
エラーが出ても「一時的なものだろう」と考え、冷却運転が終わるたびにスタートを押し直す行為は避けましょう。
- 過熱・不完全燃焼・回転異常などの状態で再点火を繰り返す
- 本来守るべき安全装置に過剰な負荷をかける
- 結果としてサーミスタ・モーター・基板まで影響が及ぶ
乾太くんは、異常を検知するとガス遮断 → 冷却運転 → 停止という流れを取ります。
これは「もう一度動かして様子を見る」ための時間ではなく、原因を取り除くための猶予です。
フィルター掃除をせずに放置する
糸くずフィルターや排湿経路の詰まりは、乾太くんのエラー原因として最も多いにもかかわらず、軽視されがちです。
- フィルター詰まり=排気できない
- 排気できない=内部温度が異常上昇
- 結果として過熱系エラーが連鎖的に発生
「一度止まったけど、そのままでも乾いているからいい」という判断は危険です。
詰まりを放置したまま使い続けると、過熱防止装置や温度ヒューズが作動し、修理が前提の状態になることがあります。
異音・焦げ臭さがあるのに使い続ける
エラー表示と同時、または直前に
- いつもと違う金属音
- 回転が重そうな音
- 焦げたようなにおい
が出ている場合は、再運転してはいけません。
これは
- ドラム回転異常
- ファン回転異常
- 電気系トラブル
など、ユーザー側で解決できない領域に入っているサインです。
「一回だけなら大丈夫だろう」という判断が、モーター交換・基板交換につながるケースは珍しくありません。
「止まる=壊れた」ではない
乾太くんは、異常が起きた瞬間に止まる設計ではありません。
危険になる一歩手前で止まるように作られています。
つまり、
- 止まった=守っている
- 動かない=壊れた
ではありません。
無理に動かそうとするほど、
・修理費用
・復旧までの時間
・安全リスク
は確実に大きくなりますので注意しましょう。
判断に迷ったら「原因を潰す」ことを優先する
エラーが出たときは、まず「動かすか」ではなく「何が原因か」に目を向けてください。
- フィルター・排湿の確認
- 洗濯物の量の見直し
- 換気状況の確認
それでも改善しない場合は、使い続けること自体がリスクになります。
乾太くんは「我慢して使う家電」ではありません。
止まった理由を正しく理解し、そこで判断を止められるかどうかが、結果的に一番の節約になります。
FAQ
Q1. リンナイの乾燥機でエラーが出た場合、すぐに使うのをやめるべきですか?
A. エラーの種類によります。糸くずフィルターの詰まりや洗濯物の入れすぎなど、通気・排湿が原因のエラーであれば、清掃や調整後に再運転できる場合があります。一方、点火不良、漏電、漏水、回転異常などが関係するエラーでは、使用を続ける判断自体がリスクになるため、停止したまま修理点検を前提に考える必要があります。
Q2. エラーが出ても一度リセットすれば直ることはありますか?
A. 一時的な過熱や通気不良が原因の場合は、冷却運転終了後に再運転できるケースもあります。ただし、同じエラーが繰り返し表示される場合は、根本原因が解消されていない状態です。リセットを繰り返す対応は避けるべきです。
Q3. フィルター掃除をしてもエラーが消えない場合はどう判断すればいいですか?
A. フィルターだけでなく、排湿筒の詰まりや設置環境、機器内部の汚れが関係している可能性があります。清掃後も改善しない場合は、内部部品やセンサー異常の可能性が高く、修理点検が必要な段階と判断できます。
Q4. 異音や焦げ臭さがある場合でもエラーが出ていなければ使えますか?
A. 使うべきではありません。異音や異臭は、回転系や電気系の異常が進行しているサインです。エラー表示が出る前段階であっても、使用を中止し、点検を優先する判断が必要です。
Q5. 修理か買い替えかで迷ったときの判断基準はありますか?
A. エラーの内容が燃焼系・電気系・水系に及び、かつ使用年数が長い場合は、修理費が高額になる傾向があります。再運転できるかどうかではなく、「安全に使い続けられる状態か」という視点で判断することが重要です。
まとめ:リンナイ乾燥機のエラーは「原因別」で判断する

リンナイの乾燥機に表示されるエラーコードは、対処方法を一律に示すためのものではありません。
見るべきポイントは、「どの系統で止まっているか」です。
- 詰まり・通気系
糸くずフィルター、排湿筒、洗濯物の量などが原因であれば、
清掃や調整を行ったうえで再運転できる余地があります。 - 燃焼・電気・水系
点火不良、立消え、漏電、漏水、回転異常などが絡む場合は、
使用を続ける判断そのものがリスクになります。
この領域は、原則として修理点検を前提に考えるべき状態です。
この線引きができていれば、「もう一度動かすべきか」「修理手配をするべきか」という迷いは減ります。
エラーが出たときに重要なのは、復旧を急ぐことではなく、被害を広げない判断を取ることです。
止まった理由を読み取り、原因を取り除ける範囲なのか、手を引くべき状態なのか。
その切り分けができるかどうかで、修理費用も、安全性も、大きく変わってきますので、エラーコードを参考に状況を確認してみることをおすすめします。

