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ダイキン製エアコンのエラーコードFAとは?吐出圧力の異常が示すもの

ダイキン製エアコンのエラーコードFAについて、吐出圧力の異常が示すものを解説する文字のみのサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

ダイキンのエアコンが止まり、リモコンに「FA」と表示されて困っていませんか。
効きが安定しない、運転してしばらくすると止まる、といった症状とあわせて気づくことが多いコードです。
結論からお伝えすると、FAは室外機の吐出圧力に異常があることを検知して運転を止めた状態を示しています。
ここで押さえておきたいのが、公式の説明が「上昇」ではなく「異常」となっている点です。
つまり、圧力が高すぎる場合と低すぎる場合の両方が含まれる可能性があり、そのぶん原因の幅も広くなります。
この記事では、FAが示している状態と吐出圧力の意味、高い場合と低い場合それぞれの背景、E3との違い、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。

目次

FAは吐出圧力の異常を示す

ダイキンのルームエアコンにおけるFAは、室外機まわりに関するF系のエラーコードです。
公式の案内では、室外機の吐出圧力に異常を検知したため停止した状態として説明されています。

📎 出典:エラーコードの内容と対処方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

対処として案内されているのは、運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、点検・修理を依頼する流れになります。

吐出圧力とはどこの圧力か

エアコンの冷媒は、圧縮機で圧縮されて高温高圧の状態になり、熱交換器へ送り出されます。
この圧縮機から押し出された直後の圧力が吐出圧力です。

吐出圧力は、機器の状態をよく表す数値です。
冷媒の量、放熱の具合、圧縮機の働き、弁の開き具合といった要素が、すべてこの圧力に反映されます。

そのため、吐出圧力が想定の範囲を外れているということは、冷媒回路のどこかで通常と違うことが起きているという意味になります。
エアコンはその状態で運転を続けないよう、保護のために停止します。

「異常」には2つの方向がある

F系の他のコードと比べたときに、FAが少し特殊なのは説明の書かれ方です。

コード公式の説明方向
E3高圧圧力が上昇しすぎた高い側と示されている
F3吐出管温度が上昇しすぎた高い側と示されている
F8圧縮機の内部温度が上昇しすぎた高い側と示されている
FA吐出圧力に異常を検知した明示されていない

このことから、FAは高すぎる場合だけでなく、低すぎる場合も含まれる可能性があると考えられます。
どちらの方向で異常が出ているかは、点検で圧力を測って初めて分かります。

圧力が高くなる場合に考えられること

吐出圧力が高くなるのは、押し出した冷媒がうまく熱を捨てられていないときです。

  • 室外機の前や側面がふさがれ、放熱できていない
  • 熱交換器のフィンにほこりや綿ぼこりが詰まっている
  • 暖房時に室内機のフィルターが目詰まりしている
  • 冷媒が必要以上に充填されている
  • 冷媒回路に空気などの余分な気体が混ざっている

このうち、下の2つは工事に関わる要因です。
冷媒の量が適正でない、あるいは配管内の空気を抜く作業が十分でなかった場合、圧力は正常な範囲に収まりません。

そのため、設置や移設の直後にFAが出た場合は、施工内容の確認から入るのが近道です。
機器の故障と決めつける前に、工事を担当した業者へ状況を伝えてください。

圧力が低くなる場合に考えられること

一方、吐出圧力が低くなるのは、圧縮機が押し出す力を保てていないときです。

  • 冷媒が漏れて量が不足している
  • 圧縮機の圧縮能力が落ちている
  • 弁が正しく開閉せず、冷媒が想定どおりに流れていない
  • 圧力を検知するセンサー自体の不具合

冷媒不足が進んでいる場合は、機器によっては別のコードとして検知されることもあります。
冷媒ガス不足についてはダイキン エアコン エラーコードU0とは?冷媒ガス不足のサインと修理の判断基準で詳しく解説しています。

なお、センサーそのものが正しく測れていないという可能性も残ります。
実際の圧力に問題がなくても、検知する側に不具合があれば異常として扱われるためです。

自分で試せることと避けたい操作

FAが表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。

  1. リモコンで運転を停止し、表示されているエラーコードを控える
  2. 運転モードと、止まるまでの時間を記録する
  3. 室外機の周囲に物や落ち葉、積雪がないか確認する
  4. 室内機のエアフィルターを清掃する
  5. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切る
  6. 1分ほど待ってから電源を入れ、運転を再開する
  7. 直近で設置・移設・修理を行っていないか思い出す

放熱の条件を整えることは、圧力が高い側の要因であれば効果が期待できます。
一方、低い側の要因であれば環境の改善では変わりません。
どちらであっても確認しておくこと自体は、点検時の材料になります。

一方で、次の作業は避けてください。

  • 室外機のパネルを外して配管や圧力センサーに触れる
  • 配管の接続部(フレアナット)を工具でゆるめる
  • 冷媒を補充する、抜く
  • 熱交換器のアルミフィンを高圧洗浄機で洗う
  • エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す

冷媒の量を調整する作業には、資格と専用の機材が必要です。
また、量が足りないからと安易に補充しても、漏れている箇所を直さなければ同じことが繰り返されます。

⚠️ 室外機から焦げたようなにおい、煙、通常と明らかに違う異音がする場合は、ただちに運転を停止し、可能であればエアコン専用のブレーカーを切ってください。
状況が確認できるまで、運転を再開しないでください。

エラーコードの読み取り方や、運転ランプが点滅しているときの確認手順については、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。

点検を依頼すべき判断の線引き

FAは、電源リセットで復旧しなければ点検が前提になるコードです。
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ連絡してください。

  • 電源を入れ直してもFAの表示が消えない
  • 室外機まわりを整え、フィルターを清掃しても再発する
  • 効き方が以前より落ちている
  • 運転開始からしばらくすると必ず止まる
  • 設置・移設・修理の直後から症状が出ている

最後の項目に当てはまる場合は、連絡先が変わります。
工事の直後であれば、メーカーの修理窓口ではなく、作業を担当した業者へ状況を伝えたほうが早く解決します。

依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。

  • 室内機・室外機の型番(品番)と設置年
  • FAが出るのは冷房・暖房のどちらか
  • 運転開始からどのくらいで止まるか
  • 効き方に変化を感じ始めた時期
  • 直近で行った工事や修理の内容と時期

なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。

📎 出典:エラーコードの確認方法(ルームエアコン)|ダイキン工業

賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。

修理と買い替えの判断材料

FAの修理は、原因がどこにあるかで規模が大きく変わります。

原因の場所想定される作業
放熱環境周囲の片付けや清掃で済むこともある
冷媒の量漏れ箇所の特定と補修、冷媒の調整
圧力センサー部品の交換
弁や圧縮機冷媒の回収をともなう部品交換

センサーの交換で済むのか、冷媒回路まで及ぶのかで、必要な工程は大きく異なります。
使用年数がおおむね8〜10年を超えている場合は、修理費と買い替え費用を並べて比較する段階といえます。
実際の金額は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、見積もりを受け取ってから判断してください。

なお、効き方が落ちているという症状もあわせて出ている場合は、フィルターの汚れなど別の要因が重なっていることもあります。

📎 出典:冷えない、冷たい風が出ない(ルームエアコン)|ダイキン工業

室外機がまったく動かないという症状が見られる場合は、室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドもあわせて確認してみてください。

FAと間違えやすいエラーコードの違い

F系とE系には、圧力や温度に関わるコードが集まっています。
違いは、何をどこで測っているかです。

コード測っているものFAとの違い
FA吐出圧力圧縮機の出口の圧力。方向は明示されていない
E3高圧圧力上昇した場合と明示されている
F3吐出管の温度圧力ではなく温度
F8圧縮機の内部温度圧力ではなく温度
U0冷媒ガス不足冷媒の量そのものが対象

FAとE3はどちらも圧力に関わりますが、E3が高い側と示されているのに対し、FAは方向が明示されていないという違いがあります。
そのため、FAのほうが原因の幅が広く、圧力を実測しないと切り分けられない場面が多くなります。

表示されたコードがFAで合っているか確信が持てない場合は、系統ごとの意味を一覧で確認しておくと整理しやすくなります。
ダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説に、頭文字ごとの傾向をまとめています。

冷媒回路の状態を保つためにできること

吐出圧力そのものを利用者が管理することはできませんが、条件を悪くしない工夫はあります。

  • 室外機の吹き出し口の正面や側面に物を置かない
  • 落ち葉や綿ぼこりが吸い込み側に張り付いていないか確認する
  • エアフィルターを定期的に清掃し、風量を確保する
  • 配管の保護テープがはがれていないか、季節の変わり目に見ておく
  • 効き方の変化に気づいた段階で様子を見る
  • 工事の記録(設置日、業者名)を残しておく

配管の保護テープがはがれると、内部の断熱材が傷み、結露や劣化が進みます。
冷媒漏れに直結するとは限りませんが、外から確認できる数少ないポイントのひとつです。

また、工事の記録を残しておくことは、FAのように施工が関わり得るコードでは特に役立ちます。
いつ、どの業者が作業したかが分かるだけで、連絡先の判断が早くなります。

よくある質問

Q1. FAは自分で直せますか?

電源プラグを抜いて1分ほど待ち、再度電源を入れて運転するところまでは利用者側で行えます。
室外機まわりの片付けやフィルターの清掃も有効な場合があります。
ただし、吐出圧力の異常は冷媒回路や圧縮機、センサーに関わるため、環境の改善だけでは解消しないことが多いコードです。
配管や冷媒に触れる作業は資格が必要な範囲なので、再発する場合は点検を依頼してください。

Q2. 圧力が高いのか低いのか、自分で分かりますか?

外から判断することはできません。
吐出圧力は専用の測定器を配管に接続して測るもので、目視や音では区別がつきません。
ただし、効き方の変化は手がかりになります。
以前より明らかに冷えなくなっている、暖まらなくなっているという場合は、冷媒の量に関わる可能性があります。
そうした変化も含めて点検時に伝えてください。

Q3. 設置したばかりなのにFAが出ます。初期不良でしょうか?

初期不良の可能性もありますが、施工に起因する場合もあります。
冷媒の量が適正でない、配管内の空気を抜く作業が十分でなかったといった状態でも、圧力は正常な範囲に収まりません。
新規設置や移設の直後に発生しているのであれば、まず工事を担当した業者へ連絡し、状況を伝えて確認してもらってください。
機器そのものの不具合か施工に起因するものかで、対応する窓口が変わります。

Q4. 冷媒を補充すれば直りますか?

原因が冷媒不足であれば改善する可能性はありますが、それだけでは不十分です。
冷媒は消耗品ではないため、量が減っているということはどこかから漏れているということです。
漏れ箇所を特定して補修しなければ、補充してもまた同じ状態に戻ります。
また、量が多すぎることが原因の場合は、補充すると悪化します。
点検で状態を確認してもらったうえで判断してください。

Q5. FAが出たまま使い続けるとどうなりますか?

保護が働いている状態なので、表示された時点ですぐ危険な状態になるわけではありません。
ただし、圧力が適正でないまま運転を繰り返すと、圧縮機に負担がかかり続けます。
その結果、当初はセンサーの交換や冷媒の調整で済んだはずの状態が、より大きな修理へ発展することがあります。
再発が続く場合は、早い段階で点検を受けることをおすすめします。

まとめ

ダイキンのエアコンに表示されるFAは、室外機の吐出圧力に異常を検知して停止したコードです。
吐出圧力は圧縮機から押し出された直後の圧力で、冷媒の量や放熱の具合、圧縮機の働きといった要素がすべて反映される数値です。

FAの説明が「上昇」ではなく「異常」となっている点は、押さえておく価値があります。
高すぎる場合も低すぎる場合も含まれる可能性があるため、原因の幅は他の圧力系コードより広くなります。
高い側であれば放熱の妨げや冷媒の入れすぎ、低い側であれば冷媒の不足や圧縮機の能力低下が考えられます。

まずは室外機まわりを整え、フィルターを清掃したうえで、電源を入れ直して様子を見てください。
それでも再発するのであれば、圧力を実測しないと切り分けられない段階です。
設置や移設、修理の直後であれば工事を担当した業者へ、心当たりがなければ販売店またはメーカーへ、型番と症状の出方を控えたうえで相談してください。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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