ダイキンのエアコンに見慣れない英数字が表示され、何を意味しているのか分からず戸惑っていませんか。
エラーコードは故障を断定するものではなく、エアコンが自分の状態を知らせるためのサインです。
番号ごとに意味が決まっているので、表示されたコードが何を示しているのかを確認すれば、慌てずに次の行動を判断できます。
この記事では、ダイキンのルームエアコン(家庭用)で表示されるエラーコードを系統別に一覧で整理しました。
それぞれのコードが示すおおまかな意味と、自分で様子を見てよいものか、点検を前提に考えるべきものかの目安、そしてコードごとの詳しい解説までたどれるようにまとめています。
エラーコードは性質の異なるものが混在している
エラーコードが表示されると、つい「壊れた」と考えてしまいがちです。
ですが実際には、次のように性質の異なるものが、すべて同じ「エラーコード」という形で表示されます。
| 性質 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 一時的な保護動作 | 安全装置が働いて止まっただけで、電源リセットで復帰することがある | 電圧の変動、一時的な高負荷 |
| 環境が原因のもの | 設置環境や手入れの状態を整えることで解消する可能性がある | 室外機の障害物、フィルターの目詰まり |
| 工事に関わるもの | 設置や移設の内容に起因し、施工業者への連絡が近道になる | 組み合わせの不一致、設定の未実施 |
| 部品の不具合 | 交換や修理が必要で、利用者側では解消できない | 基板、センサー、圧縮機など |
同じ機器から出る表示でも、取るべき行動はまったく違います。
だからこそ、まず表示されたコードを正確に読み取ることが出発点になります。
最初に確認すること
エラーコードを読み取る前に、運転ランプの状態を見てください。
点滅していれば異常を検知している状態で、コードを読み取れます。
読み取りの手順はリモコンのタイプによって異なります。
なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまいます。
リセットする前にコードを控えておいてください。
運転ランプの見方や読み取りの具体的な手順は、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。
頭文字でおおまかな場所がわかる
ダイキンのエラーコードは、頭文字によって不具合の場所がおおまかに分かれています。
| 頭文字 | 主な対象 |
|---|---|
| A・C | 室内機やセンサーに関するもの |
| E・F・H・J・L・P | 室外機に関するもの |
| U | 通信や電源、システム構成に関するもの |
この傾向を知っておくと、コードを見た時点で室内機と室外機のどちらを見ればよいか見当がつきます。
以下、系統ごとに整理します。
数字から始まるコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| 00|故障か正常かの見分け方 | 原因が特定できない不具合、または診断中の表示 |
診断操作の途中で表示されることもあるため、故障と決めつける前に確認したいコードです。
A系|室内機に関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| A0|冷媒漏れ検知と最初の対応 | 冷媒漏えいセンサーが冷媒の漏れを検知 |
| A1|室内機の基板不具合を見分ける | 室内機のプリント基板の不具合 |
| A3|ドレン水位異常の意味と対処判断 | ドレンパン内の水位上昇 |
| A5|凍結・高圧保護のサインと対処 | 熱交換器の温度が下がりすぎた、または上がりすぎた |
| A6|ファンモーター異常の意味と対応の目安 | 室内機ファンモーターの不具合 |
| AH|3つの機能とお手入れ | イオン発生器、ストリーマ、自動おそうじの不具合 |
A系のうち、A0は表示された時点で部屋の換気が案内されているコードです。
他のコードとは対処の順序が異なるため、まず運転を停止して窓を開けてください。
一方AHは、機能ごとのお手入れが公式に案内されており、自分で解消できる可能性があります。
C系|室内機・センサーに関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| C4|熱交換器のセンサー不具合 | 室内熱交換器の温度を測るサーミスタの不具合 |
| C7|パネル開閉の不具合と確認手順 | 前面パネルの開閉部の不具合 |
| C9|サーミスタ異常の意味と対処の判断 | 吸込空気の温度を測るサーミスタの不具合 |
| CA・CC|湿度センサーの不具合 | 吹出口のセンサー、湿度センサーの不具合 |
| CH|センサーが担う2つの役割 | ガス(ニオイ)センサー、冷媒漏洩センサーの不具合 |
C系は、温度・湿度・においと検知の対象が分かれているのが特徴です。
このうちC7は、フィルター掃除のあとに部品が正しく収まっていないことで表示される場合があり、確認しだいで解消することがあります。
E系|室外機に関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| E1|室外機の基板不具合と点検の目安 | 室外機のプリント基板の不具合 |
| E3|高圧圧力の異常停止と対処の目安 | 高圧圧力の上昇による停止 |
| E5|圧縮機の高温と運転の負荷 | 圧縮機の温度が高くなりすぎた |
| E6・E8|圧縮機の過電流を読む | 圧縮機の過電流 |
| E7|室外機ファンの異常と対処の見極め | 室外機ファンモーターの不具合 |
| E9|電動弁の不具合と効きの変化 | 電動弁の不具合 |
| EA|四路切替弁の不具合と判断基準 | 四路切替弁の不具合 |
E3・E5・E6・E8は、いずれも公式の対処として冷房時は室外機の障害物除去、暖房時はフィルター清掃が案内されています。
放熱が妨げられるという状況が、圧力・温度・電流という異なる形で現れるためです。
F系|室外機の温度・圧力に関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| F3|圧縮機の高温停止と修理の目安 | 圧縮機の吐出管温度の上昇 |
| F6|圧力と温度の異常を見分ける | 冷房時は高圧圧力、暖房時は室外熱交換器の温度 |
| F8|圧縮機が高温になる仕組み | 圧縮機の内部温度の上昇 |
| FA|吐出圧力の異常が示すもの | 吐出圧力の異常 |
F系はいずれも、どこの温度や圧力を測っているかで分かれています。
FAだけは公式の説明が「上昇」ではなく「異常」となっており、高すぎる場合と低すぎる場合の両方が含まれる点が特徴です。
H系|室外機の配線・圧縮機・加湿に関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| H0|室外機内の配線接続の異常 | 室外機内の配線接続部の不具合 |
| H1・H7|加湿ユニットの不具合 | 加湿ユニットのダンパー、加湿ユニット全体の不具合 |
| H5|過負荷サーミスタの役割 | 圧縮機の過負荷サーミスタの不具合 |
| H6|圧縮機の始動不良と交換の目安 | 圧縮機の始動不良 |
| H8|起動電流が上がらない状態 | 起動電流が上昇しない |
| H9|外気温センサーの不具合 | 外気温を測るサーミスタの不具合 |
H1とH7は加湿機能を備えた機種でのみ表示されます。
またH0は、症状が出たり出なかったりするという接触不良特有の現れ方をします。
J系|室外機のサーミスタに関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| J3|吐出管温度センサーの異常 | 圧縮機の吐出管温度を測るサーミスタの不具合 |
| J4・J5・J6・J8・J9|サーミスタの検知位置 | 冷媒回路の各所(ガス管・吸入管・熱交換器・液管)の温度を測るサーミスタの不具合 |
J系はすべて室外機のサーミスタに関わり、違いは冷媒回路のどこを測っているかにあります。
そのなかでJ3は、圧縮機を出た直後というもっとも条件の厳しい位置を担当しています。
L系|室外機の電装部に関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| L3・L4|放熱フィンの温度上昇 | 放熱フィンの温度が高すぎる(停止中・運転中) |
| L5|インバーター側の過電流 | インバーター圧縮機の過電流 |
| LC|ファンモーターとの通信 | 室外機ファンモーター回路の通信不具合 |
L3・L4とL5は、案内されている対処が同じです。
放熱が妨げられるという状況が、温度の上昇と電流の増加という2つの形で現れるためと考えられます。
P系|放熱フィン・加湿ユニットに関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| P3・P4|放熱フィンのセンサー | 放熱フィンの温度を測るサーミスタの不具合 |
| P9・PA・PH|加湿部品の不具合 | 加湿ユニットのファンモーター、ヒーター、出口温度サーミスタの不具合 |
同じP系でも、対象がまったく異なる点に注意してください。
P3・P4は室外機の放熱に関わり、P9・PA・PHは加湿機能付きの機種にのみ搭載される部品に関わります。
U系|通信・電源・システム構成に関するコード
| コード・詳しい解説 | 示している内容 |
|---|---|
| U0|冷媒ガス不足のサインと修理の判断基準 | 冷媒ガス不足の検知 |
| U1|逆相保護が働く場面と対応 | 逆相保護装置の作動 |
| U2|電源電圧の異常と復旧の判断 | インバータ回路の不足電圧・過電圧 |
| U3|マルチ機種特有の停止と相談先 | 組み合わせの不一致、誤配線チェック未実施 |
| U4|室内機と室外機が通信できないときの判断 | 室内機と室外機の通信の不具合 |
| U5|有線リモコンとの通信不具合 | 室内機とワイヤードリモコンの通信の不具合 |
| U7|室外機内部の通信不具合 | 室外基板と加湿ユニット・インバータユニットの通信の不具合 |
| UA|2つの意味と加湿ホースの設定 | システムの不具合、または加湿ホース長の未設定 |
| UH|別の部屋が原因で止まる理由 | 他の部屋の熱交換器の温度低下 |
U系には、工事の直後に出やすいコードが含まれています。
U3とUAは設置や移設の内容に関わることがあり、その場合はメーカーではなく工事を担当した業者へ連絡するほうが早く解決します。
自分で対処できるものと、点検が前提のもの
コードによって、利用者側でできることの幅は大きく異なります。
公式に案内されている対処の内容から整理すると、次のように分かれます。
| 分類 | 該当するコードの例 | 内容 |
|---|---|---|
| お手入れで解消する可能性がある | AH、C7 | 機能のお手入れ、部品の取り付け直し |
| 環境を整えることで解消する可能性がある | E3、E5、E6・E8、L3・L4、L5 | 室外機の障害物除去、フィルター清掃 |
| 工事業者への連絡が近道 | U3、UA、A0(設置直後の場合) | 設定の未実施、施工に起因するもの |
| 点検が前提になる | 基板・センサー・弁・圧縮機に関わるもの | 部品の交換が必要 |
| まず換気が案内されている | A0 | 冷媒漏れの検知 |
判断に迷ったときは、電源プラグを抜いて1分ほど待ち、再度運転して再発するかどうかを見るのが基本です。
一度きりで再発しないなら一時的な要因、繰り返すなら原因が残っていると考えられます。
ただし、ブレーカーが落ちる、焦げたにおいがする、煙が出ているといった場合は、リセットを繰り返さず通電を止めてください。
修理と買い替えを判断するときの考え方
エラーコードが出た段階では、修理費用を見積もることはできません。
原因がセンサーなのか、基板なのか、圧縮機なのかで、必要な作業がまったく違うためです。
判断の材料としては、次の3点を押さえておくと選びやすくなります。
| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 原因の切り分け | センサーや配線か、基板か、冷媒回路や圧縮機か |
| 使用年数 | おおむね8〜10年を超えていると、修理費と買い替え費用を比較したいラインです |
| 部品の供給状況 | 製造終了から年数が経つと、交換部品が入手できないことがあります |
おおまかな傾向として、サーミスタや配線の交換は冷媒を扱う工程をともなわないことが多く、規模は小さく収まります。
一方、圧縮機や熱交換器の交換は冷媒の回収をともなうため工程が増えます。
実際の費用は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、点検の結果と見積もりを受け取ったうえで判断してください。
なお、賃貸住宅でエアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。
一覧にないコードが表示された場合
ダイキンのエラーコードは機種によって意味が若干異なる場合があり、この一覧にないコードが表示されることもあります。
正確な内容は、お手持ちの取扱説明書か、メーカーの検索ページで確認できます。
📎 出典:エラーコード検索|ダイキン工業株式会社
判断に迷う場合は、コードを控えたうえでダイキンのサポート窓口へ問い合わせるのが確実です。
また、そもそもエラーコードが表示されていないのに調子が悪いという場合は、症状から原因を探るほうが早いことがあります。
冷え方が弱いという症状についてはダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安を、室外機が動かないという症状については室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドを参考にしてください。
よくある質問
Q1. エラーコードが表示されたら、まず何をすればよいですか?
まずは表示されたコードを控えてください。
電源を切ると表示が消えてしまうためです。
そのうえで運転を停止し、電源プラグを抜いて1分ほど待ってから再運転してみてください。
これで復帰する場合は、安全装置が一時的に働いただけのことがあります。
ただし、ブレーカーが落ちる、異音や異臭があるといった症状をともなう場合は、リセットを繰り返さずに運転を止め、メーカーや業者に相談してください。
Q2. 電源リセットで消えれば、もう安心して使ってよいですか?
一度消えても、同じコードが再び表示される場合は、根本の原因が解消されていない可能性が高い状態です。
「昨日は使えたのに今日はまた出る」といった状態は、直っているのではなく、エラーが出たり消えたりしているだけのことがあります。
特に、止まるまでの時間が回を追うごとに短くなっている場合は、状態が進行しているサインです。
再発するようであれば、点検を前提に考えることをおすすめします。
Q3. 自分で対処できるコードはありますか?
あります。
AHはイオン発生器やストリーマ、自動おそうじ機能のお手入れが公式に案内されており、C7は前面パネルやフィルターの取り付け直しで解消することがあります。
またE3やE5、L3・L4などは、冷房時に室外機の障害物を取り除く、暖房時にフィルターを清掃するという対処が示されています。
一方で、基板やセンサー、弁や圧縮機に関わるコードは、利用者側では解消できません。
Q4. 工事のあとにエラーが出ました。メーカーに連絡すればよいですか?
工事の直後であれば、まず施工を担当した業者へ連絡するほうが早く解決することがあります。
U3は室内機と室外機の組み合わせや誤配線チェックに、UAは加湿ホース長の設定に関わるコードで、いずれも工事の内容に起因する場合があります。
機器の故障ではなく作業を仕上げてもらう話になるため、対応する窓口が変わります。
心当たりがなく突然出た場合は、販売店またはメーカーへ連絡してください。
Q5. コードの意味が一覧に載っていませんでした。どうすればよいですか?
ダイキンのエラーコードは機種によって意味が若干異なる場合があり、一覧にないコードもあります。
正確な内容は、お手持ちの取扱説明書か、ダイキン公式のエラーコード検索ページで確認できます。
判断に迷う場合は、コードを控えたうえでダイキンのサポート窓口に問い合わせるのが確実です。
その際、室内機と室外機の型番、症状が出るタイミングもあわせて伝えると話が早く進みます。
まとめ
ダイキンのエアコンに表示されるエラーコードは、故障を断定するものではなく、機器が自分の状態を知らせるサインです。
頭文字ごとにおおまかな不具合箇所が分かるようになっており、A・C系は室内機まわり、E・F・H・J・L・P系は室外機まわり、U系は通信・電源やシステム構成という傾向があります。
同じ「エラーコード」でも、性質はさまざまです。
安全装置が一時的に働いただけのもの、環境を整えれば解消するもの、工事の内容に起因するもの、部品の交換が必要なものが混在しています。
だからこそ、表示されたコードを正確に読み取ることが最初の一歩になります。
判断の基本は、電源を入れ直して再発するかどうかです。
一度きりで収まるなら一時的な要因、繰り返すなら原因が残っていると考えられます。
ブレーカーが落ちる、焦げたにおいがするといった症状をともなう場合は、リセットを繰り返さず通電を止めて相談してください。

