ダイキンのエアコンに「CA」または「CC」と表示され、どう対応すればよいか分からず困っていませんか。
除湿の効きが不自然、湿度の表示がおかしいといった症状とあわせて気づくこともあるコードです。
結論からお伝えすると、CAとCCはいずれも室内機のセンサー、それも湿度に関わる部分の不具合を検知した状態を示しています。
温度センサーの不具合と違い、機器の保護に直結する値ではないぶん、症状が分かりにくいという特徴があります。
この記事では、CAとCCが示している状態と湿度を測ることの意味、温度センサーとの違い、そして点検を依頼すべき判断の線引きまでを整理します。
CAとCCはどちらもセンサーの不具合を示す
ダイキンのルームエアコンにおけるCAとCCは、室内機やセンサーに関わるC系のエラーコードです。
公式の案内では、次のように説明されています。
| コード | 示している内容 |
|---|---|
| CA | 吹出口のセンサーに不具合を検知 |
| CC | 湿度センサーに不具合を検知 |
対処として案内されているのは、どちらも運転を停止して電源プラグを抜き、1分ほど待ってから再度電源を入れるという操作です。
それでも改善しない場合は、点検・修理を依頼する流れになります。
CAの表記について
公式の案内では、CAについて見出しに「温度センサーの不具合を検知」とあり、説明文には吹出口の湿度センサーに不具合を検知したと記されています。
表記に幅があるため、温度と湿度のどちらを指しているのか迷う方もいるかもしれません。
いずれにしても、CAが対象としているのは吹出口に関わるセンサーである点は共通しています。
CCが湿度センサーの不具合を示すのに対し、CAは吹出口という場所が明示されているという違いで捉えておくとよいでしょう。
点検を依頼する際は、表示されたコードをそのまま伝えれば問題ありません。
どのセンサーを確認すべきかは、コードから判断されます。
湿度を測ることがなぜ必要か
エアコンは温度だけでなく、湿度も把握しながら運転しています。
湿度の情報は、次のような場面で使われています。
- 除湿運転で、どこまで湿度を下げるかを判断する
- 加湿機能付きの機種で、加湿の必要性を判断する
- 体感に配慮した制御を行う
- 室内の湿度を表示する
- カビの発生を抑える運転を行う
同じ室温でも、湿度が高ければ蒸し暑く感じ、低ければ肌寒く感じます。
つまり湿度は、快適さを左右する要素として使われている情報です。
CAやCCが示すのは、この情報が正しく得られなくなった状態です。
温度センサーの不具合とは性格が異なる
同じC系のコードでも、温度に関わるものと湿度に関わるものでは意味合いが違います。
| コード | 対象 | 主な用途 |
|---|---|---|
| C4 | 室内熱交換器の温度 | 冷媒回路の制御、凍結の防止 |
| C9 | 吸込空気の温度 | 設定温度との比較 |
| CA | 吹出口のセンサー | 吹き出す空気の状態の把握 |
| CC | 湿度センサー | 除湿・加湿・体感への配慮 |
C4は熱交換器が冷えすぎていないかを確認するなど、機器を守る制御にも関わっています。
一方でCAやCCが扱う情報は、快適さの調整に使われる面が大きくなります。
そのため、症状も止まるというより、効き方が思ったようにならないという形で現れやすいという違いがあります。
症状の出方
CAやCCが関わる症状としては、次のようなものが考えられます。
| 症状 | 考えられる背景 |
|---|---|
| 除湿の効きが不自然 | 湿度の情報が正しく得られていない |
| 室内の湿度表示がおかしい | センサーの値が実際と合っていない |
| 蒸し暑さが解消されない | 湿度に応じた制御が働いていない |
| 加湿機能付きで加湿の制御が不安定 | 湿度の判断ができていない |
| 運転が途中で止まる | 異常として検知されている |
湿度表示のある機種であれば、表示された数値が実感と大きくずれていないかを見ておくと手がかりになります。
外の天候や部屋の状況に対して不自然な数値が出ているなら、点検時に伝える材料になります。
エラーコードの読み取り方や、運転ランプが点滅しているときの確認手順については、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法で詳しく解説しています。
不具合が起きる背景
湿度センサーや吹出口のセンサーは、空気に触れる位置に置かれた小さな部品です。
不具合が生じる要因としては、次のようなものが考えられます。
| 原因 | 内容 | 起こりやすい環境 |
|---|---|---|
| ホコリの付着 | 検知部が覆われ、正しく測れなくなる | 手入れの間隔が長い |
| 油煙の付着 | 油分がホコリと混ざり、こびりつく | キッチンに近い設置 |
| 結露水の影響 | 冷房時の水分が及ぶ | 湿度の高い部屋 |
| センサー本体の劣化 | 長年の使用で特性が変わる | 使用年数が長い機器 |
| 配線・コネクタの接触不良 | 経年による緩み | 経年 |
| 室内機基板の不具合 | 値を受け取る側が処理できない | 経年、電圧の変動 |
センサーの汚れについては、ダイキンも室内温度センサーに関して、汚れていると温度が正しく検知できないことがあるとして、掃除機でホコリを吸い取る方法を案内しています。
センサーの種類によって手入れの可否は異なるため、自宅の機種でどこまで行ってよいかは取扱説明書で確認してください。
記載のない箇所を無理に清掃することは避けてください。
自分で試せることと避けたい操作
CAまたはCCが表示されたとき、利用者側でできることは次のとおりです。
- リモコンで運転を停止し、表示されているコードがCAかCCかを控える
- 電源プラグを抜く、またはエアコン専用のブレーカーを切る
- 1分ほど待ってから電源を入れ、運転を再開する
- エアフィルターの汚れを確認し、清掃する
- 湿度表示がある機種なら、表示されている数値を控える
- 除湿や加湿の効き方に変化がなかったか思い出す
一方で、次の作業は避けてください。
- 室内機のカバーを外してセンサーを確認する
- 検知部を布や綿棒でこする、水拭きする
- 市販の洗浄スプレーを吹き出し口の奥へ噴射する
- 配線を引っ張る、コネクタを差し直す
- エラーが消えるまで電源の抜き差しを繰り返す
センサーの検知部は繊細な部分です。
布でこすったり水分を与えたりすると、かえって値が狂う原因になることがあります。
また、市販の洗浄スプレーは噴射する位置によって電装部分やセンサーに液体がかかることがあります。
⚠️ 室内機から焦げたようなにおい、煙、パチパチという音がする場合は、ただちに運転を停止し、可能であればエアコン専用のブレーカーを切ってください。
通電を続けず、点検を依頼するまで運転を再開しないでください。
点検を依頼すべき判断の線引き
次のいずれかに当てはまる場合は、販売店またはメーカーへ点検を依頼する段階です。
- 電源を入れ直しても表示が消えない
- 復旧しても、日をおかずに再発する
- 除湿の効きが明らかに以前と違う
- 湿度表示が実感と大きくずれている
- 運転が途中で止まることが増えている
依頼する際は、次の情報を控えておくと診断が早く進みます。
- 室内機の型番(品番)と設置年
- 表示されたのはCAかCCか
- 除湿や加湿の効き方に気づいた変化
- 湿度表示の数値(表示がある機種の場合)
- 設置場所(キッチンに近い、湿度が高いなど)
設置場所の情報は、原因を絞り込むうえで役立ちます。
キッチンに近い場所であれば油煙の付着を、湿度の高い部屋であれば結露の影響を確認する、といった見当がつきやすくなります。
なお、電源を切るとエラーの表示は消えてしまうため、リセットする前にコードを控えておくことをおすすめします。
エラーコードの確認手順はリモコンのタイプによって異なります。
また、診断操作の途中で表示される数字を故障と勘違いしやすい点については、ダイキンエアコンのエラーコード00とは|故障か正常かの見分け方と対処法で整理しています。
賃貸住宅で、エアコンが備え付けの設備として設置されている場合は、自分で業者を手配する前に管理会社や大家さんへ連絡してください。
借主に過失のない不具合の修繕は、貸主の負担とされるのが一般的です。
修理と買い替えの判断材料
センサーは小さな部品で、交換に冷媒を扱う工程をともなわないことが多くなります。
| 確認する項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 原因の切り分け | センサー本体か、配線か、室内機基板か |
| 使用年数 | おおむね8〜10年を超えていると、修理費と買い替え費用を比較したいラインです |
| 部品の供給状況 | 製造終了から年数が経つと、部品が入手できないことがあります |
| 影響する機能の重要度 | 除湿や加湿をどのくらい使っているか |
最後の項目は、判断の分かれ目になります。
冷暖房が問題なく使えており、除湿をほとんど使っていないのであれば、修理の優先度は下がるという考え方もあります。
ただし、エラーが表示された状態が続くと、他の異常が起きたときに気づきにくくなります。
実際の費用は機種・症状・地域・施工条件によって変動するため、点検の結果と見積もりを受け取ったうえで判断してください。
効き方が落ちているという症状もあわせて出ている場合は、ダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安で原因を順に切り分けられます。
CA・CCと間違えやすいエラーコードの違い
C系には、センサーに関わるコードが複数あります。
| コード | 対象 | CA・CCとの違い |
|---|---|---|
| CA | 吹出口のセンサー | 吹き出す空気の状態 |
| CC | 湿度センサー | 湿度の検知 |
| C4 | 室内熱交換器の温度 | 冷媒側の温度 |
| C9 | 吸込空気の温度 | 部屋の空気の温度 |
| CH | ガス(ニオイ)センサーまたは冷媒漏洩センサー | においや冷媒漏れの検知 |
C系はいずれも室内機やセンサーに関わりますが、温度・湿度・においという検知の対象が分かれているという構造になっています。
表示されたコードを正確に読み取ることが、どのセンサーの話なのかを見分ける出発点です。
系統ごとの意味はダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説にまとめています。
センサーの状態を保つためにできること
センサー本体を手入れすることはできませんが、周囲の条件を整えることはできます。
- エアフィルターを定期的に清掃し、内部にホコリをためない
- 冷房や除湿を使ったあとは、内部クリーン機能で乾燥させる
- キッチンに近い設置では、換気扇を併用して油煙の広がりを抑える
- 市販の洗浄スプレーを内部の奥へ噴射しない
- 湿度表示のある機種では、普段の数値を把握しておく
最後の項目は、変化に気づくうえで役立ちます。
普段どのくらいの数値を示しているかを把握していれば、実感とずれてきたときに気づけます。
センサーに関わる不具合は、停止する前に「なんとなく効きがおかしい」という形で現れることがあるためです。
よくある質問
Q1. CAとCCはどう違うのですか?
公式の案内では、CAが吹出口のセンサー、CCが湿度センサーの不具合として説明されています。
CAには吹出口という場所が明示されている点が違いです。
なお、CAは見出しに温度センサー、説明文に吹出口の湿度センサーと記されており、表記に幅があります。
いずれの場合も対処と相談先は同じなので、表示されたコードをそのまま伝えてください。
Q2. 自分でセンサーを掃除してもよいですか?
機種によって手入れできる範囲が異なるため、取扱説明書を確認してください。
ダイキンは室内温度センサーについて、汚れていると正しく検知できないことがあるとして掃除機でホコリを吸い取る方法を案内していますが、これはすべてのセンサーに当てはまるわけではありません。
検知部を布でこすったり水拭きしたりすると、かえって値が狂う原因になります。
記載のない箇所を無理に清掃することは避けてください。
Q3. 除湿の効きが悪いだけで、止まりはしません。関係がありますか?
エラーコードが表示されていないのであれば、別の要因の可能性もあります。
フィルターの目詰まりや設定、部屋の条件によっても除湿の効き方は変わります。
まずは運転ランプが点滅しているかを確認し、点滅していればコードを読み取ってください。
CAやCCが表示されているのであれば、湿度に関わる情報が正しく得られていない状態です。
Q4. 冷暖房は問題なく使えています。このままでもよいですか?
判断が分かれるところです。
除湿をほとんど使っていないのであれば、修理の優先度は下がるという考え方もあります。
ただし、エラーが表示された状態が続くと、他の異常が起きたときに気づきにくくなります。
また、湿度は体感に影響する要素なので、蒸し暑さが解消されないという形で快適さに響くこともあります。
まずは点検で状況を確認してもらうことをおすすめします。
Q5. 湿度表示が実際とずれている気がします。故障でしょうか?
センサーの値が実際と合っていない可能性はあります。
ただし、湿度は部屋の中でも場所によって差が出ますし、エアコンの設置位置によっては人のいる場所と異なる値を検知することもあります。
エラーコードが表示されていないのであれば、まずは市販の湿度計と比べてどの程度の差があるかを見てみてください。
明らかにかけ離れている、あるいはCAやCCが表示されているなら、点検を依頼する段階です。
まとめ
ダイキンのエアコンに表示されるCAとCCは、どちらも室内機のセンサー、それも湿度に関わる部分の不具合を示すコードです。
CAは吹出口のセンサー、CCは湿度センサーが対象として案内されています。
湿度の情報は、除湿や加湿の制御、体感に配慮した運転、湿度の表示といった場面で使われています。
温度センサーのように機器の保護に直結する値ではないぶん、症状は「止まる」より「効き方が思ったようにならない」という形で現れやすくなります。
利用者側でできるのは、電源の入れ直しとフィルターの清掃までです。
センサーの検知部を布でこすったり水拭きしたりすることは、かえって値が狂う原因になるため避けてください。
点検を依頼する際は、表示されたコードに加えて、除湿や加湿の効き方の変化、湿度表示の数値、設置場所の条件を伝えてください。
キッチンに近い、湿度が高いといった情報だけでも、原因を絞り込む手がかりになります。

