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エアコンの異音の種類別一覧|故障ではない音と点検が必要な音

エアコンの異音を「故障ではない音」と「点検が必要な音」に分け、音の種類別に紹介したイメージ
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

エアコンをつけた途端に聞き慣れない音が鳴り出して、故障したのではないかと不安になっていませんか。

ただ、エアコンから出る音のすべてが異常のサインというわけではありません。
冷媒が流れる音、樹脂部品が伸び縮みする音、結露水が落ちる音など、構造上どうしても発生する「正常な動作音」が数多くあります
一方で、部品がこすれる音や金属的な音のように、放置すると悪化していくものも確かに存在します。

この記事では、エアコンの異音を擬音の種類別に一覧で整理し、故障ではない音と点検が必要な音の見分け方、鳴る場所・タイミングから原因を絞り込む手順、自分で対処できる範囲と業者に依頼すべき境目までを解説します。

目次

擬音別に見た異音の一覧と、様子見でよい音・点検が必要な音の判定

まず、聞こえている音がどの分類に入るかを一覧で確認してください。
判定欄が「様子見」のものは、メーカーが動作上の音として案内しているか、自分で改善できる範囲のものです。

聞こえる音主な発生源判定
シャー/シュルシュル冷媒が配管内を流れている様子見
プシュー/ブシュー冷媒の流れの切り替え・霜取り運転様子見
ピシッ/パキ/パキパキ樹脂部品の熱膨張・収縮様子見
ポタポタ/ピチャピチャ結露水がドレンパンに落ちる様子見(水漏れの有無は確認)
カチッ/ジー/ウィーンフラップ・ルーバーの駆動様子見
シュー/パチッ空気清浄機能の放電(搭載機種)様子見
ポコポコ/ポンポン/ボコボコドレンホースからの空気の逆流自分で対処可能
カタカタ/ガタガタ/カチカチフィルターの浮き・室外機の傾き自分で確認可能
ゴー/サー/バサバサフィルターの目詰まり・換気/加湿機能自分で対処可能
ブーン(室外機)ファンの回転・能力上昇時様子見(周囲の整理を)
カサカサ/ガサガサ虫や小動物の侵入点検依頼
キュルキュル/キーキー動作部品のこすれ点検依頼
ガリガリ/ゴリゴリ部品の削れ・異物の巻き込み直ちに停止して点検依頼
ピーピー(鳴り続ける)エラー状態の警報リセット後も鳴るなら点検依頼

同じ「カタカタ」でも室内機か室外機かで原因がまったく違うため、次の切り分けをあわせて行ってください。

音の種類だけで判断せず「場所・タイミング・変化」の3点で切り分ける

異音の正体を突き止めるとき、多くの方は「ポコポコ」「カタカタ」といった擬音だけで検索します。
ただ、同じ「カタカタ」でも、室内機のフィルターの浮きが原因のこともあれば、室外機の設置が水平でないことが原因のこともあります。
擬音だけでは原因が絞り込めないため、まず次の3点を確認してください。

確認項目見るポイント分かること
どこから鳴るか室内機/室外機/壁の中の配管原因部位がほぼ半分に絞れる
いつ鳴るか運転開始直後/運転中ずっと/停止後/未使用時動作音か部品の異常かの判別
変化したか以前から鳴っていた/最近急に鳴り出した/だんだん大きくなった正常音か劣化のサインかの判別

このうち最も重要なのが3つ目の「変化」です。
ダイキン工業も、以前より音が大きくなった場合や、以前しなかった音が突然するようになった場合は点検を依頼するよう案内しています。
逆に言えば、買ったときからずっと同じ音が同じ場面で鳴っているなら、その機種の動作音である可能性が高いということです。

📎 出典:ダイキン工業「室内機から変わった音がする(ルームエアコン)」

判断に迷ったらスマートフォンで録音しておく

異音は、いざ修理業者が来たときに限って鳴らないことがよくあります。
鳴っている最中にスマートフォンで10〜20秒ほど録音しておくと、症状の説明が格段に伝わりやすくなります。
このとき、運転モード(冷房・暖房・送風)と設定温度、外気温、鳴り始めてからの経過日数もメモしておくと、原因の絞り込みが早く進みます。

故障ではない動作音は「冷媒・樹脂・水・部品駆動」の4系統に分けられる

メーカーが公式に「故障ではない」と案内している音は、発生源で見るとおおむね4つの系統に分類できます。
仕組みを知っておくと、鳴っても不安にならずに済みます。

音の種類発生源鳴りやすいタイミング
シャー/シュルシュル/ジュルジュル冷媒(気体・液体)の流れ運転中、特に運転開始直後
プシュー/ブシュー冷媒の流れの切り替え霜取り運転時・運転停止時
ピシッ/パキ/パキパキ樹脂部品の熱膨張・収縮運転開始時・停止後の温度変化時
ポタポタ/ピチャピチャ結露水がドレンパンに落ちる冷房・除湿運転中と停止後しばらく
カチッ/ジー/ウィーンフラップ・ルーバーの駆動運転開始・停止・風向変更時
シュー/パチッ空気清浄機能の放電(機種による)該当機能の作動中

冷媒が流れる「シャー」「プシュー」は配管内で起きている正常な現象

エアコンは、冷媒と呼ばれるガスを室内機と室外機の間で循環させて熱を運んでいます。
この冷媒が配管の中を流れるときの音が「シャー」「シュルシュル」で、水が流れているように聞こえます。
また、暖房中に室外機へ付いた霜を溶かす霜取り運転に入ると、冷媒の流れる向きが切り替わり、そのタイミングで「プシュー」という音が出ます。
霜取り運転はおおむね10分前後で終わり、その後は暖房が自動的に再開します
冬場に暖房が急に止まって音がしても、しばらく待てば戻るケースがほとんどです。

「ピシッ」「パキパキ」は樹脂部品のきしみで、季節の変わり目に増える

運転を始めた直後や停止した直後、室内機から「ピシッ」「パキ」と何かがはじけるような音が鳴ることがあります。
これは、急な温度変化で本体の樹脂部品がわずかに伸び縮みしたときのきしみ音です。
室内と外気の温度差が大きいほど発生しやすく、真夏の冷房開始時や真冬の暖房開始時、季節の変わり目に「今年から鳴るようになった」と感じる方が多いのはこのためです。
数秒〜数十秒で収まり、連続しないのであれば様子見で構いません。

「ポタポタ」は結露水の音だが、ホースの詰まりだけは確認する

冷房・除湿運転中は熱交換器が冷やされ、空気中の水分が結露します。
この水がドレンパン(受け皿)に落ちるときの音が「ポタポタ」「ピチャピチャ」です。
運転を止めたあともしばらく鳴り続けることがありますが、これ自体は不具合ではありません。
ただし、ドレンホースの先端にゴミが詰まっていたり、ホースがたるんで水がたまっていたりすると、水漏れにつながることがあります。
音そのものより、室内機の吹き出し口や本体の下から水が垂れていないかを一緒に確認してください

「ポコポコ」「ポンポン」は気圧差が原因で、換気の見直しで止まることが多い

冷房・除湿運転中や停止中に、木魚を叩くような「ポコポコ」「ポンポン」「ボコボコ」という音が聞こえることがあります。
これはドレンホースから屋外の空気が逆流し、ドレンパンに溜まった水を通り抜けるときに出る音で、故障ではありません。
パナソニックも、気密性の高い室内で換気設備を回しているときや、屋外で強風が吹いているときに発生しやすいと説明しています。

📎 出典:パナソニック「エアコン本体から「ポコポコ」や「ポンポン」という音がするときは」

窓や換気口を少し開けるだけで収まるかを先に試す

対処は難しくありません。
室内の気圧が下がっていることが原因なので、空気の入り口を作ってやれば解消します。

  • 部屋の換気口(給気口)を開ける
  • 窓を数センチ開けてみる
  • レンジフードや浴室の換気扇を止めてみる
  • ドレンホースの先端が壁や地面に押しつけられていないか、向きを変えてみる

これで音が止まれば、原因は気圧差で確定です。
換気扇を使うたびに鳴るのが煩わしい場合は、ドレンホース用の逆止弁を取り付けるという方法もあります。
ただし取り付け位置や適合サイズがあるため、購入前に自宅のホース径を確認してください。
音の仕組みと止め方の詳しい手順はエアコンのポコポコ音の原因と止め方とは?自分でできる対処法を解説で解説しています。

換気を見直しても止まらない場合は別の原因を疑う

窓を開けても改善しないときは、ドレンホースの詰まりや、ホース内部への虫の侵入が関係していることがあります。
ホース先端に土や落ち葉が詰まっていないか、屋外側を目視で確認してください。
それでも解消しない場合は、内部で排水経路が塞がっている可能性があるため、点検を依頼したほうが確実です。

「カタカタ」「ガタガタ」はフィルターの浮きと室外機の水平を先に疑う

物が当たっているような「カタカタ」「ガタガタ」「カチカチ」という音は、原因が室内機側か室外機側かで対処がまったく変わります。

室内機側はフィルター・前面パネル・お掃除ユニットの装着ずれが多い

パナソニックは、この種の音についてエアフィルターが浮くなど正しく取り付けられていない可能性を挙げ、付け直しで改善する場合があると案内しています。
フィルター自動お掃除機能付きの機種では、清掃後にダストボックスやフィルターを戻す際、わずかにずれたまま押し込んでしまうケースが多く見られます。
確認の手順は次のとおりです。

  1. リモコンで運転を停止する
  2. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用ブレーカーを「切」にする
  3. 前面パネルを開け、エアフィルターをいったん外して入れ直す
  4. ダストボックス・前面パネルが最後まで確実にはまっているか確認する
  5. 電源を戻して運転を再開する

高所での作業になるため、不安定な椅子や台には乗らず、足場の安全を確保してから行ってください。

📎 出典:パナソニック「エアコン本体から「カタカタ」音がするときは」

室外機側は設置面の傾きと周囲の障害物を確認する

室外機がブロックや架台の上で水平になっていないと、運転中の振動で本体が揺れ、ガタガタと音を立てます。
土の上に置いたブロックは、雨のたびに沈み込んで少しずつ傾いていくため、設置から数年経って音が出始めることがあります。
また、室外機の周囲に物が置かれていると、振動音やファンの音が反響して大きく聞こえる原因になります。
まずは室外機の周囲30cm程度に物を置かない状態にして、音が変わるかを確認してください
機種別の詳しい見分け方はダイキン エアコンのカタカタ音の正体|自分で直せる音と業者依頼の判断とは?にまとめています。

📎 出典:ダイキン工業「室外機から変わった音がする(ルームエアコン)」

「ゴー」「サー」など風の音が大きくなったときはフィルターの目詰まりを疑う

吹き出し口から出る風の音が以前より大きい、波打つように聞こえるという場合、まず疑うのはエアフィルターの汚れです。
ほこりが詰まって空気の通りが悪くなると、同じ風量設定でも風切り音が大きくなります。
ダイキンもこの症状に対してフィルター清掃を案内しています。

フィルター清掃の目安は次のとおりです。

使用状況清掃の目安
冷房・暖房を毎日使う繁忙期2週間に1回程度
通常使用月1回程度
ペットがいる・喫煙する・道路に面している2週間に1回程度

なお、加湿機能や換気機能を搭載した機種では、それらの機能が作動しているときに専用のファンが回るため、通常より音が大きくなります。
機能をオフにして音が小さくなるなら、故障ではありません。

内部の洗浄を自分で行うのは避ける

ほこりや汚れが気になっても、市販の洗浄スプレーなどで内部を洗おうとするのは避けてください。
NITE(製品評価技術基盤機構)は、誤った内部洗浄によってエアコン室内機が発火する事故が起きていることを公表しています。
同機構によれば、2019年度から2023年度の5年間でエアコンの事故は340件が通知されており、洗浄液が電源基板やファンモーターなどの電気部品に付着すると、発煙・発火に至るおそれがあります
自分で行うのはフィルターと本体表面の清掃までにとどめ、内部洗浄は専門の業者に依頼してください。

📎 出典:NITE(製品評価技術基盤機構)「その“レトロ”ちょっと待った~!~古いエアコン・扇風機の事故に注意~」

「キュルキュル」「キーキー」「ガリガリ」は運転を止めて点検を依頼する

ここまでの音の多くは自分で確認・改善できるものですが、こすれるような音・削れるような音は性質が異なります。
ダイキンはこの種の音について、ファンなどの動作部品がハウジング(内部の枠)に当たってこすれている可能性を挙げ、以前より音が大きくなったりガリガリと削り合うような音が出た場合は点検を依頼するよう案内しています。

放置すると、こすれている部品が削れて破損し、破片が別の部品を巻き込むおそれがあります。
次の音が出た場合は、使用を続けず、運転を停止して点検を依頼してください

想定される状態対応
キュルキュル/キーキーファンや軸受けのこすれ・潤滑不良運転を停止して点検依頼
ガリガリ/ゴリゴリ部品が削れている/異物の巻き込み直ちに停止して点検依頼
ガコガコ/ゴゴゴ(室外機)部品の破損や脱落による振動直ちに停止して点検依頼
ピーピー(鳴り続ける)エラー状態の警報リセット後も鳴るなら点検依頼
焦げ臭さを伴う音電気系統の異常発熱ブレーカーを切って点検依頼

「ピーピー」が鳴り続けるときは一度リセットしてみる

警報のような「ピーピー」という音が鳴り続ける場合は、エラー状態の可能性があります。
一度リセットを試してみてください。

  1. リモコンでエアコンの運転を停止する
  2. 電源プラグを抜く、またはエアコン専用ブレーカーを「切」にして1分ほど待つ
  3. 電源プラグを差し直す、またはブレーカーを「入」にする
  4. もう一度運転する

これで音が止まれば一時的な症状で、そのまま使用して問題ありません。
再び鳴る場合は故障の可能性があるため、点検を依頼してください。
なお、タイマーランプの点滅を伴っている場合はエラーコードが記録されていることが多く、パナソニックエアコンのタイマー点滅とは?意味と診断コードの確認方法ダイキン エアコンのエラーコード一覧|番号と意味を系統別に解説で確認方法を解説しています。

音とあわせて冷えない・効かないなら別の不具合が進んでいる

異音に加えて「設定温度まで下がらない」「風は出るが冷たくない」といった症状が重なっている場合は、単なる音の問題ではありません。
室外機のファンやコンプレッサーが正常に動いていない可能性があります。
このケースは室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドで切り分け手順を整理しています。

季節によって出やすい音は変わるため、去年との比較で判断しない

「去年は鳴らなかったのに今年は鳴る」という相談は多いのですが、これは必ずしも劣化を意味しません。
エアコンの音は、外気温と室温の差、湿度、運転モードによって出方が変わるためです。

時期出やすい音背景
冷房シーズン初めピシッ・パキ久しぶりの運転で温度差が大きい
真夏の日中ゴー・ブーン(室外機)高負荷でファンと圧縮機の回転が上がる
冷房・除湿運転中ポタポタ・ポコポコ結露水の量が増え、換気も併用しやすい
暖房シーズン初め焦げたようなにおいを伴う音内部にたまったほこりが熱で焼ける
真冬の暖房中プシュー・ゴボゴボ霜取り運転で冷媒の流れが切り替わる

このうち注意したいのが、暖房の使い始めに出るにおいです。
たまったほこりが焼ける程度なら数分で収まりますが、焦げくさいにおいが続く、煙が見える、といった場合はすぐにブレーカーを切ってください
電気系統の異常発熱が起きている可能性があり、この状態での運転継続は危険です。

逆に、真冬に暖房が止まって「プシュー」と鳴り、室外機から湯気が上がっているのは霜取り運転です。
故障ではないため、運転を切ったり入れ直したりせず、そのまま待ってください。

「カサカサ」と動くような音は虫や小動物の侵入を疑う

運転していないのに、室内機の中でカサカサ・ガサガサと何かが動く音がする場合、内部に虫が入り込んでいることがあります。
侵入経路として多いのが、屋外につながっているドレンホースの先端です。
ホースの口が地面に接していたり、雑草に埋もれていたりすると、虫が上がってきやすくなります。
室外機側では、ファンや基板のすき間に小動物が入り込むケースもあります。

対処としては、まずドレンホース先端に防虫キャップを取り付け、ホースの口が地面から数センチ浮くように向きを整えます。
一方で、すでに室内機の内部に入り込んでいる場合は、殺虫スプレーを吹き込んだり本体を分解したりしないでください
可燃性のガスを含む製品を電気部品にかけると、発煙・発火につながるおそれがあります。
内部にいると考えられる場合は、運転を止めて点検を依頼するのが安全です。

集合住宅では「自分の機器の音」か「隣戸の音」かを先に確かめる

マンションやアパートでは、音の出どころが自宅のエアコンとは限りません。
壁を共有していると、隣戸や上下階の室外機の振動が伝わって聞こえることがあります。
自宅のエアコンの電源を切った状態で音が続くなら、原因は自宅の機器ではありません。

賃貸物件で、備え付けのエアコンから明らかな異音が出ている場合は、修理の手配や費用負担が管理会社・オーナー側になることが一般的です。
自分で業者を手配してしまうと費用を請求できなくなることがあるため、作業を依頼する前に必ず管理会社へ連絡してください
連絡の際は、音の種類・鳴り始めた時期・鳴るタイミングを整理して伝えると、その後の対応がスムーズになります。

修理か買い替えかは「使用年数10年」と「修理費が本体価格の半分」を線引きにする

点検の結果、部品交換が必要と判断されたとき、修理と買い替えのどちらを選ぶか迷う場面があります。
判断の材料になるのが、使用年数と部品の保有状況です。

一般に、家庭用エアコンの補修用性能部品は製造打ち切り後およそ9〜10年で保有期間が終わります。
これを過ぎると部品がなくなり次第、修理そのものができなくなります。
そのため、次のような条件が重なる場合は買い替えを検討する価値があります。

  • 使用年数がおおむね10年を超えている
  • 見積もりの修理費が同等機種の本体価格の半分程度に達している
  • コンプレッサーや基板など、高額部位の交換が必要と診断された
  • ここ数年で複数回の修理をしている

逆に、使用年数が5年程度でフィルターやファンまわりの軽微な修理であれば、修理で十分に使い続けられます。
なお修理費用は、部位・機種・地域・作業条件によって大きく変わります。
おおよその金額はメーカーの修理料金目安ページで公開されているため、依頼前に確認しておくと見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

📎 出典:パナソニック「エアコン本体や室外機から変わった音・異音がするときは」

異音を防ぐために日常でできること

異音の多くは、汚れの蓄積と設置状態のずれから生まれます。
次の習慣を続けるだけで、発生頻度はかなり下がります。

頻度やること効果
2週間〜1か月に1回エアフィルターの清掃風切り音・効率低下の防止
冷房シーズン終了時送風運転で内部を乾燥カビ由来の汚れ・においの抑制
年1回室外機の周囲整理と水平確認振動音・反響音の防止
年1回ドレンホース先端の点検ポコポコ音・水漏れの防止
シーズン初めの試運転早めに30分ほど運転して確認繁忙期前に不具合を発見できる

特に効果が大きいのが、シーズン前の試運転です。
真夏や真冬に故障が発覚すると、修理の予約が取りにくく、数日から数週間待つこともあります。
使い始める1か月前に30分ほど運転し、音・におい・冷え方を確認しておくと、慌てずに対応できます。

また、電源プラグまわりのほこりにも注意が必要です。
エアコンは起動時に大きな電流が流れるため、延長コードやテーブルタップを介した接続は異常発熱の原因になります。
必ずエアコン専用コンセントに直接差し込み、プラグとコンセントの隙間にほこりがたまっていないか、年に一度は確認してください。

よくある質問

Q1. 買ったばかりのエアコンから音がするのですが、初期不良でしょうか。

新品でも、冷媒が流れる「シャー」という音や、樹脂部品が伸び縮みする「ピシッ」という音は発生します。
これらは構造上の動作音のため、初期不良ではありません。
一方で、設置直後から室外機がガタガタと振動している場合は、据付板や架台の水平が出ていない可能性があります。
取り付け工事に起因するものは施工店の対応範囲になることが多いので、設置から日が浅いうちに購入先へ連絡してください。
判断に迷うときは、音を録音して相談すると話が早く進みます。

Q2. 夜だけ音が気になるのは故障のサインですか。

夜間は周囲の生活音が減るため、日中は気にならなかった動作音が耳につきやすくなります。
音量そのものが変わったのではなく、聞こえ方が変わっているだけというケースは少なくありません。
日中に同じ運転モード・同じ風量で運転して、同じ音が鳴るかを確かめてみてください。
日中も同じ音が出ているなら、これまでも鳴っていた動作音である可能性が高いと考えられます。
それでも気になる場合は、就寝時に静音モードや風量を下げた設定を使うと軽減できます。

Q3. 室外機からしか音がしない場合、室内機は正常と考えてよいですか。

音の発生源が室外機でも、室内機側が無関係とは限りません。
冷媒は室内機と室外機の間を循環しているため、冷媒量の不足や配管側の問題が室外機の音として表れることがあります。
ただし、設置の傾き・周囲の障害物・ファンへの異物混入といった室外機固有の原因も多いため、まずは周囲を片付け、水平が保たれているかを確認してください。
それで改善しない場合や、冷暖房の効き自体が落ちている場合は、系統全体の点検を依頼したほうが確実です。

Q4. 使っていないのに音がするのはなぜですか。

停止後しばらくは、内部に残った結露水が落ちる音や、温度変化による樹脂のきしみ音が続きます。
また、内部クリーン運転や自動フィルター掃除が設定されていると、停止操作のあとに自動で動作するため、音が出ます。
リモコンの設定を確認し、該当する機能が働いていないかを見てください。
一方、電源を落としているのに音がする、カサカサと動くような音がするといった場合は、内部に虫や小動物が入り込んでいる可能性もあります。
その場合は自分で分解せず、点検を依頼してください。

Q5. 異音があっても冷えているなら、そのまま使い続けて問題ありませんか。

音の種類によります。
冷媒音・きしみ音・結露水の音であれば、冷暖房が正常なら使い続けて差し支えありません。
しかし、こすれるような音、削れるような音、焦げ臭さを伴う音は、冷えていても内部で異常が進行している可能性があります。
この場合は「まだ使えるから」と先送りせず、早めに点検を受けてください。
初期の段階なら部品交換だけで済んだものが、放置によって基板やコンプレッサーまで巻き込む修理になることがあります。

まとめ

エアコンの異音は、擬音だけで判断せず、鳴る場所・タイミング・以前からの変化の3点で切り分けるのが最短ルートです。
冷媒が流れる音、樹脂部品のきしみ、結露水が落ちる音、フラップの駆動音は、いずれもメーカーが動作上の音として案内しているもので、対処は必要ありません。
ポコポコ音は換気の見直しで、カタカタ音はフィルターの付け直しや室外機の設置確認で改善することが多く、ここまでは自分で試せます。

一方、キュルキュル・ガリガリといったこすれる音、鳴り続ける警報音、焦げ臭さを伴う音は、放置すると被害が広がります。
このタイプの音が出たときは運転を停止し、販売店またはメーカーに点検を依頼してください。
そして、シーズン前の試運転とフィルターの定期清掃という2つの習慣が、そもそも異音を出しにくい状態を保つ最も確実な方法です。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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