日立のエアコンが止まり、室内機のタイマーランプだけがチカチカと点滅している。
タイマー予約などしていないのに、なぜタイマーランプが光るのか分からず戸惑っていませんか。
白くまくんでは、タイマーランプの点滅は「室内機側を中心とした異常を検知して停止した」というサインとして使われています。
そして何回点滅しているかによって、疑われる部位がはっきり分かれます。
つまり回数さえ正確に読み取れれば、どこが悪いのか、修理費用はどのくらいかかりそうなのかを、業者に来てもらう前にある程度見通せます。
この記事では、日立公式が公開している1回から20回までの内容を一つずつ整理し、それぞれで交換になりやすい部品と料金の目安、そして修理と買い替えの判断ラインまでを解説します。
タイマーランプの点滅が知らせていること
タイマーランプという名前から、多くの方は予約運転に関する表示だと考えます。
実際、点灯している場合はそのとおりで、タイマー予約や関連する機能が働いている状態を示しています。
ところが点滅の場合は意味がまったく変わり、本体の異常を知らせる表示になります。
日立の案内でも、タイマーランプが点滅している場合は本体に異常が発生している可能性があるため、使用を中止して販売店または修理相談窓口に点検を相談するよう案内されています。
点滅と点灯を最初に見分ける
対応を判断するうえで、ここが最初の分かれ道になります。
| 状態 | 見え方 | 意味 |
|---|---|---|
| 点灯 | 光ったまま変化しない | タイマー予約や関連機能が働いている。異常ではない |
| 点滅 | 一定のリズムで消えたり点いたりを繰り返す | 本体の異常を検知して停止している |
「タイマー予約をしていないのにタイマーランプが光っている」という状況でも、それが点灯であれば故障ではありません。
機種によっては、内部クリーン運転や関連機能の動作中にタイマーランプが点灯するものがあります。
まずは30秒ほどランプを眺めて、光り方が変化するかどうかを確かめてください。
なぜ「室内機側」なのか
日立のランプ表示は、大まかに担当範囲が分かれています。
タイマーランプは室内機側を中心とした異常、みはりランプや運転ランプは室外機側を中心とした異常を担当します。
ただしこれはあくまで中心となる範囲であり、例外もあります。
たとえばタイマーランプ4回点滅は室外機の異常を示し、12回点滅も室外の電気品に関わります。
タイマーランプ=室内機の故障、と決めつけないことが、無駄な思い込みを避けるうえで大切です。
エアコン全体のランプ表示の体系については、日立エアコンのランプ点滅一覧|白くまくんの点滅回数でわかる不具合で整理しています。
点滅回数を確実に読み取る
回数を1つ読み違えるだけで、疑う部位も費用感もまったく変わってしまいます。
ここは丁寧に確認してください。
「音声おしえて」ボタンがあるかを先に確認する
日立の公式案内では、リモコンに「音声おしえて」ボタンがある製品は、そのボタンを押すだけでタイマーランプの点滅回数を確認できると説明されています。
目視で数える必要がなくなるため、まずお手元のリモコンを確認してください。
搭載の有無は取扱説明書に記載されています。
目視で数える場合の手順
点滅には「決まった回数光る → 少し長く消える → また同じ回数光る」という周期があります。
この長い消灯を区切りにして数えるのが基本です。
- 室内機の正面に立ち、タイマーランプ以外に点滅しているランプがないかを先に確認する
- 長めの消灯が来るまで待ち、そこを起点にする
- 起点から次の長い消灯までに何回光ったかを数える
- 同じ周期を最低2回は数え、同じ回数になるかを確かめる
10回を超える点滅は数え違いが起きやすく、特に11回・12回・13回は混同しやすい範囲です。
自信が持てないときは、スマートフォンで10秒ほど動画を撮り、あとから再生して数えてください。
撮影した動画は、修理を依頼する際に症状を正確に伝える材料にもなります。
リモコンに「0-01」などと表示されている場合
機種によっては、点滅ではなくリモコンの表示部に「0-01」「0-12」といったコードが出ます。
これはタイマーランプの点滅回数と一対一で対応しており、ハイフンの後ろの数字が点滅回数にあたります。
「0-04」ならタイマーランプ4回点滅、「0-18」なら18回点滅と読み替えて、この記事の該当箇所を確認してください。
タイマーランプの点滅回数別に見る内容
ここからは回数ごとに、日立が公開している不具合内容と、交換対象になりやすい部品を整理します。
料金は技術料・部品代・出張料を合計した目安で、室内機が通常設置・室外機が平地置きの場合の金額です(税込)。
高所設置や天吊り・屋根置きの場合は、いずれも金額が上がります。
先に全体を把握したい方のために、早見表としてまとめておきます。
| 点滅回数 | 日立の区分 | 主な交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 1回 | 四方弁回路の異常 | 室温センサー/四方弁コイル/四方弁 | 28,000円〜112,000円前後 |
| 2回 | 強制冷房運転中 | 室内受光基板/室内メイン基板 | 25,000円〜45,000円前後 |
| 3回 | 室内回路の異常 | 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
| 4回 | 室外機異常 | 室外ファンモーター/室外基板/コンプレッサー | 39,000円〜137,000円前後 |
| 5回 | 室内回路の異常 | 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
| 9回 | 室内温度検知異常 | 室温センサー/室内メイン基板 | 28,000円〜45,000円前後 |
| 10回 | 室内ファンモータ異常 | 室内ファンモーター | 41,000円〜56,000円前後 |
| 11回 | イオンミスト・電気集塵ユニット異常 | イオンミストユニット | 46,000円〜61,000円前後 |
| 12回 | 室外電気品異常 | 室内メイン基板/室外基板 | 40,000円〜55,000円前後 |
| 13回 | 室内基板異常 | 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
| 17回 | 汚れセンサ異常 | 表示基板/室内メイン基板 | 25,000円〜45,000円前後 |
| 18回 | お掃除ユニット異常 | フィルタお掃除ユニット | 49,000円〜64,000円前後 |
| 19回 | ペルチェ異常 | イオンミストユニット | 46,000円〜61,000円前後 |
| 20回 | 人検知異常 | センサー基板/ステップモータ | 27,000円〜38,000円前後 |
ここから、回数ごとに何が起きているのかを個別に見ていきます。
1回点滅|四方弁回路の異常
室温センサー、コイル類、四方弁(バルブ)の不具合の可能性があります。
四方弁は冷房と暖房で冷媒の流れる向きを切り替える部品で、ここに不調があると冷房にしたのに温風が出る、暖房にしたのに冷風しか出ないといった症状が現れます。
この点滅は、交換部品によって費用差が非常に大きいのが特徴です。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| 室温センサー | 28,000円〜33,000円前後 |
| 四方弁コイル | 29,000円〜34,000円前後 |
| 四方弁(5年保証) | 92,000円〜112,000円前後 |
コイルの交換で済むか、四方弁本体の交換になるかで3倍以上の開きが出ます。
見積もりを取る段階で、どちらの想定なのかを確認しておくと判断しやすくなります。
2回点滅|強制冷房運転中
これはタイマーランプの点滅の中で唯一、性質が異なる表示です。
日立の案内では、2回点滅は強制冷房運転をお知らせしているものとされ、電源を抜き差ししても改善しない場合に基板の不具合が疑われると説明されています。
つまり、電源リセットで解消する可能性がある唯一の回数です。
逆にいえば、リセットしても2回点滅が続くのであれば、室内メイン基板または室内受光基板の不具合が濃厚ということになります。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| 室内受光基板 | 25,000円〜29,000円前後 |
| 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
3回・5回・13回点滅|室内基板の異常
いずれも室内メイン基板の不具合の可能性を示しています。
日立の修理料金一覧では、3回と5回が「室内回路の異常」、13回が「室内基板異常」として区分されています。
3つとも交換対象は室内メイン基板で、料金の目安は40,000円〜45,000円前後です。
症状としては電源が入らない、リモコンを受け付けない、運転が途中で止まるといった形で現れることが多くなります。
室内基板はエアコンの制御の中心にあたる部品のため、ここが不調だと表面的な症状は多岐にわたります。
「冷えない」「動かない」といった症状の原因が特定できないまま点滅していた、というケースも珍しくありません。
4回点滅|室外機の異常
室外基板、コンプレッサー、室外ファンモーターの不具合の可能性があります。
タイマーランプでありながら室外機側を指す表示で、費用の幅がもっとも大きい回数でもあります。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| 室外ファンモーター | 39,000円〜54,000円前後 |
| 室外基板 | 40,000円〜55,000円前後 |
| コンプレッサー | 117,000円〜137,000円前後 |
コンプレッサーはエアコンの心臓部にあたる部品で、交換になると10万円を大きく超えます。
使用年数が長い機種でこの点滅が出た場合は、修理ではなく買い替えを前提に検討したほうが現実的なことがあります。
なお、室外機が動かない・冷えないといった症状の切り分けについては、ダイキンのエアコンが冷えない原因|自分でできる確認と業者依頼の目安で解説している考え方が、メーカーを問わず参考になります。
9回点滅|室内温度の検知異常
室温センサー、室内メイン基板の不具合の可能性があります。
室温センサーは部屋の温度を測って運転を制御する部品で、ここが正しく働かないと設定温度どおりに運転しない、暑いのに送風のままになるといった症状につながります。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| 室温センサー | 28,000円〜33,000円前後 |
| 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
10回点滅|室内ファンモーターの異常
室内ファンモーターの不具合の可能性があります。
室内機から風を送り出す部品のため、風が出ない、風量が極端に弱い、回転時にカラカラ・ガラガラといった音がするといった症状を伴うことがあります。
交換の料金目安は41,000円〜56,000円前後です。
音の異常だけが先に出て、しばらくしてから点滅に至るケースもあるため、異音に心当たりがある場合はその時期も業者に伝えておくと診断がスムーズになります。
11回・19回点滅|イオンミスト・電気集塵ユニットの異常
11回はイオンミストや電気集塵ユニット、19回はペルチェ(ミスト機能)に関わる異常として区分されています。
どちらもイオンユニットの不具合の可能性を示し、交換部品はイオンミストユニットで、料金の目安は46,000円〜61,000円前後です。
このユニットは空気清浄や加湿にあたる付加機能を担当する部分で、冷暖房の主機能とは系統が異なります。
ただし日立は、タイマーランプの点滅時は使用を中止して点検を相談するよう案内しています。
付加機能の異常だから大丈夫だろう、と自己判断で使い続けることは避けてください。
12回点滅|室外電気品の異常
室外メイン基板、室内基板の不具合の可能性があります。
4回点滅と同じく室外機側に関わる表示ですが、こちらは電気品側が中心です。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
| 室外基板 | 40,000円〜55,000円前後 |
室内側と室外側のどちらの基板が原因かは、実際に点検してみないと確定しません。
両方の交換になる可能性も考えて、見積もりの内訳を確認してください。
17回点滅|汚れセンサの異常
表示基板、室内メイン基板の不具合の可能性があります。
汚れセンサは室内の空気の汚れを検知して運転に反映する機能に関わる部分です。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| 表示基板 | 25,000円〜29,000円前後 |
| 室内メイン基板 | 40,000円〜45,000円前後 |
18回点滅|お掃除ユニットの異常
フィルターお掃除ユニットの不具合の可能性があります。
交換の料金目安は49,000円〜64,000円前後です。
お掃除機能付きのモデル特有の点滅で、ユニットの動作不良やほこりの詰まりが背景にあることがあります。
なお、フィルターやダストボックスの汚れが原因で動作が止まる場合は、クリーンランプ側の点滅として知らせる仕組みになっています。
タイマーランプ18回点滅は、お手入れでは解消しない部品側の異常と考えてください。
20回点滅|人検知機能の異常
ステップモータ、センサー基板の不具合の可能性があります。
人の位置や動きを検知して風向を制御する機能に関わる部分です。
| 交換部品 | 料金の目安 |
|---|---|
| センサー基板 | 27,000円〜32,000円前後 |
| ステップモータ | 33,000円〜38,000円前後 |
一覧にない回数だった場合
日立が公開している一覧に含まれているのは、1回・2回・3回・4回・5回・9回・10回・11回・12回・13回・17回・18回・19回・20回です。
6回・7回・8回・14回・15回・16回にあたる案内はありません。
一方で、21回点滅については個別の案内ページが公式サイトに用意されています。
一覧表には掲載されていないため、21回と数えた場合は公式サイトの該当ページを直接確認してください。
数えた回数が上記のいずれにも当てはまらない場合は、まず数え間違いを疑ってください。
動画で撮り直す、周期の区切りをもう一度確認するといった手順で、多くは解決します。
緊急度で分けて考える
同じタイマーランプの点滅でも、放置したときのリスクは一様ではありません。
費用と部位の性質から整理すると、次のように分けて考えられます。
| 緊急度 | 該当する点滅 | 考え方 |
|---|---|---|
| まず電源リセットを試す | 2回 | 強制冷房運転のお知らせ。改善すれば経過を見る |
| 早めに点検を依頼したい | 4回・10回・12回 | 室外機やモーターに関わり、放置すると症状が広がる可能性がある |
| 点検依頼が前提 | 1回・3回・5回・9回・13回 | 基板やセンサーの交換が中心。自力での対処はできない |
| 主機能とは別系統だが要点検 | 11回・17回・18回・19回・20回 | 付加機能に関わるが、公式は使用中止と点検を案内している |
いずれの回数であっても、次の状態が見られる場合はリセットを試さず、ただちに使用を中止してください。
- 焦げくさいにおいがする、煙が出ている
- 電源プラグやコンセントが熱い、変色している
- ブレーカーが繰り返し落ちる
これらは点滅回数の内容にかかわらず、発火や感電につながるおそれのある状態です。
電源プラグを抜くか専用ブレーカーを切ったうえで、販売店や修理相談窓口に連絡してください。
電源リセットの手順と、繰り返してはいけない理由
点検を依頼する前に一度だけ試す価値があるのが電源リセットです。
手順は次のとおりです。
- エアコンの運転を停止する
- 電源プラグを抜く(コンセントに手が届かない場合はエアコン専用ブレーカーを切る)
- 1分ほど待つ
- 電源を戻し、冷房または暖房で動作を確認する
すぐに電源を入れ直すと制御がリセットされきらないことがあるため、待ち時間は省略しないでください。
ここで重要なのが、点滅が消えても直ったとは限らないという点です。
日立の案内でも、点滅が消えて使えるようになっても一時的な改善の場合があるため、念のため点検を相談するよう呼びかけられています。
判断の目安としては、次のように考えると整理しやすくなります。
- 一度リセットして再発しない:しばらく様子を見てよい
- 数日以内に同じ点滅が再発する:部品の劣化が進んでいる可能性があり、点検を依頼する
- リセットするたびに再発までの間隔が短くなっている:早めの対応が必要
- リセットしても点滅が消えない:自力での対処はできない
リセットを何度も繰り返して使い続けると、異常を検知して止まっている状態を無理に動かすことになります。
結果として、より高額な部品まで傷めてしまう場合があります。
他メーカーでも点滅時の考え方は共通する部分が多く、ダイキンエアコンの電源ランプ点滅とは?意味とエラーコード確認・対処法でも同様の判断手順を解説しています。
他のランプも一緒に点滅している場合
タイマーランプだけでなく、他のランプも同時に光っている場合は、この記事の回数別の一覧とは別の読み方になります。
| ランプの組み合わせ | 意味 |
|---|---|
| 運転ランプとタイマーランプが同時に点滅 | シーズン前自動点検機能が動作中。約1分で消える |
| 運転ランプとタイマーランプが交互に点滅 | シーズン前自動点検の結果、室内機または室外機にトラブルを検知 |
| すべてのランプが同時に点滅 | 据え付けに問題が生じている可能性がある |
同時に点滅している場合は自動点検の動作中で、異常ではありません。
しばらく待てば消えます。
一方、交互に点滅している場合は点検の結果として異常が見つかった状態で、意味が正反対になります。
同時か交互かは見比べないと分かりにくいため、ここは落ち着いて確認してください。
すべてのランプが同時に点滅している場合は、据え付けそのものに問題がある可能性があります。
この場合の窓口は修理相談窓口ではなく、購入した販売店または取り付け工事を行った業者になります。
点滅に早く気づくために、シーズン前にできること
タイマーランプの点滅は、内部部品の異常を知らせるものが大半です。
そのため「点滅しないように予防する」ことは、残念ながらほとんどできません。
現実的にできるのは、本格的に必要になる時期より前に異常を見つけておくことです。
使い始める前に試運転をしておく
真夏や真冬に故障が発覚すると、修理の依頼が集中して訪問までの待ち時間が長くなります。
猛暑日にエアコンが使えない状態で数日待つのは、健康面でも負担が大きくなります。
冷房シーズンなら5月から6月上旬、暖房シーズンなら10月から11月上旬のうちに、一度運転してみてください。
確認するのは次の3点です。
- 設定温度に対して、冷風または温風がきちんと出るか
- 30分ほど連続運転しても止まらないか
- 運転中や停止後にランプが点滅しないか
タイマーランプ4回点滅のように室外機側に関わる異常は、負荷がかかって初めて表面化することがあります。
数分の運転では気づけないため、30分程度は続けて動かすことがポイントです。
なお日立の機種には、冷房シーズンを迎える前に自動で点検を行う機能を備えたものがあります。
このとき運転ランプとタイマーランプが同時に点滅しますが、これは異常ではありません。
室外機まわりを空けておく
室外機の吹き出し口や吸い込み口が塞がれていると、放熱がうまくいかず機器に負荷がかかります。
自転車やプランター、物置の荷物などが近づいていないかを、季節の変わり目に確認しておいてください。
台風や強風のあとは、飛来物が引っかかっていないかもあわせて見ておくと安心です。
ただし、室外機のファンや内部に手を入れることは絶対に避けてください。
電源を切っていても、金属のフィンで手を切る危険があります。
安全に取り除ける範囲を超える場合は、無理をせず業者に相談してください。
お手入れで解消する点滅と、しない点滅を区別する
フィルターやダストボックスの汚れが原因で止まる場合は、クリーンランプ側の点滅として知らせる仕組みになっています。
一方、タイマーランプ18回点滅はお掃除ユニット本体の異常を示すもので、掃除では解消しません。
つまり、日頃のお手入れでタイマーランプの点滅を防げるわけではないということです。
とはいえフィルター清掃は消費電力や風量に直結するため、点滅の有無にかかわらず2週間に1回程度を目安に続けてください。
修理を依頼するときに知っておきたいこと
費用の前提
日立が公開している修理料金の目安は、技術料・部品代・出張料を合計した金額です。
これは日立グローバルライフソリューションズへ直接依頼した場合が対象で、販売店経由で依頼した場合は販売店への確認が必要になります。
押さえておきたい前提は次の3点です。
- 出張料は3,850円(税込)
- 訪問して見積もりを出した結果、修理をキャンセルした場合は診断料と出張料の合計5,830円(税込)が必要
- 室内機が高所設置、室外機が天吊り・壁掛け・屋根置きの場合は金額が上がる
見積もりだけでも費用が発生する点は、依頼前に知っておいたほうがよい部分です。
点滅回数からおおよその金額感を把握しておけば、来てもらってから想定外の金額に驚くことも避けられます。
高額な部品には長期の保証が設定されている
見落とされやすいのですが、日立の修理料金の目安一覧では、コンプレッサーと四方弁に「5年保証」の表記が付いています。
どちらも交換になると10万円前後かそれ以上になる部品です。
つまり、タイマーランプ1回点滅で四方弁本体の交換になった場合や、4回点滅でコンプレッサー交換になった場合、購入からの年数によっては保証の対象になる可能性があります。
本体そのもののメーカー保証期間とは別に設定されているため、「保証は1年で切れているから全額自己負担」と決めつけないことが大切です。
保証の適用条件や起算日は、購入時に受け取った保証書に記載されています。
修理を依頼する前に、保証書と購入年月日が分かるもの(レシート、納品書など)を手元に用意しておいてください。
見積もりの段階で保証適用の可否を確認できれば、修理か買い替えかの判断も変わってきます。
依頼時に伝えると診断が早くなる情報
- タイマーランプの点滅回数(動画があれば見せられるようにしておく)
- リモコンに「0-〇〇」の表示が出ている場合はその番号
- 型番(室内機の側面や前面パネル内の銘板に記載)
- いつから、どのような状況で点滅が始まったか
- 点滅の前に異音や異臭、風量の低下などがあったか
修理か買い替えかの判断ライン
日立のルームエアコンの補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後10年とされています。
この期間を過ぎると部品の供給が難しくなるため、修理そのものができない場合があります。
判断は次のように整理できます。
- 使用10年以上:部品供給の面から買い替えが現実的になりやすい
- 使用5〜7年程度まで:部品もあり、修理して使い続ける価値が高い
- 4回点滅でコンプレッサー交換:10万円を大きく超えるため、新品価格との比較が必要
- 基板やセンサーの交換で3万〜5万円程度:使用年数が浅ければ修理が妥当
修理費用が新品購入価格の半分を超えるかどうかが、分かりやすい線引きになります。
古い機種は省エネ性能の差も大きいため、電気代を含めて考えると買い替えのほうが負担が軽くなる場合もあります。
よくある質問
Q. タイマー予約をしていないのにタイマーランプが光っています。故障ですか?
光り方によって答えが変わります。
点灯している、つまり光ったまま変化しないのであれば故障ではありません。
機種によっては内部クリーン運転や関連機能の動作中にタイマーランプが点灯するものがあり、運転が終われば自然に消えます。
一方、一定のリズムで消えたり点いたりを繰り返している場合は点滅にあたり、本体の異常を知らせています。
まずは30秒ほどランプを眺めて、光り方が変化するかどうかを確かめてください。
Q. 点滅回数が6回に見えるのですが、一覧に載っていません。
日立が公開している一覧には6回にあたる案内がないため、数え間違いの可能性が高いと考えられます。
点滅には「決まった回数光る→少し長く消える→また同じ回数光る」という周期があるため、長い消灯を区切りにして数え直してみてください。
5回と9回は特に間違えやすい範囲です。
スマートフォンで動画を撮影し、再生しながら数えると確実になります。
リモコンに「音声おしえて」ボタンがある機種なら、そのボタンで回数を確認できます。
Q. 電源を入れ直したら点滅が止まりました。このまま使って大丈夫ですか?
タイマーランプ2回点滅は強制冷房運転のお知らせで、電源の抜き差しで解消することが想定されています。
それ以外の回数で点滅が止まった場合は、一時的に改善しているだけの可能性があります。
日立の案内でも、点滅が消えて使えるようになっても念のため点検を相談するよう呼びかけられています。
数日以内に再発する、あるいはリセットするたびに再発までの間隔が短くなっているようであれば、部品の劣化が進んでいるサインです。
再発の有無を目安に判断してください。
Q. 修理を頼むと、見積もりだけでも費用がかかりますか?
日立に直接依頼した場合、修理担当者が訪問して見積もりを出した結果、修理をキャンセルすると診断料と出張料の合計5,830円(税込)が必要になります。
修理を実施する場合は、出張料3,850円(税込)が技術料・部品代とあわせた合計金額に含まれます。
そのため、依頼する前に点滅回数からおおよその費用感を把握しておくことが大切です。
使用年数が長く、買い替えの可能性が高いと感じている場合は、その旨をあらかじめ伝えて相談するとよいでしょう。
Q. タイマーランプ4回点滅と言われましたが、必ずコンプレッサー交換になりますか?
必ずではありません。
4回点滅は室外機の異常を示す表示で、交換対象になりうる部品は室外ファンモーター、室外基板、コンプレッサーの3つがあります。
料金の目安は室外ファンモーターが39,000円〜54,000円前後、室外基板が40,000円〜55,000円前後で、コンプレッサーだけが117,000円〜137,000円前後と大きく上がります。
どの部品が原因かは点検してみないと確定しないため、見積もりの段階で内訳を確認してください。
コンプレッサー交換になる場合は、買い替えとの比較検討が現実的です。
まとめ
日立のタイマーランプの点滅は、室内機側を中心とした異常を回数で知らせる仕組みです。
回数を正確に読み取れば、疑われる部位も費用の見通しも、業者に来てもらう前にかなり絞り込めます。
- 点灯は異常ではなく、点滅だけが異常のサイン
- 回数は「音声おしえて」ボタンか動画撮影で確実に数える
- 2回点滅だけは電源リセットで解消する可能性がある
- 4回点滅は室外機の異常で、コンプレッサー交換になると10万円を超える
- 一覧にない回数だった場合は、まず数え間違いを疑う
- コンプレッサーと四方弁には5年保証が設定されているため、保証書を確認する
- 見積もりだけでも費用が発生するため、事前に費用感を把握しておく
- 焦げくさいにおい・発煙・プラグの発熱がある場合はリセットせず使用を中止する
まずは点滅回数を確定させてください。
そのうえでこの記事の該当箇所を確認すれば、様子を見てよいのか、点検を依頼すべきなのか、あるいは買い替えを検討する段階なのかを、自分で判断できるようになります。

