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シャープエアコンのエラー13-0とは?|コンプレッサー異常を解説

シャープエアコンのエラー13-0とコンプレッサー異常について解説するサムネイル画像
Yuta
記事監修者
現:ガス会社に勤める兼業WEBライター。所持資格はガス開栓作業に必要な高圧ガス販売主任者二種、ガス工事に必要な液化石油ガス設備士、灯油の取り扱いに必要な危険物乙四種、その他ガス関連資格多数と電気工事士などの資格も多数所持。

シャープのエアコンに「13-0」や「13-1」が表示され、室内機は動いているのに冷えない、暖まらないという状態になっていませんか。
13番台のコードは、エアコンの中で最も重要な部品であるコンプレッサー(圧縮機)に異常が検知された状態を示しています。
この部品は冷媒を循環させる動力源で、ここが動かなければ、フィルターがどれだけきれいでも部屋の温度は変わりません。
この記事では、13-0から13-3までがそれぞれ何を示しているのか、起動異常と回転異常の違い、再起動を繰り返してはいけない理由、そして修理と買い替えを分ける部品の保有期間までを整理します。

目次

13番台はコンプレッサーに関するエラー

まず、それぞれのコードが示す内容を確認しておきましょう。

コード症状内容疑われる範囲
13-0コンプレッサーの起動異常圧縮機が回り始められない
13-1コンプレッサーの回転異常回り始めたものの正常な回転を維持できない
13-2コンプレッサーの回転異常同上(検知条件が異なる)
13-3インバーター電流の検出異常電流を測る回路側の異常

📎 出典:シャープのエラーコード・症状内容一覧|一般社団法人日本エアコンクリーニング協会

13-3だけは少し性質が異なります。
圧縮機そのものではなく、流れている電流を検出する回路側の異常を示しているため、圧縮機は無事でも表示されることがあります。
なお、機種や年式によって割り当てが異なる場合があるため、正確な内容は取扱説明書やメーカー窓口で確認してください。

コンプレッサーはエアコンの心臓部にあたる

コンプレッサーは室外機の中に収められている部品で、冷媒ガスを圧縮して高温・高圧にする役割を担っています。
この圧力差があるからこそ冷媒が配管を循環し、室内の熱を屋外へ運べる仕組みです。

  • 冷房時:室内の熱を吸った冷媒を圧縮し、屋外へ熱を捨てられる状態にする
  • 暖房時:屋外の熱を吸った冷媒を圧縮し、室内へ放出できる温度まで高める

エアコンの消費電力の大部分を占めるのもこの部品です。
そのためコンプレッサーが動いていなければ、送風だけが続いて室温が変わらないという状態になります。

室内機からは風が出ているのに効かない、室外機のファンは回っているのに冷えない、といった症状が出るのはこのためです。
室外機まわりの症状の切り分けは、室外機が動かない原因と対処法|故障かどうかを自分で判断する完全ガイドにまとめています。

起動異常と回転異常では、疑われる場所が変わる

同じ13番台でも、13-0と13-1・13-2では状況が異なります。

区分状態考えられる背景
起動異常(13-0)運転信号を受けても回り始めない圧縮機内部の固着、電源電圧の低下、制御基板の不具合、配線の接続不良
回転異常(13-1・13-2)回り始めるが所定の回転を維持できない圧縮機の性能低下、負荷の過大、制御側の不具合、冷媒の状態の偏り
電流検出の異常(13-3)電流を測る回路が正常に働いていない基板上の検出回路の不具合

長期間まったく使っていなかった後に13-0が出るケースでは、内部が固着している可能性も候補に入ります。
一方、使用中に徐々に出るようになった13-1や13-2は、部品の性能低下が進んでいることを示している場合があります。

いずれにしても、原因の切り分けには室外機を開けて電流や電圧を測る作業が必要になるため、利用者側で判断できる範囲を超えます。

再起動を繰り返してはいけない理由

エラーが出るたびに電源を入れ直すと、一時的に動くことがあります。
しかし13番台については、この繰り返しが状況を悪化させる可能性があります。

圧縮機が起動できない状態で通電を繰り返すと、モーターの巻線に大きな電流が流れ続け、発熱や焼損につながるおそれがあります。焦げたようなにおいがする、室外機から異常な発熱や大きな異音がする、ブレーカーが繰り返し落ちるといった場合は、再運転せずエアコン専用のブレーカーを切り、そのままの状態で連絡してください。

多くの機種では、停止直後にすぐ再運転できないよう保護制御が働きます。
これは圧力が安定するまで待つための仕組みで、故障ではありません。
リモコンを操作してもすぐに室外機が動かない場合は、数分待ってから確認してください。

ただし、待っても改善せず同じ番号が出るのであれば、保護制御ではなく異常です。
その段階で試行を打ち切り、点検に切り替えるのが結果的に費用を抑える判断になります。

点検を依頼する前に控えておきたいこと

13番台は症状が分かりやすいぶん、状況を伝えやすいグループでもあります。
次の内容をメモしておくと、電話口でのやりとりがスムーズです。

伝える内容具体例
表示された番号13-0なのか13-1なのか、13-3なのか
室外機の状態ファンは回っているか、まったく動かないか
音の変化いつもと違う音がするか、まったく音がしないか
使用状況久しぶりに使ったのか、日常的に使っていたのか
使用年数製造年は室内機の表示ラベルで確認できる

「久しぶりに運転した」という情報は、固着の可能性を判断する材料になります。
また、室外機のファンが回っているかどうかは、圧縮機側の問題かファンモーター側の問題かを分ける手がかりになります。

シャープの故障診断ナビでは、表示された番号を選ぶとその機種向けの診断が表示され、修理料金の目安も確認できます。

📎 出典:エラー表示が出る|エアコン|故障診断ナビ:シャープ

修理費用と「部品の保有期間」が判断を分ける

13番台は、エアコンの修理のなかでも費用が大きくなりやすいグループです。

  • 制御基板の交換で収まる場合:部品交換の範囲で対応できることがある
  • 圧縮機そのものの交換になる場合:冷媒の回収と充填を含む大がかりな作業になり、金額が跳ね上がる

このため、使用年数によっては修理より買い替えのほうが合理的になる場面が出てきます。
その判断で見落とされがちなのが、部品がまだ手に入るかという点です。

メーカーは、製品の性能を維持するために必要な補修用性能部品について、最低限の保有期間を定めています。
シャープが公表している一覧では、エアコンの保有期間は10年とされています(2020年6月現在の掲載内容)。
注意したいのは、この期間の始期が購入日ではなく、その製品の製造を打ち切った時であるという点です。
発売から数年後に購入した機種であれば、手元での使用年数が10年に満たなくても、部品の供給が終わっていることがあります。

📎 出典:補修用性能部品の保有期間|サポート・お問い合わせ:シャープ

部品が確保できない場合、修理そのものができません。
点検を依頼する際に型番を伝えれば、部品の供給状況も含めて回答が得られます。

費用は機種・部品・地域・作業条件によって変わるため、金額を先に決め打ちせず、メーカーの目安と販売店の見積もりを比べてください。
買い替え時期の考え方はエアコン2027年問題で何が変わる?値段・在庫・工事費から考える買い替え基準、その他の番号はシャープ エアコンのエラーコード一覧|表示の意味と判断基準で整理しています。

よくある質問

Q1. 室内機からは風が出ています。コンプレッサーの異常でこうなりますか?

なり得ます。
室内機の送風ファンと室外機のコンプレッサーは別の部品なので、圧縮機が動かなくても風だけは出続けます。
そのため「動いてはいるが、いつまでも設定温度に近づかない」という症状になりやすいのが13番台の特徴です。
このとき室外機に近づいて、ファンが回っているか、低い駆動音がしているかを確認してみてください。
まったく音がしない場合は、圧縮機が起動できていない可能性が高くなります。

Q2. 何年も使っていなかったエアコンで13-0が出ました。直りますか?

長期間運転していなかった機器では、内部の潤滑が行き渡らず、圧縮機が回り始めにくくなっていることがあります。
点検の結果、通電や制御側の調整で復帰する場合もありますが、部品交換が必要になることもあり、状態によって分かれます。
確実なのは、自分で何度も電源を入れ直して起動を試さないことです。
起動できない状態での通電の繰り返しは、モーターの発熱や焼損を招くおそれがあります。
長く使っていなかった旨を伝えたうえで、点検を依頼してください。

Q3. 13-3は圧縮機の故障とは違うのですか?

13-3は、圧縮機そのものではなく、流れている電流を検出する回路側の異常を示すものとされています。
そのため、圧縮機が正常であっても表示される可能性があります。
実際にどちらの問題かは、電流や電圧を測って切り分ける必要があるため、外から判断することはできません。
ただし、修理の対象が基板側であれば、圧縮機交換に比べて費用が抑えられる可能性があります。
点検を依頼する際は、13-3という番号を正確に伝えてください。

Q4. 修理と買い替えは、どのくらいの年数を境に考えればよいですか?

一律の年数はありませんが、判断材料は3つあります。
ひとつは製造年で、シャープの一覧ではエアコンの補修用性能部品の保有期間は10年とされており、始期は製造の打ち切り時です。
ふたつめは修理内容で、圧縮機の交換になるか基板の交換で収まるかで金額の桁が変わります。
みっつめは今後の見通しで、他の部位にも劣化が進んでいれば、修理後に別のトラブルが続く可能性があります。
この3点を業者に確認したうえで、買い替えの価格と比べるのが現実的です。

Q5. 猛暑日に13-1が出て、涼しくなったら出なくなりました。放置してよいですか?

外気温が高い日は圧縮機への負荷が大きくなるため、性能が落ちている機器では条件の厳しいときだけ症状が出ることがあります。
つまり、涼しくなって出なくなったことは、異常が解消した証拠にはなりません。
次の猛暑日に再発する可能性が高く、そのときに一気に動かなくなることもあります。
必要な時期に使えなくなる事態を避けるためにも、症状が落ち着いている時期に点検を受けておくほうが安心です。
繁忙期を外すと、修理の日程も取りやすくなります。

まとめ

シャープのエアコンで表示される13番台のコードは、冷媒を循環させる動力源であるコンプレッサーに関する異常を示しています。
室内機から風は出ているのに温度が変わらないという症状が出やすく、掃除やリセットでは改善しません。

判断のポイントは次のとおりです。

  • 13-0は起動できない状態、13-1・13-2は回転を維持できない状態、13-3は電流検出回路側の異常
  • 起動できないまま通電を繰り返すと発熱や焼損のおそれがあるため、試行を重ねない
  • 圧縮機交換になると費用が大きく、製造打ち切りから10年という部品の保有期間も判断材料になる

猛暑日など条件の厳しいときだけ症状が出る場合も、異常が消えたわけではありません。
使えなくなって困る時期を迎える前に、落ち着いた季節のうちに点検を受けておくことをおすすめします。

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この記事を書いた人

「暮らしの設備ガイド」は、給湯器・ストーブ・換気設備など、
家庭の安心と快適を支える“住まいの設備”に関する専門メディアです。

現在もガス業界で設備施工・保守に携わるYuta(ガス関連資格保有者)が監修し、一般家庭向けのガス機器・暖房設備・給湯器交換の実務経験をもとに、現場の知識に基づいた、正確で実用的な情報を発信しています。

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